第2話 誕生日のプレゼント
自転車が壊れた。
旦那が部品を買って修理をしてくれた。
自転車のスタンドが壊れて居て、旦那が買い換えて直してくれた。
そのスタンドが「誕生日プレゼント」だった。
確か去年は、ホームベーカリーだった。
一緒悩む……記憶を辿る「ホームベーカリーを欲しがった覚えない」しかし、旦那がホームベーカリーにした理由は「私がパンが好きだから」ふむ……「それでか」と納得、ちょっと嬉しい。
だが、今年のプレゼントは「自転車のスタンド」……嬉しくない。ちなみに誕生日よりも随分前の話、当日でもない。
仕事場では、飼い猫を可愛がる私にガチャガチャで猫の置物を同僚が誕生日より前くれた、カプセルの中に入っていたシリーズを見ながら飼い猫に似た「こっちの柄の猫欲しい」と貰った柄とは違う物を言った。誕生日当日、同僚はわざわざガチャガチャで欲しがった柄の猫を引こうとしてくれたが、引けず……被った柄が4体揃ったが、気持ちが嬉しい。
しかも、大量なお菓子までプレゼントしてくれた。
他の同僚は、私の好物を大量にプレゼントしてくれた。
この同僚2人は、事前に準備してくれていてプレゼントを考えてくれた気持ちが嬉しかった。
昼過ぎ頃、上司からコソット「誕生日なんですよね、おめでとうございます」とプレゼントを頂いた……ちょっと泣きそうになった。
誰からも「おめでとう」を言われなかったのが本当に寂しかったんだと気がつく。プレゼントが欲しかった訳じゃない、ただ、自然に「おめでとう」と言われたかった。同時に子供のようなそんな寂しさを持ている自分がちょっと恥ずかしかった。上司はわざわざ旦那に私の好みを確認して昼休みに買いに行ってくれたらしい。
その気持ちが嬉しくて「嬉しいじゃねーか、やるな上司」と心の中で親指を立てて上司に向けた。
1日の仕事を終えて帰宅……特に何も無し
職場から出たら「おめでとう」はもう聞けなかった。
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