第3話 やりたいことになったこと

 私はこの時まだ倉庫で働く従業員だったのでプログラマではなかったです。それでも、今はプログラマなんです。なんで、プログラマになったんでしょうね。

 倉庫のお仕事は3年間続けていました。集荷を毎日やっているだけだと私はいまでも倉庫で働いていたかもしれません。しかし、この集荷の業務のは特別な場合がありました。クリスマス、バレンタインデーなどコンビニエンスストアで特別なイベント商品を販売することがあります。この特別なイベント商品を集荷することをこの現場では特別集荷と言っていました。特別集荷となってしまう理由は商品の種類は10数種類に対して各お店からの1商品に対しての発注数が異常に多くなるためです。通常の商品の発注はロット単位で1つか2つ程度で大量になることはあまりありません。大量にならないというのは1つの店舗に納品する商品を載せる台車は1台程度に収まるからです。ですが、特別商品は大量になってしまうのです。この台車が1つの店舗当たり1台から5台以上になったりします。通常の集荷作業では発注数が多いため数日に分けて集荷を行います。これは、日々の作業で行っている集荷とは同じシステムでは賄うことができないため、倉庫の隅っこに商品を平置きにして発注書を目で見ながら発注されている商品を探して発注書に書かれている数を数えながら集めていきます。日々の作業で集荷する商品の種類は300を超えていてかつ店舗ごとに発注する商品も違います。ただし、この種類の多い商品の棚にはランプがついていて、このランプはシステムが管理している発注情報と連動しています。そのため、いざ集荷開始となると棚のランプが点灯します。発注のあった商品の棚のランプが点灯するので自分の目で発注書の文字を見て、発注されている商品を目で探すことはしなくてもいいのです。発注されている個数もランプの横に数字で表示されます。なので、日々の作業で行っている集荷とはシステムで管理されているため作業が効率的に行われるのです。はじめて特別集荷を担当していたときに思っていたのです。少しでも何とかできないかなと考えるようになったのです。

 このことが、作業を効率的にするためにはどうしようかなと本当に考えるようになったきっかけです。

 そう、システムを作ろうとしたきっかけなのです。

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