【登場人物おさらい】

石蕗常春つわぶきとこはる


 主人公。

 日常系アニメが大好きなアニオタ高校生。日常系アニメを「人類が目指すべき理想郷アルカディア」と神聖視し、生まれ変わったら日常系アニメのキャラになりたいとまで言うほど。

 三歳の頃に不治の病を患い、死ぬ運命にあった。しかし八歳の頃に出会った最強の武術家「黎舒聞れいじょぶん」から武功ぶこうを教わり、その高い健身効果によって十歳の頃に病を克服した。…………しかし、。常春はこれを『空白の二年間』と呼んでいる。

 日常系アニメと同じような平和な『日常』を生涯送ることが目標だったが、その身に宿る黎舒聞の武功のせいでその『日常』が崩壊し、武功を身につけた者達の裏社会『武林ぶりん』で生きていくことに。

 しかしそれでも諦めず、いつか必ず新たな『日常』を見つけ、それを今度こそ守ることを目標としている。

 特技は家事全般。特に裁縫が得意で、フリマアプリで自作品を売ってオタ資金を稼げるほど。

 千葉県鋸南町きょなんまち出身。都会で暮らしてみたいと思い、高校入学を期に池袋で一人暮らしを始めた。




藩随静はんずいせい


 日本における武林の大派閥『河北派かほくは』に所属する門派の一つ『龍霄門りゅうしょうもん』の筆頭門人。

 在日中国人二世。

 見た目は白髪ツインテールの幼女にしか見えないが、実年齢は二十歳。酒も飲めるし、車も運転できる(ゴールド免許)。

 容姿は非常に端麗だが、常に無表情の鉄仮面。性格も冷静沈着で、口調も平坦。しかし無愛想ではない。口調や眼差しのわずかな変化や雰囲気で、なんとなく情緒が分かる。なんとなく。

 『龍霄門』に入門してまだ五年と新しいが、類い稀な才能と本人の努力によって、あっという間に門人筆頭の実力を手に入れた。

 十五歳の頃に両親を惨殺された。その精神的ショックで一年ほどひどい癇癪持ちになっていたが、武功の鍛錬と師の愛情によって、今の人格に落ち着いた。髪が白いのも、精神的ショックの影響。

 見た目と年齢の食い違いを突っ込まれると怒る(でも無表情)。




蘇麗慧それいけい


 『龍霄門』の掌門しょうもん(門派の師範にして責任者)。

 随静の師にして、義理の母親でもある。

 取っ付きやすい感じの美人で、スタイルも抜群。見た目は二十代半ばくらいに見えるが、武功の鍛錬によって肉体が変異し老化が止まった『亜仙あせん』なので、実年齢は見た目の数倍。……新中国の大躍進政策の時代が青春時代であったことを考えると、つまりBB(ry

 飄々としておおらかな性格。常春に裸を見られても気にしないほど。

 自分の弟子達を本当の子供のように大切に思っている。

 『万年青おもとどう』という店を経営しており、あらゆる金稼ぎが得意。特に武功の技術や理論を応用した治療術が非常に好評。




霍槍傑かくそうけつ


 『河北派』所属門派の一つ『八極はっきょく震遥門しんようもん』の掌門。

 細身のようで異様な凝縮感があり、猛禽のような鋭く厳然とした顔つきの老夫。

 その外見通り、無愛想で頑固な性格。

 まだ若い頃、自分の師と黎舒聞との決闘に立ち会い、目の前で師を挽肉にされた。それ以来、黎舒聞に対して強い恨みを抱いている。

 その恨みゆえに、黎舒聞の弟子である常春のことも疎ましく思っている。




ひょう英璘えいりん


 『八極震遥門』の門人筆頭にして、槍傑の弟子。

 ショートヘアーで、キツめの感じの美人。

 師である槍傑の人格を受け継いでいるかのように、頑固で愛想の無い性格。

 黎舒聞の弟子である常春のことを大層嫌っている。

 随静と同じく稀代の武才の持ち主。『八極震遥門』に入ってまだ五年だが、その五年で門人筆頭の実力者になっていたりと、随静と共通点が多い人物。






黎舒聞れいじょぶん


 かつて『雷帝らいてい』という異名で呼ばれ、武林最強を誇った伝説の武術家。

 そして、常春の師。

 数多くの武術家と決闘し、そのことごとくを殺害してきた最強最悪の魔人。その殺された中には、負けて死ぬ姿が想像できなかったほどの達人も多い。

 そのように武林で覇を唱えてから、いつの間にか中国から姿を消し「勝ち逃げ」した。

 そういった経緯ゆえ、彼に恨みを持つ門派は非常にたくさん存在する。

 日本で幼い常春に武功を教えて、病を克服させた。しかし彼は常春に何らかの『封印』を施したため、常春は。『封印』を施した理由は不明。



 


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「黎舒聞」という漢字を中国語(普通話プートンホァまたは北京語)読みにすると、元ネタが分かるかと。

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