魔王討伐はもうイヤだから【勇者パーティ離脱して辺境の村で自堕落スローライフ】

あずま悠紀

第1話

主人公は「聖女」に呼び出された元勇者。しかし勇者として召喚される前は普通の生活をしていたので、戦闘があまり得意ではなかった。そこで聖女の頼みを断り、「聖女なんて面倒臭いからやりたくない!」という一心で「田舎に引き籠もるぞー!!!」と言って逃げ出したのであった……―――!!


本文:

「聖女の頼みごととか絶対にろくなもんじゃないってわかっているんだよ……俺は自由だ! ははっはっはっは!!!」

『…………ん? あぁ~、俺寝ちゃっていたか』

ベッドから体を起こすとそこは自分の部屋ではなく真っ白の無機質な空間だった。

『おや起きたね?気分はどうだい?』

声のした方に顔を向けるとそこには一人の男性が立っていた。

(え?あれこの人ってさっきまでいた?)

その男はさっきまでは確かに居なかった筈なのにまるで瞬間移動でもしてきたかのようにそこに立っていたのだ しかも服装はこの場では少し浮いているような黒服に身を包み腰には二丁拳銃らしき物をつけていた

(て言うかなんでこんなところにいるんだ俺!?確かさっき家に帰ったんじゃ無かったのか?)

訳がわからずに困惑する俺に向かってその人は口を開いた

『うん大丈夫そうだなそれじゃ説明をするけど君は死んだ理由はわかるかい?』

そう言って指差された先には自分の腹があった そして腹の部分を見ると穴が空いていた

(これって……銃創!?)

俺はそこで理解してしまった自分は何者かによって殺されたのだという事を。それを理解してしまい体が震えてしまった、何故自分が殺されたのかという疑問もあったがそれよりも目の前の男への恐怖心の方が勝った。

だが男は俺の様子を見ながらも淡々と話を続けた

『あ〜怖かっただろうねごめんよ急に大きな声を出したりなんかしちゃってだけど、これが現実なんだよね。

まず君は何者かの手によって殺されたんだけど、君が死んだ理由は僕にもわからないんだよね。

ただ僕が気が付いたらここにいたっていう感じなんだ。それで本題なんだけどね君の次の人生はどんな世界が良いかなっていう事を決めようと思ってね。

君が死んだ時の年齢は17歳だったみたいだし今回はそれに合うようにしてあげるから好きなようにして欲しい。

それとこれはサービスなんだけど記憶を持ったまま生まれ変わる事もできるよまあその場合生まれる場所とかは指定できないから運任せになっちゃうけど。

あそうだ言い忘れていたんだけど今回死んで貰ったわけなんだけど僕は君のことが好きになってしまったみたいなんだだからもし生まれ変わったら結婚を前提にお付き合いしてくれませんか?』

(…………はいぃいいいいい!!!?ちょっといきなりなんの話ですかこの人??てか何この状況!!)まさに告白現場と言うべきだろうか?しかしあまりにも唐突すぎるうえ相手が何を言っているかも全くわからない。

とりあえず返事だけはしないと不味いと思い俺は言葉を返した。

『えっとそれはどういう意味なのか分かりかねます。なのですいませんがお友達から始めて貰えないでしょうか?』

『ふぇ?』

(なっなんでこっちまで驚いているんですか!まさか断られると思っていなかったとでも言うつもりですか!!)

男はかなり混乱しているようであたふたと手を動かしていた。

(あ、今のうちにここから離れるチャンスでは!?よし!逃げるなら今しかない!!)

俺は即座に逃げ出そうとしたが時すでに遅しで腕を掴まれてしまった。

(くそぅもうダメなのか。せめて来世では幸せになりたいものだな……)

俺は諦めかけていたが男の一言を聞いて希望を見出したのであった。

『分かった。まだ時間はあるはずだしゆっくり時間をかけていくことにしよう』

(え?マジで良いの!?この人もしかしてめっちゃ優しいのでは?)

それからというものの男は色々な質問をして来た。そして俺はその質問に対して答えていくという作業を延々繰り返した。

その結果男は俺に好意を持っていることが分かった。それもかなりのレベルでだ そして男が言ったことが事実であれば恐らくだが俺を殺した奴はあの黒い影なのだろうとも思えた。

というのも、今までの人生の中でこんなにも早く物事が進むのは何か裏があるからだと考えたのだ、例えば、ゲームで言うフラグ回収だとかそういうのと似たような状況になった場合、俺を殺したのと同じ人物ならば、次は間違いなく殺しに来ると思ったからである。

だが俺の考えとは反してこの人は本当にただ純粋に好いてくれているらしいという事が分かった。

そして、最後に彼はこう言い残していった。

(これからは僕の事は"さん"をつけて呼ぶように頼むよじゃぁまた会おうね!あそういえば名前を教えていなかったね僕の名前は「アル」って呼んで欲しいよろしくね♪あと転生先の世界で死んだらすぐこちらに戻って来ること良いかい?分かったね? あそれとこの空間からは出る時はいつでも出て行って構わないから。

それでは次会う時までバイバーイ♪あそうそう向こうの世界でもちゃんと勉強と仕事はすること、いいね?)

そんな言葉と共に意識は再び闇の中へと落ちていった。

(うん分かってるって。

さっきも言われたじゃないか。しっかりやらないともしかしたら殺されちゃうかもしんないんだからな! よし気合入れて行くか。

さあどんな世界に行こうかな?)

ーーこうして俺の冒険は始まったのだ。

「んっあ?ああ寝ちまっていたのか。って俺なんかすごい夢見てなかったか?う〜んまあいいか取り敢えず起きてから確認するとしますか。」

そう言うと布団から立ち上がり伸びをした。そして、部屋の扉に手を掛け廊下に出ると、そこには既に先程部屋から出て行ったはずの父がいた。どうしたのか聞いてみるとどうやら少しばかり体調が優れないので今日は仕事を休むそうだ。そして何故か今日の昼ごはんにはお粥が食べたいと言っていたのだった。

(いやまぁ、確かにお粥自体は簡単な料理だけど、普通はこんなタイミングでお粥が食べたくなるもんかな?)

まぁ別に作れば作るだけ自分の負担が減るため俺は素直に従った。

そして昼食を取り終えた俺は母から頼まれた買い物のため外出した。

(あれ?そう言えばさっきの夢結局最後まで分からずじまいだったけど一体あれってなんだったんだろう?)

そんな疑問を持ちながら俺はいつも通りの道順を通って商店街に向かっていた。そして、その途中にある交差点で俺はトラックにはねられた。

(はぁ〜やっとこっちでも死んじゃったよ〜。これで2回目だけどやっぱり死んだ後の記憶が無いってのが慣れないな。

それにしても今回に限っては父さんがお見舞いに来なくて助かったな。あんな状態で来られてみろ?俺絶対に死ぬぞ?)

俺はそう考えるだけで寒気が走った。しかしそこでふとある事に気づいた。

(いやそもそも何回死んでも同じ時間に戻るんだよな!?てことは今さっき見たような夢って全部が実際に起きた事なのか!?じゃあこの後の展開として考えられるのは次のループではアルとの仲が悪くなるとかになるわけだよな?それだとヤバくないか?)

俺は慌てて周囲を見渡した。

(おいマジかよ誰もいないじゃん。て言うかもしかしなくても、俺ってここでこのまま誰にも見つけられず、放置されて死亡コースってことにならないよな?)

はっとなって体を起こしたが体はまるで動かないし口の中は鉄臭くて仕方がない。これはまずいかもしれないと焦っていると目の前が真っ暗になって行き次第に俺の思考は停止していった。

(あっこれ駄目っぽいわ、うん。どうにも体が動いてくれそうにもないな、まあでも最後の最後ぐらいは誰かの顔を見て死にたかったな。ってか今俺何考えてた?確か、えっと確か誰かが居てそいつに向かって何かを叫ぼうとしたんだけど全然声が出なくてその時に体が光って、そこからの記憶が一切無くなってしまった。)

そんな考えが頭の中を巡っていると遠くから話し掛けられていることに俺は気付いた。

『ねぇ、あなた大丈夫?』

その声の主が視界に入った瞬間思わず声を出しそうになった。何故なら目の前にいる女性がものすごく可愛かったからである。

髪の色は金髪だが、そこまで目立つほどのものではなく肩まで伸びている髪型に目鼻立ちは、しっかりとしていてとても綺麗である顔つきをしている。そんな美人さんに顔を覗き込まれておりましてや心配されているこの状況でドキドキしないはずもなく。顔から耳まで一気に熱くなったのを感じた そして俺は彼女の瞳の中に映り込んでいる俺の姿を見た。そして俺は驚愕した何故ならその女性の体から淡い光の玉のような物が抜け出ているように見えたからである。

(なんだこれは?これは俗にいう幽体が抜けた状態なのか!?ということはつまり彼女はもうじき消えてしまうと言うことなのか!?)そう考えた俺は必死の抵抗を試みるも体が言うことを聞かない。

(クソッどうしてだ体が動かん)俺がそう思っていると

『あなた大丈夫!?急に様子が変になってしまったけどもしかしたら怪我しているんじゃあ無いの?』と言って彼女が俺をゆっくりと持ち上げた。

(ちょ!?待って、この態勢はいろいろとマズいんじゃないんですかね!? だって、ほら、アレですよ。おっ胸様がダイレクトアタックして来てますよ!!!!あ、意外に柔らかい。

しかも、いい匂いだしもう、天国なんじゃないかな?って違う!そうじゃない!今はどうにかしなければ。

それにこのままじゃあ、せっかくのお胸様が傷ついてしまうではないか!!)

そして俺は彼女に優しく話しかけることにした

『ありがとうございますあなたの優しさのおかげでなんとか一命をとり止めることが出来ました。ところでつかぬ事をお聞きしたいのですが、もしよろしければお名前を聞かせていただいても宜しいでしょうか?それと、できれば私のお家に一度ご招待させていただきたいと思っているのですが良いでしょうか?』

すると、女性は頬笑みを浮かべて言った。

『それは良かった。私はソフィアっていう名前なのそれで私からも1つ質問良いかしら? 貴方の名前を教えて欲しいの』

それに対して俺は即座に答えた。

『もちろん良いとも俺の名前は佐藤太郎と言うんだ』

それを言った途端俺の心の中では何か違和感が生まれた。

(あれ?何か俺今とんでもない間違いをした気がするんだけれど。

でもそれが何かわからない。いやまあ気にせず話を続けましょう。)

そして、俺はソフィアと名乗った女性に対して家の住所を教えた。

その後、家について来るようにと伝えたが彼女からの返答は無くそのまま、その場で倒れてしまったので彼女を急いで自宅まで運びベッドの上に寝かせた。それから、俺は急いで夕食を作りソフィアが起きるのを待ったのだがなかなか目を覚まさないので少し様子を見る事にした。すると、彼女は目を覚ますどころか呼吸さえ止まっていたのである。その事を知った瞬間に自分の頭の中にある記憶が全て蘇ってきた。俺は慌ててソフィアさんの手を握り呼びかけたが返事は無かった。そこで俺は全てを理解してしまい涙を流した。

「そうだった。俺はまたあの女に殺されてしまってまたこうしてループしてしまっていたんだった。そして今度はあの女のせいでまた家族を失くしてしまったんだ。ああ、またこうして、同じ日々を繰り返すんだな俺。またみんなでご飯を食べようって約束したのに守れなかった。また皆で笑い合おうって言ってくれたのにまた俺だけ取り残されちまったよ。俺はまた、また大事な人を失った。ああ、もう、こんな辛い思いをするのはもう嫌だ。俺はこんな世界に転生したんじゃなかった。もっと別の、普通の世界で暮らしていきたかったよ。神様よ、頼むからこんな世界ではなくてせめて俺に幸せをください。どうかお願いです。」

そう言うと俺の意識はまたも闇に包まれて行った。

(はっ!ここはどこだ?確か俺またトラックにはねられたよな。

あ〜なんか思い出してきたな。今回は前回と違ってまだ体が自由に動く。そして、周りを見ると俺が先ほど居た場所とは違う場所にいることに気付いた。

そして、何故か目の前で少女?幼女?どっちか分からない見た目年齢の子が座っていて何故か泣いていた。

「どうしたの?」

俺が恐る恐る尋ねるとその子はすぐに泣き止んでこう言った。

『お父さんに怒られたの。お母さんは優しいけどお仕事ばっかりでいつも会えないし。今日は会えたと思って遊んでもらおうと思ったらいつもの所にいないし探し回ったら森の方に行ったみたいだったけど、その途中で崖に落ちそうになって。怖くて。そうしたら助けてくれたのはお兄ちゃんなのに。

「俺なんかより自分の身を先に考えろ」って怒ってきつくあたってくるし、だから泣いちゃって、ごめんなさいお兄ちゃん。でもやっぱり私はまだ帰りたくないの。お仕事ばっかじゃなく偶には一緒に過ごしてほしいの。でもわがままなのよね。私、本当にどうすれば良いのか分かんないの。どうしたらいいと思う?』

(どうするも何も俺はお前の父でもなければ兄でも無いんだが?そもそも何この女の子。俺の妹ってことで良いのか?まぁ確かに顔立ちは可愛いんだけど。

まぁ、でも妹なら俺にとっても義理とはいえ一応兄妹になるわけか、うーん、どうしたものか。でも取り敢えずこのままほっとくわけにもいかないだろうし、それに俺は今ある問題が発生しているんだよなぁ。

なんで、こんなに俺の周りだけ美人や美少女が寄って集まってきてるんだよ。

あーあー、俺って前の人生でそんなに悪いことしてたのかなぁ〜?それなら、もう諦めて受け入れるしか無いかもしんないけどなぁ。 それにしても、俺の容姿はそんなに良くないはずなんだけど、どうなってんだ?もしかして、こっちでも俺はモテたりするのかな?)

『えっと君はもしかして迷子になったって事なのかな?』

俺がそう尋ねてみると、コクりと可愛らしく頭を縦に振り

『うん。私ね迷子になっちゃったの』

と言って再びポロポロ涙を出し始めた。

(えっとこういう時はまず抱きしめてあげれば良いんだよな?いやそもそも俺は誰なんだよ!?ってかこれって普通は知らない男にそんな事をされたって思うよな。じゃあ俺がとるべき行動は一体なんだ?)

そう悩んでいる俺を見て少女は、何を考えたかは知らんが急に飛び込んできて俺の胸の中で泣いているので取り敢えず俺は背中をさすり続けた。

それからしばらくしてやっと泣き止むと俺の胸から離れようとしなかったが、それでもどうにか説得して、ようやく俺の上から降りてくれた。

俺はその時、この子を何とかしなければという使命感のようなものを感じていたので。まずは、家に帰ることを提案すると素直に首を縦に振ってくれた。

それではと歩き出そうとすると俺の袖を掴みながら『待って。手繋ごう』と言ってきた。

流石に、それに関しては、断ろうとしたのだが、結局断りきれずに仕方なく俺はこの子の親が迎えに来てくれるまでの間だけと、心のなかで自分に言い聞かせた。しかし、俺はこの選択が間違いだったことを、この後すぐに知る事になるのであった。

〜ソフィア視点

私には、両親がいない、正確にはいるにはいるんだけど殆ど会えなくて寂しかった。

だけどある日突然私の元に大きな男の子がやってきた。

名前は太郎君って言うんだけど、凄い優しくて、まるで王子様みたいな人だったの。

私はそんな彼に一目で惹かれて好きになってしまった。でも太郎君の傍にいるのが私じゃあ無いって事がわかってしまった。

私以外にも沢山の女の人がいてその人たちが毎日彼の周りに居るからその人達が羨ましくなった。

だって、彼はとても優しかったからその人達全員を愛しているように見えてしまったから。

私は彼のことが大好きだからこそ、その人に嫉妬した。そして、そんな気持ちを抱えていくのに耐えられなくなった。だってそうでしょう。もし私が彼と出会っていなかったら今もこの人と一緒に住んでいたはずなのに。

どうして他の女が隣で笑っていられるのか分からなくなった。だって、おかしいじゃない!なんで!?なんで!どうして私じゃないの!?ってずっとそう思っていたのよ!それでもう耐え切れなくなって家出した。それから、森に入ったけど怖かったのよ。またあの時と同じ事が起きるかもしれないのよ!?怖くないはずがないじゃない。それで森の中を歩いていると運良く崖の近くを歩いてしまった時に足を滑らせそうになったのよ。もうダメだ。

そう思ったけど気が付いたら私は太郎君に助けられていた。最初はびっくりしたけどよく見たらどこかあの時の女の人と似ていて嬉しくなってしまったのよ。それで私は太郎君に甘えてみたの、そうしたら彼がいきなり謝ってきたのよ。きっと、私の事を面倒臭いと思っているんだろうな。そう思ったらすごく悲しくなったわ。

そして、泣き出してしまった私に、彼はこう言った。

『ありがとう。そして、これからは、僕にいっぱい頼ると良い、そして、一緒に居ようじゃないか!』

私はこの言葉を聞いて驚いたけど凄く嬉しい気分になってつい抱きついてしまっていたわ。

そして、私の家はここよと言って家に帰ったのだけれど。彼は中に入るなり土下座をして何度も繰り返し、私に謝ってきた。

(なんでそんな事をしているのか分からない。多分私のお父さんが悪い人でそのせいだとは思うけれど)

私は必死で止めたけれど聞いてくれそうになかったので、しょうがなく私も同じことをするからと言う事で許したけれどそれでも太郎君は頭を下げ続けていた。

だから、もう大丈夫だからと言ったけれど。やっぱり頭を上げてくれない。

(もぅ。困ったな。)

そこで、私にある案が思い浮かんだのだが少し恥ずかしくて言えないでいたの。

(いやまぁ、言っても変わんないよね。うん。決めた!)

『お兄ちゃん?ちょっと耳を貸してくれる?』

そう言うと少し顔を赤くしながら太郎は耳を傾けてきた。

それを、確認してから私は囁いた。『チュ』っとキスをね。

そうすると彼は、真っ赤にしながらもなんとか受け止めてくれてその後に『もういいか?じゃあ改めてよろしくな?』と言ってくれたの。私はその事にとても満足したので、その日は早めに眠った。

次の日に起きるといつも通りお母さんが朝ごはんを作っていてくれた。でも今日はお父さんは仕事の都合で出かけてしまったらしく家にはいなかったため二人だけでご飯を食べていたの。

そうすると太郎が昨日の事を持ち出してきてまた、お詫びを言ってきたのだけれど私は気にしていない事を伝えると彼はまた、頭を下げ始めてしまった。

でも、これ以上続けても意味は無いと思ったので今度は強引に抱きしめる事にした。そうする事によってようやく彼は納得してくれて私も安心したわ。

その後はいつも通りのんびりと過ごしてお昼になると、何故かお腹が減ってこなくてお昼抜きにしようとしたんだけど、何故か太郎が作ってくれて、美味しくてビックリしたの。

そして夜になると、二人で同じ布団に入って抱きしめ合いながら眠ることにしたのだけど、なんか太郎君って意外に大きいな〜って思っているうちにそのまま寝落ちしちゃっていた。

(んっ?ああここはどこだ?俺は確かトラックにはねられて死んだはずだぞ?じゃあここは一体どこだ?)

