第10話 担当ディレクターの無茶ぶり(アイドルVSおじさんパワー全開)で、翌日の放送テーマが、決定。「ヒナチャンネルホスピスを、作ろう!」

 「カズナちゃん?」

 「ヒナちゃん?」

 「…ちょっと、いやな予感」

 「だね」

 カクヨムの、ある小説って、何だろう?

 って思っている時間も、なくて…。

 担当ディレクターのおじさんパワー、全開だ。

 「お願いだ!学校の放課後だけでも、かまわない!明日も、ここにきてほしいんだよ」

 「明日も!」

 「私も?」

 「頼むよ、2人とも。美味しい美味しいケーキ、買ってあげるからさあ。もちろん、2人共にさ!」

 「…何?カズナちゃん、これって?」

 「ヒナちゃん?私たち、買収されちゃってるってことだわさ」

 「…」

 翌日の放送テーマが、決定。

 「ヒナチャンネルホスピスを、作ってあげたい!」

 ふざけていたテーマじゃないから、厄介?

 ヒナチャンネルホスピスは、現実にすでにあるこれを、参考にしたものだった。

 「こどもホスピス」

 こどもホスピスというのは、小児がんなどの重い病気を抱える子どもと家族が、楽しい時を過ごして、生きる力を得られるよう作られた、家のような場所。

 家のような感じということで、病院ではないというのが、特徴。

 「ここを、こどもの笑顔を守り、命に関わるような病気をもつ子と家族、地域がつながるコミュニティーにしたい。新しい時間を過ごせる、第2の家のような場所としての意味が、あるんです!」

 病院ではないということで、注意点あり。

 「病院ではありませんので、医師は、同じ敷地にいません!」

 この点を、忘れずに。

 病院きらいの子に、優しい施設に感じられるよう、努力中。

 実際に、横浜には、こどもホスピスが作られ済み。

 「皆さーん?」

 「こんな施設が、あるんですよ?」

 「これで、たくさんの子どもたちが、救われますかね?」

 「ドキドキ、ですね」





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