第12話コーヒー道化師

ビョーマ建設が送る12人目の怪人はコーヒー道化師。

コーヒー道化師のいれたてのコーヒーを飲むと魂が抜ける。

抜け魂を唐揚げにして食すのが楽しみなのだ。

コーヒー道化師はビョーマ建設では、営業二課の課長。

ビョーマ建設は平社員ではあの老人軍団には勝てないと考えて、管理職を派遣することになったのだ。

今回こそ、誰か死ぬ。


公園のベンチで、黄レンジャーはタバコを吸っていた。

そこへ、ある若い男が近付き、

「おじいさん、コーヒー好き?」

「え?」

「おじいさんコーヒー好き?」

「バカ言うでねぇ、あたしゃコーヒーが大好きじゃ」

「良かった。だったら、コーヒー飲ませてあげる」

「熱々のアイスコーヒーにしてくれの」

「間を取ってぬるめのコーヒーです。どうぞ」

黄レンジャーはゆっくり、コーヒーを唇に近付けた。

【さぁ、早く飲め。お前の魂を食ってやる】


「ウグッ!くっせ~。若いの、このコーヒー腐ってない」

「何をおっしゃいます。いれたてですよ」

ビョーマコーヒーは臭いのだ!

「若いの、味を確認しろ!」

【なんだ、このくそジジイは!早く飲めよ!仕方ない、演技でもするか。ビョーマ建設社員にこのビョーマ毒は効かないと聞くからな】

若い男は、コーヒーをがぶ飲みした。

「ほら、この通り。腐ってなんかありませんよ」

男はコーヒーを紙コップに注いだ。


男は急に倒れた。

「うっ、ヤッパリ毒がっ!」

男はコーヒー道化師の姿になり苦しんで死んだ。

その魂を黄レンジャーは捕まえた。

そして、その魂をてんぶらにして食べたのは言うまでもない。

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