39話 藤枝有紀子羽田空港で飛行機の掃除
第41章
藤枝有紀子は従業員専用の扉から中に入り細長い廊下を歩いて行った。少し行くと右側に曲がった。さらに少し行くと、今度は左側に曲がった。そのまままっすぐ歩いていくと、左手にロッカー室があった。女子のグランドアテンダント専用のロッカー室である。搭乗手続きやゲートコントローラ-の仕事を羽田空港でしている地上勤務の職員である。そのロッカー室を過ぎさらにまっすぐ歩いていくと、今度は左側に曲がった。そしてそこを歩いていくと今度は階段があった。その階段を昇って行った階にまた細長い通路があった。その通路をそのまま歩いていくと今度はエレベータのドアがあった。そのエレベータに乗りさらに上の階に向かった。エレベーターを降りるとそこにある細長い通路をさらに歩いていくと、パイロット専用の玄関があった。そこには入場者を調べる職員がいるためその職員に身分証明書を見せてさらにその先の通路を歩いて行った。すると今度は鋼鉄製のドアで通路がふさがれていた。そのドアは暗証番号ボタンを押さないと開かない仕組みになっていた。そこで彼女はそこのドアにある四桁の暗証番号ボタンを押すとドアが開いた。こうしてやっと目的の場所に着くことができた。駐機場である。飛行機がたくさんある場所である。羽田空港の内部はこのようにしてわざと迷路のように複雑に造っているのだそうである。テロリストやハイジャック対策だそうだ。
そこにいた職員が、藤枝を迎えた。
「藤枝さんですね、あなたに飛行機のそうじをしてもらいます」
彼女はこれから羽田空港でなぜか飛行機の掃除をするようである。
「この車に乗ってください」
その車はTT車という作業車であった。ジープのような作業車であった。つまり運転席の座るところに屋根がない車である。彼女はそのTT車というジープのような作業車に乗せられて飛行機の掃除をする場所に行くことになった。ターミナルビルにはたくさんの搭乗ゲートがついている。そしてそこには飛行機がとまっていた。その間を走っていった。しばらくすると彼女は言われた。
「あの飛行機です。あなたにこれからそうじをしてもらう飛行機は」 つづく
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