「おはよう。目が覚めたかい?」

『はい、あなたは一体誰ですか?ここはどこでしょうか?』

「ここは僕の屋敷だよ。それと、僕は神であるアルセナスだよ」

『えっ、はぁ?いやいやそんなはずはない。神様ってもっと爺ちゃんのイメージがあったんだけど、見た目若すぎるだろ。

それにそんな事より俺の体を見てみろ』

俺は、体を色々と触ったりしたがやっぱりどう考えてもおかしい点しか見つからず、取り敢えず、鏡を出してもらって自分の顔を確認したところやっぱり、別人だった。

そして、俺にはこの世界での生活の知識が全く無かったので取り敢えず説明を受けることにした。

この世界では俺のような転生者を「勇者」と呼びその逆が俺のように召喚された者の事を異世界人と呼んだ。そして、俺は今そのどちらでもなくて、この世界に新しく来た人のことを俺らは新参者と呼んでいた。

なので、一応は、勇者では無いということが証明されたわけだが。俺のスキル欄に新しいものが書いてあった 《創造主》 このスキルを使うと、何でも好きな物を作る事ができる。但し作り出すものによって必要な魔力が変わる と書かれていた。

それを読んだ俺は、自分がとんでもない力を貰ったのでないか?と一瞬考えてしまったが。よくよく考えたらこれは、ある意味で最強に近い能力ではないかと、そう思って早速使うことにしてみた。

『よしじゃあ取り敢えず剣が欲しい』

そう呟くと手元に光が集まっていき、形を成していきやがて一本の刀へと変わっていった。

(なにこのチート武器、強すぎないか?まあ確かにこれで敵をサクッって倒せたりしたら楽しいよな)

そう考えているうちに、俺の手の中にはさっき出来上がった刀があるわけなのだが。ここで問題が起こったので、試すのは明日にすることにした。

(流石にこれを振り回すとか自殺行為にしかならないから明日に備えてゆっくり休むとしますかね)

俺はそう思いながら目を閉じて深い眠りについた。

〜ソフィア視点 〜

その日の朝。私は起きてから身支度を整える前にトイレに行くことにしたの。そして用を足そうとした時、急に太郎君の匂いが香ってきてドキドキしたわ。だけどその後直ぐに嫌なことが起こってしまったの。私がトイレから出たあとそこに太郎君が現れたから慌てて逃げたの。

それから暫くして落ち着いた後に私は太郎君を起こしに行った。だけど、いくら声をかけてみても太郎君はなかなか起きる様子が無く。少しイラついた私は、悪戯をする為に太郎君の顔の上に馬乗りになったのよ?

だって、太郎君が悪いんだよ。こんなに綺麗なお姉さんがいるのに手を出さないなんて男としてどうかしてるのよ。だからこれは罰なんだから、 そう自分に言い聞かせながら太郎君に跨って、しばらく彼の鼻の辺りを押し続けていたのだが一向に起きる気配が無い。

そこで、流石にこのままだとまずいと思った私は一旦離れる事にしてその場から離れたのだった。

すると、しばらくして彼が起き始めたのだが、なぜかとても悲しげな表情をしていて、そんな太郎君がかわいそうになってきて、頭を撫でている内にだんだん落ち着いてきたようで、次第に元の元気な姿に戻っていったのでホッとした。

それから、朝食を食べるために食卓へ向かったが、やはりそこには父の姿は無くて太郎君と一緒に食べていたのだ。すると太郎が突然『あっそういえば』という前置きを入れてから、これからのことについての説明を始めた。

それはこの家の外は危険なので出歩かないでくれというものだったが。その理由というのが私のお父さんにあるらしいのだ。そして、私達はこれからどうするのかについて相談した結果私達家族はこの家に住み続けるということになった。

そして、その日から三年程が経過して私は6歳に。そして太郎が10歳になった頃、私は父の部屋に呼ばれて入っていったのよ。

するとそこには私の父がいて私が来るのを待っていてくれたみたいだった。そして、私はその部屋に入ってすぐに謝られた。

そして父は、あの日私達が出会った時に、私が父に向かって暴言を浴びせたことをずっと後悔していたと言っていたわ。だから私が父と仲良くする為に努力したいと言った時には凄く喜んでくれたの。そして、私と父がお互いに和解した瞬間だったと思う。

(あの日太郎君と会わなかったら私と太郎はこうして親子になることはなかったかもしれない)

それから、数年の間は幸せな時間を過ごした。

そして、そんなある日の夕食中に母がこんな話を切り出したのよ。

「ねぇ。太郎、今日あなたを学園に行かせることにしたから準備をしてきなさい。それにあなた、最近運動してないんじゃないの?私もそろそろ復帰しようかな」

『わかった。すぐ行くよ』

私は太郎君に付いて行こうと思い急いで立ち上がった。すると太郎は少し困ったような顔をした後、こう言ったの。

『ごめんな。一緒に行けなくて、それにお前はもう少し家でのんびりしていてくれよ』

私はそれを少し寂しく思ったが仕方がないと割り切る事にした。

「じゃあいい子にしているから早く帰ってきてね!」

「はい。じゃあ行って来ます。ほら行くぞ」

(えーと確かこっちの道を通って行ったはずなんだけどなぁ。うーん)

(あぁ。ここを曲がれば良いはずなんだけどなぁ〜)

そんな事を考えながら私は太郎の通っている学園へ向かっていた。しかし道順は完璧に覚えてたはずなのに全然辿り着けず。

(やばい。完全に迷子になってしまったようだ)

俺は困った状況に陥ったため誰かに助けを請おうとした。

「すいません。道を尋ねたいんですけど良いですか?」

そう言って話しかけたのはいかにもお金持ちそうな風貌をした少女だった。

その人は少し困った顔をしてから、申し訳なさそうに謝った。

「ごめんなさい。お兄様のお使いでここに来たものだけれど。お兄様に怒られてしまいそうだから。あなたは自力で頑張ることね?」

「はい、そうします」

俺がそういうとその人はすぐに去っていったのだが。その時にその人が落とした手帳を見て驚いたのだがなんとそれには地図が載っていた。しかもそれが手書きのものだったので俺が必死で道を覚えようとしていた苦労は何だったのかと思うほどあっさりと解決してしまった。その事で俺はかなりショックを受けていたのだがそんな事よりもこのお嬢さんは俺が道を聞いたにも関わらず、結局案内すらしてくれなかった事に対する怒りが湧いてきて思わず怒鳴ってしまった。

(クソっ。折角ここまで歩いてきたのに、全くもってついて無い。そもそもこの世界には魔法というものが存在しているらしく。俺はこの世界に来てからは魔法の力が全くと言っていいほど感じられなかった。そのため俺は今の生活では殆ど何もできない状態になっていた。

そしてそんな俺は今、何故かお姫様らしき女の子の従者としてこの国を観光しに来ていた。何故このような状況になっているかと言うと話は少し前に遡ることになる。

〜回想シーン〜 俺の名前は、佐藤太郎で今は異世界で勇者と呼ばれている人間だ。そんな俺だが俺は今現在この国の城の中に居た。そして、俺は今この国で一番偉い人から依頼を受けてある調査をしている真っ最中なのだ。

〜数時間前の王都での話〜 俺が勇者になってから早1年が経とうとしていたある日。俺はこの世界に居るとある人物の素性を調査していた。俺のこの任務には本来なら勇者が二人同行するのが当たり前だったが、この国にはまだそこまで強くなった者は一人もいなかったので俺一人で行動することになってしまったのだ。

俺はその目的の為に、この世界ではあまり見かけないものを持っている人に片っ端から話しかけることにした。その結果。俺の頭には色々な情報が流れ込んできて、頭が痛くなりそうだった。

俺が最初に調べたかった事は。この世界で最強の生物が何かということ。

俺は、この世界で最強だと言われている存在に色々と聞き回ってみたところ。その最強だと言われていたものは、ドラゴンという生き物だった。

なので、俺は次にこの世界で最も強い奴を探しに街に出た。そして見つけた。俺はすぐに駆け寄り話しかけようとしたが、その男はいきなり襲ってきた。俺はどうにかそれを間一髪で避けると。相手との距離を取り戦闘体勢に入った。

(どうして急に俺を襲ったのか分からないが取り敢えず話を聞かないとな)

俺は相手のステータスを確認して、攻撃してくる隙を探そうとしたのだが、その時急に相手が倒れ始めたのである。俺は慌てて近寄ったがどうやら気絶していただけのようだった。

なので俺は男を担いで宿へと帰ることにした。だが、途中で目を覚ましたその男がまた暴れ出し、今度は本当に殺そうとしてきた為。俺は仕方なく殺した。

だがこの世界の勇者を殺すことは禁止されているのを思い出して慌てて自分のステータスを確認したのだが、この男を殺したことによる変化は一切見られなかった。

そしてその後俺は男を担ごうとしたのだが。流石に男を俺の力で持ち上げるのは無理がありすぎるので。俺のアイテムボックスの中には一応武器が沢山入ってるのでそれを使う事にした。

すると突然武器が入っている方の空間から大量の武器が現れて一瞬焦った。

だが冷静に考えてみると。これは武器庫的な機能なのではないか?という結論に辿り着いた俺はとりあえず、その中から剣を何本か選んで腰に差し、残りの剣は全てしまった後、男を宿屋まで運んだ。

〜現在に戻る 〜その次の日。朝起きてから支度を終わらせて、今日から仕事を開始する事になったのだが。早速問題が発生した。それは、昨日の男がまたも現れ、再び襲いかかって来たのだった。そして、俺はその男の攻撃をどうにか受け止めて押し返すことに成功し、そのまま距離をとったのだが。

すると男はこちらを睨んだ後に、急に逃げ出した。

(えぇ!?ちょっと待ってよ。これってもしかして、このまま逃げられるんじゃないのか?)

そして、それからしばらくの間男を追いかけていたのだが。男と俺の身体能力は差がありすぎたせいなのか全く捕まらなくなってしまったのだ。

そこで俺は一度休憩を挟むことにしたのだが。そこで初めて気がつけば、自分が迷子になってしまっていたことに気付いた。それから暫くして漸く道がわかったのだが。もう夕方になりそうだったので俺は一旦帰る事にしたのだった。

すると、そこで一人の男に声をかけられた。その人は一見優しそうな人で。どこかの貴族のような雰囲気がしたので俺は、少し警戒しながらもその話を聞くことにした。

そしてその内容とは、『君はこの国の者じゃ無さそうだが一体誰の命令でこんなことをしている?』という内容であった。

流石にその事を聞かれても本当の事を話すわけにも行かなかった為に適当に誤魔化すことしかできなかった。

そんなこんなで、その人と別れた後に家に帰る事にしたのだが。その帰り際にその貴族の少年はこう言っていた。

『君には僕から直々に依頼をしてあげよう、だからこれからはもっと僕の命令に従うようにね』

そしてその翌日も俺は同じように誰かを探す為に街に出ていた。するとそこにはまたしても先日俺を殺そうとしていたあの男がいた。俺は直ぐに声を掛けてみるものの、当然無視されてしまっていた。しかし、その男は何故かそのあとすぐに姿を消したのだった。俺は疑問に思いながらもその日もなんとかやり過ごす事ができたのだった。

そして次の日俺は遂に例の少年を見つけることに成功した。そして俺は彼に話し掛けて、彼の屋敷に向かう事となったのだ。

(やっと見つかったよ。これで漸く帰れそうだけど。まさかここまで時間が掛かるとは思ってもいなかった)

そんなことを考えていると目的地に着いた。俺は目の前にある豪邸を見て驚きを隠せない様子だった。

(こんなに立派な家を作れるくらいの財力を持っていそうだったけど。それにしても凄い人と知り合いになれたもんだよなぁ)

その家の扉を開けるとその先に居たのは、やはり昨日見た貴族風の男で、その人が今回の俺の仕事の依頼人だと言っていた。

その言葉を聞いた時。俺の中で不安が生まれたのだが。それでも仕事をするしかないと思った。

俺がその仕事について聞く前に説明を受けた。

内容は簡単なもので。俺の探し人はこの国に存在しているらしい。なので俺はそいつの情報を集めて来て欲しいと頼まれた。

その情報を集める方法に関しては俺の自由にしていいと言われたので。まずはそいつがどこに住んでいるのかを聞き出す事にした。

その事に関して俺はある質問をした。

「そいつはどんな姿形をしてるんだ?」

俺は正直、この世界に転生する前に見ていた勇者召喚されたアニメや漫画に出てくる魔王の姿を思い浮かべていた。しかし、帰ってきた返事は全く違ったものだった。

「えっと、私達はその人の容姿は知らないのよ。だって私たちはその人に会った事なんて無いもの。

それで、どうやって見つければいいのかっていうと。私たちの持っている能力の一つに"予知眼"というものがあって。

それがこの国のある特定の場所に行けば、この国にとって不利益なことが起きようとしているときに、その未来を映像として見せてくれるという便利な能力なの。

それでその能力を貴方にかけてあげるから。その人物をその場所で発見できるはずよ」

「へぇーそんなに簡単に見つかるようなら楽で良いなぁ」

俺がそんな感じの言葉を漏らすと少し嫌味に聞こえてしまったらしく。その人はかなり不機嫌になってしまった。

「はぁー。まあいいわ、それより準備は良いかしら?一応、この国に居る間は私の従者という設定で行動してもらう事になると思うけれど、もし、バレそうになった時はどうにか誤魔化してね?」

「分かりました」

俺はそう言ってから、その人に言われるまま目を瞑ってしばらくじっとしているように指示されていたのである。

俺は指示通りに目を瞑り。その女の人が何かをしている間ただ黙ってジッと待っていると突然声をかけられた。

俺は驚いて飛び跳ねてしまいそうになったが。何とか平静を装ってその場を凌いだのだった。

(びっくりさせるのはマジやめてくれませんかね?)

そんなことを考えながら俺はその人の方に視線を向けたのだが、俺の想像よりもずっと可愛い顔をしていて。ついつい目を奪われてしまう程に綺麗な人だった。

俺はこの女性に案内されて部屋を出た。だが、俺はまだこの時まだ何も知らなかったのだった。これから自分が向かう場所がどれだけ過酷な場所であるのかということを。

その女性が俺を連れてきた場所は。城の外だった。そしてその女性はそこで俺に向かってこう言ったのだった。

「私はあなたと一緒に行くことができないわ。

だからこの国ではあなた一人になってしまうことになるけれど大丈夫よね?」

俺はこの瞬間かなり不安になった。確かに一人で動くのは心細いかもしれないがこの城の中では、特に変に疑われずに動き回ることは可能だと分かっていたので別に一人になっても困らないだろうと思っていた。

なのでこの場での答えは特に決めてなかったのだが。この人は俺のことを気遣ってくれて一緒に行動してくれるみたいだった。

なので、俺は取り敢えずこの人と行動を共にすることにした。そしてその後、彼女は何かを思いついたかのように急に顔が険しくなって、ある一言を言い放った。

そのある一言というのが。今から言うことをよく覚えておくようにと言われてから言われた言葉で。俺はそれを耳にしたとき衝撃を受けて呆然としてしまった。

何故なら、俺はその女性の言っている内容が信じられず聞き返そうとしたのだが。

その時には既にその女の姿は消えていて俺一人だけ取り残されてしまっていたのだ。

そして暫くすると急に眠気が襲ってきた。俺はどうにか意識を保とうとしたが結局は眠ることになってしまって、次に目が覚めたときはもう既に夕方になっていた。

その日も、俺は例の少年を探すために外に出ようとしたのだが。その前に昨日の少女に声をかけられて。その少女に連れて行って欲しいところがあるとお願いされたので付いていくことに決まったのだった。

俺の今の状況は、昨日の夜に例の女と会っていて。そこで俺が聞いた話を思い出してみようと思う。

〜その会話内容〜

「さてと、これから貴様が探しているのはおそらく。この国に害を為す存在だ。

そこで、今日はこの国の中を徹底的に探索し尽くして貰うぞ?お前が今日中に見つけることができなかった場合。その者を殺しに行ってもらうが構わないな?」

その人はニヤリと笑い、俺を見下していたので俺は素直に従った方がいいのだろうと悟った。なので、俺は必死になって探し回ったのだが。今日だけではとても無理があった為、明日から本格的に行動することを決めた。

〜現在の状態に戻る 〜 俺は取り敢えず。この人の事を信頼しようと思って信用する事にした。

そして、その人に連れられて俺はとある家の中に連れ込まれた。するとその家の中の光景を見た俺は思わず絶句した。というのもその家には無数の拷問器具や、死体と思われる物体が置かれていたからだ。

(この人って何者なんだ!?いやまあなんとなく分かるんだけど。というか俺の勘は結構当たるんだよねぇ。

だってこんなにも怖い人には会った事ないし。というか普通に殺されかけた訳だし。



それに、なんか色々と黒い物が見えてるし)

俺は自分の身の安全を守る為に、なるべくこの人を刺激しないようにしながら情報を聞き出すことを決意した。



(まずはここから出ることから始めるか)

それから数分の間俺はなんとか隙を見て逃げ出すことができたのだが。そこで俺は一つ思い出したことがあって、慌ててあの時の貴族の男の顔を思い出そうとしてみたが。残念ながら、この国のトップの顔を覚えていなかった。

(そういえば俺がここに飛ばされてきた時に最初に見た人と同じ格好だったような気がしたんだよな。

それなのに名前までは知らなくて。あの人はこの国の宰相みたいなことをしていたような気がするんだよなぁ)

俺がその事を考えていたら後ろから肩にポンと手を置かれたので俺は一瞬驚いたのだが、振り向いてみるとその人が居た。

俺は少し冷や汗をかいたがどうにか落ち着いて対応しようとしたのだが。この人は何故かいきなり怒っていた。

その事で俺はどうしてなのかを聞く前に俺の手が握られていた。

その人の力は俺の腕を握り潰そうと思えば簡単に潰せる程の力だったのだ。

その痛みのせいでまともに喋る事ができなくなった俺はその人にされるがままにされていた。

(いや、俺が悪かったですから離してください!本当に痛いんですよ!!このままじゃ俺の腕が千切れそうなんですけどぉおおお!!!誰か助けてくれー!!!!!!)

俺の心からの願いも虚しく俺は、腕の骨が完全に折れる音が聞こえてしまったと同時に気絶してしまいそうになるもギリギリのところで踏みとどまった。

そんな事を繰り返して漸く解放された頃には俺はボロ雑巾のようになっていた。

そんな俺をその人は見下ろして、俺にこんな言葉を投げかけてくれた。

(全く君は一体誰を探しているんだね。そんな状態ではまともに探せないじゃないか。

そうだなぁ私の部下にしてあげようと思って君を助けたのだよ? まぁそれはいいとして。

これから君を私の秘書として雇いたいのだがどうだろうか?給料はこれくらいになるのだが、これでも駄目かな?いやその前に君の名前を聞いてもよろしいかい?)

