第2話 運動部の活動
もうすぐ下校時間だ。
陸上部の活動に精を出していた私は、我が学校鳴滝高校の外壁にとりつけられていた時計をみて、思い至った。
三年生だから、練習している下級生に教えてあげなければならない。
「おーい、皆! もうそろそろ下校時間だよ。片付けちゃって!」
「はーい!」
素直で伸びしろのある下級生たちは元気に返事をして、運動場に出してあった道具を片付け始めた。
「さてと、私もこれを終わらせちゃわないと」
私の方も、記録用紙を書き終わらなければならない。
ストップウォッチではかっていた他の部員達の記録を見ていって、今日のまとめを書いていく。
するとそこに男子の陸上部員がやってきた。
「東子、それ終わったら一緒に帰ろうぜ」
「西野」
名まえは、西野三郎。
別に付き合ってるわけじゃないけど、仲が良い友人の一人だ。
「いいよ。でもちょっと待っててね。最近皆訓練に身が入ってるから、熱中しちゃうんだ」
「そっか。じゃあ、校門の所で集合な」
仲が良いのに、苗字で呼んでるのはなぜかって?
ちょっと最近、色々あってね。
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