爽やかな夏の情景を描いた物語。 少年と少女、というか紹介文にもあるとおり「おねショタ(ショタおね)」のお話です。 ふたりの関係性や距離感のようなものをあれこれ想像するのが楽しいショートショート作品。 なにがいいってやっぱりこの読後感。甘酸っぱいようなむず痒いような感覚がたまりません。 茹だるような暑さを感じる汗の描写といい、夏の空気感のたっぷり詰まった作品でした。
夏って暑いからみんなきらいじゃないですか。でも、夏にいいところがあることも知ってるじゃないですか。半袖のシャツに吹きこむ風、プール帰りの気だるさとキシュキシュの髪の毛、部活の友だちとの絡み、ふと会いたいたくなるクラスメイトの顔。このおねショタを見ていると、そんなかつての記憶を、好きだったあの夏をふと思い出してしまいました。