宜保愛子さん2

 先日テレビで心霊特集を見ていたら、宜保愛子さんの秘蔵録音テープが本邦初公開されていた。内容的には知っていることばかりだったけど、テレビで久しぶりに宜保さんの映像を見て、俺はテンションが上がった。1980年代のオカルト番組は面白かった。今は合成技術などで、ホラー映像を簡単に作れるとわかっているから、出てきたものがみんな嘘っぽく感じてしまう。昔からフェイクはあっただろうけど、番組の構成自体がシリアスで、より感情移入して見ていたもんだ。


 多分、若い世代の人でも冝保さんを知っているのではないかと思う。YouTubeには冝保さんの出演した番組がたくさんアップされている。霊視の間違いを指摘されているケースもあるけど、普通の人だって勘違いはあると養護したくなる。彼女の場合は、霊能力プラス人柄の良さで人気を獲得していたと思う。


 彼女の書籍は絶版になっているから、現在はプレミアがついている。読んでみたいと思う人が多いのかもしれない。


 宜保さんは子どもの頃に、弟が落とした火箸が目に落ちて片目が不自由になってしまったが、その目で霊が見えるようになったそうだ。また、先天的に片耳が聞こえなかったということだ。その耳で霊の声が聞こえたとか。

 小学校入学の時には、まだ霊が見えていなかったが、仲のいい友達が急死して、その子の霊が家に遊びに来るようになってから、霊がいるのがわかるようになったそうだ。


 彼女は近所でも有名になり、親に頼まれて霊視をしていたが、疲れるし嫌だったと語っている。


 その後、二十歳を過ぎて腎臓の病気になってから、三十二歳位までは霊感がなくなったという。その間に結婚して3人の子どもを出産した。霊感が戻ったのは、友達と自宅でお茶を飲んでいた時、急にその人の肩の辺りに倒れた墓石が見えたそうだ。それをその人に伝えて、親族に墓を見てもらったら、実際に倒れていたそうだ。


 別の番組では、アメリカの超心理学の教授などが立ち会って、霊能力の実験をしていたが、12人の人の霊視をしていた。12人中、追跡調査ができなかった10人は当たっていて、的中率はかなり高かった。教授によると冝保さんの場合は、なんの準備もしないで、見たいときに霊が見られるという珍しいタイプだったようだ。霊能者というと冝保さんのような人をイメージするが、ああいう人は多くないらしい。


 事故やケガなどがきっかけで霊能力や予知能力が出現したという人が多いので、いかにも本当らしいと思う。自分が生きている間に、ああいう人がまた出てきたら面白いなと思う。


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