第39話 京都、地元民と一緒で。 その2
京阪電車、清水五条駅。
鴨川沿いの地下にあり、非常にこじんまりとした作りの駅である。
ホームで待つこと数分。
俺たちが乗る電車がやってきた。
7両編成の準急、大阪淀屋橋ゆきである。
この電車が、数駅先で直後の快速急行に追い抜かれるためか、乗客は非常に少ない。
ちなみに、清水五条駅は快速急行は通過するし、目的地である駅も通過してしまうので、俺たちは乗換なしである。
電車は数駅先の東福寺駅の手前で地上に出る。
そこからさらに数駅行ったところにあるのが、伏見稲荷駅である。
この駅こそが俺たち7人の次の目的地の最寄り駅である。
『まもなく、伏見稲荷です。お出口は右側です』
伏見稲荷駅のホームは、朱塗りのお堂を模したような外観である。
それもそのはず、俺たちの目的地でもあるとある神社の最寄り駅だからである。
駅を出ててくてくと歩くこと数分。
「お〜、ここが伏見稲荷大社か〜」
「やっと来れたわ、ここに」
「やっぱり修学旅行生多いな……」
「いや〜、千本鳥居が楽しみで仕方がない」
「「「<めっちゃ空いてる……>」」」
さすがは地元勢、混雑度合いを気にするレベルである。
「というか、これでめっちゃ空いてるレベルなの?」
「<そうですよ。私達が行くのはお正月ですから。比べ物にならないくらい混みますもん>」
「なるほどねぇ。……明治神宮ほどじゃないだろうけど」
「「「<ああ……>」」」
明治神宮の混雑はニュースにもなるくらいの混雑である、当然3人も知っているのだった。
7人でおしゃべりしながら登っていくと、やがて鳥居がとっても狭い間隔で次々に並んでいる箇所が出てくる。
ここからはじまるのが、伏見稲荷大社名物の千本鳥居だ。
道に鳥居がずらっと建っているその光景は、圧巻である。
撮影スポットになっている、鳥居の前で写真を撮る。
清水寺と同じ、2人と4人のやつ、そして5人のやつ。
さらに、近くの地元の方と思わしき方に、7人での写真を撮っていただけた。
写真を撮ったら、本腰を入れて登っていく。
なにせ山の一番上まで上がっていくのだ、それなりの体力は当たり前だが必要となる。
ひたすら上がること1時間。
最初こそ少し話しながらだったものの、段々とその余裕はなくなっていき、後半30分は無言だったが。
俺たちは、ようやく頂上に到着したのだった。
//////////////////////////
セリフのうち、<>となっているのは大阪弁で喋っているところです。
明日までに大阪弁に修正しておきますので、少々お待ちください。
少し短めですが、ご了承ください(資料がなかなか見つかっていないためです)
//////////////////////////
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます