第13話 パンの配達



 翌日は、ベリルのパンの配達を手伝う事になっていた。


 朝早く起きたミレイは、ベリルの店へ向かう。


「いつかの借りを返す時がきた」

「そ? 律義だね。じゃあ、これだけよろしくね!」


 少しだけ打ち解けたベリルからパンをもらう。


 その後、べリルと手分けしながら各家庭にパンを配っていった。


 仕事を終えて店に戻ると、ベリルは先に戻っていた。


 一日分の給料が入った袋を手渡される。


「お疲れ様、また今度忙しい時に手助けしてね」


 ミレイは分かったといい、ベリルの店を後にする。


 朝日が十分に顔を出す時刻で、起きた人々が仕事場へ出勤していくところだった。


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