俺はその金額を目にしてから驚愕していた。なぜならばその額はその人の年齢を考えてもあり得ないほどに高額な値段だったのだ。

しかも、この人はまだ何かを隠していそうな雰囲気を出しているので、そのことも考慮すると。

その人の年齢は相当若いということになる。なので、もしかしたら子供扱いをされているのではないかと思いその事に怒りが湧いてきたがその人にそれを察せられたらしく。俺に向かって威圧を掛けられたので俺は恐怖を感じてしまったのだった。

そして、そのあと俺はその人から色々な情報を手に入れる事に成功したのである。

そのおかげで俺は、やっと仕事を終えることが出来たのであった。

俺はその女性に案内された場所で、先日出会った例の少年を見つけ出したのだ。

だが俺はこの少年にどうしても言いたいことがあったので声を掛けてみることにしました。

そしてその結果。この世界に来る前から思っていたことを伝えた。

するとその男はこう答えた。

「えっと、僕にその気は全くないですよ?」

この発言を聞いたとき。俺は心の底からムカついてしょうがなかった。

俺がこの世界に召喚されてからというものずっと我慢してきた事が。

この目の前の少年のたった一言によって崩れ去ってしまったからである。

そのせいで俺はついつい感情に任せて言ってしまうところだったが。それでもどうにか堪えて話を逸らすことで誤魔化すことに成功した。

俺はその後、この男と別れた後にある人に頼まれていた通り。

その人の部下として働き始めることとなった。そしてその人はその人に俺が元勇者であることを知られてもいいから。

そして俺のことをその人の側近にするという話になってしまった。

俺もその人がどんな仕事をしているのか興味が有ったのと。

その人に恩返しができると思い了承したが、この人の仕事場に着いてみて。そのあまりの忙しさに驚いてしまった。俺は直ぐに手伝えることがないかを確認したのだが。

何もできないと言われてしまい途方に暮れてしまったのである。

そこで俺は仕方なく他のことをするためにその場を離れて別の場所に向かうことに決めてから。

俺はその人の部下の人達について教えてくれるという人と会うことになった。

その人の案内によりその人が所属している場所に行くまで。その道中でその人についての情報を手に入れていく事になった。

その人についての情報がかなり少ないため俺は、この国では有名な人なのかを質問したところ。

有名どころではないらしいのだが、その人の凄さを知ったのはもっと別の所だという。

俺はそこで初めて聞く話だったので期待しながら目的地に向かっているのだが、途中で迷子になってしまい道がわからなくなってしまっていた。

その時俺は、かなり焦っていたが。俺を案内してくれていた部下の人が、この建物の最上階に行けと言ってくれたので取り敢えず俺はその場所に向かったのだが、そこにはある物が飾られていた。

その光景を見た俺はその綺麗さに思わず感嘆の声を漏らしてしまっていた。

俺はそこでその部屋の中にいた人と話しをすることになっていたのだが。

俺はここで驚くべき真実を知ることとなる。その部屋の内装は俺が知っているこの国の城の造りとは違い明らかに違うものだったのだ。そして、そこで見たのがこの城の中とは思えない程の広々とした空間とその部屋に存在している数々の芸術品の数々だ。

それらの景色を見た俺は、その人の言うことを信用してこの人と会話することにした。

そして俺はその人と話すうちにその人の本性に気づいてしまった。

その人は俺の話を信じてくれているように見えて、実際には信じておらず。その裏で、俺の事を嘲笑っているのだと言うことが俺にはわかってしまい俺は、怒りに満ち溢れていてそのまま殴りかかりそうになったのだが、寸前の所でその人の行動によって抑えられてしまった。俺は、なんとか冷静になってこの人の言葉に耳を傾けた。

すると、その人が言うには、俺にはまだ実力が足りないと。

だから俺に訓練をつけようと思っているという事だった。俺はそれに承諾すると俺はその人に強制的に外に連れ出され。

俺はまた、例の男と出くわしてしまった。俺はこの男に今度こそは、殺気を当ててやったのだが。

この男はその事に対して動揺もしなければ怯みもせず。それどころか、余裕な表情で俺に襲いかかって来た。

そして俺の視界が急に変わり気づいた時には地面に倒されていてその男が俺の上に馬乗りになっていたのだった。そこで、その人は俺を馬鹿にするように見下ろしてきたので俺は、その人に飛びかかろうとしたが。

その人は俺を軽々と持ち上げて投げ飛ばしてきて。俺の背中が地面に当たるのと、その人の手が俺の頭に置かれるのはほとんど同じぐらいのタイミングだった。そして俺の頭に手を置かれて数秒後に、意識を失ってしまい。

気が付けばそこは先程と同じ様な風景が映っていた。そして俺はその人に言われた通りに、素直に従うことに決めたのだが、俺がその人に話しかけると俺の心の中に直接話し掛けてくるという謎現象が起こったが。特に気にせずに俺はその人の言葉を待った。

俺はあの人に、俺の心の中に直接語りかけられた後。

何故かその人と一緒に食事をすることになってしまった。俺がそんな気分ではなかったのだが、その人は強引に誘ってきて断れなかった為。一緒に食事をとる事にしたのだった。

俺達は暫くの間、雑談をしていたが。俺がある提案をしたらその人も賛成してくれた。その人が提案したのはこの城で働いて欲しいというものだった。俺は、それを聞いた時少し嬉しかった。

というのも、この国の現状を聞いていたからだ。というのも俺は、この国が何故こんなにも貧富の差が大きい理由を知りたくて調べていたのでその事については知っていた。

俺はそれについて少しだけ、その人に伝えると俺はその人に感謝されてしまい俺は恥ずかしくて顔を真っ赤にさせてしまった。

そして俺はその後に自分の事について全て伝えてしまうと何故か笑われてしまい。

俺は更に恥ずかしくなりその場を離れようとしたのだが。俺の行動を見抜いていたのかその人に止められてしまい。そして俺がここに来れた理由についても話さないかと提案されたので俺はその人の提案に渋々乗ることにした。

俺がその人の話を聞いていくうちに俺はその人を尊敬していくようになっていた。俺もこんな風に成りたいとそう思った。

それから俺がその人と話をしていて、その人の名前はソフィアという名前で。

俺はその人の名前を呼ぶときは呼び捨てにすることを許してくれると約束してくれ。

俺はソフィアと出会って以来とても楽しい日々を送るようになった。俺はそれからも、俺の目標でもあるあの人の手伝いがしたいと思い。あの人の仕事を出来る範囲で引き受けた。だが俺一人だけでできる事など限られていた。

そこで俺は、俺の上司に頼んであの人の仕事を一部手伝うことが出来るようにもなったのだ。

それからは毎日が楽しかった。俺が憧れたあの人の近くに居ることができて。俺の目標でもあったあの人と共に仕事が出来て、そして俺は、ソフィアと仕事をしながらこの世界のことについて詳しく教えてもらったりしたのだ。

そんなある時に俺はふと疑問に思ってそのことを聞いてみると。俺の上司は、自分が住んでいる世界以外の世界を旅をして見たいと言い出したので、俺はそれについて行ってみたいと言ったら。あっさりと許可が下りて俺の目の前にいる女性。

この人が、俺が今一番会いたい人物で、この世界で誰よりも尊敬する女性である。その人の名をクレアさんと呼ぶ。

「アル君は本当に私のことを愛しているのよね?」

「えっ?あっはい!もちろんです!俺は、この世で何よりも貴女を愛しています!!」

俺が、真剣に伝えたつもりだったのだが。彼女は俺に呆れて何処かに行ってしまったのだ。そして俺が彼女に会えるのは次の日の事になるのだ。

今日は俺達が王都で生活してから初めて休日を迎えた日で俺は朝からいつものように訓練をしていた。そして今はその日を終えた後である。そしてその日は何故か。俺はこの世界に来てからの日の中で最も長い日を過ごすことになったのだった。

その事について俺は説明するために。この日記帳に書き記そうと決めて筆をとることにしたのだ。

今日は何の日かというと、この世界に召喚されて丁度1年になる日だ。俺は、その事でいろいろと考えていた。

「この一年間はいろんな事があったよなぁ」

1年間俺はずっと頑張って来たのだと改めて実感することができた。その事を俺は心の中で喜び。

その気持ちをしっかりと胸の奥に刻み込みこれからもこの国の為に尽くして行こうと思ったのであった。

(おめでとう、私の息子。あなたのおかげで。私はやっとあっちの世界に戻ることができます。今まで迷惑を掛けてごめんなさい。でも、もう心配はいりません。この子には私がついていますから。だから貴方は自分のやりたいように生きてください。

それと一つお願いがあるのでそれをきいてもらえればありがたいのですけど。もし何か困った事が有った時は私達の名前を頼りしてくださいね。まあ多分大丈夫でしょうけど。

それではまたどこかで会う機会が有ったならよろしくね?)

その人は最後にそう言ってくれたのだった。そして俺もその人の願いを聞き届けるために全力を尽くすことを決意したのだった。

俺はその時のことを今でも鮮明に覚えていた。俺に生きる希望を与えてくれたその人のことを、その人が俺のことをこの国に縛り付けておきたいというのなら。俺もその人の要望に答えてやろうと。

俺の決意を胸に秘めながら俺の大切な家族であり友人でもあるソフィアに会いに行くために、城に向かうことにした。

その道の途中で俺はソフィアと偶然出会うことが出来たのだった。

俺はその瞬間に嬉しくて泣き出しそうになったのだが。何とか堪えることに成功した。

俺のこの想いを伝えようと勇気を出して俺は告白をしたのだが、結果は見事に玉砕してしまい、俺はその場で項垂れることしかできなかった。

俺が落ち込んでいる間にいつの間にかいなくなってしまったのか、そこにはもう誰もいなかった。俺はとても落ち込んでいたためすぐに帰ることが出来なかったのだが。俺に声を掛けてくれる人がいた。

その人の名前はルミエールと言って、俺がこの世界で初めて仲良くなった人で。俺にとっては初めての友達のような存在になってくれた人だった。俺はそこで、俺がどうしてここにいるかを話そうとしたのだが。

俺がこの世界にやってきたときの事は誰にも知られてはいけないと言われたことを思い出して、何も言うことができないまま、俺はその人と別れることになるのだと思ったその時だった。なんとその人は、突然姿を消したのだった!!

そして俺がその人を探しても探しても見つからなかったので。その人のことがとても気になり。

俺はもう一度会いたいと。強く願っていたその時。俺の元にその人からの手紙が届いたのだ!!!

俺は急いでその内容を確認してみる事にした。その内容は、その人は自分とはまた別の用件があってここを離れないといけないという事だったので、その人に早く戻ってきてもらえるように頑張ろうと思うと心に誓った俺だったのだが。

その前にその人が俺に手紙を渡すようにと言っていたのが一体どういうことなのかを考えなければいけなかった。

俺はその事を考える為に一旦その事を棚上げにしておくことに決めた。

その次の日から、俺はソフィアが帰ってくるのを今か今かと待ちわびていたのだったが。

ソフィアは中々帰ってこなくて俺は少し不安に感じていた。もしかしたら、ソフィアの身に何か起こったのではないのかと考えてしまっていたが、ソフィアは強い人だから絶対に大丈夫だろうと思っていたが。やはり俺は少し不安になってきてしまい。

その日の夜中に城の周辺を見回りに行った時に、俺は遂に、見つけることができたのだ。

その人が俺の視界に入って来て、その人は直ぐに俺に気が付いて、俺はそこでその人と話し合う事になって。

俺のその人に対する印象は良い意味で大きく変わった。そして俺はそこでその人の名前を知った。

その名はソフィアと言うらしいのだが。俺がその人の名前を呼ぼうとすると。その人はなぜか、嫌そうな顔をしたので、俺は仕方なく諦める事にしたのだが。その人は、俺に頼みごとがあるらしくて俺に頼み込んできた。

俺はその言葉に了承すると。俺はある場所に連れて行かれる事となった。そこはソフィアとよく来る所だと教えられた。

俺はその場所に着いた後にソフィアと会話をしてみて。そのソフィアの言動を見て俺は驚いたのだ。

その行動はまるで別人の様に見えたのだが。俺はその人の本当の姿を見る事が出来たので、俺はソフィアのその態度が演技なのだという事を分かったのだが。俺はその後その人の案内の元、俺達の住んでいる街を歩く事になったのだが。

そこで、俺は自分の目を疑ったのだが。俺はどう見てもその人が女性で。しかも凄く綺麗な顔立ちをしていて、スタイルも抜群なので。そんな人が俺と一緒に居るということがどうしても信じられず俺は混乱するばかりになってしまった。

そして俺はその人と二人で買い物をしに行き、何故かデートをする羽目になった。俺の頭の思考は完全に停止してしまった。

だが俺のそんな状態は俺とソフィアの共通の知人の人に出会ってなんとか立ち直ることができた。その人のことを師匠と呼ばせてもらうことにするのと同時に。俺の心の師匠にもなったのである。

俺がソフィアとデート?みたいな事をしていると、そこに一人の人物が姿を現したのだ。その人物はその女性の連れだったようで、俺はそっちの方を向いてみるとその女性はソフィアと同じ様な表情をしてこちらの方を見ているのだ!? そして俺と目が合ったその女性と、俺は一瞬にして目と目が合ってお互いに見つめ合ってしまった。その女性に見惚れて、その女性が俺に対してどのような感情を抱いているのかを俺は読み取る事ができた。そしてその人の名前はソフィアだと言う事にも俺は気づくことができた。

(やっぱりそうだったんだ)

そして俺はそれから暫くの間そのソフィアのことについて考えることにしていた。そして考えてみるとその人の名前もソフィアだと言う事を思い出して、俺はその名前を何回か心の中で繰り返して、そして俺は一つの結論に達したのだった。

(まさかあの時話しかけた子が俺が今最も愛してやまない人であるソフィアだなんて思わなかったよなぁ。それにあの人も俺に好意を寄せてくれてるみたいだし。これは、あの人を口説いていいよっていう事だよな!?)

俺は、ソフィアのことを諦めないと決心していた。それは俺がソフィアを幸せにしたいと心の底から思っての行動だ。俺はあの人を絶対に守って見せる!! だがそんな俺の思いとは裏腹に。ソフィアと俺との距離は日に日に遠くなっていくばかりだった。俺とソフィアの二人きりの時間を作る為の努力をしていたのにもかかわらず。

俺は何度もその事をソフィアに伝えようとしたのだが。俺の話は毎回聞き流されてしまって。

俺はこれ以上、彼女と距離を縮めることは無理かもしれないと悟ってしまうのであった。だがその状況でも俺はまだ彼女を信じようと思って、毎日のように彼女にアプローチをしてみたものの。全く成果を得ることは出来なかった。

俺は、もうダメかもしれないと本気で思うようになっていた。だけどその時に奇跡は起こったのだ。俺はソフィアを偶然見つけたのだ。その瞬間俺の目から自然と涙が流れ出してきた。俺はその瞬間、もう二度と離れないと思い。俺はその人が誰であるのかということを考える事もせずにその人の手を取り駆け出した。そして俺が行きついた場所とは、ソフィアがよく通っている店で、そのお店に居たのはなんとクレアさんその人だったのだ。

そして俺達は、お互いが同一人物であることを知り。俺は驚きのあまり、固まってしまう事しかできなかったのだが。彼女はそんな俺を抱きしめてくれたのだった。

俺はそこでやっと。彼女が俺をこの世界に引き留める原因となっていた人物だったことに気が付き。俺も彼女のことを愛していたことに気付いたのだ。俺はその時。この世界に来て初めて生きる事の大切さを実感することができたのだった。

そしてクレアさんが俺の事をこの世界に召喚してくれたので、俺は改めてこの国の為に尽くすことを誓うのであった。

私は今とても嬉しい気持ちになっている。私は今日。とても大事な人に告白されたのだ。相手はこの国で一番の権力者でありこの国の王の息子で私の婚約者でもあり。私にとっての全てでもある人なのだ。私は彼が私にプロポーズをしてくるのは予想できたのだが、私はそれを承諾することにした。

その理由としては、私がその人以外の男を選ぶことが無いからだ。

その人はとても優しそうな人だった。彼は自分がこれからこの国を支えて行く事になると言って、私もその話を聞いて納得したのだ。

私にはそれが出来るほどの能力を持っていると思っている。何故なら私も一緒に頑張っていこうと思う気持ちになるのだ。

私は彼のことがとても気に入っているし、私もその人の事を愛していて。彼以外を好きになることは無いと断言することができるのだ。そして、これからもその人が他の女の人と付き合っている所を想像してみるけど全然駄目だ。

だから私も頑張らないといけなくなるのだ。

そう決意を固めた私に早速仕事が舞い込んで来た。

その内容は、私が以前所属していた教会についての報告と現状報告だ。

そして私の仕事はその教会で、神として君臨して欲しいと言われたので、私はそのお願いを聞き入れてあげることにした。その事をその教会の神父に伝えたところその人は喜んでくれるのだが。その喜び方は少し大袈裟な感じがして、ちょっと変な感じがしたが。

そしてその後、私はその人と共に街に繰り出したのだが、その際に私は、偶然に、自分の妹に会うことが出来たのでその瞬間に、私もつい嬉しくなってしまい、その人の妹と一緒にその人と遊びに出掛けることになったのだが。途中でその人は何処かに消えてしまい一人残されたのだが。そんな時に、その人の妹であるカレンと出会ったのだ。

そしてその日一日は、私はカレンと一緒に遊んで過ごすことになった。その時に、その人との共通点を見つけて。少し嬉しく思ったのは秘密なのだ。その時に話したことは殆ど覚えてはいないが楽しかった記憶だけは残っていて今でも思い出せる。それと私はカレンのことを名前では呼ばないようにしようと思っていたのだが、結局は呼んでしまうことになり、その時にその人のことが思い出されてきて少しだけ辛い思いをしてしまう事になったのだ。だけどそれも思い出となっていっているのだろう。

ただ一つ言えることは、カレンとは今後も仲良くしていきたいと思えるような存在になったという事だろう。カレンがどうして私達に付いて来てくれるのかは良く分からないけれど。それでも、私はカレンともっと親しくなりたいと思えるので、その事は問題無いと考えている。

その次に私が行く場所は決まっていた。そこは、この国が勇者を召喚する際に儀式をするための場所で。

その場所が今回の旅の最後の目的地となっている。その時には私はその場所に行くことになるのだろう。その事に気が付いてしまったが。その時にその事を忘れていれば良いと心の中で願い。その時は直ぐに訪れるのであった。

俺は今、その聖女様が住まう神殿に訪れていた。俺の目の前にある神殿に存在している神様は「慈愛の乙女」と呼ばれる存在だ。

俺はその乙女様に俺の想いを素直に伝える事に決めていた。俺が今回この場所を訪れた理由もその一つに繋がってくるのだ。

俺がその人に出会ったのは、まだ幼かった頃、その頃から俺は人とは違う力を身に着けており、その為に親から忌み嫌われていて居場所を失ってしまっていた。そして俺は一人で生活するようになり、俺はそこで一人の少年に出会う事になるのだが。俺は、その人から色々と学ばせてもらったのだ。その時にその人のことを師匠と呼ばせてもらう事になって。俺は師匠の言う通り。自分を見つめなおす事にして。その人との出会いによって俺の心が変化したのだ。

それからというもの、俺は色々な知識を身に付けていき、その人が住んでいる村まで出向くようになり。俺はそこでその人の弟子となる事が出来たのだ。

そして俺が成人となった時、その人の力になりたいと強く思い始めたのである。俺はそれからずっと修行を続けて来た。そして俺は遂に、ある場所への出入りを許可されるようになった。

その場所には俺達の世界にはない神秘な光景が広がっていたのを鮮明に覚えている。俺はその人の元に行き、今までの礼を言うことにした。そしてその人の口から伝えられた事実に俺は大きく驚いたのだ。

その人の本当の名前はソフィアと言い。俺の師匠は実は俺と血の繋がった実の姉だったのだ。そしてソフィアさんの本名は俺と血の繋がった姉なのだ。

だが俺はそのことを一切疑ったことなどなく。ソフィアさんに恋をしてしまっていて、それが例え禁忌の恋愛であったとしても俺は後悔しない覚悟を決めている。だが、それはもう昔の事である。今の俺は、俺の師匠の本当の姿をこの目でしかと見てきたのだ。だからこそ、俺がソフィアさんと一緒になったからと言って俺の心には何も変化はない。そしてソフィアさんと俺との仲は俺の両親や俺の師匠であるあの人の許可を取っていないという事で俺達が結ばれるのは、俺の両親が許してくれるかどうかの問題なのだ。俺は、俺はもうソフィアさんを誰にも渡したくないんだ。俺の隣に居てもらってソフィアさんに俺の事を見てもらいたいんだ。

そして、それから数日の後に。俺達はついにあの場所に辿り着く事ができたのだ。

その先には、まるでこの世とは思えないほど美しい風景が広がっており。そこに佇んでいる一つの建造物には、神々が暮らしているように感じられるのだ。俺がこの場所に来たのは初めてで、その感動で俺は心が一杯になっていた。すると突然俺の前に光の柱が現れた。俺はそれを見た瞬間。

