#140字小説 二百物語 第九集

オレは永遠の生命を得た


いつどのように手に入れたのだろう

遠い過去の話だ

覚えていない


朝起きて

昼を食べ

夜寝る

変わらない日々


世界中の美食は食べ尽くした

やりたい事もすべき事も無い

もう何もない


家族友人皆死んだ

オレを知る人は誰もいない

もう誰もいない


暇すぎて死にそう #140字小説

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マヨネーズとオヨネーズを間違えた?そんなベタな話ある?

いや、ある。俺は、ある。


野菜を水で洗ってからスティック状にカット。

食べ易い1センチ角ほどの大きさが良いだろう。

大事なのは調味料。麦畑♪を歌って聞かせれば完璧だ。

口に入れた瞬間思わず声を上げた。


「…生野菜っ!」 #140字小説

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お酢と押すを間違えた?そんなベタな話ある?

いや、ある。俺は、ある。


野菜を小さくカットして小袋へ。

作るのは浅漬けだ。

大事なのは調味料。

押す。揉む。押す。揉む。

押す。押す。揉む。

冷蔵庫で一時間ほど寝かせれば完璧だ。

口に入れた瞬間思わず声を上げた。


「…生野菜っ!」 #140字小説

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お酢と押忍を間違えた?そんなベタな話ある?

いや、ある。俺は、ある。


漬物。

まず野菜を水洗い。

次に適度な大きさに切る。

それを大きいタッパーへ。

大事なのは調味料。


ここで幼少より修めし空手の型を披露。

気合の掛声を上げれば完璧だ。

「…押忍ッ!」


言うまでもなく生野菜。 #140字小説

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難産でした

予定日を4日過ぎても貴方はお腹の中から出ようとはしなかった

夜も眠れず旦那に手を握られ

会える日を何日も待ちました


腕白で元気一杯

やんちゃですが素直な良い子に育ったと思います

だから私達は信じています

最後まで貴方の無実を信じています


「死刑囚に届いた母の手紙」 #140字小説

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