#6
「あ…」
「最低…」
「うん…」
いつも仲がいい二人は険悪な雰囲気で、座っていた…。
「そちらはどうなの…?」
「はい…?」
その言葉で察していただけた。
「これ、俺からのおごり…」
「ありがとうございます…」
でも、俺が嫌いなもの入ってますけど、早く帰れって意味ですか?
「あ。すまん…」
気付いたらしく、俺がよく頼むはんぺんを出してくれた。切ってあるだけのはんぺんを出してくれるところって桶浦さんのところくらいだから、助かる。
「痴話ゲンカくらいなら、可愛いんだけどさ…」
「そうですか…」
そうじゃないってことね…。
「だからって、身を引こうって思うんじゃないわよっ」
「う、うん…」
店員がお客の胸倉掴んでるのって、斬新な光景…。
「
「だから、諦める」
春木さんは俺に似ているのかも知れない…。そのやり取りをチラッと見つつ、はんぺんを頬張る。ウマい…。
「………お芝居BARになったの?」
間が悪く現れたお客は、そう言って二人のやり取りを熱く見守っている…。
「お芝居じゃない」
「え…?」
「ガチのやつ」
そう言って、桶浦さんはおしぼりをお客に渡す。
そこから、俺の記憶はない…。
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