第4話どうするのが正解か?

………今俺の目の前に何故か人が倒れている

こんな森の中でたった1人でいるなんて見るからに怪しい(自分は除く)

正直に言って厄介事の気配しかしない

このまま気付かないふりをして立ち去るのが1番賢い気がするが倒れている人を放置するのも人としてどうかと思うしと葛藤していると


 「…く……の……………」


 「…クソッ、オイ、アンタ大丈夫か?どうしたんだ?」


 「…が……て……」


 「何?どうしたって?」


 「…め…し……」


 「…め…し?飯?もしかして腹が減ってるのか?」


力無く頷く男


 「…あークソッ、もったいないが今あるのは???の肉しかないししょうが無い。」


そう言って俺は泣く泣く貴重な???の肉を調理して(焼いただけ)を差出した


 「うっまーーーーーーーーー、ヤバい美味すぎる、何これ?何の肉?なぁ?って誰?」


 「いや、誰は俺のセリフだろ?ちなみにその肉は鑑定しても???の肉としかでないから何の肉かは俺にもわからん。わかっているのはとんでもなく旨いという事だけだ。ところでお前誰?」


 「???の肉?聞いた事もないな?鑑定でもわからないとなるととんでもない物ってのが解るぐらいか。ああ俺の名前はジークだ。お前は?あと飯助かった。感謝する。」


 「ああ、まあ何にせよ助かってよかった、俺の名前はカミヤハジメだ。よろしくなジーク。」


 「カミヤハジメ?変わった名前だな?それにその黒髪…もしかして迷い人か?」


 「迷い人?何だそれ?まぁたしかに突然こんな所にいたから迷ってると言えば迷ってるが。」


 「…なるほど、ハジメは気がついたらここにいてそれまでは違う場所にいたって事だな?他の場所から転移したという可能性もない事はないが」


 「…いやよくわかんが多分その迷い人?ってやつが適当な気がする。それって多分他の世界から来たとかじゃないか?」


 「ああそのとおりだ。なるほどそれで鑑定が使えるのか……」 


 「なあジーク?その迷い人って他にもいるのか?」


 「…いや、今は聞いた事がないな。大昔に何人かいたという話があるぐらいだ。」


 「なるほど、なぁその人達は元の世界に帰れたのか?」


 「…いや、そんな話は聞いた事がない。おそらくは一方通行なんだろう……」


 「わかった、ありがとうジーク。」


 「…なぁハジメ?元の世界には帰れた記録はないが全く可能性がない訳でもないはずだから俺も手伝ってやるから…その落ち込むなよ?」


(…コイツなんて良いやつなんだ。こんな怪しい他の世界から来た?やつを心配してくれるなんて) 


 「…ありがとうなジーク。けど俺は大丈夫だ。特に帰りたい訳じゃないし、しっかりこの世界で生きていくから。」


 「…ハジメ…お前…、よしわかった。なんにせよ俺はハジメに助けられたんだからその恩は返さないとな。って事で俺のところに来いハジメ。」


 「…ジークん家に泊めてくれるのか?」


 「ああ、もちろん家に泊まればいいがそうじゃなくて俺の国にって事だ。」


 「国?けど俺身分証とかないぞ?」


 「そんな物は必要ない。俺が許可する。」


 「許可?何ジークって偉いやつなのか?」


 「ああ俺はジークフリート=クリムゾン、我が国クリムゾン王国の国王だ。」


 「……は?……国王?誰が?」


 「いやだから俺がだよ!」


 「…ハァーーーーーーーーーーーーー!!?」


この世界に来て1番驚いた

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