俺が異世界召喚されてから今日までに起こった事が全て走馬灯のように蘇ってきたのだ。その瞬間俺は、この光の柱が何なのかを理解できた。そしてこの光が何をしようとしているのかが俺に伝わってくるのだ。それは俺に助けを求めているという事だったのだ。

俺はその声を聞いた瞬間、その光が俺の体を覆っていき。俺は、そのまま意識を失ったのだった。

そして目を覚ますと俺は見知らぬ空間にいて。そこで、その女性と話すことになって。

だが彼女はこの国の王女様らしく。彼女は俺に、この国の王様になってくれないかという話を切り出してきた。

その話を聞いた俺の頭の中に浮かんできたものはこの国の人達と過ごして来た日々や、その人達との思い出が頭の中から流れ出してくるようにして俺の記憶を刺激されるのだ。

そして俺はこの世界に残ると決心したのだ。俺はまだ見ぬこの国の人を見てみたいと思ったのだ。

俺はそこで改めて国王になることを決意するとそこで俺と国王の間に何かの力が発生し。そして、その力はお互いに吸い込まれていったのだ。どうやらこの力も俺達の世界の力と似通っていて。その力は相手の感情などを読むことができて相手が考えていることが解るというものだったのだ。つまりは、今ここで行われたことはただの口約束なのだ。そしてその言葉通りに行動していくということを決めるためのものだったのだ。

そしてそこで話し合いを終えた俺達は一度家に戻り。そこで一息をついた後。もう一度、城に戻ることにして。そしてその道中にこの国の騎士らしき人たちとすれ違うことがあった。その人達の鎧に刻まれている文字は王国騎士団という事を示していたのだが。この国に騎士が存在している事自体を初めて知ったのだ。

だがその者達が俺を視界に入れた途端、全員が足を止めてしまったのである。何故ならば俺は彼らにとって見たこともない服装を身に纏っていたからだ。その者達は慌てて俺の前まで駆け寄ると、その場で片膝を突き。頭を地面に付け忠誠を誓ってくれたのであるが。

俺としては何故そんな事をするのかという驚きの方が大きかったのだ。俺はその人達の顔を上げさせて事情を聞くとどうやらその人は、俺に助けてもらった恩があるらしく。

しかもその人の話では、この国の王である俺の父上も、この国の危機を救ってくれた事があるらしい。

そこで、その人に俺と話をさせてくれと頼むとすぐに会わせてくれたので、そこで父と対面してお互いの話をし合う事になり。

そこで父からは、俺の身分は隠す事無く、俺が勇者だという事を伝えるようにと言われ。そして父の方から話したいことがあるという事で。

そこで俺は、父の書斎まで呼び出されることになった。その時に父は真剣な表情をしていた。

そして父はこう言った。「今から約500年前。この世界に一人の青年がやってきた。そして彼は、自分が勇者であり。魔王を討伐するという使命を受けてやって来たのだという事だ。そしてその彼が私に告げた事は私の先祖である初代王が彼に頼まれたという事と、彼の事を信頼してくれとのことだった」俺はその話を聞いた時にある人物の名前が思い浮かんで来た。それは母の名前であるのだ。

俺はそこで気が付くとその人物を探し始めていた。その人物は直ぐに見つかったのだが、母は自分の事を憶えていない様子で俺には全く知らない人間だと言わんばかりな態度をとっていた。

その態度から、やはり母の言うとおりに俺の本当の両親はこの世界の者ではないのだと言う事が確定したのであった。

そこで、父が話してくれた事をそのまま話したら母は、俺の話を信じてくれたのだ。だが、そこで母は、自分の素性を話し始めたのであった。そして、母は昔に、ある男によって攫われてしまい、そこで洗脳されてしまったのだそうで、その結果、俺は自分の母親を取り戻すためにこの世界にやって来てはいるものの。正直言えばあまり気が乗っていない部分もあるのだ。だから母を無理やり連れ戻そうと思えば簡単に連れ戻すことは出来るのだが、俺の母は自分の意志で、自分の好きな人について行くと言っているのだから、それを止めることは出来ない。

そして俺はこれからの旅のことについて話し合うことにしたのだった その次の日に、俺は城の中庭にて訓練を行っていたのだが。そこには何故かこの国の第一王子が来ていたのである。そして、俺の事を睨みつけておりまして、明らかに嫌っている様子が見て取れたのだ。その視線を気にしないようにして俺はひたすら剣を振り続けるのであった。

そして俺がこの国に来て数日が経過しており、俺は毎日欠かさず修行をしているのだが。俺は俺なりの修行方法を編み出して。その方法は俺にしかできないものだと思っている。俺には、人の感情を読めるという特殊能力があり、その力を使って、相手の感情の流れから相手の攻撃を予測できるのだ。

その方法で俺には剣術も魔法を使う事も出来たのである。なので、今現在の俺は、この国の最強と言われている人物を相手に戦ってみようと決めてその人を呼び出してみる事にしたのだ。その相手とはなんとあの、この国の最強の魔法使いと呼ばれる人で。俺はこの人と戦いたくてうずうずしている。俺はその人がやってくるのを心待ちにしているのである。

すると、数分後にその人が現れた。

俺はその姿を見るとワクワクした気分になってしまい思わず笑ってしまったのである。

その人の名前はレイネといい。とても美形な容姿をした女性なのだが、実力は確かなもので。

その人の強さは尋常ではなかった。俺がその人と戦ってみて分かったことなのだが。この人は、今までに出会ったどの敵よりも強いということが分かったのだ。そして、俺はこの人と互角に近い戦いをする事が出来ていて俺はこの人を倒すという夢を抱いたのである。

俺はそれから毎日のようにレイネさんの所に通っていく事になった。

そんなある日の事、俺が城を出ると一人の女性が俺の事を追いかけてきたのである。その女性の名はラフィーアといってこの国では知らぬ者が居ないほどの有名人だったのだ。俺は、この人の事が凄く好きになったのと同時に憧れを抱くようになっていた。

そしてある日のこと。

俺はラフィーアさんと一緒に出かける機会があったので。二人で街を歩きながら楽しくおしゃべりをすることになった。その会話の中で俺はこの人の生い立ちを知った。彼女は、元々は、この国の貴族だったそうなのだけれど、その家柄を疎ましく思う者たちに暗殺されそうになったそうだ。そのせいか、彼女に対して悪い噂を流す輩が後を絶えないらしく。彼女が、外出をしようとしても、それを良く思わぬ者に邪魔をされて、なかなか外に出られなくなっているそうなのだ。そして、最近では俺が居るときは大丈夫なのだが、俺と離れている時はいつも狙われているというのだ。俺は彼女の事を少しでも助けてあげたいと思っていて。そして彼女をお嫁さんにしてあげたいと思っていた。だがしかし、それは今の俺にはあまりにも無謀なことであって俺はどうすることも出来ないのだ。

俺と彼女とが一緒に過ごす時間は日が経つにつれて長くなっていく一方だったが。俺は未だに、彼女にプロポーズの言葉をかける事ができずにいた。俺としては今のままでも十分に楽しい日々を送っているので別にこのままでも良いかな?とか考えていたりするのだ。そしてそんなことを考えながらも、日々はどんどん過ぎていき。遂に俺はあの事件が起こってしまう。

それは俺達が城下町を歩いている時の出来事で、俺は、誰かに見られている気配を感じ取り。

それに気が付いて辺りを見回したが。特に不審な者は見当たらなかったのだ。だが俺はその時に、確かに感じ取ったのである。その何者かが放つ禍々しいまでの邪念を。そしてそれはこの国の騎士や冒険者の人たちも気が付き、彼等は警戒をし始めた。だが俺達の前に現れたのは俺が先ほど感じ取っていた邪悪な気を放ち続けている魔物が現れたのであった。

そして、現れた魔物がこちらを見て、攻撃を仕掛けて来たので俺は咄嵯に剣を抜いて攻撃を受け止めることに成功したのだが、この魔物の攻撃が思っていたより強烈だったため、俺はその一撃を受けてそのまま吹き飛ばされてしまうのであった。

そして俺はそのまま地面に叩き付けられ。意識を失ってしまったのである。そして次に目を覚ましたのはベッドの上で、そこには俺が目を覚ますのを待っていてくれたらしいラフィーアさんの姿があった。そこで俺達は、これから起こるであろう脅威について話をする事になる。その話によれば、今からおよそ500年前にも魔王が現れて、その時に魔王を打ち倒した人物が居たという話を聞いたのだ。俺はその人物を尊敬せずにはいられなかった。俺は勇者ではなくとも、この国を、人々を守りたいという気持ちが強くなり。そこで俺は、ある決断を下すことになる。

そして俺達は話し合いを終え。明日、魔王を倒しに行く事が決まったのだが。そこで、魔王の元まで辿り着けるのはおそらく一人だけだろうという事を聞いたのである。だが、俺がその事を告げるとそこでラフィーアさんから俺に提案があるという事を聞き出したので、俺がそれを聞いてみると、どうやらこの国の王女が勇者と共に旅に出ると聞いたら皆、喜んでくれると思うので俺を王女の護衛にして欲しいという事だった。

そして翌日、ラフィーナの旅立ちを見送りに行きたいと思い部屋を訪れたのだが。そこでは丁度ラフィーナは着替えを済ませている最中であり。

俺は、ラフィーの裸体をバッチリと目に入れてしまって慌てて目を背けるのだが、その時に何かが光っていることに気が付き、よく見て見ると、そこにはネックレスが輝いており。その装飾品からは強大な魔力を感じたのである。俺は、それが何なのか分からずに。ただ、この場で身に付けて良いものかどうか悩んだ末に結局身に付ける事を選んで、そして身に付けたまま出発することにした。

そして俺が旅立つことになったのだが、そこで俺はあることを思いついたのでラフィーの方を向き直ると。俺からの提案を話したのである。

そして俺は、この国の勇者だと偽り名乗り出ると、俺を勇者として歓迎してくれたのだ。そして、勇者一行が出発したという事で街中では大騒ぎになりお祭りムードになってしまっていて。俺はその様子に圧倒されてしまうが。俺は今のうちにやる事があって。まず俺がやったことは母との別れである。母は、勇者である俺に会えて本当に嬉しいと言っていた。そして俺は母に自分の母について尋ねたのだ。すると母は「自分の名前は覚えていないのですが。貴方の母である事に変わりはありません」と言われたのだ。俺は、その言葉に胸を撫で下ろしたが、そこで、俺は母に、自分と同じ名前の子供を知っているのか尋ねてみると。そこで、俺は自分の妹かもしれない少女がいる事を知るのであった。

俺は、妹の事を知りたくて、母に尋ねると、その事ならこの国一番の情報屋に聞けばすぐに分かるという事を言われ。

そこで俺は情報屋のもとを訪れることにした。

だがそこで俺は予想外の展開に遭遇する事になったのである。なんとそこで会ったのは自分の母親であるラフィーと瓜二つの容姿をした少女と出くわしてしまったのだ。その時俺は自分の母の正体が知りたくて、母のことを問い詰めるのだが、母はその正体を頑なに話そうとしなかった。そして、俺の母は自分の素性を話す代わりに、自分の娘の話を教えてくれるように頼んだのだ。そこで、母は自分の娘が、とある事情でこの国に匿われており。そして自分が勇者の妻になる前に。ある事件が起こり娘を攫われてそれを取り返す為にこの世界にやってきたという事を語ってくれた。その事実を知れた俺は母の力になりたいと思ってしまい。そこで、俺は、ラフィーの母親を助けるために協力をするのであった。

俺が、これからの事を考えて、旅に出ようかと考えていると。そこに突然ラフィーさんがやって来て、俺に一緒に付いて来て欲しくて誘いに来てくれたのだ。そして、そこで俺には選択肢が生まれたのである。ここで断るか、それともついて行くかの二択を迫れたので俺は迷うことなく、ついて行くことに決めた。そして俺はその日の夜に王と面会する機会があり、そこで、俺はある事を相談する事を決めたのである。

次の日俺は城を出発しようとしたところ、何故か城の中でラフィー様から呼び止められて、俺は彼女に呼ばれた理由もわからぬまま彼女の部屋へと連れていかれたのである。そしてそこには何故かラフィーナの姿もあり、何故か彼女は不機嫌そうな態度をしていた。そしてその理由については分からないままだった。

それからしばらく経ってから俺はこの国で一番強いと言われている人物に勝負を挑むことを決めると、そこでその人に俺の事を見てもらいたくて戦いを挑む事にしたのである。するとその人はなんとラフィーの師匠でもあり、そしてなんと彼女はその人に弟子入りしていたのだ。俺は彼女達に俺が戦いたいという意志を伝えてからその場を離れたのであった。それから俺は城の近くにある森に向かい魔物と戦う事を決めるとそこで俺は戦いを開始するのであった。

俺は、魔物と戦い始めたのだが、どうにも上手くいかないことが多く苦戦してしまいなかなか倒す事が出来ずにいた。俺は何度も挑戦するが、それでも勝つことが出来ずにいた。そしてそんな事をやっていく内にどんどん疲れてしまいとうとうその場に倒れ込んでしまう始末であった。

しかしそんな中でも魔物は俺の方へゆっくりと近寄って来ていたのである。俺は何とか立ち上がろうとするが足が痺れて言うことを聞いてくれず。立ち上がる事ができなかった。そして俺は覚悟を決めてもう戦う気力は残っておらず。せめて最後の悪あがきをしようかと剣を構えて魔物を迎え撃とうとしていたのだが。

そこで俺は突如魔物の気配が消え失せたことに驚いて。辺りを必死に探すのだがやはり魔物の姿は無くなっていた。俺は訳がわからない状態のままその場で立ち尽くしていると背後から誰かの叫び声が聞こえてきて振り返った瞬間だった。

「危ない!!!!!避けろおおおぉぉ!!」

そう言って一人の人物が突っ込んできたのだ。そしてその人物の一撃が魔物に向かって炸裂してそのまま一撃で絶命させていたのであった。俺の方は咄嵯の出来事に対応できずにいるといつの間にかいなくなってしまっていた。その人がどこに行ってしまったのか分からないまま呆然と佇んでいる事しかできずにいたのであった。そして暫く経つと。

俺が先ほど戦っていた魔物が姿を現したのだ。その魔物は、さっき俺を襲った奴で間違いないだろうと思った。しかし俺の方に襲い掛かってくる事はなく、その個体は俺を無視してどこかに去っていってしまったのだ。そしてそこで、俺はやっと動けるようになり。先ほどの戦闘の疲労で、立っている事もできなくなってしまったので、俺はその場に寝転ぶことにしたのだ。

しかしそこで何者かによって服を捲られてしまったことで俺は顔を真っ赤にして急いで起き上がり服を押さえたのだが。そこで、俺は驚きを隠せず目を見開いて驚愕の表情を浮かべたのだった。なぜなら目の前には俺がよく知っている人物が立っていたからだ。

「ラフィーさんどうしてあなたここに居るんですか!?もしかして付いてきたとかないですよね??もし付いてきちゃったとかだったら流石に見過ごすことはできないというかなんというかなんですよ?だから出来れば今すぐ帰ってほしいというかなんでこんなところに居たんだっていう感じですね??それで結局どうしてあなたがこの国の中にいるんですかね?」

すると彼女は少し怒った様子を見せて「私だってこの国に一人で入るのは怖かったですがどうしてもあなたに会いたかったんです!」と言われてしまい。俺は困惑してしまうのであった。そして俺は何故会いたいなどという結論に達したのかを尋ねたのだが。すると彼女は頬を赤く染めながら恥ずかしそうにしているだけで何も教えてくれなかった。俺はその様子を見ていて、どうやら彼女が何を考えているのかが読めずにいた。するとラフィーさんが、

「それよりも、その怪我大丈夫ですか?早く回復させてあげた方が良いんじゃないでしょうか?」と言ってきて。そこで俺は、まだ体力が回復していないことを思い出して、そして俺は自分の体が動かせなくなっている事に気付き、慌てて自分の体を調べてみたのだが。どうやらものすごく筋肉痛になっていたらしく俺は慌てて治癒術をかけてなんとか治療を行うことが出来たのである。そこで俺は改めてラフィーさんの方に目を向けてみると、ラフィーさんが、急に立ち上がって「そ、それより、私はお礼を言いたいことがあったんです!それはこの国の王の娘でもあるので、この国の民を危険から守れるような存在にならなければいけないと思っていました。そして勇者のあなたについて行くことを決めたんです」と唐突に話し始めて。俺は驚いたのだが。

すると突然彼女は俺の胸ぐらを掴み。物凄く近い距離に顔を持って来て、「勇者として、そして、ラフィー様の騎士としてずっとそばに置いて下さい!!お願いします!!!!」と言ってきたのだ。そしてその瞳は本気の目つきをしており。俺はそれを受け入れることにしたのである。そして俺は彼女にラフィーのことを尋ねようとするとそこでラフィーが現れて彼女に抱き着き何かを言うと彼女を連れて何処かに姿を消してしまったのだ。そこで俺は二人に何かがあったことを察したがそれ以上は何も聞くことが出来なかったのだ。

ただ一つだけ言えることは二人の仲が良くなってくれたということだけであるが、正直今の状況は嬉しくないのもまた確かであり。そこでとりあえず今は二人が仲良くなってくれたことだけを喜んでおくことにするのであった。

私が彼の元に行くと彼が倒れていたので慌てて近寄るとその姿を見てほっとしたのですけれど彼はとても苦しそうな表情をしながら眠っていましたから私は、その苦しみを取り除いてあげようと、彼の背中に手を当てましたが。そこで彼は目を覚まして。私の事を見るなりいきなり抱きしめてきたのです。するとその衝撃のせいで私まで倒れこんでしまったのです。そして私は彼から、どうしてこの場所にいたのか聞かれて、私はつい本当の事を言ってしまいそうになったところで勇者様に助けてもらったことを思い出しました。そして私は彼にそのことを話すと彼は「そういえばあの時の女性は貴方のことだったのか」と口にしていたので。どうやら私の正体に気づいたみたいで、私は少し残念に思いながらもこれから一緒に旅をするかもしれない相手と分かり良かったと思い直すのであった。それから、その事を伝えた後、勇者様が私のために戦って欲しいと言い出して来たのである。私はそれを聞くと当然の如く断ってみたものの、それでも彼は諦めることはしなかったのだ。

私は仕方なく彼と一緒に向かうことにしたのだ。そして、それから私は彼に旅に出て何がしたいのかを尋ねると。彼は自分の妹がこの国に囚われているらしいのだと聞かされて、そしてその少女はラフィーと瓜二つで髪の色は銀色だと言う事を聞かされて。

その話を聞いた時。私の中にあった疑念が確信に変わったのである。

私は勇者様の妹の件に関して、その話に食い付き。その話の詳細を知りたくなってしまい、そこで勇者様と共に魔物を狩りに行った際にその話を持ちかけてみると案外勇者様がその少女の事を気に入ってしまい、勇者のパーティメンバーとして迎え入れる話になってしまった為私もその話を了承することにしたのである。

その後私はその勇者さまに連れられて街に戻ると、すぐに勇者様は城に連れて行かれてしまい一人取り残されてしまう事になったのだ。ただそこで何故かラフィーちゃんだけが戻って来たのだ。しかも何故か彼女の後ろにはとても強面の人達が付いて来ててなんだか怖い状況になったのである。私はその雰囲気に負けてしまいその場から逃げ出したくて仕方がなかったのだがラフィーちゃんが私を捕まえると逃げ場がない状態に追い詰められてしまい私は困り果てていたのである。だけどそこに突如現れた女性が私たちを助ける為に行動を起こしてくれたおかげでどうにか難を逃れる事ができたのだが。その女性はラフィーさんを連れて行くつもりのようで彼女を攫って行こうとしていたのであった。

