第6話 開かない窓
いつまでもここに隠れてるわけにはいかない。
どうにかしてここから出なくちゃ。
校内を歩き回りながら、外に出られる場所を探す事にした。
他の人もいないか探さないと。
大人がいてくれたら、心強いんだけどな。
あの時は、助けてはくれなかった。
見て見ぬをフリをしていたけど。
さすがに、今回は助けてくれるよね?
どうだろう。
「だめだ、あかないな」
「こっちにあかないよ」
歩きながら試してみる。
廊下の窓をなんとか開けようとするけど、どの窓もあかなかった。
屋上に続く階段を上ったけれど、肝心の外に続く扉もあかない。
完全に閉じ込められている。
窓の外を眺めてみるけど、町の景色みたいなものは見えない。
黒いもやみたいなのが、建物を覆っているようだった。
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