ヤングケアラー・ハナは、奮闘中!③~コロナ禍に、ご注意。直接触れ合いにくいケアの、難しさ。視覚障害を抱えた方のケースを、知っていこう~
第12話 生きるって、終わりのない、ケアの勉強なんじゃないのかな?ヤングケアラーが、もっと動きやすい社会になれたら、良いと思う!
第12話 生きるって、終わりのない、ケアの勉強なんじゃないのかな?ヤングケアラーが、もっと動きやすい社会になれたら、良いと思う!
「下がって!」
この声掛けは、危険。
なぜか、わかった?
方向が良くわからなくなっていた人が、下がってと言われたら、余計、線路側に吸い寄せられてしまうかもしれないから。
どこの方向から声がかけられたのかがすぐわからなければ、どの方向に下がるという意味なのか、迷う。
なるほど、危険だなあ。
他にも、こんな声がけが難しい。
「どこまで、いかれますか?」
駅構内で迷っていた人に、改札口まで案内してあげようと、声をかける。
「どこまで、いかれますか?」
すると、こう言われてしまうことがある。
「○○駅まで、いきたいんです」
思いの、行き違い。
手助けに、なっていない。
こうした場合、専門家によれば、「ホームまで、ご一緒しましょう」などと、できることを、はっきり伝えるべきという。
難しいね。
「手伝いましょう!」
「…すまんのう」
「エレベーターまで、案内いたしますね」
「…すまんのう」
「エレベーター、エレベーター…、あれ、どこだ?」
「…改札の右奥じゃ」
「あ、本当だ」
障害を抱えた人のほうが、駅の構内に詳しかったりする。どちらが、道案内されているんだ。
ある、ある。
声掛けしたほうは、落ち込むよ。
「せっかく、声がけしてあげたのにさ」
そこは、でも、落ち込まずに!
別の専門家も、指摘。
「視覚障害の人は、大らかだと、思ってください。勇気を出して声がけしてあげたのに、手助けにならなかったよと、気落ちもすることでしょう。でも、視覚障害のある人は、私たちを気にかけてくれる人がいるんだなとわかるだけで、安心できるものなのです」
そう感じて、生きていきたいものだよ。
障害を抱えた人も、その周りの人たちもさ。
生きるっていうのは、ケアの勉強だよ。ヤングケアラーが、もっと動きやすい社会になれたら、良いよね!
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