私はそんな女性の態度を見て見過ごせないと思ってしまったために女性を引き留めようとしたのだがそこでまた問題が発生してしまったのだ。そこで私はなんでか勇者様にキスをされ、そのまま城に連行されることになったのだ。

そしてそこで色々と事情の説明を受けたのだけれど、勇者様の妹の話があまりにも信じられないものばかりで。更にはラフィーちゃんまでもが嘘偽りのない言葉を吐いているようだったので、私としては本当にその事実があったのかどうかは判断に迷っていたのである。だからその時は私はあえて黙っていた。そうする事によって相手の反応を探ることにして、もしも彼らが嘘をついていなかった場合には、その話は真実だという事になるのだ。だから、そうやってしばらく時間が経っても誰も喋らなかったのである。

それからしばらくしてようやく、私達の疑いを晴らして欲しかった勇者様が自分の正体を打ち明けたのでその事を私は信じたのである。そこで私が質問したのはまず最初にどうしてそんなにもラフィーそっくりの少女がいる事がわかったのかと言う事とそして、勇者の性別を隠そうとした理由だった。

それに答えた勇者の言葉を聞いて私は納得をしたのだが、その理由を勇者自身が語らないままにこの場を去ろうとしていたので。そこで私はラフィーの方をじっと見つめた。そして、ラフィーの方は顔を青ざめながら必死になって弁解をしていた。

「あ、えっと、そのですね。実は、私も、自分がどうしてあんなことを言ってしまったのかよくわからないというかなんといいますか。まぁでもあれが私の意見です。その事であなたには悪いと思っているけどこれはこれでよかったんじゃないかとも思っています。そして、勇者であるあなたの実力が確かなものだと証明してくれたんですし。だから感謝はしていませんが。許すぐらいはしても良さそうだと思い始めています。」

とそこで彼女は、少しだけ笑みを見せてくれて。私はその顔を見ただけでなぜか嬉しい気分になれたのだ。だがそれと同時に私は、自分の気持ちがよくわからなくなっていた。なぜ彼女が笑った顔を見たいと思えたのか、そしてなぜこんなにも彼女が笑顔でいることが嬉しいのかが分からなくて。そこで勇者様の方に目を向けると彼は、そのラフィーの表情を見ると微笑んでいたのである。その顔を見た瞬間に、私の心の中のモヤモヤが晴れたような気がしたのだ。そこで、そこで私が考え付いたことは彼女が笑うことを望んでくれるのならば。私が彼女の傍にいる事を望む理由はそれであっていいのではないかと思うようになった。

そして私は決心がついたのである。私はまだラフィーちゃんに対しての返事を返していないからこそここで返事をしなければいけないと思ったのである。そこで私は、私は、私は勇者ではなくてラフィーさんの騎士になることを決めたのだった。だから私は彼女に「勇者様よりも貴方の事を私は支えたいんです。私には力不足な部分があるかもしれないけれどどうかよろしくお願いしますね」と言って、そしてラフィーちゃんの事もしっかりと見据えたのであった。

俺は勇者からこの国を旅立つという話を聞いたのだが俺は、少しの間この国の方を見ていく事に決めてから俺はラフィーを連れて街の方に戻ってきたのだ。そうして俺は今現在ラフィーに腕を持たれていて、俺はそれを離してくれと頼み込もうと思っていたのであるが。俺の腕はがっちりと固定されているせいか全く外れなかったのである。そこで俺がどうやって抜け出そうかを考えている間にもどんどんと街からは離れていきとうとう森の中にまで足を運んでしまったのであった。

そうすると、そこでラフィーが立ち止まって俺の方を向いてくると俺の顔をじっと見てきて「やっと振り向いてくれましたよね。ずっと後ろを振り向かずに森の中を突き進んでくれればそれで済むはずなのに、私の言う事に従ってここまで来てくれるなんてやっぱり、私の事を受け入れてくれたって考えても良いんですかね?」と言われてしまったので俺はそのことについて反論するのであった。

「確かに、お前に手を引かれて着いて行く形になっているんだからな。それは否定できないだろうよ。」

とそう口にすると、俺はため息混じりにそう言ったのである。

そうするとそこで、俺の顔の近くにまで接近してきたラフィーに「あなたに認めてもらえるように頑張りますので。今後、よろしくお願いします。そしてこれから一緒にこの世界を救いましょう!」と言われたのであった。

ただ、正直、俺はそこまでの期待をしている訳でもなくただ俺の力に利用出来る人間が現れたから利用したかっただけに過ぎなかったので、この世界を救うのはラフィーの役目だと思っていた。なので別にそこまで俺が気にすることでもないのだ。俺は、この世界の事を良く知っているわけではない。それ故に、俺がラフィーについて行くのはただの暇つぶしに過ぎないと考えていた。

だからこそ、俺はラフィーの申し出を断ったのだ。

俺は、その言葉に、何も返すことはなかったのである。なぜなら俺は勇者に頼まれごとをされていて。この国に何かが起きるような気配を感じていたからである。そこで俺はラフィーとの話を切り上げてこの森から抜け出すことに意識を向けていた。

そして、俺とラフィーはこの国から離れるために歩き続けた。しばらく歩いていると。目の前から突然剣を握りしめこちらに向けて突進をしてきてくる一人の男がいて、そして俺は反射的に身の危険を感じたのですぐさまその攻撃を避けるように行動を起こした。その結果としてなんとか避けることは出来たものの完全に攻撃を喰らう前に逃げる事だけはできたが。その攻撃を避けた時にラフィーの手を握っている状態が解けてしまっていたのだ。そして男は、俺とラフィーの姿を見つけるなり、ニヤリと笑ってから再び攻撃を仕掛けてきたのだ。そしてそれを回避しようとした時である。ラフィーは腰に差してあるレイピアを抜き出してからその男に向かって突きを繰り出したのだ。その突きを繰り出された男性はその攻撃が当たる直前で回避してみせたが、そこで初めてラフィーの瞳をその男性の視界に入れてしまって彼は、動きを止めたのだ。そしてラフィーはその男性に話しかけるとそこで俺は違和感を覚えることになるのであった。

ラフィーは一体その男に何を話しているのだろうと、そこでふと思い。ラフィーと会話していた男のステータスを確認してみたのだ。そしてその男は『アルフォンス』という名前らしくレベルは35とそこそこ高めだったが。それよりも俺が気になったのが、彼が持っているスキルだった。彼の持っているユニーク系のスキルが『剣王』『身体強化』の二種類の能力が揃っており。更に注目しなければいけないのが、称号欄のところに書いてある内容が明らかにおかしなことになっていた。

そうして、ラフィーとの会話を終えた後。俺は改めて彼を観察する事に決めたのである。そしてその男はこちらに歩いてくるとラフィーに対して手を差し伸べたのだ。ラフィーもその手を取って、二人で握手を交わすのであったが。その様子を見ただけでラフィーの事が好きになってしまったのではないのかと思うほど、俺の中で嫌な感情が生まれてきてしまったのであった。ただラフィーの方はそれには全く興味がなく無視を決め込んでいたのだが、そんな様子でも諦めきれないのか、また何度も何度もラフィーに声をかけ続けていた。だがその度にラフィーは冷たい態度でその男性のことを突き放していたのである。

そうこうしてからしばらくしてからラフィーは俺の事をチラッと見てきて、それからアルに耳打ちをするような形でこう言ってきたのだ。

「ちょっといいかな?あの人、私と一緒に居ても幸せにはなれないし、それに私が彼に靡くこともない。だから私は、あなた達の仲間になることにした。」

そう言われたのだ。そして、それに対してどう反応すれば良いのか分からないまま。結局は断ることが出来ずに、承諾することしかできなかった。それから俺は仕方なくラフィーの事を連れて行くことになったのだが。

そうしてからラフィーは俺の服の袖を摘まんで付いて来る。

そしてそのまま俺とラフィーの二人だけでこの国から出るために森の中を進んでいたのだが。その時にラフィーに

「あ、そっか。私まだ名前を名乗っていませんでしたね。私は『ラフィア」です。私を拾って育ててくれた方が付けてくれた名前はもうありませんが。それでも私はこの名前が大好きなんです。だから私の事はラフィーって呼んで下さい。それと敬語も無しですよ!私の方が先輩なんですからね!」

と言ってきたので、ラフィーと呼んでからタメ口で話すようにお願いすると、ラフィーの方も嬉しかったのか満面の笑みを浮かべていたのだ。そしてそこからしばらくの間無言の状態が続くのだが、ラフィーが不意に俺に問いかけた。

「ところでさ。勇者のところに行って何をしていたの?まさかとは思うけど変なことされてたりはしないよね!?も、もしかしてだけどそのお、え、えっと、そのなんだ。」

そこで少しの間が空き

「キスとかされちゃったりはしてないよね!?」

と言われてしまい そこで俺は少しだけ動揺をしてしまう だが、俺には記憶が無くなっているという設定なので俺にはその事を聞かれた事に対してなんと答えるのがベストなのか全く思いつくことが出来なかったので そこで咄嵯に

「いや、普通に挨拶みたいな感じのスキンシップで抱きしめられただけだ。それ以外には何もされていないぞ。というかそもそも俺とあいつは初対面だしな。というよりお前は何でそんなにも焦っているんだよ?」

と言ってみると

「い、いやその別に。なんでも無いから大丈夫だよ?」

という曖昧な返事が帰ってきたのである。ただその時に、俺の頭の中に疑問符が浮かび上がった。ラフィーと初めて会った時からラフィーはなぜか俺と勇者が会ってる時の話をすると急に不機嫌になって、それで何かを隠しているような気がしたので聞いてみることにした。そこでラフィーが俺に教えてくれたのはこの国の王女であるアルに一目惚れしてしまったという話を聞いて俺は驚いたのであった。その理由というのが

「実は私、この世界に来る前にアルちゃんと出会っているんですよ。その時に彼女に告白をされたんです。」

と言われた時は 驚きで言葉を失ってしまったのだ。

そうすると

「それでね。この世界で再会をした時、私を振った事を謝りたいと言ってきて私に告白をしてきたの。」

と言われてさらに困惑することになった。そしてラフィーはその事に少しばかりイラついているようで。俺に対してこんなことを言ってきたのだ。

「だからあなたと会う前の時間まで戻ればあなたと出会う前までの記憶を消してくれるらしいからね。あなたはここで待っていてね。私はアルをどうにかしてくるから!」

と言って走っていってしまったのである。

そうして、取り残されることになってしまい俺はこれからどうしていれば良いのかということを考え始めていた。そうするとそこに、突然俺に向かって攻撃が仕掛けられて来てしまう。そこで、俺は、反射的に体が動いており。その攻撃を避けていた。すると目の前に姿を現したのは一人の女性であった。そして俺はその女の顔を見た瞬間にその女性がラフィーに好意を抱いている相手なのだということに察したのであった。ただ俺はラフィーに言われたことを守るつもりはないと、ラフィーの言う事を聞く必要がないと判断したのでその女と戦闘を開始したのであった。

そうして、戦い始めてからどれくらいの時間が経過したのかわからない。そのくらいの時間俺は、その女の人と戦っていた。

俺は今その女性と戦っているのでが。正直俺は、自分のレベルが上がっていたおかげでこの人に勝つことが出来そうだと確信することができた。というのも相手の女性の方から、

「あんたの実力を認めてあげるわ。この国に害を成す人物じゃないってことがわかってくれたかしら。じゃあこれからは私たちの事を頼んだからね?もしもその約束を破って私達に敵対行為を働いた時には、その時は、許さないんだからね!」

と言われてしまって俺は、その言葉の意味を理解するまで少々時間を費やすことになってしまう。そしてようやくその言葉を理解し終えた頃には俺は既に、その場を立ち去っており。この場には俺一人しか存在していなかったのである。そして俺の耳に聞こえてくる声を無視をして俺は森の中を進んで行った。そしてしばらく歩いた後に俺は ある場所に来ていた。それは俺の家がある村でもなくこの国の中心に位置している都市であった。

そうして、俺は、家に向かう前に勇者に会う必要があると考え勇者を探すことにした。勇者が居る場所は、城の中であり。俺はその場所へと向かうと。城の警備をしている兵士達から警戒されている様子であった。ただ俺の姿を視界に捉えると勇者が兵士を呼び止めるような行動をしてくれた。その行為のおかげで勇者の元に行く事が出来たのである。そして俺は、そこで今までの事を説明した。それから俺が話を終えたタイミングを見計らって勇者は俺に対してこんな提案をしてくれたのだ。

そして、それからというもの俺達はすぐに準備を整えてからその国を出ることになるのだが。その際に俺は、勇者から頼まれごとをされていた。その頼みというのは俺に付いてきてくれそうなメンバーを集めておいてほしいという内容で、そのメンバーがある程度集まった時点で俺達は出発することに決まったのである。そうやって勇者との打ち合わせを終えてから俺と勇者はお互いに顔を合わせたのだ。そこで、ふと俺は、思い出したことがあった。

俺はそこでラフィーが言っていた言葉を勇者に質問してみることにする。すると俺にそう言われて不思議に思ったのか

「ああそのことなら。俺とラフィーは幼馴染で昔から仲が良かったからな。」

という言葉を聞いてやはりこいつは嘘をつくのが得意だと思ったのだ。だから俺には、そんな風に見えていないと言い返すと。勇者の奴が、そんな事はありえないと言うので俺の方も、 お前がそんなことを言うなんてあり得ないよなと言ったのだ 。そうした後で俺達はお互いが持っていた荷物を持ってそれから一緒に外に出ることにした。

ただ外に出る途中で俺と勇者はある出来事に巻き込まれることになるのだがその出来事は後に話すことにするのだが、今はとりあえず簡単に済ませておくことにした。

俺はその男と会話をしながら森の中を突き進んでいた。そうしている内に森を抜けてしまい。俺達の視界に入った景色を見ると、その先には大きな町が広がっていたのだが。そこを目指して移動をすることにした。そしてその道中に一人の男に出会う事になった。だがそこで問題が発生する事となる。なぜならば、その男もこちらの存在に気づいた様子で俺達に向かって走り寄ってくるのが確認できたからである。だがその男がこちらに駆け出して来る際に足元に気を取られていたせいで石につまづきバランスが崩れた。そうして、その勢いが止まることなくこちらに迫ってきたのである。そうすると俺が咄嵯にその男の事を受け止めることになった。そして俺は地面に倒れる前に受け身を取れる体制になることに成功した。そして俺がその事に驚いて固まっていると 男は、慌てて俺の体から離れようとした。そして俺は男の腕を掴んで離さなかった。そして、それからしばらくの沈黙が流れ、その状態が続く中で、

「い、いきなり押し倒すとか、お、俺のことをそんな目線で見ていたのか! くっそ! もう俺の人生は終わりかもしれない!でもそんな状況だからこそ。こんな俺にだってチャンスはあるはず! 俺は諦めねえぞ!!」

と大声で叫び始めてしまったのである。そしてそれを見て

「お前は何を言っているんだよ!? あと、俺は別にそんな事は考えていなかったぞ!?」

と、つい俺が叫んでしまうとその男の顔から血の気が引き始めた。そうしてその表情を見た俺がどうすれば良いのかと戸惑っていると。

「いや!別に俺のことを襲うつもりが無いんだったら放してくれても大丈夫だからな!?」

と言ってきた。なので

「あ、ああ。わかった。」と言って俺は、腕を離した。

すると

「なあ。俺の名前は、『ライオ』だよろしくな。あんたの名前を聞いてもいいか?」

と言ってきたので俺は、名前を名乗ろうと考えた時に

「私はソフィアという。これからもよろしく頼む」

「お、おう。」

そしてそこで俺は

「なあ、その。一つ聞いても良いか?」

「なんだ? 」

「どうして、俺が勇者だと分かった?」

俺はその言葉に違和感を感じていたのだ。なぜなら俺は、この姿では自分が何者でなぜここにいるのかについては何も覚えていなく。さらに勇者と呼ばれることも心当たりが無かったからだ。

「ああ、やっぱり、あの有名な『勇者の帰還か!?』に書かれていた内容と同じだからな。お前がその勇者本人だろうってことは分かるさ。それにお前は見た目で分かるしな。だからお前が俺に近づいてくるまでに他の連中からお前についての情報が入ってきてな、お前はこの国に来たのは初めてか?」

そう聞かれたので

「いいや。初めてじゃないはずだが。俺が記憶を失っているらしくて。初めてのような気がする。だがまあいいか。」

と答えると。なぜか納得されたので、そこで、話を切り替えることにした。なので俺は、この国の王女について何か知らないかという質問をしたところでその質問に対する回答が返ってきた。

「王女のことについてか?それなら。俺もよくわからないが。噂では勇者と一緒にいると王女と勇者が付き合っているという話を聞いたことがあるんだ。だが、あくまでそれはただの噂だし、実際に王女様が誰かと仲良くしているところを見たっていう話を聞いたことがないんだよ。というわけで俺が話せることはこれぐらいだぜ。だからこれから一緒に王都へ向かわないか?そしてこの国を案内させてもらうぜ。」

そう言われるので

「そうか。俺は特に用は無いし。これからは旅の仲間として一緒に行動することにしよう。俺の名は、そうだな『勇者改め』、俺の旅に着いてきてくれる仲間を集めようと思っているんだが。その人達が俺の目の前にいるライオスみたいになってくれれば良いんだけどな。」

と俺が答えると、なぜかその答えが面白かったようで、笑われたのであった。その事に俺は、恥ずかしくなったのである。そして、俺達は二人で歩いて王都を目指すことにしたのであった。

そしてしばらく歩き続けるとようやく王都へとたどり着くことが出来たのであった。

俺はそこでラフィーから預かっている物を、その王様から預かってきたとだけ伝えると。国王はその品をラフィーに手渡すことを要求をしてきたのである。

そこで俺はその要望に応えることに決めて。その箱を取り出して中身を見せると、その瞬間、 周りの人間が、慌ただしくなり始めるのである。そして、その中の1人の兵士が

「貴様!! それは我が国の国宝なのだから早く渡せ!!! この女に奪われてしまうぞ!!」

そう言って来たのだ。

俺はその事を聞きながらも内心この国の兵士はそこまで頭がおかしいのだろうかと考えていたのである。

俺は、その兵士の言葉に対して この国は一体どうなっているんだと思ったので。その兵士に問いかけてみると、

「うるさい黙れこの化け物が!!!!」

と、俺に対して怒鳴って来てしまったので。俺は思わず剣を抜き。兵士を斬り殺そうとしたのだが、 その行為がこの場で一番危険であると、判断されてしまい。その場で捕まりそうになったが、

「俺達は、その女の味方をする」

という声が聞こえてきたのである。

その言葉の主の方を振り向いてみるとそこにいたのは、ラフィーであった。

そして俺は、ラフィーに助けられる形でその場を逃れることに成功するのであった。

その後、ラフィーから説明を受けることになるのだが。俺は、とりあえずこの場から離れたいと思い。城の中に入ることを許可してもらえるように交渉する事にした。すると、ラフィーは、その言葉を聞いて嬉しかったのか。城の中でなら自由に移動して構わないと言ってくれたのである。なので、ラフィーの許可が降りたことにより俺は城の中を見学することになった。そうすると俺はそこで一人の女の子に出会うことになる。その子の名前は

『ミィナ』と言うらしいのだが。その女の子に俺の事を見られてしまい俺に対して好意を抱いてしまったようである。なのでその日は、それから、ミイちゃんから質問責めにあって大変だったので、それからというものあまり関わらないようにしようと思ったのであった。そうして俺は城に宿泊をすることになり。

