第4話 友達何人出来るかな?

村に戻ってくると、時々村長の家にやってくるニワセが

「私と子供作りませんか?」と言ってきた。

達也はここでは子供作るのが流行っているのかのかと思った。


ビアンカがやってきてニワセに「私が子供を産むのよ」と

喧嘩を吹っかけていたので達也は恐竜を捕まえに森に入った。

村長からプテラノドンを二匹捕まえて来いろ司令を受けた、捕まえるまで

戻ってこなくていいという、そしたら自分で家でも作ろうと思い

パンチとチョップで木を切り見様見真似で家を作った。

自分ひとりの家が出来た、図工が得意で良かったと幸せに感じた。


村長は達也を探した、戻ってこない達也を心配したのだ、達也なら

プテラノドン二匹くらい余裕だと思ったのだがやっぱり難しいのか

すまぬ、達也を思いながら広場を見ると見られぬ建物が建っていた

何処の家よりも豪華で2階建てくらいありそうな建物が建っていた


覗いてみると達也が料理している姿があった、プテラノドンは3匹いた

「なにをやっておる、達也」


「あ、村長も食べます?」

と言って肉野菜炒めを出してあげた。

現世には炒めるという習慣がない、焼くことしかしらない

例えば玉ねぎを食べるとして、たまねぎに棒をさしてそのまま焼くだけ

炒めたりはしない、肉と炒めれば調味料なんかなくてもなんとかなる。


苦学生時代、ハムを買って調味料なしで野菜と炒めて食べて居たのを思い出した

調味料なんて買えなかった、今はそれは役に立っている。


「この建物はどうしたんじゃい?」


「作りましたよ、自分で」


「うちには帰ってこないつもりじゃが?」


「たまには戻りますよ」


「わかった」と言ってプテラノドンを一匹だけ持って帰っていった


達也は独り立ちを目指したが私有地に勝手に建てたものだから

毎月パラサウロロフスを3匹もってこいと言われた

パラサウロロフスであれば簡単に捕まえられると達也は安堵した。


「私の子供産んで」とビアンカがやってきた

素人童貞の達也にはパワーワードすぎてついていけない


「考えるっていったじゃん」


「考えた結果まだ無理なんです」


「なんでよ」


「だって僕ビアンカさんのこと知らないですし」


「知らなくて良いから子供産んで」


「友達からじゃ駄目ですか?」


「友達ってなに??」

友達の意味をスマフォで調べようとしたけど現世でスマフォは

使えなかった。 僕が持ってた鞄に辞書が入ってたはずだ


「とも‐だち【友達】 〘名〙 (「だち」は複数を表わす接尾語) 志や行動などをいっしょにして、いつも親しく交わっている人々。 単数にも用いる。」と教えてあげた。


「私は友達??」


「そう友達、ニワセも友達、わかったニワセ」

机の下に隠れてたニワセが「わかった」と言って顔を出してきた

油断も好きもあったものじゃない

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る