第七話 新たな魔法使い
突然の魔法舎襲撃事件の翌日、食事を終えた私はルイに呼ばれて談話室へと来ていた。そこには魔法使いたちが勢ぞろいしており、みんな私を待っていたようだ。
「呼びつけてしもうてすまんのう。新しい魔法使いたちとの交流を図ろうと思うての、我らはすでに自己紹介を終えたからあとは賢者だけなんじゃ」
「そうだったんですね。遅くなってしまってすみません。新しく賢者になりました、瑠奈です。よろしくお願いします。それから、私と一緒にこの世界に来たヒスイも紹介しますね」
横に立っていたヒスイに視線を投げると、鮮やかな二色の瞳が細められた。
「……瑠奈の式神、ヒスイだ」
ただ一言声を出して口をつぐんだ。まだまだ警戒心が抜けないようだ。新しい魔法使いたちが来てなおさらだろう。
これからゆっくり心を開いてくれればいいと思いながら私は新しく来た魔法使いたちに視線を移すと、赤い髪に少し白に近い灰色が混じった背の高い男性と目が合った。
彼は青緑の瞳を細め、挑戦的に笑った。
「よお、賢者。俺はアリア・タンジェットだ。南で医者をやってる。お前が怪我したときは俺が治してやるよ」
「もう、アリア先生?そんな自己紹介はだめですよ。もっと優しく言いましょう?」
「ああ?そんなのどうでもいいだろ」
「だめです!」
どこか東の二人に似たやり取りが目の前で繰り広げられる。
それにしても、アリアは医者だと言っていたが、口調のせいかどこか不良のようだ。
苦笑いをこぼしているとアリアにいろいろ物申していた色素の薄い髪の青年がこちらを向いた。
「すみません賢者様。アリア先生はこんなですが、腕は確かなんですよ。治療に関してはすっごく真摯ですし、北出身だからか魔力も強いので難しい魔法も使いこなせちゃうすごい人なんです!」
彼よりも年上に見えるアリアをこんな呼ばわりしているものの、とても尊敬しているようだ。それに難しい魔法も使えるなんて、魔力の強さでそういうものも変わってくるのか。
「あれ?今、北出身って言いました?アリアは南の魔法使いなんですよね?」
「我が説明しよう。お勉強タイムじゃ!魔法使いは出身とは別の国に長く滞在すればその国の性質に合わせて魔力の質が変化するんじゃ。だから南に長くおったアリアは北生まれじゃが南の魔法使いとして召喚されたんじゃよ。魔力の質は国を表すと言われておるからの。まあこやつはもとから南寄りの考え方をしておったが」
「別に南寄りじゃねえ」
聞こえてきた事実に少し首をひねっていると、ルイが説明をしてくれた。
国の性質に合わせて魔力の質も変化するのは驚いた。なんとも柔軟だ。
「あ、私は南の魔法使い、ミシェル・ジルコンです。アリア先生の助手をしながら学校で子供たちに勉強を教えていました。ルイ様から聞いたのですが、賢者様はこの世界のことを学びたいのですよね?私でよければお教えします!」
確かに小学校の先生のような雰囲気だ。優しくてあたたかい気持ちにさせてくれる保健室の先生という感じでもある。
教師の彼に勉強を見てもらえるのなら願ったり叶ったりだ。
「ありがとうございます!よろしくお願いしますね」
「次は俺が。西の魔法使い、サン・トリオルプです。西の国にある最古の天文台を管理していて、月や星の研究をしています。賢者様、よろしくお願いします」
昨日と同様にゆったりとした話し方だった。深く濃い青の瞳に凛々しい顔立ちだからこそ、話し方とのギャップがあり、一周回って可愛らしく見えてしまう。
最後はすでに挨拶を済ませているアランだ。どうやら彼は王子であるがこれからは城ではなくこの魔法舎で暮らすらしい。
「全員がそろっている今、城で行われる叙任式やパーティーのことを詳しく説明したいと思う」
魔法使いはパレードで着る予定の正装のまま叙任式とパーティーに出席するようだ。私はと言うと、どうやら衣装替えがあるらしい。パレードと叙任式は動きやすさを重視ということで少し豪華なローブをイメージしているとのこと。それは構わないのだ。
問題はパーティーでの服装。これも仕立て屋が用意してくれるのだが、その人物がどうにも変わり者で、ドレスに並々ならぬこだわりがあるらしい。
「今回依頼した仕立て屋は西の国出身の魔法使いなのですが、自分が気に入った女性には露出度の高いドレスを仕立てることがあるらしいのです。賢者様のご意見も取り入れるよう釘は刺しておきますが、もし手に負えないようでしたら私に言って下さい。何とかします」
「わかりました。本当にどうしようもなくなったらアランに言いますね」
「それとヒスイ。お前の分の衣装も仕立ててもらおうと思っているからパーティーを存分に楽しんでくれ」
