日に日に増していく後悔

また日をまたぐと余計に話しかけにくくなっていた。いったいなぜこんなになってしまったのだろうか。日向は記憶の中にいなかった。それでもそこにいるのは確かである。僕はこの難解な問題に答えを出すどころか放棄をしていた。さらに悲しいことに僕のいない場所には確かに記憶にいた日向がいたことは容易に確認できる。つまり嫌われていることになる。僕は何故嫌われているのか分からない。答えなんて僕には導き出すことはできない。手っ取り早い解決策は謝ることだが何を引き金になっているのか迷宮入りをしていた。しかし時というのは冷酷な物で僕が悩んでいる合間にも時計の針は進み続ける。僕はもっと人の気持ちが分かっていれば多分こんな事にはならなかったのだろう。そんな後悔とどこかに押し殺して生活をしていた。日向は別人になっていた。その原因を作ってしまったのは紛れもなく自分だった。もう楽しく話せる事は多分ないな。…そう思いながら僕は帰路を変えるのであった。

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