#140字小説 二百物語 第七集
異世界召喚。苦節20年。救国の英雄。酒池肉林。地球へ凱旋…しかし様子は一変していた。
幼馴染との再会。お互い年を取った。
昔話。異世界話。ぎこちなかった2人はすぐ昔のように打ち解けた。
この20年で結婚と離婚を経験。子供はいないと彼女は言った。
「じゃあ…俺と一緒になるかい?」 #140字小説
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遠くから聞こえる盆踊りの声。
夏の風物詩。
音に誘われ足を運べば、中央に組み上げられた櫓に大太鼓が置かれ、粋な格好で叩き踊る。
周囲の屋台は定番の。
たこ焼きイカ焼きお好み焼き。
焼きそば焼きモロコシ。
わた菓子りんご飴。
金魚すくいも。
今年はコロナの影響で行けなかったよ… #140字小説
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○○ちゃんって覚えてる?
懐かしい名前を聞いた。
同級生の子。
その子の父親の母親が主産して、名前が「むとうゆうき」だという。
同姓同名なのか…ってちょっと待て!
父の母って言った?
そうだけど?
アラフォーの子を持つ父の母…だと…
何歳だよ?張り切り過ぎにも程があるだろぉ! #140字小説
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黒猫のジジ。一軒家の家猫。
2代目ジジ。
先代の名を継いだ。
留守の時間は外で過ごす。
寂しがり屋でボクの帰りをいつも待っていた。
高い所が大好き。
屋根に登って降りられなくなっていたね。
だから好物で釣って引き摺り降すんだ。
あれから20年。
今はアルバムの中だけに生きている。 #140字小説
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ガス。生活に必要不可欠なモノ
コンロに火をつけるのも
お風呂を沸かすのもガス
明治時代に日本初のガス会社が設立
民間に普及し始めるのは20世紀以降
今当たり前のように料理をし
温かいお湯に浸かっているが
当たり前と思ってはいけない
想像しよう
ガスが無い生活を
そこにある幸せ #140字小説
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