54
54
こんなヤツと戦っても勝てるわけがない。剣も魔法も使えないし、腕力だってない。何かの技を習得していることもない。爆弾みたいなアイテムもない。勝てる要素はゼロだ。
走って逃げようにも、足がこんなに疲労している状態ではおそらく逃げ切れないと思う。
――いや、たとえ万全の状態だったとしても、あのモンスターの機敏な動きを考えたら即座に追いつかれてしまうに違いない。
そうなると、ミューリエが戻ってくるまで時間を稼いで……。
…………。
それも望みは薄い……。
それまでに僕はきっと殺されてしまうだろう。満足に攻撃を避けることが出来ない上、耐えられるダメージなんて高が知れているんだから。
時間稼ぎが出来たとしてもせいぜい数分くらいのもの。とてもじゃないけどミューリエが戻ってくるまで持ちこたえられるわけがない。
→57へ
https://kakuyomu.jp/works/16816927862192814506/episodes/16816927862195115813
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます