第9話 日本の女性が、コロナ禍で化粧品が売れた理由を知ったら?「あ、わかるなあって、思ってほしい」「で、ちょっと、顔が赤くなっちゃったりして」

 「カクヨムの、ある小説が、楽しみですよね!」

 「コロナ禍で、化粧品が売れたんですね」

 「…何の、小説?」

 「内緒」

 「ちぇっ」

 「その手には、引っかかりませんよ!」 

 「女性は、コロナ禍で化粧品が売れた理由を知っておいたほうが、良いですかね?」

 「たぶん」

 「ですかね」

 「あ、わかるなあって、思ってほしい」

 「ふうん」

 「で、ちょっと、顔が赤くなっちゃったりして」

 「はい?」

 「それでは、また、次回!」

 「ヒナチャンネル、でした!」

 待ってましたとばかりに、担当ディレクターが、ブースの扉を開けた。

 「お疲れさん!今日も、良かったよ!」

 「へへへ」

 「任せてください!」

 「それで、君たち2人に、お願いなんだけれどさあ…」

 「実はね…」

 「はい、はい」

 「何ですか?」

 「子どもたちから、ね…。コロナ禍で疲れすぎちゃったから、専門病院を作ってくれませんかっていうメールが、きちゃったんだ」

 「近所の子同士で、支えられないんですかね?」

 「ちょっと、わがままな感じがしますけれど?」

 反抗期…?

 担当ディレクターは、2人に、頭を下げるばかり。

 「ほら、2人とも?」

 「何です?」

 「何ですか?」

 「今は、少子化社会でしょ?」

 「ええ」

 「まあ、そうですけれど…」

 「地域で、助け合える子とか相談できる子が、いないっていうんだよ」

 「えー?」

 「…」

 「それでさ、君たち?」

 きたぞ…。

 無茶ブリ…?

 「私たち、明日、学校にいきますから」

 「っていうか、今日も、いっていましたけれど」

 「2人とも、頼む!」

 おじさん世代は、いつも、若い世代をこき使うんだなあ。

 やるしか、ないの?

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