2 引き続き、俺は真白さんにすべてを報告する


 ――俺は真白さんに、赤羽根先輩の告白を断ったことを伝えた。


「全部話してくれてありがとう、コータくん。もちろん他言はしないし、私の胸の中だけにとどめておくからね」


 話を終えると、真白さんが礼を言ってくれた。


「私は君を信じてるから。大丈夫だよ。気に病まないでね」

「う、うん……」




 俺たちはその日もめちゃくちゃセッ――と思ったら、真白さんに急に生理が始まってしまった。


 なので、今日はお預けだ。


 俺たちは一緒の布団で添い寝した。


 すぐ側に真白さんの顔がある。

 すぐ側に真白さんの息遣いを感じる。


 体を重ねて、激しく愛を交わし合うのもいいけど、こんなふうに穏やかに――ただ並んで寝るっていうのもいいな。


 たまらなく、いい。


「……ねえ、コータくん。起きてる」

「起きてる」

「……ごめんね、急に始まっちゃって」

「どうして? 真白さんは何も悪くないよ」


 俺は彼女を見つめた。


「でも、やっぱり……その、期待してたんじゃないかと」

「そりゃ、まあ」


 すっごく期待してた。


「でも、そのために真白さんと会ってるわけじゃないよ」


 俺は彼女に言った。


「あ、いや、真白さんとそういうことするのは、すごく素晴らしいことだし、えっと気持ちいいけど」

「最後、ちょっとストレートすぎ」

「あ、ごめん……」

「ふふ。でも、私も同じ。コータくんにされると、すごく気持ちいいの」


 真白さんもめちゃくちゃストレートじゃないか。

 そして、めちゃくちゃ照れてしまった。


 ……そっか、真白さんも気持ちよくなってくれてるんだ。


 なんだか嬉しくて、誇らしい気がした。


「……あ、そうだ。エッチはできないけど――その、口で……してあげよっか?」

「えっ? えっ?」

「……コータくん、食いつきすぎ。私だって恥ずかしいんだからね」


 真白さんの顔が赤かった。


「それに上手じゃないよ……」

「真白さんが嫌じゃなければ……」

「ふふ、嫌じゃないよ。恥ずかしいだけ……えへへ、コータくんが喜んでくれるなら、したいな?」


 上目遣いに俺を見つめた真白さんが可愛すぎて、俺は――。


 ――その日は、真白さんの口でいっぱい気持ちよくしてもらったのだった。




 そして翌日――登校すると、正門のところで赤羽根先輩に出会った。


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