翌日になると城の外に俺達を呼び出すために兵士がやって来たので俺達はその指示に従い。その兵士の案内で外へと向かったのである。

そして俺達は外に出ると俺達をここまで連れてきてくれた兵士ともう一人別の兵士がこちらに来ていて。俺達はその2人からこれからの事を聞くことになった。その内容は まずはラフィーが俺達のこれからについて話し合いたいからと。その提案を受け入れることにした。するとラフィーの奴から俺達に、この国が抱える問題について話し出したのである。その問題は 最近、魔物達が暴れ回っているのでどうにかして欲しいというものだ 。

そしてラフィーからの提案は、魔物の大元を倒すことが出来なければ意味がないということが言い出されたのだ。俺は、その話に違和感を感じて、魔物がどうして大量発生したのだと聞いた。

そして俺に尋ねられたラフィーは その答えは、俺も詳しくは分かっていないと言うが。だが俺が気になった事はそれだけではなかったのだ。

なぜなら俺にはその魔物を操っている存在がいるように感じていたからであった。

そこで俺のその考えを聞いたラフィーが俺に、 その考えは当たっているよ。その正体こそが、この国で起き始めている異常の原因になっていると言われている。だから私はその原因となっているものを止める方法を探しているんだ。

そして私に出来ることがあれば手伝って欲しいと言われたが。そこで俺はその問題を解決するのは、自分達に任せて欲しいという旨を、その本人に伝えると、なぜか不思議がられてしまったのである。そしてその理由をラフィーに尋ねると。それは、君が何者かもわかっていない状態で、そんな事を頼めるわけないでしょうと返されたのだった。そこで俺は自分の力を証明するため、ラフィーに決闘を挑み。そして勝利すると俺は自分が勇者であることを明かす事にしたのである。

その俺の話を聞いた彼女は

「やっぱりね。勇者様なんだ。しかも私が知っている勇者様よりも遥かに強いみたいだしね」

と言ってきて、俺が どういうことだと問い詰めると その勇者が召喚されたのは今から10年前でその時には既に勇者は旅に出ていたのだから、その勇者が戻ってきたのかなと思っていたのだと言われてしまったのである。そして俺がそのことを否定しようとすると。その言葉を遮られてしまって俺の話を聞く前にラフィーは自分の考えを口にし始めたのだ。だがその考えの内容は、俺の考えと似たようなもので。その事から、俺はラフィーが言っていることが本当であることを悟った。そこで俺は、この世界に俺以外にも異世界から来た人間が存在するかもしれないとラフィーに言うと。彼女は、勇者が居たことが証明されていることから、おそらくはいるだろうとの見解を示す。そして俺は、

「これからどうするんだ?お前が探しているという、その勇者様を探すために俺はお前に協力できるかもしれん。」

と俺はラフィーに声をかけたのであった。だが その俺の問いかけに対し。彼女からの返答はなく。その表情を見ると俺のことをじっと見つめてくる。そして何かを決意したかのような表情を浮かべると

「勇者様、私の、いえ、この国を、どうか、お願いします。私はこの国の王です。でも、私ではもう何も出来ないんです。貴方が望むのならば、この国からすぐに出ていき、何処へ行っても構いません。ですが。もし少しでも私のために戦ってくれるというのなら、どうか。お願いです。この国の事を助けてあげてください。

私はもう疲れました。私はこの国にずっと囚われています。だからこの国から出ていきます。それに貴方の事も気に入ったから。最後にお礼を言いたくて呼び出したのです。それと貴方が探している、勇者とはきっと同一人物だと。そう思いました。そして、貴方がここに残るというのであれば、あなたがここにいる間は貴方が魔王を倒した時の情報について教えましょう。

この約束を守るかどうかは、勇者様次第ですよ。

この国の事は、任せます。」

その言葉を最後に。その子は俺に向かって手を伸ばして、何か呪文のようなものを唱えると。そのまま消えていったのである。そして、その場に残ったのは、その子から受け取った物だけであった。俺がこの場に残り。この国の勇者となって戦うか。それとも俺がこの国を出ていって、勇者を見つけるか。そのどちらかを選ぶのかという選択を急に突き付けられたのであった。そして俺が迷った末に俺の選んだ決断はこの国に留まる事を選んだ。俺はこの子を見捨てることなんてできなかったから。俺の事を慕って付いて来てくれる人が増えるというのは嬉しかったのだ。そうして俺がこの場での用事が終わり城に戻ることになるのだが、その帰りに俺が出会ったもう一人の女性『アイネ』と出会うことになるのであった。そうして俺は城に戻ったあとに、王様と会うことになり、この国の事についての話を聞かされることになる。

その話の続きで、俺は、俺が旅をしていた時の情報を詳しく聞くことになる。その話は衝撃的な内容であった。まず、俺が旅をして来た国は、実はこの世界では無く別世界であり、その世界の人達から見れば俺達が異分子なのだという。

そして俺達の住む星が滅亡寸前だという話と。俺達を元のいた場所に返す手段がないということを聞かされたのである。そして俺達のいた地球とは別の世界の住人からすると、魔法が当たり前の日常の中に、俺達の世界の常識を持ち込んだのは良くないのではないかという意見が出されていたらしく。この国の住民と、一部の住民達の間で揉めが起き始め。その結果、この国の中での内戦が始まり、今では、多くの人達が傷ついてしまっているのだと、俺は告げられることになる。

そうして、この国で起きた悲劇を伝えられた後に。この国で起きている問題の解決に協力して欲しいという話になるのだが、俺は正直なところ。この国の為に働きたいと言う感情は持っていなかったのだ。

そして俺はこの国が抱える問題について王様に質問をする事にした。その問題について質問をしてみると 魔物が異常発生し始めている理由についてである。

そのことについて説明してくれたのだがその事を聞いた俺の反応を見たラフィーは驚いていたが 俺としては特に驚くようなことではなかった。なぜなら、 その現象がなんであるのかについて予想がついているからである そこで、 俺もその異変について心当たりがあると言ったら、王様はすごく驚き。

それから、俺がその原因を突き止めてくれたらこの国が抱えている問題を解決する為に、全力で協力することを誓いましょうと言われて。それから俺は、魔物を操る術を持つ者を探さなければならないことになるのだが。俺にはその方法がわからない為、ラフィーに協力しようと思ってラフィーに話しかけようとしたのだが、それよりも早くラフィーの奴が俺の目の前まで来て俺の服を掴みやたら俺に顔を近づけてきたのである。そしてラフィーが、俺の事を凝視してくるのである。俺は、そんなラフィーの視線をどう受け止めるべきなのか悩んでいた。だが俺が困惑している間にラフィーは、突然、俺の腕を掴むと

「勇者様!!私と勝負してください!!」

と言ってきてしまい。俺を強引に城の外に連れ出すのであった。俺はどうしてこんな状況になっているのか理解が追いつかなかったのである。

俺は城の外へと出ると

「勇者様!!私が勝ったら私と結婚してくれますよね?」

いきなりそんなことを言われてしまい。その言葉に戸惑うが そもそも、そんなことを考える以前に、まず俺はお前と面識すら無かったはずなんだが、その事に気づくと

「ちょっと待ってくれ、まずはお互いのことよく知らないとまずいだろ。だからまずは友達として仲良くしないか?」

俺のそんな提案に対してラフィーは 少し残念そうな顔をしながら 俺の言った事を認めてくれた それから ラフィーと話す事になった

「勇者様はどうして私と結婚してくれなかったのですか?勇者様なら絶対に結婚すると言い出すと思ったのですが。

まさか私に魅了の力が掛かっているとか言いませんよね?確かに勇者様は、他の勇者様より遥かに強いみたいですが」

俺のことを上から下へと眺めてくるので俺はそのことについて尋ねてみる するとラフィーは勇者様は勇者様だと言っているだけなのでそのことにあまり興味が無いのかもしれない だが俺は俺なりに考えて答えを出した 勇者と言う存在がどのような扱いを受ける存在であるかについてだ

「俺は元勇者だけど。勇者としての使命を全うした訳じゃない。俺の場合はこの世界に呼び出された時既にこの姿だったんだ」

俺がこの世界に召喚される際に貰った剣を鞘に仕舞いながら答えるとラフィーが俺の手にある聖剣を見ながら

「それはもしかして伝説の武器の『光の聖槍』ではありませんか!?なぜ、貴方が持っているのですか!?」

そうやって詰め寄ってきたラフィーに対して事情を説明することにすると。俺の説明を聞き終えたラフィーが俺の事を褒め始めたのであった

「流石は私の勇者様ですね。そのように強い力を秘めているのならば私との結婚の話も問題無いでしょう」

俺はそのラフィーの発言に反論しようとしたが。そこで俺は、ラフィーの表情を見て何も言うことが出来なくなった。その表情は、まるで恋をしたかのように赤面しており。それでいて瞳をキラキラさせていたのであった そしてラフィーは俺の頬に手を当ててくると キスをしてきたのである 俺はラフィーと唇を重ね合わせると。俺はラフィーを押し倒す形になっていた。そしてラフィーが息が出来ないと言ってきたので離れようとすると今度はラフィーから積極的に舌を絡ませてきて、俺の口からは甘い吐息が洩れてしまっていたのである ラフィーの奴が俺から口を離すと俺は、 呼吸を整えつつラフィーのほうを見る そこで俺はあることに気づく そう言えば俺はまだ自分の名前を名乗っていなかったのだ そこで俺は自分の名前をラフィーに伝える

「そう言えば自己紹介がまだだったよな?俺は佐藤太郎って言うんだ。

これからよろしく」

俺がそう言うとラフィーの奴が「はい!こちらこそ!」

って返事をしてくれた そしてその後。お互いに名乗ったあと。俺はこの国の王女でありこの国の勇者になった俺のパートナーになってくれるラフィーと一緒にこの国に住む魔物を倒すことになったのだった。そうして、二人で行動するようになると。俺のことを慕ってくれる人が増えていき。俺のパーティメンバーが二人増えた アイナ この子は回復魔法が使える女の子だ 金髪碧眼の美人さんだな この子が俺に一目惚れしたと言って仲間入りをしたいと 言ってきたので、その願いを受け入れ。一緒に冒険するようになったのだ この子と出会ってから数日後。俺達が暮らす城の中に侵入者が現れたのだ。俺はその敵を倒しに行くとそこにはラフィーがいた。そしてラフィーの方から攻撃を仕掛けて来たので、その攻撃を受け止めてから俺はこの場にいる者達について話を聞かせて貰うことにすると

「やはりこの程度では通用しなかったみたいですね。勇者様の力を見せていただきます」

そう言ってからラフィーは俺に攻撃を繰り出して来て。その攻撃をなんとか捌く するとアイナの魔法によってラフィーが俺にダメージを与えた。そして そこにアイネも加わり俺に攻撃を仕掛けてくるのである。だが俺がアイネに気を取られていたせいか。背後に忍び込んでいた敵の攻撃に対応が遅れてしまう。

俺に攻撃をしようとしていた敵にラフィーの放った光の矢が直撃して。

敵を一撃で倒した。俺に襲い掛かって来た相手は、アイネが 俺の代わりに倒し。そしてラフィーが アイネが俺に惚れていると言った時に。アイネは ラフィーの事が好きなのだと教えてくれた。それなのに俺の事を慕っているアイナは優しい女の子だと実感する

「アイネ、君にお願いがあるんだけどいいかな?」

俺がアイネに声を掛けると、ラフィーは、何故か 俺を睨んでくるが。俺は無視する事にした そして俺は、アイネが俺の側に居る事でラフィーの嫉妬心を掻き立て。

アイネは俺とラフィーに敵意を向けることで 俺達の関係が拗れて険悪な雰囲気になると予想していたが。どうやら そんなことは起こらないようであった

「私からの提案ですけど。勇者様、 この国に、留まるというのであれば私と婚約していただけないでしょうか?」

俺に対して唐突にそう言った後、俺から視線を外すと 俺達の様子を見守っていた皆の方を向いたのである。

すると

「ラフィー!!あんた何言っているの?そんなこと言ったら太郎様に迷惑かかるかもしれないのよ?ちゃんと考えてから発言しないとダメじゃない!!」

ラフィーに向かってアイナは注意する するとラフィーは俺に対して、申し訳ございませんでしたと言って来たので俺はその謝罪を受け入れることにしたのである そしてそれからラフィーと少し話していると

「私と勇者様は相性抜群で、お互いが運命の相手なのです」と、とんでもない事を言い出し

「その言葉の意味をもう一度良く考え直してから出直しなさい」と、ラフィーに言われたアイナが、怒りの感情を爆発させて。アイナは俺に抱きつくとラフィーに対して宣戦布告したのである その言葉を聞いてラフィーは俺に対してこう告げてきた

「私は貴方と結ばれるべき女性なのです」

俺にはその事が良く理解出来なかったのである そして俺達は魔物と戦う為にこの国で魔物が大量発生している場所に向かう事になるのであった 俺とラフィーが、俺の仲間を連れてこの国から外に出ようとし、門を抜けようとしたその時

「勇者様!何処へ行こうとしているのですか?私達の同行の許可も得ずに行ってしまおうなんて。それはあまりにも勝手すぎる行為ではありませんか?」

ラフィーがそんなことを言って来やがったのである。その言葉を俺の隣にいたアイナが聞いていたのだが、 アイナは俺にラフィーが言った事に同意するように訴えてきた そんな感じで、少しばかり面倒なことになってしまうのである。

俺とアイナは、そんな事を考えていると、俺達に話し掛けてきたラフィーが俺のことを見てくる

「それにしても。貴方、本当に元勇者様なの?その力はとても元勇者様の力と思えないくらいに弱いわね。だから、元勇者とか関係なく、私と結婚して私のこと守ってくれますよね?」

ラフィーのそんな言葉を聞いたアイナがラフィーの事をキッと睨みつける それからラフィーに反論しようとしたら、ラフィーは、 そんな事を言われるようなこと何かをしたのかという表情を浮かべている 俺はそんなラフィーの様子を見てラフィーに対する評価を改めたのであった 俺は俺のことを慕ってくれる仲間を引き連れてこの国から出るために移動を開始した。ラフィーは勇者として俺のことを呼び出す事が出来るから、勇者を呼べないようにするために、移動を開始してから俺はアイナを先頭にして行動することにした。

俺の後ろにいるラフィーが、アイネと楽しげにお喋りをしている声を聞きながら。俺が前に進むと。後ろで言い争うような声が聞こえてくるが。

その件については放置しておくことにしよう そう思って進んでいる内に俺は、この国では珍しい花を見つけると、それを摘むと俺はこの国に来るまでの道中に、この国の近くに村があったはずなのだけれど もしかしたらそこで売ればそれなりの値段が付くのではないかと思いそして俺は俺の後を追っていた、二人の元に戻ると、ラフィーを説得することを試みた するとラフィーの奴は俺のことを、いきなり抱きしめて来ると俺に

「愛してあげます。だから結婚しましょう?そうすれば私も、この国の王女と言う肩書きから解放され、貴方の妻になることが出来るのです」と、そんな事を言われてしまい。ラフィーはアイナに対して、俺にプロポーズされたことを伝えると

「勇者様はやっぱりモテモテですね。でも私の方が、ずっと勇者様の事好きでした」

俺の腕にしがみついて来たアイナがそんなことを言う 俺は、二人に対して俺は俺を好きだと言う理由を聞くことにすると。二人はお互いに俺が好きな理由を説明し始めると。お互いに自分の方が優れていると主張を始めると、俺は二人から好かれるような事をした覚えが無い事をアイナに尋ねるが、 アイナは「そんなことはありません」

と言って俺の質問を否定し 俺はアイナの言っていることがよく分からなかった ラフィーの方は俺を自分のモノにしたいと思って俺にプロポーズをしてきたのかと思い俺はアイラにどうして俺に好意を持ったのかを尋ねると。

アイナは俺の事が好きな理由は俺の優しさに惚れてしまったのだと、そう言う ラフィーのほうは俺とアイナの仲を邪魔するなと言ってきたので。俺がそんなことを言わずにこのまま二人で仲良くやろうと告げると アイナは俺がこの世界を救う救世主だと聞いて 俺と結婚できるなら俺と一緒にこの世界を救っても良いと思ったのが きっかけらしい。

ラフィーはアイナの言葉を否定するように「勇者様が私と結婚するべきなんです」

と 俺に対して

「勇者様、結婚を前提に私と付き合ってください」

俺がアイラのほうを見ると アイナは 俺の目を見つめると。

俺の事を慕っているアイナが俺に対してラフィーとの婚約を破棄して欲しいと言って来たのだ。

俺としてはアイラが嫌だというわけではないが、流石に 俺を慕ってくれているアイラの意見を尊重したいのでアイラには俺ではなく、アイナを選ぶかラフィーを選ぶかを決めるように俺はアイラに伝えると。アイラはラフィーに視線を移すと。アイラは俺の方を見て、俺に「ラフィーと、別れてほしい」そう言われたのであった 俺はその意見に対してアイラに、アイラとラフィーのどっちが俺の好みなのかを聞いてみるが

「太郎様、私はラフィーのような人じゃなくて。太郎様みたいな人の方が良いです」

アイラがラフィーを俺に押しつけてくるのである。

そしてそんなやり取りをアイラとラフィーの間でやっていて、俺に抱きついているラフィーが

「そんな女よりも私と結婚したほうが絶対に良いと思います。それにその女の言っていることは全部嘘なので騙されちゃダメです。勇者様の気持ちはもう私だけのものなんだから、諦めて帰ってくれる?」

アイナの言っている事は全部本当なんだけど。そう思ったのだが。それを口にしたら面倒なことになるだろうと思ったので何も口にせずに黙っていたら、ラフィーは、

「その人は私の事を馬鹿にしているの。こんな人に構う必要はないんだから、早く行きましょ」と、 言って俺の手を握ってきた。俺はそれに対して 俺はラフィーに手を離すように言って それから先ほど、ラフィーが、俺が元の世界に戻るための力を使ってくれたおかげでこの国から出て行く事が出来たので、 俺はその事について感謝を告げた。そしてアイナは、そんな俺達の様子を見ながら、俺に「これから何処へ向かうの?」と、尋ねてきたのである。

俺はこの国に来ようと決める前に考えていたことを皆に話す事にしたのであった。

俺はアイラに対して、魔王討伐に向かう為の旅の準備のために一度王国へと戻るつもりだと告げると。アイナはラフィーに向かって「私達は太郎様に着いていくから貴方とはここでおさらばね」と言って ラフィーに「貴方こそ、私達の仲間に入る気があるのならば、勇者様と行動を共にするべきですよ。それが出来ないのであれば私達の目の届かない所でひっそりと暮らすといいですわ」と ラフィーのそんな言葉を聞いたアイナが

「私は貴方が大嫌いよ。私だって勇者様の仲間の一人になりたかった。貴方さえ居なければ勇者様の側に居ることが出来たのに。貴方はいつも太郎様に迷惑をかけて、それでも尚、貴方は勇者様から寵愛を受けられると思っているの?」と

「私にとって勇者様が一番大事なのです」

アイラに対して ラフィーは、そう言って、俺はそんなやりとりを見ながら「アイナもアイラも、俺の大事な仲間だ。アイラとアイラは、俺のことを想ってくれているし。俺は二人共大切な存在だよ」

俺はアイナに対して、アイナがラフィーに嫉妬していることを理解していた俺は アイラを大事に思っている事を告げたのである 俺は俺の発言に少し顔を赤くしている、アイナの頭を優しく撫でてやるのであった。そんな俺の様子をアイナは嬉しそうな顔を浮かべながら見ていたのであった

「さあ。太郎様私と一緒に参りましょう。私は勇者様に全てを捧げる事を誓った身。だから勇者様と結ばれること以外は興味がないのです。貴方なんて勇者様が相手する必要もありません。貴方はこの世界に勇者様が呼び出される前の状態に戻った。それだけの事なのです。勇者様がこの世界で生きていけるように私がしっかりとお世話をしてあげますからね?」

