第52話 再びイースへ…

 ◇◇◇◇◇


 次の日、早朝からの始動です。

 案の定、寝不足になりましたよ。

 今日は物資の確保を。昨日中にみんなの必要なものをリストアップして渡しているので、受け取るだけになってるはず。

 マネージャーさんたちが、よくやってくれます。本当に優秀です。頭が下がりますよ。


 その他はいろいろ省略。

 一気にイースに飛んじゃいます!



 ◇◇◇◇◇



「サランディーテ様!来ました!」


 天門宮へ着いて、サランディーテ様が姿を現す。いつ見ても神々しい。


「ハヤテ!戻りましたか!随分と早かったですね。」


「急いだ方がいいと思ったんで。」


「良い心がけです。

 仲間のみなさんもルームにいるわけですね。

 では、ルームへ参りましょうか?」


「はい。」


 ルーム!


「みなさん!よく来てくれました!

 私はサランディーテ。第七位階天使です。」


「わー。綺麗。」「天使様だ!」


 みんな、それぞれの反応。

 一応、事前に説明してるので、混乱なく受け入れてるみたい。各自で自己紹介してます。


「みなさん!形は違えど、全員がハヤテのことを愛していますね。仲間にふさわしい素晴らしいメンバーです。実にいいですね。」


 それ、ちょっと恥ずかしいです……。


「サランディーテ様!みんなに来てもらいましたが、次の作戦って教えてもらってもいいですか?」


「はい。作戦ってほどではないんですが、ハヤテには瘴気吸収に専念してもらう予定です。

 そのためにみなさんには、ハヤテの進路上の魔物を迅速に討伐してもらう必要があります。

 そのために来てもらいました。

 ただ、みなさんのレベルに不安があるので、まずはレベル上げです。」


「では、まずはこちらの世界の魔物討伐でレベル上げということですね。」


「それもありますが、もうひとつ効率良く上げる方法があるので、それを教えます。

 仲間のみなさんは上半身だけでいいので脱いで裸になってください。」


 え?身体検査ですか〜?


「は〜い!」


 おいおい。ここでも朱美だけ即決即答かい!


「朱美!ちょっと待って!

 サランディーテ様!まずは説明を!」


「安心してください。順を追って手順を説明していきますから。」


 静と麗奈さんは、もう脱いじゃいそうな雰囲気だけど、桜と若葉はちょっと恥ずかしそうなんだが……。

 朱美はもう脱いじゃってるよ!相変わらずすごいな。


「そうですね。恥ずかしければ、手で隠してもいいですからね。

 それじゃ、まずはアケミからやっていきましょうか?」


「は〜い!お願いしま〜す!」


「では、ハヤテ。アケミの正面に立ってください。」


 上半身裸の朱美が目の前に!

 朱美は全然隠す気配なし!これはヤバい。

 いかん。変な気持ちになってきた〜!


 え?周りの女子の目線が痛い……。

 俺、悪くないよね?


「はい。それでは、説明しますね。

 これからするのは、ジャンジャン!経験値譲渡です!

 ハヤテは手のひらをアケミの両胸の中心に当ててください。心臓の位置です。」


 わお!これってやっていいのかな?


 え?さらに周りの女子の目線が痛い……。

 俺、悪くないよね?


「じゃあ、失礼します。」


「うん、颯くん!やっちゃって〜!」


 両胸の谷間に手のひらを当てる。

 やっぱり、この2つの果実は凶器だ!


「じゃあ、ハヤテは手のひらからラブ注入よ!」


 なんそれ?ラブ注入ってどうするのよ!


「気持ちを込めて流す感じよ!」


 はい、やってみますよ……。


「あー!来た〜!颯く〜ん!

 なんか気持ちいいのが入ってくる〜!」


 朱美!言い方!周りの視線が……。

 でも、これ気持ちいいなぁ。あ、終わった。


「颯くん!気持ちよかったよ〜!」


 朱美!言い方!


「はい。出来ましたね。これが経験値譲渡ですよ。これは、1日1回デイリーで出来ますので、毎日してくださいね。ちょうど、銀色スライム一匹分の経験値が譲渡出来ますからね。」


「は〜い!颯くんのはじめての経験いただきました〜!なんかすごく上がった〜!」


 朱美!言い方!おかしいから!


「それじゃ、次は誰ですか?」


「次は私かしらね。」


 次は麗奈さん。

 上半身裸になり、手で隠している。

 いわゆる、手ブラってやつですね。


「颯さん!お願いね!」


 麗奈さんも凶器!朱美に負けてない。

 たわわを押しのけて、手のひらを胸に当てて、ラブ注入!


「わー、本当に気持ちいい!なんかが入ってくるー!すごい!」


 こっちも気持ちいいです!



「ものすごく良かったわ。クセになるわね。」


「はい、完了ね。じゃあ、次は誰ですか?」


「じゃあ、私が。」


 次は静。手ブラ状態で正面に。

 静も十分大きいと思う。あの2人と比較しちゃダメですから。


「颯!お願い!」


 同じく手のひらを胸に当ててラブ注入!


 ん?あれ?入っていかないぞ!

 あれ?どういうこと?


「すいません!入っていかないんですけど。」


「え?そうなんですか?ちょっと待ってくださいね。どれどれ。」


 なんか、サランディーテ様が俺と静を見て確認している。



「うーん。ちょっと、飛ばしましょうか?」


 続いて、桜の順番に。妹なんだけど、逆にこれは照れる。桜も手ブラ状態で待っている。

 

「お兄ちゃん。なんか照れるね。」


 やっぱり、そうだよね。


 同じく、手のひらを当ててラブ注入!

 お!今度は入っていくぞ。


「わー。気持ちいいのが入ってくるね。すごくいい。」


 こっちもです。兄妹でも気持ちいいんだな。



 続けて、恥ずかしそうな若葉の順番。

 恋人の妹の手ブラ。

 これは一番恥ずかしいかも。


 若葉も問題なくラブ注入完了。


 でも、なぜ静だけがラブ注入されない?

 みんなは経験値譲渡が終わったんで、すでに着衣済みだが、静だけが未だに手ブラ状態で待っている。放置プレイですか?


 サランディーテ様も考えてるけど、わからないようです。


 これは困ったぞ。静だけ?なぜ?

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