第10話 キチパチは3匹じゃなかった
リリックから胸を押し付けられた夜達也は眠れず田んぼを散歩していたら
一人の女の子がキチパチに襲われそうになっていたのでダッシュで走り蹴り飛ばして魔力を抜いた。女の子は「ありがとう」と言ってどこかへ行こうとしたがまた襲われたら危ないので女の子について行くことにした。
特に話すこともなく、魔物に襲われないように見守っていたら女の子の方から
「お兄さんたちって最近流行りの勇者なの?」と聞かれた。
「勇者って流行ってるの?
「うん」
「トレード待ちのトラヒーや魔物化した恐竜を倒している集団」
まるで僕達だ、でも僕達は勇者だと思ったことはない。
「勇者って勇気にあふれる(勇気ある行いをした)人の事を言うんだ」
「君も立派な勇者だ」
「私が勇者??」
「キチパチに襲われそうになってるときに逃げなかったじゃないじか」
「逃げたら負けだってお兄ちゃんが言ってたもん」
「お兄ちゃんはキチパチに食べられちゃったけど逃げたら負けだもん」
小さい女の子の方に手を置いて「逃げることは負けじゃないよ」「逃げることで勝つことだってあるんだよ」教えてあげた。逃げるが勝ちっていう諺があるんだ。
逃げるだけが負けじゃないことをこの少女にもわかってほしかった
僕は近くのキチパチを何匹か倒したが魔力は薄かった、キチパチは3匹じゃないということがこれでわかった。 女の子を自宅まで送り届け田んぼに戻った。
村長の家に戻った所でリリックがいるので緊張して眠れなくなってしまうので
稲を引いて寝ることにした。
翌朝起きると巨大なキチパチに咥えられていて食べられそうになったので鼻の部分を
おもいっきり殴ったら恐竜さんから離してくれたのでこれでもかというくらいのキックをカマスと恐竜は意識を無くした、達也は寝起き早々恐竜にくわれそうになったのだ、リリックのせいで、リリックが余計なことを言わなければ僕は外で寝ることもなかったし、恐竜に咥えられることもなかったと思ったらムカついてきたけど、リリックにはそんなことは言えない。
前世のときのゆず(現リリック)は優しかった、素人童貞の僕を優しく包んでくれている気がして、本気ですきになりそうだったから達也は指名を切って店を変えたのが懐かしい。初めて指名したのもゆずだった、もしかしたら運命なのか?と思ったが
そんなことはないと我に返りヨツメの家に帰ることにした。
ヨツメの家に戻ると朝ごはん蛾始まっており、持ってきたキチパチも捌いてもらうことにした、達也は何故かリリックを意識してリリックの方を見れなかったし、リリックも達也のことを見ることがあんまり出来なかった。
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