「いや、別に俺の分は仕立てなくていい。特に表に立つつもりはないからな。パーティの時も俺はネックレスに戻って瑠奈のそばにいる」
せっかくだからヒスイにも楽しんでもらいたいが、ヒスイは首を横に振るばかり。私のそばでもしもに備えると言い張る。
「それに、ドレスアップするのならアクセサリーは必須だろう。俺は俺を身に着けている瑠奈が一番綺麗だと思っているし好きだ」
そんな風に真っ直ぐ言われたことは今まで一度もなかっただけに少し恥ずかしい。けれど嬉しさも確かにある。私は小さく「ありがとう」とこぼした。
ふと思い出したようにアランが「そうだ」と呟いた。
「ランスロット、叙任式の際にお前を賢者様の正式な側仕えの騎士に任命することが決まった。伝えるのが遅くなってしまってすまない」
彼の言葉を聞いてランスロットは宝石のような深紅の瞳を大きく見開いた。驚いているようだが、どうにもそれだけではなさそうな表情だ。
「待って、僕は国境警備をしてるんだから側仕えなんてしないよ。だいたい、側付きなんて僕よりグレイの方が向いてるだろ」
いつものような優しさはなりを潜め、かすかな怒りをあらわにグレイの方が向いていると断言する。
確かに国境の警備をしているのなら私の側にいることは出来ない。前に月斗さんの護衛もしていたと言っていたが、それもほとんどグレイに任せてランスロットは国境警備を優先していたらしい。もし側仕えになれば、彼は今まで自分がしてきたことから手を引くことになる。勝手に決められて、自分の居場所を奪われるようなものだ。それは私も嫌だ。
当主となった瑠輝のサポートをするために様々なことを勉強していたが、私が当主になる流れになり、風当たりの強い中で当主としての在り方を叩き込まれていた時の想いとランスロットの今の想いはおそらく似ているのだろう。
だからだろうか、私は気づけば口を開いていた。
「あの、私には正式な側仕えを置いてもらわなくても大丈夫です。ヒスイがいてくれますし、何より、彼には彼がいたいと思う場所にいてほしい。私のそばに縛りたくありません」
アランもランスロットも私の方を向き真っ直ぐに視線が交わる。
アランは少し口元をやわらげ、ランスロットに向けて静かに言葉を紡ぐ。
「………もともと賢者様の護衛はグレイの役割だが、先の戦いで忙しさが増しているのだ。城での仕事が増えている今、賢者様の護衛まで任せられない。国境警備はランスロットだけではないだろう?お前が率いている小隊にはお前が鍛えた腕のいい者が揃っているし、魔法使いだっている。もちろんあそこの要はランスロットだからいなくなるのは困る。だが、ここ数年は落ち着いているし、結界を強固にすればお前が離れても問題ないと私は考えている。もし何かあればその時様子を見に行けばいいしな」
ランスロットが率いる小隊に対する事実と現状を繋いでの説明の後、アランは私と真っ直ぐに視線を交差させる。
「それから賢者様。ランスロットの気持ちを尊重してくれてありがとうございます。しかし、あなたは今、この世界の最重要人物です。何かあっては困ります。ヒスイのことを信用していないわけではありませんが、それなりに力のあるものを側に付け、賢者様をお守りしたいのです。どうか、ご理解ください」
深く頭を下げた彼をしばらくの間見つめることしかできなかった。
そんな私に鮮やかなオッドアイに確信を滲ませたヒスイが凛とした声で優しく、強く、語りかけてくれた。
「瑠奈、俺もアランに賛成だ。俺は、元の世界の時のように瑠奈を守れない。対人間、ましてや魔法に対抗できる術は使えないし、体術などに長けているわけでもない。ここでは瑠奈の側でサポートをするくらいしか、できない。……もし昨日みたいに危ない目にあった時、ランスロットが側にいた方が安全だ」
「ヒスイ……」
強さと優しさを含んだ声だが、どこか悔しさも混じっているように聞こえる。表情からは読み取れないが、きっと彼自身の手で私を守れないという事実がやるせなさの原因になっているのだろう。
最初こそ彼ら魔法使いを警戒していたものの、今こんな言葉が出るということは、少しは心を通わせられたと思ってもいいのだろうか。一歩前進できたと捉えて間違いないのだろうか。
私は何よりもそのことが嬉しかった。
「ありがとう、ヒスイ。……アラン、ランスロットの側仕えの件、私は歓迎します。最終判断はランスロットに任せますが、それでいいですか?」
「はい!ランスロットはどうだ?さっきも言った通り、国境の方は対策をしっかり取るつもりだ。だからいつか、賢者様がお帰りになられるその時まで、どうか頼む」
