「ヘビのご加護」
小さい頃、神社の近くで悪ガキたちにビニール袋に入れられて、文字通り袋叩きにされていたヘビ(多分アオダイショウの幼蛇)を助けたことがあるんだ。
その結果、ヘビのご加護があるらしい。
仕事や趣味で野山に出かけるんだけど、よくヘビに出会うんだよね。
珍しいとこではカラスヘビ(シマヘビの黒化個体)やアカマムシにも出会ってる。
でも、どんなに近くで遭遇しても、噛まれたことは一度もない。
ヘビを見たらとりあえず距離を取れ!というオーストラリアのある地域で暮らしていたことがあるんだけど、現地でコブラ科で超攻撃的かつ猛毒のタイガースネークやブラウンスネークに何度か遭遇している。一噛みでネズミ数万匹を軽く殺すという、かなりオーバーキルな猛毒の持ち主たちである。
一度なんか、バードウォッチングをしていて、ふと気配を感じた足元を見たら、かなり大きなブラウンスネークに、つま先15センチ未満のところで様子を伺われていたことがある。場所は携帯の電波があるかないかの野鳥保全区真っ只中。しかも当時自分一人だけで助けを呼んでくれる人もおらず、噛まれたら確実に「死」という状況だった。
しかし、彼(彼女?)はちろちろと舌を出してこちらの様子を伺っていたものの、かなり落ち着いた様子だったため、「あ、縄張りに侵入しまして大変失礼しましたー…」と、興奮させないように観察しつつ数歩後ずさり。1メートル以上距離をとってなんとか無事を得ることができた。
今でもこの時、噛まれずに生還できたのはかなりふしぎに思っている。本当に噛まれて死んでいても全くふしぎではない状態だったのだ。
あと、一度ケアンズ周辺で乗ったリバークルーズではレッドベリードスネークというヘビが、クルーズ船からよく見えた枯れ木の上で気持ち良さそうにとぐろをまき日向ぼっこしていて、「この仕事してて初めてこんなとこで見た」とガイドさんが驚いてた。
実際に見える人曰く「大蛇がすんごくリラックスした状態で憑いてる」という。
あのとき助けたヘビ、もしかすると神様の眷属だったのかなって思ってる。
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