第2話 -ルームメイト、苦楽を分かち合う仲間-
セシルさんとの挨拶を終え、私たちは自室へ歩みを進めます。実は寮の部屋の間取りを全然把握していません。勘違いしないでください、決してめんどくさいから確認を怠ったとかそういったことでは無いので悪しからず。
寮と言えば私のイメージでは4人部屋だと左右に2段ベットとかあるのかと考えてましたが、そうではないようです。
最初に目に入ったものはリビングのように広い部屋で中央にテーブルとソファ、奥には暖炉。その横にはチェス台にビリヤード場、それに壁にはダーツがあありパーティとか出来そうです。おそらくここは共有の場所で、シェアルームとでもいうのでしょうか?
左右の壁には扉が2つづつあり、奥にもう1つあります。おそらくあの先が個人の部屋でしょう、ここは最大で5人で生活するようです。
「素敵なお部屋ね。しかも奥には調理場もあるのね」
奥の扉の右側を少し入ったところにキッチンがありました。
「気づきませんでした、本当ですね。ところで個室みたいですけど、部屋はどうなるんですかね?」
「おそらく早い者勝ちかと」
「だったら今のうちに部屋入っちゃいましょうか?」
「そうですね。どちらにします?」
「うーん、じゃあ私は左の奥の部屋にします」
「では、私はお向さんにしますね」
そんな感じで自分の好きな部屋に入る。入る時セシルさんが、にこやかな顔で手を降っていたので私も振り返して部屋に入りました。
「おぉー、1人で過ごすには十分ですね」
実家の私に部屋と比べると見劣りしますが、十二分に広い部屋です。というか貴族の部屋はなぜこんなにも無駄に広いんですかね?そんな広い部屋いらない気がします。
まずは荷解きをと、言いたいところですが、さすが貴族ですよね。事前に全ての荷物がシル達によって収納へ片付けてあるのです。
なのでおそらくこのクローゼットのようなものを開けば。予想どうり私の服で満たされていました。と言ってもほとんどパジャマと、制服類なのですが。
万が一を考えて中の服を全て確認して戸を閉じる。この後は残りのルームメイトが揃うまでこれと言ってすることも無く、暇な時間を過ごすことになります。
「疲れました」
校内を歩き、入学式の長い話を聞いただけだというのに疲れがどっと押し寄せてきたので窓際にある椅子へ腰掛ける。人間いつもと違う体験をする時はストレスや疲れがたまると聞きますが、なるほどと思いました。
視界が少し霞んで来ました。あぁ、これは落ちるやつです。
このまま2度目の睡魔に落とされそうになっていたその時。「コンコン」扉を叩く音が響き、セシルさんの声が聞こえてきました。
「アリーさん、同室の方が来ましたよ」
「はっ、はい。少し待ってください」
睡魔によって夢の中に入る直前でしたが、セシルさんによってどうにか意識を保つことが出来ました。
◇◇◇
鏡を見ながら少し自分の身だしなみを整えてからシェアルームへ向かいます。そこにはセシルさんともう1人のルームメイトだろう金髪の少女がたっていました。腰には剣みたいなものを持っています。見るからにどこかの王族か何かのような雰囲気がありますね。それか騎士志望とかでしょうか?
「初めまして、私はレミントン・アイセア・カーチスだ。今年、1年間よろしく」
「はい、アリシア・フォン・バルクホルンです。アリーと呼んでください。こちらこそよろしくお願いします」
「そうか、君がバルクホルン家のご令嬢か」
なんだか私の名前を聞いた途端『道理で』みたいな顔をしています。それに私の名前も知っているようです。
「えっと......?」
「あぁ、失礼。君の父と、私の父が同僚でね。よく屋敷に来た時、君の話をしてくれたんだよ。『私の娘はすごいぞと』言っていたよ」
ちょっと何してるんですかお父様。
恥ずかしいことしてくれますね。これは帰省した時とっちめなくてはなりません。覚悟していてくだいお父様。しかし、私のことをどう評価しているのか少し気になります。
「お父様はおかしなことを言っていませんでしたか?」
「心配することは無いよ。ただ、」
ただ?
