第2章 派遣先
第1中間記述
北部戦線:共和国新型未確認兵器
「うわぁぁぁぁあ!?!」
「こ、こちら北部第3防衛部隊!敵の超大型兵器に強襲され━……」
共和国の新兵器、侮っていた。
まさか…あのような登場の仕方をするとは…
これでは……まるで……
「何としても情報を…ぐわっ!?」
機体の体制が崩れる。
「しまっ…」
次の瞬間、連邦国機体は蜂の巣のように穴だらけだった。
続いて西部戦線『デッドゾーン』:エース級敵機体との接敵記録(ディーコン・ウェイドの派遣先の戦場である)
「ッチィ、息付く暇もない!」
「総員!油断するな!敵のエースが……」
「隊長!?」
無線にノイズが走る。
次に無線のボタンを押した時には、完全に使えなくなっていた。
そして、
「ぐぅわ?!…な、なんだ…」
周囲を見回しても機体はいない。
代わりに見えるのは…
「ぐうわぁっ!?」
この記録は何とか残骸を回収したもので、レコーダーにはここまでがあった。
機体は無惨なことに超大きな穴が中心に空いていた。
この原因の共和国のエースはこの頃はまだ名前はなかったが、後に『
2つ名の由来だが、軌道が美しくかつ無駄がないため見とれてしまうとの事だ。
同じくデッドゾーンの戦闘記録、これは音声がとても不味いものなので再生はできない。
機体の状況はスクラップと言えるレベルで、コクピットは残っていたものの、中にいたパイロットは肉塊となっていた。
後に『
こちらもディーコンと交戦する。
こちらの2つ名の由来だが、先述の通り、戦術が実に
少し記述しておくと、敵の機体の腕部をウィップのようなもので拘束し振り回すという戦法だ。
そのせいで『拷問女王』の機体は少しばかり大きくなっている。
この二人は同じ部隊に所属している。
あの戦闘記録は先の部隊と不運にも交戦してしまったパイロットたちの遺品である。
この無念を、ディーコンはどう晴らしてくれるか、期待である。
さて、ここからはディーコンの母について少し語っておこう。
彼の母は軍人だった。
それも優秀な。
そして戦線を離れていたが、ディーコンが13歳となり、自立できると判断した彼女は戦線に戻った。
その際、彼女はディーコンにあるものを置いていった。
それが彼女の愛機、『フレイム・ホーク』の設計図だ。
しかしら置いていったものはそれだけで、彼女はディーコンに特に何も言わなかった。
その後の展開は、追追語るとする。
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