99話  海での仕事のための健康

第101章

 藤枝は雑誌を一通り読み終えると言った。

「ここでの健康診断は普通の病院での健康診断とは違うのでしょうか」

「もちろん詳しいことはわからないけれど、やはり少し違うみたい」

「どのようにですか」

「海軍の隊員は船員でしょ。だから船員に適した特別の健康診断があるみたいね」

「どうちがうのですか」

「海で働く人は、それに適した健康状態でなくてはいけないみたいね(Les gens de mer doivent satisfaire a des conditions d’aptitude medicale)」

「どういうことですか」

「船に乗るということは、その船での一定の職務のために乗るわけでしょう。だからその職務を妨げないような健康状態でなくてはいけないということみたい。そしてその健康状態は自分自身だけではなく、ほかの乗組員に対しても全く安全でなくてはいけないということみたい(Il s'agit de verifier que leur etat de sante ne les empeche pas d'assurer les fonctions pour lesquelles ils ont ete embarques, en toute securite pour eux-memes et pour les autres personnes a bord)」

「それで特別の健康診断ですか」

「そうでしょうね。この健康状態が適しているかどうかは、海の仕事に就く前に専門家によって評価されなくてはいけないってことみたい( Cette aptitude est evaluee a l'entree dans la profession)」

「それでこれからこの健康診断ですか」

「いや、今これから行う健康診断は明日の体力試験ができるかどうかのためみたい(c'est juste pour confirmer votre habilitation a subir les epreuves sportives le lendemain) あたしが今まで話してきた健康診断は入隊してからの健康診断のこと」

「ではその入隊してからの健康診断ってどのようなものなんでしょうか」

「入隊後定期的に船員の医療を専門にしている医師による健康診断を受けなくてはいけないみたいね(puis periodiquement au cours d'une visite medicale passee aupres d'un medecin du service de sante des gens de mer, service medical dedie aux marins professionnels)」

「具体的にどのような基準が必要なのですか」

「海での仕事につく候補者は特に視力、色盲、聴力、こういうことが重要みたい

(Les candidats a la profession de marin doivent notamment satisfaire a des tests d'acuite visuelle, de perception des couleurs et d'acuite auditive)」

「わかりました」

「要求される最低基準以下の場合は海での仕事はできないみたいね(Tout test en dessous des valeurs minimales demandees ne permet pas au candidat d'entrer dans la profession, de devenir marin ou de debuter une formation maritime)」   つづく

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