「ただ、私が君の立場にいたとしたら羞恥のあまりにベッドへ隠れるかもしれない」
「あー、そうですかぁ。帰ったらお父様に色々と聞かないといけませんね」
「アリーさんその顔少し怖いです。一旦落ち着きましょう」
セシルさんになだめれらてソファへ腰かけます。
「一体どんなことを聞いたのか。聞き出さなくてはなりません。内容によっては容赦しません」
私が立場を解らせてあげましょう。
頭の中で、お父様をどうしてやろうかと考えていると。『コンコン』とノックが響く。
最後のルームメイトが部屋へやって来た様子です。
「はい、今出ますね」
セシルさんが扉の方へ向かう。なんだかこの光景を見ていると前世のお母さんを思い出します。元気にしているでしょうか?もしも生きていたとしたら今頃5~60歳ぐらいじゃないですかね。そんな話は横に置いておいて、本題は最後のルームメイトです。
「最後の仲間だな」
「一体どんな方なんでしょう」
セシルさんが1人の少女を引き連れ帰ってきました。
「はーい、最後のルームメイト。ヒロコ・オサナイさんです」
「......え?」
「初めましてヒロコ・オサナイだ。異国語は不得手であるが故に時におかしなことを言うかもしれんが目を瞑ってくれると助かる。ひと時の間だがよろしく頼む」
ヒロコ・オサナイ。
間違いなく日本人の名前です。多分、母国ではオサナイ ヒロコと言うのではないだろうか? それに腰には間違いありません日本刀のようなものがぶら下がっています。
確かに顔立ちはアジア風の感じで、背も私より少し低い。もしかすると昔書籍で呼んだ極西の島国。
「私はレミントン・アイセア・カーチスだよろしく」
「私はアリシア・フォン・バルクホルンです。よろしくお願いします」
「あぁ、2人ともよろしくお願いする。そうだ名前はヒロコと気安く呼んでくれ」
「それにしても異国はすごいな、全てが新鮮だ。宿舎でさえもこんなにも広いのだから驚かされた」
「初めて来る土地では驚きの連続ですよね。分かりますよ」
「おぉ、セシリアさんもか」
「はい、私はお隣のルティランスの出身でこちらへは初めてなのですよ」
ルティランス。隣の大陸にある国家、この国も列強諸国の一つに数えられる大きな国だ。
「いやいや、そんなことは無いよ。私もこの国出身だが、こんなに大きな屋敷は見たことない」
「私も見たことは無いです」
レミントンさんも私と同じヴァルテン出身のようですが、やはりここまで大きい屋敷は見たことないようです。
「おっと、そう言えば忘れていた。挨拶の時にやらなくてはならないことがあった」
「......?」
そう言いながらヒロコさんが1番近い私のところに来ます。そして気づけば顔が目の前です。このあと一瞬何が起こったのかわかりませんでした。おそらく、というか間違いなくヒロコさんのその行動に頭の処理が追いついてなかったのでしょう。それに不意打ちであったことも大きな要因だと思います。
「まあ!」
「ちょっ、待てヒロコ!!!」
セシルさんの驚きの声。それに続いて、レミントンさんがヒロコさんを止めに入るがもう手遅れでした。
その時既に、私の唇にプルっとした触感がありました。そうです。私の唇にヒロコさんの唇が重ねられていたのです。いわゆるキスというやつです。
「んんんっ!? ぷはっ!」
咄嗟にヒロコさんから離れ必死に状況を整理します。
「えっ、えっ、えっ? 私キスされました!?
