第6話アルティメットスキル超越者

 「…オイジーク、何か空にアホみたいにデカいドラゴンが叫び声あげながら飛んでるんだがアレ何かわかるか?」


 「……………した。」


 「ン、よく聞こえないんだが何か知ってるのか?なんかアレ凄い怒ってるぞ?」


 「…ヤカの実をアレの鼻にいれた…」


 「なんだ?ヤカの実って?」


 「……物凄い異臭を放つ木の実だ…それを寝ていたアレの鼻に詰め込んだ…」


 「ハァーーーー?イヤ、何やってるのお前?バカなの?」


 「…アレの住処の先に俺が探している物があるかもしれなかったから…」


 「…イヤしかしお前アレめちゃくちゃ怒ってるぞ?ア、てかこっち来た。」


 『見つけたぞ小僧!よくもやってくれたな?この神獣バハムートをコケにした罪己の命で償うがよい。』


そう言うやいなやバハムートと名乗った神獣?は突然口から炎を吐き出した


 「「ギャーーーーーーーーーーーーーー」」


急いで逃げ出した2人をバハムートは執拗に追いかけた


 「イヤお前ホント何やってくれてるの?」


 「…スマン…」


 「…クソッ、とりあえず 鑑定 」


神獣・バハムート

 LV9999 STR   99999 

DEF 99999

VIT 99999

INT 99999

RES 99999

DEX 99999

AGI 99999

LUK 150

HP 99999

MP 99999

スキル 鑑定Max 火魔法Max

           雷魔法Max 闇魔法Max

      エクストラ ブレスMax 暴風Max

      ユニーク  ギガフレア 人化 


「オイィィィィィィィィィィィィィィィィィ?カンストしまくってるじゃねぇか?…アッ運だけ低いな。なるほどだから鼻に………ってそれどくころじゃねぇぇぇぇ!それに神獣って何?完全に化け物じゃん?オイジークお前責任持って…てかなんでお前神獣なんかに手出ししてんの?」


 「イヤ俺は神獣なんて知らなかったし?たしかに神獣・バハムートは超巨大な漆黒の身体に黄金の爪と牙、6枚の羽を持ってるって伝承はあるけど………ハジメ!!俺達は友達だろ?だったらこの苦労は分かち合うべきだと思うんだ。」


 「イヤお前ふざけんなよ?100%お前の責任じゃねーか!伝承どおりの姿じゃねぇか?待ってドラゴンさん?俺関係ないですよ?」


 「オイィィィィィそりゃねぇだろハジメ君〜?ここは2人仲良く協力し合おうじゃないか?」


 「ふざけんな!あんな化け物相手に出来る訳ないだろうが?骨は拾ってやるから頑張れや?」


 「イヤイヤハジメ君。1人より2人の方が可能性が上がるじゃないか?共に頑張ろう!」


そしてそんな2人に空から降り注ぐブレス攻撃


 「「ギャーーーーーーーー死ぬーーー!!」」


 「……巻き込んで悪かったなハジメ。このまま1人で逃げてくれ。あとはなんとかしてみせるから。」


 「…なんであんな化け物に馬鹿な真似したんだジーク?」


 「…さっき言ったとおりアイツの寝床の奥に俺が探し求めている物があるかもしれなかったからだ。俺だって最初は普通に頼みに行ったんだ。けど話すら聞いてもらえなかった。」


 「…なんでそこまでしなきゃならなかったんだ?」


 「………俺の妹を救える可能性があったからだ。妹はトンデモナイ呪いをかけられていてこのままだとあと数日しか保たない状態なんだ。だから…」


 「…お前そういう大事な事は早く言えよな?」


その時バハムートが突然目の前に現れた


 『鬼ごっこはこれでおしまいだ。ここまでこの我を煩わせたのだ最後に我の ギガフレア で跡形もなく消し去ってくれるわ!』


 「…クソッ、まだ俺はこんな所で死ぬ訳にはいかないんだ!妹が待ってるんだ!」


 『2人仲良く消え去るがいい ギガフレア 』


そして絶望の光が放たれた


 「… 超越者 覚醒」


そして全てが光に飲み込まれた


 『フン、虫ケラ同然の癖に我の手を煩わせた報いだ。』


そして光が消え去り何も無くなったはずの大地を確認したバハムートの目に信じられない光景が写っていた

そこにはバハムートの ギガフレア を防ぎきった真っ白な髪と白く光り輝く瞳を持つ存在がいた

 

 『…ば、馬鹿な?何故生きている?』


 「…このスキルはヤバいから使いたくなかったんだけどまだコイツを死なせる訳にはいかないでな?…あんまり自然破壊はしたくないけど覚悟しれよこの巨大トカゲが!!」


 『き、貴様マグレで助かっただけの存在が調子にのり…お……ま、待て?な、なんだその力は?ち、ちょっと待って?そんな力で攻撃されたら我しんでしま…「歯ぁ食い縛れやトカゲ」ガッ…』


ハジメの拳がバハムートの腹に突き刺さりバハムートは最後まで言葉を紡ぐ事なく数十キロ先まで大地を破壊しながら吹き飛んで行った


 「…フッ、心配するな峰打ちだ。」


 「…イヤ、拳なのに峰打ちもクソもねぇだろ?…ってかハジメ?だよな?何か…雰囲気が…」


破壊されつくしたバハムートが吹き飛んで行った大地を見つめながら


 「…あぁ、スキル解除。…やっぱりこのスキルはヤバ過ぎるわ。」


アルティメットスキル 超越者

 この世の全てを超越した力を発揮する


 

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