第3話



 「忘れ物せんようにな」


 「はいはい」



 夏休みが明けてまだ間もないから、体が休み明けの朝に慣れていない。


 肌寒くないからマシだが、秋が近づいてきているせいで、これからどんどん寒くなりますという気象予報士のトークが、昨日の夕方のニュースで流れていた。


 あと2ヶ月もすれば冬が来ると思うとゾッとする。


 ウチは暖房つけっぱで寝るのが禁止されてるし、寒いのだけは本当に苦手だから、2学期後半くらいからは遅刻の常習犯になりそう。


 まあ、そうは言っても、母さんが私を引きずってでも、無理矢理学校に連れていくのだろうけど。



 「ほな、行ってきます」

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