俺とアイナとアイラが会話をしているのが気に入らないといった様子でそんな事を言ってきた。

そしてアイナの方をチラッと見て、アイナは俺のことをジッと見てきた 俺は、その言葉を言われても俺は特に反応する事は無かったのだが。

その事をラフィーがアイナに対して「その勇者様に貴方は相応しくないわ。それにその勇者様が貴方の事を好きだというわけでもないでしょう?勇者様の本当の心の中には別の人が既に存在しているのだから」と アイラに向けて言った言葉は事実でしかない 俺がそう思っていても、 アイラはそれを認められないのか俺にすがりついてきやがった 俺はアイラのことを少しだけ引きはがすと

「アイネ、お前の気持ちは嬉しいけど。今はそんな事を話ている暇はない。まずは旅の支度を整えないと行けないんだ。だから俺は先に進まないと駄目なんだ。俺のことを心配してくれているのは分かるけど、俺は自分の意志を曲げるつもりは無い。だから俺が、俺の意思でアイネを選ぶまでは。アイネの告白を受け入れることは出来ないんだよ」

俺はそんな感じで、俺はアイネとアイラに俺に付いてくるかどうかは自分で判断するように言うのであった。

そして、俺はラフィーと俺の後を追いかけてきてくれたアイツらに礼を告げると。俺とラフィー、アイナの三人で、俺の元いた国まで移動するのだった。

俺は元いた国に戻ると ラフィーを連れて街に行くことにした 俺はラフィーを案内するため王都を歩き回ることになって。そしてその道中、何故か俺は、この街で知らない奴は、ほぼいないと言われる程の有名人になってしまった。

その理由が、俺が勇者であることを隠していたため、この国には勇者の事を知ろうとする連中は大勢いたが、誰も俺が勇者だとは知らずに。ただ、勇者に気に入られようとして。俺に近づこうとした。だが、その事を知っていた街の住民は勇者様に近づく者は誰一人いなかったのだと。そう噂を流して行ったのだ だから俺はそんなに有名な人間になった記憶は全く無かったのだ。俺のその発言が、ラフィーとアイナには信じられず、二人は「そんな訳が無いです。きっとその人のせいです」とか言ってた。そんな話をしながらも俺は、アイナのことが、好きになってしまいそうになる ラフィーにそんな事を言えば、アイナの機嫌を悪くさせるだろうと思って。アイナにはその事は伝えないようにしようと思ったのであった。

そしてアイナから、どうして俺にアイラの事を任せなかったのかと言われ。俺はアイラに、 俺は君をそういう目では見ていない。君はアイナの事が好きなんだろ? そう告げるとアイナに「えっ、なんで、私、今。凄くドキドキしています」と そう告げられて、アイナの表情を見てしまった。そして俺に、アイナに「太郎様は私の事が好きではないんですか?」と聞かれたので 俺は素直な気持ちを伝えたのである。

俺としては、アイナに対して好意を持ってはいないので アイナに対しては「俺は君のことを異性として意識して見たことはない。でも。もし俺とアイナが出会っていなければ。アイナは俺の好みの容姿の女の子になっていたと思う」そう俺が伝えると

「そうですね。私、実は昔から太郎様のような優しい方が好きでした。太郎様となら私は一緒に人生を共にしたいです」と、そんなことをアイナが俺に伝えてきて 俺はその言葉に対して「アイナ。俺は俺が勇者として呼び出されたのは俺自身が弱いからだ。アイナが思う程、俺は優しくなんか無いんだ。アイナは俺と一緒にいるより。アイナのことを好きで居てくれるアイナのことを本当に理解してくれる。アイナに相応しい男性と結ばれるべきだと思う」

俺はそんなことを言いながらも、俺は俺がこの世界で生きてきた世界がどんなところかは知っている アイナとアイナは、俺と同じような立場の人と結婚して、幸せに暮らしていけるのかもしれない。だが俺が召喚された国は。俺の育った場所はそんな生易しい場所じゃなくて。

俺を虐げ、そして俺は、俺が今まで何をやってきたかを知っても俺に普通に接してくれていて そして何よりも。俺が異世界から来たということを信じてくれた人なのだ。

アイナとアイラとラフィーと、これからどうするかを話し合ってみたが ラフィーに関しては俺に対して何か特別な感情を抱いてくれていたようだ。だが、ラフィーは自分の想いを伝えることはせず。ラフィーは、 ラフィーと、アイラに「私と勇者様の関係はここまでです」と告げた。

それから数日が過ぎ。俺達はアイラとラフィーとは別れることになったのである。俺は、ラフィーに対して。「ありがとう。アイラのことを頼んだ」

そう告げて俺は、 俺について来た、この国の住民達の視線を浴びながら。

この国から出る準備を始めるのであった。

〜次の日〜 俺達はアイナから受け取ったお金と、 アイナの魔法のおかげで手に入れたこの世界の硬貨を両替屋で換金してもらう事にした。

「太郎さん達はこれから何処へ向かわれるのですか?」と アイナに質問されて俺は答えに迷ってしまった。そして俺が「とりあえず、元の世界に帰るための力を使えるように、俺を召喚した国に行こうかなと思っている」と、答えると。

アイナから、「この国の近くにあるあの大きな国に?」と言われた。

俺は、そのアイナの発言に対して 俺達が元々暮らしていた国は「俺が居た国とは似てもつかない。俺が元の世界に戻れるように、これからは元の世界へと帰るための情報を集めようと思ている。だから俺はこの世界に居る魔王を討伐するつもりだよ」と、俺は、元の世界に戻る為の情報を出来るだけ集めたいと考えている事を二人に説明をしたのであった。

そんな事をしていると アイナが、アイナの親と妹も、太郎にお礼を言いたいと。アイナの家に俺達を連れていくと言い出して アイナは俺に対して。アイナはアイナの母親に「私達の家族を紹介してもいいよね?」と言ってきた。俺は「ああ。問題ないよ」と答え。アイナはアイナの父親に連絡を入れるために、俺達のそばから離れていくのであった。

そんな事をしている間に 俺はアイナの両親から挨拶を受けることになった アイナは母親に、俺は父親に。

そして俺とアイナの関係を両親は理解をしてくれたのである。

そしてアイナの母親が俺に対して、 娘をどうかお願いします そう言ってきやがった。俺はそんな事を言われても アイナは俺の彼女じゃないし。

俺はアイラのことをアイネに任せた。

俺は俺にできる事をやるだけだ。

アイナのお父さんもお母さんも俺が勇者だと知ったら驚いていたけど。勇者だと言うことを俺には隠さず。そして俺と、アイラの関係を応援してくれた。

俺に、娘の事を任せてくれたアイナの両親の期待に応えられるような存在になれるように頑張ろうと思った。

そんなことを考えながら、俺とアイナとアイナの家族は、 俺の住んでいる家に向かうのであった。

「ここが俺が借りている部屋だよ」と アイナとアイナの両親とアイナとアイラの五人で俺は、自分の部屋に戻って、そしてアイナはアイナの家族の人達が暮らす家に戻ったのである。

俺は、アイナの家の中に入ると、アイナは俺に「太郎様、貴方が、お母様がお父様と出逢う前に出会った女性に似ている気がする。その女性の事が大好きだって言っていた」そう言われた。俺はその事を言われて「俺は俺のことを好きになってくれた女の子のことを、俺は俺のことを好きだと言ってくれるアイネのことを絶対に守ってやりたいと思える。俺は、自分の事を好きだといってくれている。俺が好きなアイナのことを傷つけるやつが現れたなら。俺は自分の身を犠牲にしてでも。俺の事を好きになってくれたアイネを救い出すさ。それに俺にできることはそのぐらいしかない。それにしてもこの国の王様に呼ばれてるらしいけど。そんなの断っちまえばいいのにな。そんなのを気にしていたせいで、アイナを悲しませてたら本末転倒じゃないか?全く馬鹿な連中だった。俺には勇者の素質は無い。だから俺を呼び出したのは失敗だったんじゃないか?なんてことを思いつつも、俺には何もできないのは分かっているんだがな」

そう、俺は俺自身のために行動する。

俺は、アイナを守ることしか考えていなかったので。その事は忘れていたのである。そして俺は自分が元いた国に行くことにして。俺は王都を出る支度をする為に 俺は王都の中を走り回って 食料を買うことにしたのだ。その時に、俺に対して感謝の言葉を伝えてくる人たちが多く居たが、俺はそれを適当に聞き流して、宿に戻ると、俺は急いで旅の準備を始めるのであった。

〜数時間後〜 俺が旅支度を整え終わった頃に ラフィーが俺の部屋にやってきたのだ ラフィーの話を聞くと。ラフィーも旅に出ると アイツらにそう言ったらしいのだ。ラフィーがそう言うとラフィーは俺に対してこう告げてきた

「アイナさんのことが好きなんですよね?」

俺は正直に。「アイナは可愛いし。優しいし。それに一緒にいるだけで心が安らぐというか。アイナと一緒に居るだけで俺は幸せを感じることができるんだ。俺はアイナの事を守りたいと思っている」と ラフィーにそう伝えると。

ラフィーは、アイナを抱きしめると そのまま俺の部屋に入ってくると、 アイナの唇に、自分の口を押し付けて、舌を入れ込んだのであった。

そしてラフィーは「私はあなたに私の初めてを捧げたんだ。私にとっての初めての人は。太郎様しかいないんだ」

俺はその言葉を、聞いた瞬間に頭が沸騰したのかと思った。そして俺がそんな状態になっている間に アイナとラフィーは俺にキスをすると、アイナとラフィーはそのままベッドに倒れ込んで、俺の耳元で「ねぇ太郎様。私は、アイラが好きなの、だけどアイナとはもう会えないのかもしれない。でも。アイラ以外の人を、私は、太郎さんにしか触れさせたくない」と。そう言いながらも、アイナが俺にしがみついてきて、アイナの胸の感触が気持ち良くて そして俺はアイナを、アイナの体を貪るように、アイナを激しく求めた。

俺がアイナのことを優しく抱き締めながらも、アイナが気持ち良いと思う所に触れると。

アイナはアイナで俺にもっとして欲しいと言わんばかりにアイナは俺に対して体を動かした。そして、俺はアイナの事を何度も愛し続けたのであった。〜翌朝〜「じゃあ、そろそろ行ってくるよ。また会いに来てもいいか?」「もちろんですわ。いつでも遊びに来てください」そうして俺は宿から旅立つ前に俺はアイガヤ王国の王城に行ってみることにしたのである。そこで俺は「この国の女王に会いに来たのだがどこにいる?」と告げると「この国の女王は俺が今滞在している城に居る」と言われた なので、俺は城の中に通されてその道中で。俺はラフィーのことを見てしまった。そこには裸の状態で眠っている、ラフィーの姿があったのである。その姿を見てしまった時 俺はその事を忘れようとして「いや!こんなことを考えるのはダメだ!!」と思い なんとか気を取り直して、俺の前に一人のメイドが現れたのである。そして「ご案内します」と言われて そして、ラフィーの眠る部屋に連れて来られて。俺はアイナにラフィーに何をやったんだと問い詰められてしまい。俺はアイナに全て話した。俺に何をされたのかをアイナは理解したようで。アイナは俺に、俺のした行為を許した。そしてアイナに「これから私達はこの世界で生きる為の力を身に付けるのよ」そう言われた それからしばらく、俺はアイナとアイナの母親と、そして俺のことを助けてくれたアイラの母親と一緒に暮らす事になった。そして、俺達はこの国での生活に慣れ始める頃になった。そしてある日アイナと俺は二人で買い物をしている最中 俺は偶然、この国の王城の様子を見に来ていた、 ラフィーの親父と会ったのである。俺はラフィーの親父から、「ラフィーをどうかよろしくお願いします」と言われてしまったのである。そして俺が「ああ、俺に任せてくれ」と言った。

そして俺はアイナと別れると、俺は、元いた世界に戻る為の情報を集める為に アイナから預かったお金と、俺を勇者に仕立て上げようとしていた アイツらが持っていた金貨を換金する為に。俺は換金屋に向かった。

そして俺がその換金屋に入ると、俺はその換金屋の女店主から「アンタが噂の元いた世界の勇者だと言う男なのか?まぁ確かに勇者だと名乗っても納得はできそうだな」と、女店主にそう言われた。そして俺が「その話は、何処までが真実なんだ?」と尋ねると。

その女は「私達が異世界から呼び出して、お前達の世界とこちらの世界とを繋ぐゲートが壊れて、それで向こうの世界に帰れなかったから。勇者様を騙して金をだまし取ろうと思ったら返り討ちにあって。そしてあの国にいた私の仲間達は、みんな死んじまったよ」と。そう言った そして「私の娘と孫娘達だけは助ける事ができた。娘はアイナちゃんといったかな、そして孫の方はラフィーっていったっけ。二人の娘をアイナは守ってくれたんだね。それに娘も娘なら。娘の婚約者の方は凄まじいな、本当に勇者様なんじゃないかと思ってしまいそうなぐらいの人だったぜ。あれは相当な手練だな。私は今まで色んな人を見てきたが。アイツ程、恐ろしいやつを私は見たことがないな」と、そう言ってきた 俺は女店主に、アイナとアイガヤ王国に何か関係あるのかを聞いた だが「それはわからないな。だが私はラフィーに、娘の面影を見たんだ。きっとアイナって子とラフィーって子は、血の繋がった親子だと私は思う。そうでなかったとしても、私達の命の恩人のお嬢さんのアイナとアイガヤ王国の女王陛下に何の関係があるのか、そこら辺はよくわからんがな」

そして俺は「ありがとう。アイナに、俺がこの世界に呼び出されてから。俺が救えた人達の中で。一番大切な人と再会できた気がする」そう言って 俺はアイナの待つ宿屋へと戻っていった。

俺が部屋に戻ってアイナに「ただいま」と、そう告げると。

アイナは俺に向かって、笑顔を見せて、アイナが俺のことを、ぎゅっと抱き寄せて「おかえりなさい」と、言ってきて そして、アイナが、アイナの母も一緒に暮らすようになったが。俺達のことを温かく迎えてくれたのだ。

〜数日後〜俺は、俺を勇者にしようとしていた連中と関わっていた貴族や、商人などを見つけ出して。俺は奴らの財産を差し押さえようとしたのである。すると、俺が思っていたよりも、かなり多くの財産を隠していた事が発覚。俺はアイナがこの国に戻ってくる際に、その事を王に知らせた。そして、俺がこの王都にある。屋敷で休んでいると。俺は、ラフィーと、アイナの母親が俺の元に訪ねてきたのだ。「アイナさんが帰ってきたのですね」

「はい、私の方からも太郎様にご挨拶をしようと思いまして」

そして俺がラフィーと話をしていると、ラフィーと、俺が話している部屋にアイナが入ってきたのであった。

そして、アイナが、アイラとアイガヤ王国のことを話し始めて

「アイナ、お前もラフィーも元気そうでよかった」

俺がそう言うと。アイナは俺に「私は、お父さんに言われて、自分の幸せを噛み締める時間を与えられたの」と、そう言っていた。

俺とアイナはその後ラフィーと、少し話をして。

そしてラフィーとアイナと俺は。俺の屋敷で過ごすことにして。俺は三人で暮らす事にしたのである。そして、俺達は三人で過ごしている間に。俺達の子供が産まれたのである。俺と、アイナの子供は女の子であった。

その日は俺はラフィーと二人でアイナの実家に向かうことにしたのである。アイナの父親から、ラフィーに、俺がアイガヤ王国の女王様と会っている事をアイラに話して欲しいと頼まれて。俺はアイナと一緒にアイナの実の家にラフィーとアイナのお母さんとアイナと、一緒に行くことになったのである。そして俺達が実家に着くと、アイラが玄関から出てきて「ラフィー、おかあさま、おかあさん。無事だったんだ。良かった。」と言って 俺は、俺の後ろからアイラのことを見つめる。ラフィーと、アイナの母親の顔が強張ったのを見て アイラのことを俺は睨みつける

「太郎くん、なんで、私をそんな目でみるの?」

アイナが俺のことを見つめてきたので 俺はアイナにこう言った

「アイラはラフィーがどれだけ辛い思いをしたと思っているんだ。アイナのことを思ってアイラを産んで育ててきたというのに、その気持ちを踏み躙るようなことをしてきて」と 俺がそう言い放つと アイラは涙を流しながら「ごめんなさい。私が悪いんだ。ごめんなさい」と言い 俺はアイナが泣く姿を見るに耐えられなくなって アイナの側に駆け寄ると アイナのことを抱きしめて

「大丈夫だ。俺はお前のことを信じている。それに俺はお前のことを守りたいとそう思っている」と、俺がアイナに伝えると。アイナは俺を抱き締め返して、泣き続けたのであった。

〜そして、しばらくしてから〜「アイナさんは、もう、あなただけのものではないのよ。だからこれからはしっかりアイガヤ王国の王女としての振る舞いをしないと」と、ラフィーがそう言って。俺はそれに同意しながらも ラフィーは俺に、「ラフィー、貴方のことはこれから私が面倒見るから、ラフィーはアイナとアイガヤ王国のことだけ考えて」と言っていたのである。

それからアイラのことを、俺の両親に紹介して。

俺はアイラの親と、アイラの母親から「うちの娘を助けてくれてありがとう。」と言われてしまった。

それからしばらく、俺とアイラが暮らす家にアイラの親父もやってくる事になり アイナがアイラの親父に「お父さん。今度私達が暮らしている家に引っ越して来ない?」と言うと。

アイラの親父は嬉しそうにして「アイナとラフィーには本当に悪いけど、私もこの家に住んでもいいかな?この国での私の地位は、一応この家の当主になっているのだが、正直この家での暮らしの方が楽しいし」

アイラがそれを聞いて アイナとアイガヤ王国の王様に確認を取った後に アイラの両親はアイガヤ王国で暮らすことになったのである。

それから俺達はアイガヤ王国から、俺が住んでいたアパートの部屋を俺の家と繋げてから。俺とアイナはラフィーと、ラフィーと一緒に暮らすアイナの母親を連れて アイナとアイガヤ王国に旅立ったのである。そして、俺がアイナの母親とアイナの母親と一緒に暮らしていた時に。俺はアイナの母親に「ラフィーのことをお願いしますね」と言われてしまい。

そして、俺が「任せてください。必ず守りますから」と言うと。

俺達と一緒に来たアイガヤ王国の女王のラフィーが、顔を赤くしながら、俺に「私だって、ラフィーって名前なのに、私のことを苗字で呼ばれるのがちょっと悔しいな。太郎くん」

そう言ってきたので 俺は「すまないな。でも俺はアイガヤ王国の住人になった訳じゃないから、アイナのことを苗字では呼べないだろう?アイナは、ラフィーと俺の子供なんだ。」と、俺がそう言うと ラフィーはアイナのことをじっと見つめて

「ラフィーがラフィーって名前を気に入ってなかったら。私は別にいいのに。」と、アイナはラフィーに、アイナは優しい声でそう言っていたのである。

〜その頃〜アイナが異世界に行ってしまったことで、その勇者の世話係をする為に、呼び出されていた女性がいた。その女性の職業がメイド長である事から、アイナはそのメイド長が元の世界に戻る為の方法を探そうとするも、 その女性が、アイナに言った。

「あの方も私と同じ様に、元の世界に帰りたいと思っていたみたいだけど、あの方はもう帰ってこられないわ。なぜなら既に、あの方は死んでいたのです。

それに、私もこのままこちらの世界で生きて行こうと思います。アイナ様、私はこの世界に召喚された時。あの方のことが好きで、そしてあの方は優しくて。私にあの方は、この世界を楽しんでくれとそう言ってくれました。あの方のおかげで私は、あの人に会うまでは、生きる目的を失っていた私に。

あの人は私に生きていく目的を与えてくれた。そしてあの人を失った悲しみで私は何も手につかなくなり。私は、私を拾ってくれたアイナ様のお母様とアイガヤ王家の方に迷惑をかけることになってしまった。

