★シーン11:永遠の不幸せ Bad end...

〇解説

 “悪豚”に敗北し、ジャームとなってしまったPC達。そんな彼らでさえ、悦楽の空間『夢の国』は受け入れてしまうのでした。

 バッドエンドの例。こうしてジャーム化したオーヴァードが、教育係を捕まえます。苦しむ彼らをミドル戦闘で解放したのがPC達です。


〇描写

 衝動に飲まれ、暴走するあなた達。

 いつしかその心は、姫様に尽くしたいという思いでいっぱいになっていた。それはこの国にまかれた薬のせいだと、彼らは最後まで気付かない。

 気づけば逃げ回る観光客たちを捕まえて、姫様のもとに届ける。抵抗するものは腕や足を折る。必要なのは、頭だけ。


 「姫様、勉強時の時間でござる。今日も人の心を知って、人間を学ぶでござるよ」


 あなた達が捕まえた勉強係を、宰相が献上する。それを見た姫様が、彼らに語りかける。


 「大丈夫、ですよ? あなた達の、幸せは、私が永遠に、してみせます。死なない私が、永遠に」


 そうして勉強という名の食事が始まる。頭蓋を割り、手を差し入れ、中のものを取り出す。姫様はそれを、恍惚ととともに口に運ぶ。ぺちゃくちゃはむはむ。

 響く可愛い咀嚼音。


 幸せなやつらだ。ああして姫様に語りかけてもらえる。姫様の糧になれる。対して自分は見向きもされない。自分が姫様の役に立つ。そんな幸せな日々が来るのだろうか?

 今日も幸せを知らないジャームは、教育係を捕まえる。いつかこの苦しい日々に、終わりが来る日を夢見て。

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