第7話 「皆さーん?私たち日本人って、面白いですよね?」 「ですよね」 2人も、言っちゃっているし。こんなとき、日本人は、にわか信者なんだね。

 コロナ禍で、お清めセットが売れた。

 ここで、考えてほしいのは、なぜ、売れたのかっていうこと?

 外出できないっていう悩みが、ポイント。

 「神社にいって、清めたいけれど、外出自粛期間」

 「感染のない、安全な家庭になるよう、神様に祈りたい。けれど、出かけられない」

 「わしら高齢者では、足腰が痛い。神社仏閣に、いきずらい」

 「すぐ側に、神社仏閣をほしい」

 だよね…。

 神頼みグッズは、大好評。

 コンパクト神棚は、自宅でも手を合わせたいと願った人の、マストアイテム!

 こういうときに限って、信心深くなってしまう。

 日本人って、不思議な民族?

 「皆さーん?私たち日本人って、面白いですよね?」

 「ですよね」

 2人も、言っちゃっているし。

 盛り塩も、売れた。

 きれいな形に盛れるセットが人気になったんだとか。にわか、信心深さ?

 「家を、清めたい」

 「厄除けを、したい」

 神棚と、同じ感覚だね。

 他にも、コロナ禍のヒット商品は、ゴキブリ駆除の商品。

 本当に、売れたんだから。

 コロナ禍で、家の中を清潔にしておきたいという気持ちが、高まったんだろう。

 もちろん、奴らを退治するための殺虫剤だって、好評。当然といえば、当然?

 また、コロナ禍では、他人と、距離をおくことが求められた。

 「ソーシャル・ディスタンス」

 このことでも、売れ筋商品が生まれた。

 「他人とは、本当なら、おしゃべりを楽しみながら移動したい。でも、コロナ禍だと難しくなった。距離を保って、移動しなければならない…。できれば、1人きりの移動にしなければならないのにな」

 じゃあ、どうすれば良い?

 皆、同じようなことを、考えるようになった。

 どうする?

 どうする?

 そこで、売れたのが…?





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る