　嘘か本当かわからないけど、早死にしそうな人というのがいるらしい。

　佇まいが寂しそうで、孤独な雰囲気の漂う人だそうだ。

　ポジティブな感情志向の人が長生きというのはよく言われている。

　ストレスからの立ち直りが早いらしい。ストレスは病気の原因にもなるし、言われてみると、一人暮らしの偏屈な老人が、健康で長生きというイメージはない。それに、非社交的で一人暮らしの人はボケやすいし、奥さんに先立たれた寡夫の人は、早死にすると言われている。

　俺も完全にネガティブな人間だから、早死にするんじゃないかと思っている。

　実際にそうなると困るのだが。

　一方で、楽観的で社交的な人ほど早死にしているというデータもある。楽観的な人は見通しが甘く、不注意なことをしてしまうケースが多いそうだ。わかりやすくいうと、不健康な生活をしても大丈夫だろうと思って、暴飲暴食したり、夜更かししたりする。学生時代の人気者もそういうタイプが多いらしい。付き合うが多いとそうなってしまう。

　俺はネガティブだから、適量を食べて、酒、たばこ、カフェインをやめていて、甘いものはほとんど食べない。車の運転もしない。これでも、早死にするのかと夢も希望もなくなる。

　でも、若くして亡くなった人を思い浮かべると、なんとなく寂し気な人がいる気がしてくる。俺の世代だと飯島愛を思い浮かべてしまう。

　俺も独身だし、人からそう見えてるのかもしれない。