ヤングケアラー・ハナは、奮闘中!③~コロナ禍に、ご注意。直接触れ合いにくいケアの、難しさ。視覚障害を抱えた方のケースを、知っていこう~
第8話 「箸、付けましょうか?」 「大丈夫です」 この言い方に、慣れすぎちゃうと…?視覚障害を抱えた方には、不親切になるのかもしれない。
第8話 「箸、付けましょうか?」 「大丈夫です」 この言い方に、慣れすぎちゃうと…?視覚障害を抱えた方には、不親切になるのかもしれない。
やっぱり、人の声がけが大切!
「どういう声をかければ、良いの?」
そこで、専門家がアドバイス。
「困っている人を見たときかける言葉は、何か、手伝いましょう。他にも、何か手伝えることはありませんか、でしょうね」
これがまた、難しい。
多くの人は、ついつい、こういう声掛けをしがち。
「大丈夫ですか?」
大丈夫ですに、慣れてしまっているから?
コンビニの、やりとり言葉。
「箸、付けましょうか?」
「大丈夫です」
この言い方に、慣れすぎちゃっているんだろう。視覚障害を抱えた方には、不親切かも。
「大丈夫ですか?」
「…え?それって、私の持つ杖が壊れていないか、聞いているの?」
「あの、大丈夫ですか?」
「え、ええ。大丈夫ですよ(私の杖は、壊れていませんよ)」
「そうですか」
「ああ…(荷物が、重い。誰か、助けてくれないかしら」
「大丈夫、なんですよね?それでは、ごきげんよう」
これじゃあ、親切な声がけにならないよ。
「箸は、大丈夫です」
って…。
箸は立派な大人ですよ、元気ですよと、言っている感じ。
もちろん、客としては、こう言いたい。
「私には、必要ありません」
でも、そう言ってしまうと、せっかく気遣ってくれる人を、突き放す感じに受け止められてしまう。
だから、やんわりと断る気持ちで、こう言うわけ。
「大丈夫です」
このときの大丈夫ですには、こんな気持ちが込められていることになる。
「お気遣い、ありがとう。でも、私には、必要ないんですよ」
ただ、この言い方は、介護関係には向いているんだろうか?
大丈夫です慣れは、怖い。
「温めますか?」
「大丈夫です」
ついつい使ってしまうということは、ついつい、誰かに使わせちゃうということになるのかも。
ヤングケアラーのような人たちも、混乱させちゃうだろう。
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