77話 仏海軍士官学校の生徒食堂の中
第79章
二人は、宿舎に向かった。
「海軍士官学校の見学はまた機会があったらね」
「残念だけど仕方ありません。海軍士官学校の生徒ってどこで食事しているのでしょうかね」
「海軍士官学校の生徒は、[ETOURDIE]という生徒食堂で食事をするみたいね。ここは[学生テーブル]とも呼ばれているみたい(Les eleves prennent leurs repas dans la salle [ETOURDIE],egalement appelee [Table eleves]。朝は7時から8時まで。昼は11時35分から13時5分まで。夕方は18時30分から19時30分までだって(Le restaurant ouvre ses portes le matin de 7h a 8h, le midi de 11h35 a 13h05 et le soir de 18h30 a 19h30)」
「このETOURDIEという意味ですけれど、『軽率な人』だとか『そそっかし屋』というようですけれど、本当にこういう意味なのでしょうか?」
「意味はともかく、どういう理由でこういう名前が付けられたのかはわからないよ」
「もちろんフランスの海軍士官学校の生徒は、軽率な人でもないし、そそっかしい人でもありませんからね」
「この生徒食堂の中は、天井は5,6メートルくらい、たて長長方形の形をしてるみたい。この縦長の部分だけれどかなり長いみたいね。そしてこの部分に窓がずらりと並んでいるみたい」
「列車の食堂車のイメージが浮かんできました」
「それを3倍くらい大きくした感じかもしれないね。この生徒食堂の一方の縦長の部分に窓があるわけだけれど、その窓は縦が3メートルくらい。そのような窓が建物の縦長の部分にずらりと並んでいるよう。そして天井は窓側からそのもう一方の室内の壁側に向かって約10度くらいの角度で傾斜した造りになっているんだって」
「おしゃれな造りですね」
「床は手のひらサイズの大きさの正方形の白いタイルがしき詰められているって。しかしテーブルが置かれているところは茶色になっているみたい。茶色になっているのは、テーブルの下側だけのよう。そして生徒たちが座る椅子が置いてあるところも茶色になっているって。しかしこれは、テーブルとテーブルの間の通路だけみたい。椅子の下は茶色になってはいないって」
「この茶色のタイルで、テーブルが置かれる場所や、生徒たちの椅子が置かれる場所がわかるようになっているということですね」
「たぶんね。テーブルは8人用の大きさだって。4人ずつ向かい会って座るみたい。こういうテーブルが七つくらい窓側に沿って縦一列に並び、壁側にも七つくらい縦一列に並んでいるみたい。そしてこれらのテーブルの間が通路になっている感じ」
「では、100人以上の生徒が一緒に入れるくらいの大きさの食堂ということですね」
「そうなるかもね。それから毎週木曜日に何かテーマに沿った食事が提供されるみたい(Des repas a theme sont proposes tous les jeudis)」 つづく
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