第10話将棋大名人

「黒レンジャーさんよ、シニア将棋大会決勝進出おめでとう!」

「み、みんな、ありがとう。決勝戦は今日、午後3時からですばい」

「黒レンジャー、景気づけに一杯どうじゃ?」

「すまねえな~、青レンジャー、お言葉に甘えて」

獺祭だっさいよ!獺祭!」

「素晴らしいですばい」

黒レンジャーはしこたま、日本酒を飲み決勝戦に向かった。


対戦相手は、ビョーマ建設相談役・将棋大名人であった。負けた方の座布団が爆発する死の将棋トーナメントである。

これまでに死者8名、重傷者18名である。

「おぉぉえっ!吐きそう!」

「黒レンジャー、この勝負もらった!」


【振り駒の結果、先手は黒レンジャー五段に決まりました。持ち時間は各10分。1分単位合計10回の考慮時間があります。それを使いきりますと一手30秒以内でお願い致します】


「……先手、将棋大名人7六歩」



ボンッ!



将棋大名人は先手と後手を間違え、爆死した!


【まで1手をもちまして、先手黒レンジャー五段の勝ちとなりました】

黒レンジャーは賞金100万円をもらい、金歯にしたらしい。



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