えっ、なんでぇ」
「ヒッ、ヒロコ。ききき、君は一体何をしてるんだ。急にキスなんて」
「あらあら、大胆ですね」
「ん...? 異国では挨拶の際に接吻をすると小耳に挟んだのだが違うのか?」
「ヒュ-、ヒュ-」
過呼吸みたいな音が聞こえてますが大丈夫です。
「キスはキスでもチークキスで直接唇にはしませんよ」
「そうだったのか、済まないアリシア。私の無知故に、飛んだ失敬を」
「はわわ、キスされちゃった。どうしよう、えっ、キスされちゃった」
「アリシアが完全に壊れてしまったぞ」
「ほっ、ほんとうに申し訳ないアリシア殿」
しまいには土下座までし始めていましたが。この時、私の脳みそは完全に処理落ちしていたようで私でも何を口走っていたのかよく覚えていません。後で聞いた話ですが完全な放心状態だったようです。
その後、落ち着きを取り戻したあとちゃんとヒロコさんと話をして事なきを得ました。
◇◇◇
夕食の時間。
この学院での食事は学校側が提供する学食。それに学院内にある飲食店。もしくは自炊などがあります。今回は入学生の歓迎会を行うために、食堂に集まるよう先んじて通達されていました。実のところ前世では学食のない学校へ通っていたので初めての学食にワクワクしています。
「食堂ですか。私、初めてです」
「あぁ、私もだ」
レミントンさんも私と同じようです。しかし、それと裏腹に、ヒロコさんの顔はあまりいいように見えない。
「食事処か」
「どうしたんですか?ヒロコさん浮かない顔していますね」
セシルさんが心配して声をかけた。
「それがだな、母国と違ってマナーがいささか複雑すぎてな。頭を抱えている」
「あー、そうですねマナー覚えること多いですから」
そうです。食事のマナー覚えること多すぎます。幼少期の時叔母に叩き込まれた記憶が蘇ります。思い出しただけで寒気が。
学食の形式はブッフェ。わかりやすく言えばバイキングに似たものになる。しかし、食べる順序があり好き放題食べまくってはダメなど、バイキングとは違ってこれまたマナーの難しい形式です。
最初は前菜、各々が好きな前菜をお皿に装います。ヒロコさんはレミントンさんに色々と教わりながら頑張っているようです。私は季節の野菜料理とやらが美味しそうだったのでそれを少し。それにコンソメスープのようなものもあったのでそれもテーブルへ持っていく。それにしてもさすが学院の食堂です。用意されていた料理が消えたかと思うといつの間に新しく追加されるか、別のものが用意されていたのです。ここの食費半端じゃなさそうですよ。
「それにしても、どう言った料理が出るのか気になっていたが、実家のシェフと変わらないクオリティーのものだ」
「そうですね。美味しいです」
「しかし、このふぉーくと、ないふの使い方だが、なかなかに難しいな。箸が恋しい」
そうですよね。ヒロコさんの文化圏では基本食事をするとき、日本とおなじでお箸を使いますよね。
「ヒロコさんの故郷ではフォークとナイフは使わないのですか?」
「箸と言って2本の細い棒を器用に使って料理を食べるんですよ」
「そうなんですか、難しそうですね」
「慣れればそんなに難しい事はないぞ。それにしてもアリシア、詳しいのだな」
「いやぁ、昔読んだ書籍にそんなことが書いてあった気がします」
「アリーさんは本を読むのがお好きなんですか」
「本を読むと言っても、人並みにですよ」
そんな他愛もない会話を続けているうちにみな食事を終えていた。最後はデザートである。みんな思い思いのものを用意してほぼ同時に口へ運ぶ。その直後言葉にならない、悶絶に近いような声の後に。
「「おいしいぃ」」
「うむ、美味」
最後のはヒロコさんのものです。
