第2話 卒業式
学校に着いてしまった。もう卒業だ。
私は今日で最後になるかもしれない教室を見渡した。
「懐かしいな…」
教室には花や折り紙などの飾りが飾ってあるが係の写真や集合写真などはもう剥がされていて何処か寂しい教室となっていた。
そんな事を考えていると莉子ちゃんがやってきた。
「おはよう!」
「おはよ!」
こうやっておはようって言うのも、もしかしたら最後になるのかもしれない。
「なんだかんだ楽しかったよね」
「そうだよね」
もう既に泣きそうになっている自分がいた。
「このクラスももう最後なんだね。」
それを言った時にはもう莉子も私も泣いていた。
卒業式前だからなんとか堪えようと無難に黒板の絵を見た。
すると、
「ん?なんだこれ、」
見てみると先生からのメッセージが書かれていた。
『この1年間みんなと過ごせて良かったです。ありがとうございました。』
他にも色々と書かれていたが目に付いたのは1番涙腺が破壊しそうになる言葉だった。
「ずるいでしょ…これは…。」
言った時にはもう手遅れとなっていた。2人で泣いているとまっちんと
「卒業式出られないよ」
と笑い早くタオルで拭きなと言ってくれた。
それから、卒業式はなんもミスもしないで終わりをつげた。
そう言えば、入学式の時も卒業式の時も雨だったな。
卒業と後悔とこれからは 虹なん @niziirodesu
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