ヤングケアラー・ハナは、奮闘中!③~コロナ禍に、ご注意。直接触れ合いにくいケアの、難しさ。視覚障害を抱えた方のケースを、知っていこう~
第13話 ヤングケアラーは、マスクも勉強。障害を抱えた方専用のマスクが、ある。多様なケアへの理解のためにも、知っておこう。
第13話 ヤングケアラーは、マスクも勉強。障害を抱えた方専用のマスクが、ある。多様なケアへの理解のためにも、知っておこう。
「手伝いましょう!」
何度も言えてくるように、マスク社会のコロナ禍だと、どうしても、声掛けが聞き取りにくくなっちゃう。こういうときは、ホント、マスクが邪魔。ケアの親切心が傷付けられないか、心配。
「ちぇっ、何だよ…。手伝いましょう!って、勇気を出して、声がけをしてあげたのにさ!無視かよ!」
障害を抱えた方を憎む人が、出ないようにしたい!
逆恨みケアの事件も、あるんだからさ。
いがみ合いが起こらないことを、願う。
「ハナさん?」
「はい」
「話を聞いてくれて、ありがとう」
「いえ」
「声がけって、難しいっすよね?」
「そうですね」
「俺が、たまにいく他の子ども食堂にも、いろいろな人が集まっています。ここにきたくて座っている人がいたかと思えば、そうでない人も」
「はい」
「どこかから逃げてきて、居場所がなくなって、ここにいる人もいる。弱い立場の人がいなくなる日がくれば、良いっすよね?」
「そうかも、しれませんね」
「でも…」
「はい?」
「そうしたら、ハナさんは、失業しちゃうのかな?」
「良いんですよ。それで」
「俺、おじさんとか、障害を抱えた人たちを、もっと、救えるように、がんばってみます」
「…心強い、ですね」
「ハナさん?今日は、ありがとう」
「またのお越しを、お待ちしております」
コロナ禍。
たくさんの勉強を、させられる。
弱い立場の方たちへの声がけからはじまるケアは、難しいんだよ。弱さが弱さをかばい合うケアの限界を、超えていきたい。
ここで、コロナ禍ということでは、マスクの話。
障害を抱えた方専用のマスクと、いうものがある。ケアへの理解のためにも、知っておいたほうが良いかも。
聴覚に障害を抱え、耳の聞こえにくくなった方々は、相手の口の動きを見ている。
ところが…。
あれ?
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