得体のしれない人間を辞めた何か


結局のところ私は答えも出さないまま学校に行くといつもの光景になってしまった。早いところ何とかしたいけれども半年もの間無視をしてしまっていたので今更前みたいにはできないし憎んでいるだろうと考えてしまう。そもそもこんなことを考えてしまっているのは私がよくない強がりが原因である。過去の私は自分が正義で向こうがこ絶対悪と考えていたのがそもそもの間違いだった。本来ならばクラスメイトと楽しく勉強していた。私はあの時に自分で狂わして狂わした。そして今あるのは過去の後悔とプライドだけだった。修正したいけれども私のプライドが許してくれない。そんな思考の狭間に私はいた。その時の私は誰とも話さず本が友達になり始めていた。そんな現実を自分自身ひどく悔やみ嘆いていた。もう戻れないところまで来てしまったしこの先の進路も違うのだからもういいのではないか、たかが一人のために深刻にならなくてもいいんじゃないか、だから縁なんて切ればいい。そのような考えになってしまっていた。そのような哀しき思想をもってしまった。しかしその怪物は孤独というものには慣れたと強がっていたが何よりも孤独が怖かったという矛盾だらけの人間を辞めた得体のしれない何かになっていた。

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