第14話カメラ化粧師

とうとうビョーマ建設はクソレンジャーを倒すために、専務を送り込む事になった。

専務はカメラ化粧師。カメラで写真を撮り、相手の生命力を少しずつ奪い、最後は死に至る。頭部がカメラになっており、ビョーマ建設でもかなりの武闘派なのだ。


桃婆さんは乳母車を押しながら歩いていた。

「今日の晩飯はカレーじゃ。ババア、ごきげ~ん!」

「そこのババア待てっ!」

「……」

「おいっ!おばさん待て!」

「……」

「……お姉さん待って!」

「なんだい?オッサン!」

「写真を撮らせて下さい」

「何で?」

「お、お姉さんお綺麗だから」

「ほうか?ババアごきげ~ん!」


カメラ化粧師はカメラを撮り始めた。


【いいぞ、ババア。ババアなら3分で殺せるだろう】


すると、桃婆さんは胸を強調し始めた。

そして、上半身裸になった。

「おぉえっ!」

「どうした、はよ、乳を撮らんか!ホレッ!ホレッ!」


ボンッ!


「あ、お前はビョーマ怪人!まあ、どうでもいい。撮らんか!」

「き、気色わるい。久しぶりゲロ吐いた。もういい。帰る!……うわっ!」


ガシャン!


カメラ化粧師はよろめいて、転び頭部のカメラのレンズを割ったのだ。

「痛い~、レンズが~」

ビョーマ建設に戻ると、戦力外通告を受け退職した。

今は、「今朝のわんこ」なる、犬の撮影をしているらしい。


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