96話 英語試験官との面接

第98章

 合格して喜びざわめいてる藤枝達受験生に向かて、合格発表をした試験官が言った。

「これから英語の試験官と一人一人面接してもらいます。しかし英語口述試験ではありません。試験は後日行わられます。全員の口述試験が終わるまで1か月から3か月くらいかかりますので。一人30分くらいです。それを一人の同じ英語の試験官が、受験生全員と面接して試験が行わられるからです(Etant donne que tous les EOPAN passent cet entretien avec la meme personne, il peut arriver que le delai d'attente soit long[entre 1 et 3 mois]) これから行わられる英語の試験官との面接は皆さんの試験日の予定日についてです。いつ英語の口述試験をするかという予定の日についてです。ではこれから英語の試験官から名前が呼ばれたらこの部屋に入ってください」

 これを聞くと藤枝達受験生は急に静かになった。すると面接室のドアが開きそこから英語の試験官が出てきた。

「アランドロンさん」

「はい」

 彼は名前を英語の試験官から呼ばれると部屋の中に入っていった。

「ドロンさんが呼ばれましたね」

「アランはTOEICの英語の試験受けなかったみたいね」

「そうでしょうね、もし受けていたら、ジャンヌと同じようにこの英語の口述試験、免除になっていたでしょうからね」

「アランならそうだね」

「それにしてもこの口述試験がきょうでなく少しほっとしています」

「どうして」

「それだけ準備できるからです」

「さっき自己紹介の練習英語でしたけれど、できたじゃないの」

「いえ、あれではまだ不十分です。あの程度では本番でうまくいくか心配です」

「ではユキコの口述試験の予定日、できるだけ遅いほうがいいね。3か月後とか」

「そうですね、そのほうがありがたいですね」

「ではその間、TOEIC の英語の試験受けてみたら」

「もしあたしもいい点数取れたら試験免除になるでしょうか」

「今じゃ無理でしょう。試験を申し込む時ではないと」

「それもそうですね」

 その時、面接室のドアが開きアランドロンがそこから出てきた。彼は手に一枚の用紙を持っていた。

「ドロンさんですね。手に用紙を持っていますね。あそこに試験の予定日が書かれているのでしょうかね」

「そうかもね」

 面接室からは今度は英語の試験官が出てきた。

「藤枝有紀子さん」

「はい」

 藤枝は立ち上がるとジャンヌに言った。

「では行ってきます」

「がんばって」   つづく




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