第3話 昔の記憶

45歳……節目なのか、誕生日から何だか色々な事に気がつく。

毎日のふとした会話や毎日変わらない生活

私の性格からか、他人に興味がない……だから、あまり根掘り葉掘り聞くのが得意ではない。しかし、元々こうではない。

高校の時仲良しの友人達が出来た、女子高だけに輪からはみでる事はご法度。でも、クラス皆がそこそこ仲良く私はその中心に居た、いや……たまたま、隣に座った子が明るく前に出る人懐こい性格でその子にひっ張られていたのだ、しかし、当時の私はそんな事には気がつかず普通に自分には皆からの信頼を受けれるだけの器があるんだ、と勘違いしていた。

ある日の席替え、クラス委員の私とその人懐こい子は「自分の座りたい人と好きな席に座ってください」とクラス全員に告げた。

キャイキャイ浮き立つ教室、私は仲良しグループの中の1人と一緒に座る約束をしていた。

クラスの席替えは前もって先生から告げられて居たので皆で相談が出来た。みんな、私と一緒に座りたいと言ってくれていたが、少し大人しめの子が私は好きで意外と何をやるのも一緒が多かった……だがその子に、一緒にクラス委員をしていた人懐こい子は、私が他の子と座るからと私の前で嘘をいい自分と一緒に座ろうと言った。人懐こい子は私に「いいよね❗」と言い私は断れなかった。

他に一緒に座ってくれる友達を探し、一人で席に座る友人を見つけた「あ、A子でいいや❗一緒に座ろう❗」と言う私に彼女は快く「いいよ~‼️」と承諾してくれた。

新しい席について一緒に座ってくれた彼女に「ありがとう、宜しくね」とお互い笑顔で他愛もない話をして1日を終えた。

翌朝、何時も通り教室の入り口い開け元気に「おはよう」と言う私にクラスの仲間からの返事は無かった。

高校入学3ヶ月目の出来事だった。

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