第2話 なる前の経歴

 私は低学歴(私自身が何事にも続けていくということが出来なかったことが起因なのですが)で田舎住まいだったこともあり、なかなか本当に向き合える仕事に就くことが出来ませんでした。当時、実際に携わっていた仕事はいわゆるガテン系のお仕事です。お仕事に携わっていた時はお給料もそこまで悪くなかったことで、建築機械の資格を取得したりもして続けていこうと思っていました。ここまでの経緯は、私自身が歩んだ経緯から選択肢を狭くし、私自身で何かをしたいという考えをもともと放棄していたことによる結果でしたが、そのまま受け入れていくと考えてました。しかし、転記が訪れました。所属していた会社の事実上の倒産にあったのです。何が起こったのか思いました。出社して直ぐ場長から「ごめん、今後の給料を払い続けることが計画できない。」「申し訳ないが、本日を持って雇用を解消させていただきたい。」と今月分の給料と2か月分の給料を現金でその場で渡されて解散となったのでした。この経緯を聞くと少しひどいかなと思われるかもしれませんが、私を雇っていただいた会社は大きな負債もなく、社長も60代前半とまだまだ現役の方だったので会社はそのまま存続していくのだとみんな思っていたのです。本当に驚きました。社長の突然死です。病気じゃないんです。社長は定期的に生まれ故郷の北国に帰省します。その時は冬の時期、社長は飲みに行った帰り道に酔いつぶれてしまいそのまま凍死してしまったというのです。このことがなぜ倒産につながるのかと想像が容易にはつきません。場長からちゃんと話していただけました。「相続税が納められない」と言われました。どういうことなのかというと、社長は100%自社株式を保有していたのです。株式は財産相続するようになるようで、相続税が課税されます。この相続税が捻出できないと言われたのです。

 これが、私自身の転機です。田舎にこのままいたら仕事の選択肢が少ないため同じように会社が突然倒産してしまうこともあるだろうと考えるようになりました。そこで思いついたので電車通勤をして今までと全然違う仕事を選択してみようと考えたのです。その時に携わった仕事は倉庫で在庫管理をする仕事でした。この仕事はコンビニエンスストア(以下、コンビニ)に納品するお菓子を集荷(各コンビニから発注のあった商品を集めて梱包すること)して配送車に乗せることです。私は今の仕事に就く前はこのようなお仕事をしていたのでした。

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