アランの誠実な態度と声にランスロットも折れたようだった。まだ少し不満はあるようだが表情は先ほどよりも柔らかく、少しピリついていた空気に変化が生まれる。
「……わかった。でも、アラン様が言うように対策はしっかりするし、週に一度は様子を見に行く。これは譲れない」
アランもそこでようやく口元を緩めた。先ほどまでの空気とは一変して一気に和やかなものが戻ってくる。
話題もドレスの採寸の日取りやら叙任式までの段取りなどに変わっていった。
「賢者様、どうかお気を付けください」
神妙な面持ちでアランはそう言った。
そう、今日は採寸をするために仕立て屋が魔法舎に訪れる日だ。
アランは魔法騎士団長であるグレイを連れて城に行くが、昼過ぎには戻ってくるとのこと。それまで気を付けてという話を今受けている。
「だ、大丈夫ですよ。私の採寸は夕方くらいになると思いますし、魔法使い全員を今日採寸するとなると疲れるでしょうし、私の番には気力がないかもしれませんよ?それに、もし何かあってもここには魔法使いがたくさんいます。ランスロットも魔法舎に残るんですよね?そこまで心配しなくても……」
「だと良いのですが……」
どこか煮え切らない様子でうつむいてしまった彼に私は再度大丈夫だということを告げ、城に向かう二人を見送った。
現在の時刻は朝の八時半。仕立て屋が来るのは三十分後だ。空いた時間で何をするかはもう決めてある。私は足早に書庫へと向かった。
「ルイ、ミシェル!今日もよろしくお願いします!」
最近はこうして空いた時間に文字の練習やこの世界のことをヒスイと一緒に教えてもらっている。未だに文字を書くことには苦戦しているものの、この世界のことはだいぶ知れたと思う。
この世界では月の満ち欠けはあるものの、大体は昼夜問わず月が見えること、その月には月守と呼ばれる魔法使いがいるということ、地上の魔法使いと月守では扱う魔力が違うこと、彼らは地上の魔力をすべて奪おうとしていること。今のところ、月のことをメインに教えてもらっている。
もちろん地上のことや私がいた世界と共通していることも少し教えてもらった。話を聞く限りでは時間の流れは元の世界と同じようだし、季節もそこまで違わないようだ。東西南北の各国ではわかりにくいらしいが、中央の国では四季が存在するようだ。とはいっても変化はやはり小さいようで気温が大きく変わるわけではなく、四季折々の花が咲いたり、雨期があったりというくらいのものだという。もとの世界に比べたらとても過ごしやすい環境だ。
話は違うが勉強中ということもあり、ちょうどいいのでずっと疑問に思っていたことをルイに聞いてみようと思った。
「あの、ランスロットのことを聞いてもいいですか?」
「ランスロット?あやつが何かしおったか?」
「あ、いえ。そういうわけではないんです。ただ、彼も魔法騎士団ですよね?中央の国に属しているのに北の魔法使いとしてここにいるので不思議だなって」
そう、ランスロットは自分を北の魔法使いだと言っていた。けれどグレイと同じ魔法騎士団だとも言っていた。アリアのように考えれば、ランスロットも中央の魔法使いになるのではないのだろうか。
ルイは私の疑問に優しく答えてくれた。
「確かに魔法騎士団ではあるし、何なら副団長の地位におる。じゃが、あやつは中央の国での警備やら国王の警護やらは一切しておらんのじゃ。代わりにこの間アランが言っていたように小さな隊を率いて北との国境警備をしておる。中央より北寄りの場所におるから気質も変わらんのじゃろう。それに、ランスロットは中央のやつらのような正義感は持っておらん。正義ではなく自分が守ると決めたものだけを守るようなやつじゃし、外面は優しいイケメンを装っておるが実際は腹黒じゃ。機嫌もすぐに悪くなる。じゃがそんな時は甘いものを与えておれば大抵なんとかなるぞ。最近は優しい皮をかぶらず素のままが多いようじゃがの」
とても優しそうだと思っていたが、とても冷たい目をするということを襲撃事件の時に知った。そのことよりも私が気になったことは中央での仕事を一切していないことだ。
魔法騎士団は王家直属の騎士団であり、国王やその家族の警護が主な仕事だと聞いている。月斗さんの賢者の書にもそう書いていたし、グレイも言っていたから間違いない。けれどそれを一切しないというのはどうなんだろう。
ランスロット本人も国境警備をしていると言っていたから、国王の警護をしながら国境警備だなんて忙しそうだと思っていたが、まさか国境警備だけしかしないとは。
そもそも国境警備は魔法騎士団の仕事なのだろうか。グレイは一般騎士も存在していて、城や街などの警備全般は一般騎士の仕事だと言っていた。つまり魔法騎士団はSPのような感じで、一般騎士が警察のような感じなのだろう。これでいくとランスロットはSPのはずなのに警察として動いている、みたいな感じだろうか。