これがどう言ったスイーツ?なのかわかりませんが。外はサクッと、中にはトロトロのあまぁーいはちみつが入っていました。めちゃ美味しいですね。もう一個食べたくなりましたが、これはバイキングではなくブッフェです。どんどん好き勝手飲み食いしてはいけません。でも、もっと食べたいです。
スイーツを食べ終え食後のティータイムをしていた時です。
「今更だが、ヒロコとセシリアは留学生なのだな」
そういえばそうです。留学ということはそれなりの学力、もしくは優秀な魔法に関する知識を持ち合わせていないとこの学院へ入ることは難しいはずです。
「私は、ここの副学長に『君は魔法の才能があるから』と言われここへ来ることになった」
「まさかの副学長ですか。でもどうして副学長なんですか?」
「副学長は私の父上の知り合いだ」
副学長からの推薦と言うだけでもすごいのですが、まさかのお父さんが副学長と面識があったなんて、桃の木と山椒の木がそこら中に生えそうです。
「それに副学長が言うには『君には類まれな力があるそれを伸ばしてみないか』と言われてな。ピンと来なかったが面白そうだったからついて行くことにした」
いや、思いのほかあっさりと決めたんですね。
「と言っても、その類まれな力と言うものが一体なんなのか聞き損ねたから困っている」
待ってください、そこいちばん重要なところじゃないですか。何故それを聞かなかったのですか。
「言われた時に聞かなかったのか?」
レミントンさんも同じこと考えてらっしゃる。
「それがだな、その時は初めて異国に行けることの方が気になって仕方なかったからな」
言わんとすることも分かりますが、確かに海外に行けると聞くと、私も自分の能力なんかよりそっちの方が楽しみすぎてたまらなくなりそうではあります。
「それはこっちに来てから聞こうと思っていたんだが」
「どうしたんですか?」
「どうやら今は西の大陸へ向かったようで今は学院には居ないそうだ」
後で知った事なんですが、どうやら副学長は世界中を旅して魔術に秀でた人達を見つけては学院への推薦や入学支援を行っているらしい。実の所、私もその副学長が両親と繋がりがあり推薦を取り付けたようです。
「セシルさんは推薦ですか?」
「いいえ、私は外部入学です。入学試験を受けてですが、試験問題はさして難しいものではなかったですよ。アリーさんはどのように」
「私も推薦ですね。誰からの推薦かはわかりませんが」
この時は副学長の推薦とは知りませんでした。
「最後はレミントンだな、ぬしはどう入学したんだ」
「私もセシリアと同じで外部入学だ。だがな一つ言わせてくれ」
レミントンさんはセシルさんの顔を見つめてこう言い放っちました。
「セシル、試験問題だが相当難しかった気がするんだが......」
「そうですか? 魔術基礎の応用により効率的な魔術回路の組み方とか、魔術による動力発生システムの概要の説明とかでそんなに難しいものではなかったと思いますけど?」
ふーむ、難しいくはないと思います。強いて言うなら動力云々は魔法工学科に進む人たちの問題なので基礎魔術科の人達は解けないかもしれません。
「いやいやいや、十二分に難しいじゃないか。まさか君はあの試験問題全て解けたのか?」
驚いてますね。それとは対極的にセシルさんはすまし顔です。
「完璧に解けたとは言えませんが、満点に近い自信がありますよ」
それを聞いてレミントンさん焦り気味に私に質問してきました。
「なっ、なあアリシア。今話してた問題解けるか?」
すらすらと私の思いついたものを回答し終えた時。目の前には青ざめた表情のレミントンさんの姿がりました。回答後セシルさんに私の回答に不備がないか尋ねたところ。
「満点な回答ですね。私が口出しできるものでは無いです」
との太鼓判をもらいました。
「ふーむ、なかなかに魔術というものは難解なようだな。だが、それ故に面白そうである」
ヒロコさんは魔術の沼に落ちそうです。いえ、むしろ落としてしまいましょうか?
