10 夏だ、水着だ、真白さんとプールへ3


 俺はクロールで泳ぎながら真白さんを追いかけていく。


「追いついたっ」


 と、勢いがつきすぎて、彼女の胸元にダイブしてしまった。


「きゃあっ!?」


 悲鳴を上げる真白さん。


「あ……ごめん」

「もう」


 真白さんは苦笑している。


 今の感触……柔らかかったな。

 あ、いや、こんな公衆の場で胸にダイブはよくなかった。


 不可抗力とはいえ……自重せねば。


 うん、でも……柔らかかった。


「コータくん、すごくいやらしい目つきになってる」

「ぎくり」

「駄目だよ、ここでは」

「……はい」


 真白さんに言われて、深くうなずく俺。


「……その代わり、家ではたっぷり……ね?」


 と、耳元でささやかれた。


「!!!」


 たちまち、みなぎってきた。

 なんか、色々と。


「あれ、コータくん?」


 そのとき、俺に声をかけてくる者がいた。


 女の子の声――。

 しかも、この声は、


「春歌……!?」


 黒髪ポニテの元気印美少女が泳ぎながら向かってくる。

 着ているのは紺色の競泳水着である。

 しなやかで均整の取れた体つきによく似合っていた。


「やほー、コータくん。こういう暑い日はプールが気持ちいいよね~……って、あれ? そっちの人は……?」


 キョトンとする春歌。


「ああ、その、親戚のお姉さんで……」


 と言いかけて、俺は言い直した。


「いや、俺が付き合ってる人だよ。名前は真白さん」

「コータくん……!?」


 真白さんが驚いた顔をする。


「えっ……!?」


 春歌は呆然とした顔をしていた。


「……………………そ、そうなんだ……彼女……ああ、彼女……いるんだね……」


 俺の彼女が、だいぶ年上で驚いたのかな?


 でも、関係ない。

 相手が誰でも、俺は真白さんのことを『彼女だ』って堂々と紹介するだけだ。


「えっと、清白きよしろ真白です。初めまして」

「は、初めましてっ。ボク、コータくんの幼なじみで剣ヶ峰けんがみね春歌っていいますっ!」


 真白さんと春歌が自己紹介をし合った。



 そういえば――。

 こうやって誰かに真白さんを『俺の彼女です』って紹介するの、初めてだな……。





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