「国境警備というのは普通ならせんのじゃが、北との国境は特殊での。他の国と比べて北には凶暴な魔法生物が国境近くにおることがある。人間を襲う動物だっている。それらから守るために警備を敷いておるのじゃ。一般騎士では動物に対抗できても魔法生物に敵わんからのう、北出身で動物と会話もできるランスロットが隊を率いておるのじゃ」
「え、ランスロットって動物と会話できるんですか?!」
驚きの事実。動物と会話だなんて、羨ましい。
「動物さんとお話しできるなんていいですね!南の国にはお仕事を手伝ってくれる動物さんがたくさんいるので、話をしてみたいです!」
「瑠奈、今羨ましいと思っただろ?昔から動物が好きだったし」
図星をつかれて言葉に詰まってしまった。動物が出てくるテレビ番組はリアルタイムで見て録画でもう一度見る、なんてことをしてしまうくらいに好きだ。本当なら動物園に行きたかったけれど、それは叶わないため動画や写真などで我慢していた。
特に熊。獰猛ではあるけれど、あのくりっとした瞳とか、少し硬そうな毛皮とか、もうたまらなく可愛い。はじめはぬいぐるみの可愛さにやられたが、テレビで熊を見た時に実物の可愛さにもやられた。だから御神楽の私室にはテディベアも熊の置物も写真も、あらゆる熊グッズが所狭しと置かれている。
こっちに持ってこれなかったことが悔やまれる。そんなことを考えていたがルイの声で現実に引き戻された。
「ランスロットだけじゃよ。おそらく動物の中で暮らしていたことがあるのじゃろう。普通の魔法使いとは気配がちと違うのじゃ」
ランスロットの秘密に少し驚いていると扉の方から軽やかな靴音が近づいてくる。
その正体は話題に上っていたランスロットだった。
「仕立て屋が到着したよ。賢者様に挨拶がしたいって言ってるから応接室に来てくれる?」
「わかりました!」
私たちは手早くペンとノートを仕舞い、ヒスイはネックレスへと戻り、ランスロットと共に応接室に向かう。
その間に先ほどルイから聞いたことを謝らなければ。自分から聞いたこととはいえ、知らないところで話をされるというのはいい気がしないだろう。
「ランスロット、すみません。私、さっきルイからあなたのことを聞いていて……」
「僕のこと?どんな話を聞いたの?」
優しく微笑んでいるものの、その奥には『早く言えよ、内容によっては…』みたいな副音声が聞こえてきそうなすごみがあった。こういうところが腹黒なんだろうな。
「その、ランスロットが実は、……腹黒で、甘いものが好きってこととか、動物たちと会話ができる、とか。……です」
彼のすごみが怖くてどんどん声が小さくなっていってしまった。恐る恐る彼の顔を見上げてみると、そこには優しい微笑みは微塵もなく、代わりに冷たい微笑が出てきていた。
「へえ。ぺらぺらしゃべるルイもだけど、僕のいないところで僕のことを聞くだなんて、ひどいね。賢者様」
「す、すみません……」
口調は同じはずなのに、声にまで冷たさがにじんでいる。
ついうつむいてしまうと上からため息が漏れ聞こえた。そっと上を見ると先ほどまでの冷たさはほんの少しなりを潜めている。
その口から紡がれる声にもほんの少しだけ温かさが加わった。
「これからは聞きたいことがあるなら僕に直接聞きなよ。知らないところで勝手に知られるのは何かむかつく。答えられることならちゃんと答えるから」
私の方は見てくれないが、その言葉はきっと彼なりの優しさなのだと思う。
それがわかったら先ほどまでの怖さは消えて、嬉しさがじわじわと湧き上がる。
自然と口角も上がってしまう。少し思ったが、彼は腹黒というよりツンデレのほうが近い気がする。
「ちょっと、なににやにやしてるの。気持ち悪いよ」
「すみません。でも、勝手に緩んじゃって。ランスロット、ありがとうございます。これからは聞きたいことはランスロットに直接聞きますね」
にっこりと微笑みながらそう伝えると、ランスロットは目を見開き、少ししてからフイっと顔をそむけてしまった。
ほんの少しの間をおいて、小さな声が聞こえた。
「………ランスで、いいよ」
それはほんの少し彼の中に招いてもらえたような言葉だ。愛称で呼んでいいという許可を貰えた。そのことにまた頬がだらしなく緩んでしまう。
「ふふっ。はい、ランス」
その後私たちの間に会話はなかったけれど、穏やかな空気のまま応接室へとたどり着いた。
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