「ヒロコ、さっきまでの話理解出来たか?」
「いや、全く」
即答でした。落とすにはもう少し時間がかかりそうです。
「そうか、そうか、私の学習不足では無いのだな。良かった......」
心底安心しきった感じでヒロコさんに抱きついてます。ヒロコさんは「やめろォ」とは言ってますが強引にとり払おうとはしませんでした。私たちの魔力に対する知見が異常なのか、それともレミントンさんの学習不足なのか、この答えはまた後ほど。
◇◇◇
食事の後セシルさんの提案で中庭に行く事にしました。外は既に暗くなっていて、中庭を照らすガス灯の光が揺らいでいるのがほんのり分かります。落ち着いていていい雰囲気ですね。
「花の手入れが素晴らしいな、母国にはこのような可憐な庭園は見たことがない」
「ヒロコの国にはこう言った植物を鑑賞するような場はないのか?」
「そう言う訳では無いと思う。私の知識不足かもしれないが、母国のものはイメージ的にもうちょっと落ち着いた感じだ」
「そんなものなのか」
「と言ってもヒロコさんの母国は四季があって季節によって色とりどりの表情を見せてくれるはずなので、それはそれで美しいのではないでしょうか?」
「ふむ、アリシアの言う通りだな。私の国は季節によって、表情を変える。ある時は白い雪景色に、ある時は深い緑に、その時々で美しい姿を見せてくれる」
この地域は乾燥して、雨ばっかり振る地域ですからね...。
「やあ、そこの君たち」
突然声をかけられました。4人揃って同じ方向をむく。そこにはさっき歓声を送られまくっていた生徒委員長ことウィリアム・ジョンソンさんが居ました。
「これは生徒委員長さん。はじめまして」
さすがレミントンさんだ反応が早い。
「そんなにかしこまらなくていいよ、いつもどうりに話すといいよ」
「そうもいきませんよ、生徒委員長は本校でも格式の高い方です。そう軽々しい態度を撮る訳には」
「つれないねぇ。まあいいさ、それよりそろそろ寮に戻らないと行けない時間だよ」
そう言って彼は庭園の中央にある時計を指さす。たしかに針は門限が近いことをひと目で伝えてくれました。
「ありがとうございます。では失礼しますね」
「あぁ、気をつけて帰るんだよ」
私たちは生徒委員長に挨拶をして帰路につきました。その時、ほんの興味本位だったのですが、ちらっとだけ後ろを、生徒委員長がいる方へ目を向けました。そこにはただ呆然と立ち尽くす生徒委員長さんの姿があり。その目は私を見ているようににも感じました。おそらく気のせいでしょう。
私たちが寮への玄関口に着いたとき。一人の少女とすれ違いました。顔はよく見えませんでしたが、式典の時に見た金髪の少女に雰囲気が似ている気がした。
「もうそろそろ寮に戻らないといけないのにどうしたのでしょうね?」
セシルさんは心配そうです。
「さぁ、なにか外に忘れ物でもあったんじゃないか?」
「しかし、急いではいるが困っている素振りではなかったぞ」
「ですが今から呼び戻すわけにも」
そう、もう既に玄関の閉まる時間。
どうしようか考えあぐねていた時、件の少女が帰ってきました。しかし、手には何も持ってはいないようで、忘れ物ではなさそうです。
心配だったので、声をかけて見ました。
「あのー、急いでたみたいですけどなにかあったんですか?」
「いえ、大丈夫」
と、私の質問に一言で返す。ちょっと素っ気ないです。ですが、特に問題はなさそうなので良かったです。
「そうですか、急いでいたようだったので少し心配してたんです」
「そう、それはありがと」
やっぱり素っ気ないですね。
彼女とはそれっきり話すことも無く、その日は自分たちの部屋へ帰りました。
その途中ヒロコさんが、「心配してくれた人になんと言う態度だ」と、文句を言っていました。「私は特に気にしていないので」とは言ったもののヒロコさんは納得いかなかったようです。
明日は本格的に授業が始まります。きちんと休養を取っておかないと疲れることは明白です。今日はもう寝ることにしました。
-to be continued-
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