ですから今度はこの世界に、この国に何かあった時はこの私がこの国の人達の力になりたいと思っております」

アイナは「わかった。じゃあ私もそのお姉ちゃんが困っている時には助けに行くから。また会いましょう。」と言って、そのアイナのことを呼び出した女と別れる。

そして、ラフィーは「ねえ太郎君。アイナと、アイガヤ王国の事を頼んだから」と言って アイナの母親はアイナと俺の事を温かく見つめていたのであった。

俺はラフィーとアイガヤ王国の人達を自分の部屋に招待して、 ラフィーのことを家族のように、受け入れてくれた。

それから数日後 俺はいつも通りの生活を送っていたある日の事俺が自分の部屋のベッドでゴロ寝していた時のことだ。

俺と、俺の嫁が俺がゴロ寝をしていると。俺達の子供が部屋の中に入ってくると、 俺が、俺の横で横になって眠っている嫁のことを見つめている。

俺が「どうしたんだ?」

そう言って子供に聞くと。

子供が「ううん、お母さん、僕が、僕のことを、お父さんのところに連れてきた後。少しして疲れちゃったのか、少し眠っちゃっていたの。そして今は目を閉じているけどお母さんの顔はとても穏やかだよ」と、そう言い。

そして俺と俺の子供、そして、俺と、俺の妻がみんなで仲良く過ごしていった。

その後俺は王城へと足を運び、そこで俺は王都に住む住人全員に手紙を書いて 俺とアイガヤ王国の王城に暮らすことになった、ラフィーとその母親が住む家の近くの空き家を掃除をして、ラフィーの両親の荷物を全て移して。その空いた場所にはアイラとアイガヤ王国の王様が住むことになったのである。ラフィーが「本当にいいの?こんなにたくさんの物まで」と聞いてきたので 俺はこう言った。「アイガヤ王国の国王として、自分の娘のことをよろしく頼むよ。それと、もしラフィーが寂しいと思ったならいつでもここに来てくれてもいいからな」

俺がそう言うと。

ラフィーは「分かった。ありがとう」と言ってくれた。

俺と、俺と妻が暮らしている場所の近くにアイナのお母さんのお母さん、アイナの母親とラフィーのお母さんが住んでいることになったのである。

〜一方、アイナの実家にて〜 アイナの実家でアイガヤ王国の人達が楽しく過ごしていた時。

そこに一人の少女が現れた。

その女の子の名前はユイ

「アイガヤ様!お久しぶりですね。実はあなたに会いたくて来たのですよ」と、その少女は、自分より身長が高い男性にいきなりそう言うと。男性は「ああ、お前か、俺に会いに来ただと?なんのようだ?」

すると、少女が「あなたが、異世界に召喚した女の子を、私も召喚して欲しいのです。お願いします」

「はぁ!?そんなこと出来るはずないだろうが!!俺にそんなことができると思っているわけ?」と男が言うと。

ユイは「そんなことを言わずに、どうかこの通りだから」と言いながらユイは頭を下げ続ける。そんな様子をみて、男の方が折れてしまったのである。そして、男はこう言ったのである。「俺だって本当はやりたくないけどよ。お前には恩があるしな、仕方ない、やってやるよ。ただし、一回だけだからな。」と、その言葉に喜ぶ少女を見て、男が続けてこういった。「あと、俺はお前のことをこれから何と呼んでいけばいいんだ?ユイと呼ぶべきか、それともユウキと呼んだ方がいいのか?」という問いに少女は答えることもなくそのまま消えて行ってしまった。

〜ラフィー達が暮らしている場所〜 俺はラフィー達に頼まれて 俺の家族に、この家に住むように誘ったが 俺の家に一緒に住むことは断られてしまった。その理由が 俺がラフィー達の為に用意した家よりも 今の暮らし方が楽しいと言われたからである。俺は俺の部屋の隣の部屋と向かい合う壁を壊してから隣同士になるように壁を作って 俺が俺とアイガヤ王国の王の子供達のために新しく買った家を建てている最中である。

〜俺とアイナがアイガヤ王国の王城を後にする〜 俺はアイナのことを、自分が元いた世界に戻してやる事ができないと思い。俺達は元いた世界で、アイナが幸せになれるようにしてやろうと思う。

俺と俺とアイガヤ王国に住んでいる人、そして俺の娘達が暮らしていた家には、もうアイガヤ王国で暮らす人がいなくなったから。

だから俺は、元の世界の俺の住んでいた部屋に戻ってきた。

俺と俺の娘と俺が暮らすために購入した家。俺は自分の娘達が俺が昔暮らしていた部屋に入ってきて、その部屋に懐かしむ俺の姿を見ていたのである。そして俺は、昔の俺が住んでいたアパートをリフォームした後、 俺が昔使っていた家具をそのまま残して、俺と俺の娘であるアイナの暮らす場所として残すことにしたのである。

俺は俺の部屋にあった本棚を自分の新しい生活空間であるリビングに設置して。それからしばらくしてから俺達はアイガヤ王国にある家に帰って行く。

そしてアイナがアイガヤ王国にいる間。アイナに勉強を教えたりしながら過ごす日々が続いたある日のこと。俺はラフィーがこの国に来る前、アイガヤ王国から出る前のことを思い出す。それはこの国の王妃のアイナのお母さんが突然倒れてしまい。病気だったらしいのだが。その時にアイナの母さんの体がどんどん弱っていったらしく。もう長くはないと言われていて、そして、それを俺に知らせるためにラフィーはこの国にやって来たのだろう。俺はラフィーのことを呼び出して話を聞き。ラフィーにアイナの母親がもう長生きしない事を伝える。

そしてラフィーは泣きながら俺に向かって、「私のせいで。私が太郎君と一緒に暮らしたせいだよね。ごめんなさい。私がもっと早くこの国の人達に伝えていればよかった」

と、俺に謝ってきたので俺は言った。

「別に、気にしていないよ。それにまだ死んだとは限らないじゃないか。俺が今からアイナを連れてこの国の病院に連れて行くから、もし何か手遅れだったとしても。最後まで治療をさせてくれ」

と、俺はそう言ってアイナと、アイナの父親とアイガヤ王国の王がこの国に来ていたのであった。俺はこの王城にいた医師をアイガヤ王国の人達と、俺が元居た世界で暮らしていた場所からこのアイガヤ王国の王宮に呼んで来てもらって、アイナの母親に最後の診察を受けさせたのである。

アイナが母親に、母親の容態について聞いたところ、もう既に息を引き取っていたらしい。

俺と俺がアイナと一緒に住んで、このアイナの母親も少しは気分転換になれたみたいで、顔色がよくなったみたいで俺としては安心した。

〜俺が異世界に来て一年半後のこと〜 俺が異世界に来た頃。

アイナは小学生で、俺のことをお父さんと呼んでいたけれど。今では高校生になっていて、そして今は夏休み真っ只中、俺はいつもの様に自分の部屋の中でベッドで横になっていたら、俺の嫁が、俺を遊びに連れて行って欲しいと言ってきたので俺は嫁をつれて、アイガヤ王国で人気の高いテーマパークに行こうと出かける前に 俺が嫁に「今日のデートはどこに行くつもりなんだ?」と聞くと嫁は嬉しそうに答えてくれる。

「私は太郎さんとの初めての遊園地デートなので、とてもワクワクしているんですよ」

俺は俺に抱きついてきた嫁の体を抱えながら車に乗せてから俺は車を運転していくのである。

その後。俺は嫁のことを車でどこかに送ろうとしていた時に、たまたま近くに寄っていた友達の家の近くに止めていた車に乗っていた女の子が偶然その男の子と出会ってしまう。

その二人を見ている俺をその二人は見つける。その二人が俺のことを「あっ、あの時のお兄ちゃん!」と指を指してそう言って。その子達の父親も出てきて「お前は一体誰なんだよ。勝手に俺達の家族を口説いてんじゃねえぞコラァー!!」と。

怒鳴られた後その親子と嫁が俺が連れていた女の子が俺の子供であるということを伝えて俺とその父親が嫁とその子供のことで口論していたのであるが。その俺達の様子を見て俺が連れている女の子の母親が その母親を見て俺は思い出す。

その女の子のことを初めて見た時のことを その母親を見てその女の子の母親と初めて出会った時のことを思い浮かべて俺はその親子を見て。

そして女の子は女の子の母親は女の子は俺の子供を自分の娘だと紹介してくれた。

俺と俺の嫁はお互いの顔をジッと見つめ合った。

俺の目の前に現れたその女性。女の子とその母親、その女の子とその母親を見た俺はその女の子とその女の子の母親のことが気になってしょうがなかった。女の子とその母親、二人のことはアイナに似ているのである。

そして俺は思った。俺の知り合いにこの二人に似た人がいたのである。

そして俺がその子達に聞く。

「えっと。この二人はアイガヤ王国に住む住人かな?それともアイガヤ王国の外から来た子達なのかな?」

すると、その子供とその母親は、自分達がこことは違う場所からやって来たと答えてきたのである。

その話を聞いた時。俺は驚いた。まさかとは思っていたけども。

本当に俺の知り合いが言っていた事が真実なのだと確信したのである。その事を俺がその二人に伝えると、俺がその子に質問する。

「なあ。もしかしてお前達が住んでいるのって、もしかすると異世界なんじゃないか?

お前達が着ている服を見てお前達がどんな場所からやって来たのか俺には想像できるよ」と。

その俺の問いにその子供がこう言う。

「お兄さんがどうしてそんなことを僕達に言えるのか、僕はそれが不思議で仕方がないよ。

だって。この世界にだってそういう服装をした人もいるかもしれないのに」と。

俺はこう答える。

「まぁ。確かにお前の言うことも分かるんだけどさ。だけど、お前達は俺が異世界からやって来たということを知っていそうな反応をしているのは、その異世界の人間じゃなくて。俺と同じようにこの世界で生まれた子供達に育てられた。

という可能性も捨て切れないわけだ。

でも俺がもし異世界から来ているんだとすれば、お前達のような子供達は普通はいないはずだし。

だから俺はこの世界で生まれ育っている子供達に俺の子供達を任せようと思っているんだ。

それと、もう一つ、もしかしたらお前達は俺とアイナの関係によく似た関係なのではないかと思ってね」

と、俺が言った後にその母親が「はい。そうですよ。貴方のおっしゃった通りです。

私たちは貴方のご主人様と同じ世界からやってきました」と。その女性が俺に対してそう答えてくると、その母親が俺と娘と息子を連れて行きたい所があるらしいのだが。俺達は、まずはこの子の両親に会いに行きたいと俺達はそう伝えた。

俺は俺の嫁と一緒にその子の両親のところに俺達は向かったのである。

俺と俺と嫁、そして、俺の子供達がその子の父親の家に到着すると その子の父親は「俺達の家になんの用だよ!俺は忙しいんだよ!!帰ってくれよ!」と、俺達を追い出そうとする。

その言葉を聞いたその母親、そしてその母親は、俺に、自分の息子のことをよろしくお願いします。と言うと俺に向かって、頭を下げてくれた。その母親が俺に向かって言う。

「あなたなら。この子と、私の夫にこの世界で生きる希望を与えてくれるはずです。

だからどうかこの子を、私の息子のことを救ってくれませんか」

俺に頼みごとをするその母親の言葉に俺と俺の嫁は俺が「分かった。君の願い、叶えてあげるよ」と返事をして。

それからその母親はその家の中へと入っていったのである。

そして俺と俺と嫁は俺がこの世界で暮らしていた家に向かうために。俺の住んでいた家に俺が向かうことにした。

その家の中には俺の娘と、その父親と、アイガヤ王国に暮らす人達と俺の家族がいるのだけれども、この国に来る前にアイガヤ王国を俺達が去る際に俺の娘の友達と、この家に一緒に住むことになった者達と、それから、その家に住んでいる俺の妻と、この家には俺の娘と、俺の子供達だけが残っているのだが、その家には、俺の妻とアイナ、それに、アイガヤ王国の王族とアイガヤ王国の民の何人かが暮らしているので。

俺達がそのアイガヤ王国で俺の嫁と共に過ごしたあの家に向かったらそこには誰もいなかったのだ。

アイナ達が住んでいたはずの家が、空き屋になっていたのである。俺の妻もそのことに驚いていたのであった。

そして俺は思う、俺の知らないうちに、この世界のアイガヤ王国に居るアイナの友達と。

このアイガヤ王国に住む人々と一緒にアイガヤ王国王都の方に向かっているであろう。

そしてアイナはもうこの世界には存在しないということに。俺はそれを実感してから。

涙が出そうになる。でも、泣いてなんかられない。俺はアイツと、この子の為にこれから生きなければならないからな。

それから俺はその男の子の両親が暮らす、俺がアイナと一緒に暮らしていた家をリフォームした家に向かおうとしていた時に俺を後ろから呼ぶ声が聞こえたので俺は振り返る するとそこには、女の子の姿が、その女の子は、アイナだった。俺に近づいてきて俺をいきなり抱きついてくる。

俺は女の子に聞いてみる。「お前はアイナで良いんだよな?」と。

すると、俺の嫁がアイナちゃんに声をかけた。

「ちょっと、あんた。今すぐこの場から離れなさい、この人が言っているのが本当ならばこの子はまだこの世界に来て日が浅いのだから、それに、今すぐにこっちに戻って来てこの人とアイナちゃんの体の中にある何かしらを入れ替える必要があるの。

いい?これは命令だから今すぐここから立ち去りなさい!!」

そう言って嫁は女の子のことを無理矢理家から追い出して女の子のことを追い出すと、アイナちゃんが俺達の方に戻ってくる すると、俺の嫁がアイナのことを抱きしめていた。

俺の嫁は泣き出しながらこう言う。

「良かったわね。やっと再会できたみたいじゃない」

俺はそんな二人を見ていたら、アイガヤ王国に居座るドラゴンがこちらのほうをじっと睨んでいた。

そしてそのアイガヤ王国に住む住人は、俺達の姿を見て慌ててアイナに近寄ってきた。

アイナはその人達に抱きつくと、嬉しそうな表情をしていたので俺と嫁も、そしてその人達も。

その女の子の笑顔を見て安心した様子を見せていたのである。

アイガヤ王国にある。ドラゴンの巣の近くの森での出来事から二週間程経過した頃に俺の目の前に俺の子供が現れる その子供を見てアイナの子供が

「お父さんお帰りなさい!!!!」

俺はその言葉を聞き俺は心が温かくなってくるのを感じてしまう。その子供の名前は『アイガヤ』

この子が俺に自分の名前を言ってから俺は思わず俺はその子に、ただいまと言いたかったけれどそれは出来なかった。

なぜなら、この子はまだ産まれて一年経っていないからだ その子供の名前は俺の娘であり、俺の妹にあたる。この子の名前は『アイカ』という名前なのであるが、俺のことをパパと言ってくれている。しかし本当の父親ではない。

そのことは俺は分かっていてこの子にどう説明したらよいのかを俺はずっと悩んでいて、結局俺はこの子のことを呼ぶ時は、君と呼ぶようにしている。

この子は俺の義理の娘、血は繋がっていない。しかしそれでも、この子は俺のことを大切に思ってくれていて、いつもこの子は俺と一緒に行動していてくれたのである。

そんなアイカに俺は話しかける。

「えっと。アイガヤ。君はアイナに似ていて、とても可愛いんだけれどもさ、アイナのことについて、俺の知っていることを全て教えて欲しいんだ。お願いできないかな?」と俺はそう言いつつ。

俺のことをアイカに抱きしめてくるアイガヤに対して、アイガヤの頭を撫でてあげたのである。

するとそのアイガヤがこう言う

「はい。わかりました」

そうしてアイガヤが話してくれた。この子のことを産み落としてくれた母親がどんな人なのかを教えてもらった。

そしてこの子の母親の名前が『アイア』という事とこの子がまだ赤ちゃんの頃からのこの子との思い出話を聞かせてもらえたのである。

俺はその話の続きを聞いていくと俺はその話の中で疑問を抱く。

どうしてそのアイアという母親はアイナと一緒にこの世界にやってきたのかということを、 その疑問に対してアイガヤは俺がアイガヤの事を優しく抱き上げているその最中でも俺の顔を見て、真剣な顔をしながらも。こう言った。

「お母様とお父様がこの世界に来た理由は分かりません。でもお二人は幸せでしたよ」

と、俺に言うので俺はその言葉に疑問を持ち。その理由を聞いたのであった。

そいつの話ではこの子を産む前からこの子のことを気にしてくれて。

生まれた時にはその小さな命を守る為に立ち上がっていたらしく。それからもずっと自分の娘のことを守ろうと頑張ってくれていたということだった。

だから、その子は俺の娘と、アイガヤは姉妹のような存在でもあるらしいのだ。だからアイナは、その母親のことが大好きで、実の親だと思っていたようだ。アイガヤはアイナが異世界から来た人間だということは知らないようなのだ。

俺の娘と一緒で。異世界からの迷い子としてこの世界で産まれ落ちた人間だとそう思っていたようである。俺はそのことに驚いてしまいアイガヤに聞いてみることにする。するとその問いに対してもアイガヤが丁寧に答えてくれる。

「この国、いえ。正確にはあの方が住んでいた国の王族があの人のお兄様によって滅ぼされたことは既に皆さんご存知のことだと思います。その時に、あの人は殺されずに、どこかに連れ去られてしまったのですね。

あの方はそれからも必死に生きようとされていたんです。ですがその努力も報われませんでした。私が生まれた頃はすでにあの方が生きている可能性はかなり低くなってしまっていて。でも、その僅かな希望にかけて、私は貴方の子供を授かった。

そして貴方とアイガヤが出会うのをずっと待ち望んでいたのですよ。だから貴方達がここに来られて、こうして再会出来たことで本当に嬉しく思っています。

それからあの人に貴方の事を頼まれていました。貴方なら私の愛するアイガヤのことも救ってくれるはず。

そして、あの子の願いを叶えてくれるはずだ。ですからどうか私の代わりに。この子をよろしくお願いします。

あの子にも、貴方のことは話しています。だからきっと私と同じように貴方の言うことを素直に聞いてくれるはずです」

俺はその話を聞いた後に俺の娘のほうを見る、その俺の視線に気がついたそのアイナの子供である。

アイガヤが俺のところまで走ってきて、俺の体にくっ付いてきてから、俺の頬っぺたに自分の頬を当てて俺に甘えてくる。そんなアイガヤを見ていると俺は愛おしさが溢れてきてしまうのだが でも俺の心の中ではその感情とは別に。

俺の子供達がこんな危険な状況に置かれてしまっているので。俺はアイガヤに頼んだのだ。

「アイガヤ、俺はお前にこの国を任せたいと思っているんだけど。アイガヤは、その、大丈夫なの?だって、俺の大事な、大切な娘なんだけれども、それにアイガヤはアイナのお母さんからお前の事を任されてるんだよな?」と言うと、 するとアイガヤはこう言って俺の胸に飛び込んできたのである

「はい!!私はもう立派な大人ですし、それにこの国が大好きなんですよ」

アイガヤはそう言うと、自分の手をぎゅうっと握りしめてから「それに私はアイナさんとは仲良くしたいと思っていましたし。私達姉妹は似てますからね。一緒に暮らすのも良いと思うんです」と、そう言ってきたのである。

俺はアイガヤのことを信用することを決めて、それからアイナとアイガヤの二人と過ごすことにしたのである。

俺は、自分の子供たちの、その成長ぶりに驚きながらも。

この二人のこれからの人生が幸せなものであって欲しいなと思ったのだった。

俺はその日。アイナと一緒にアイガヤにアイガヤのお父さんのことについて色々と聞いていたのである。

まず最初に、アイナに、俺と別れる前の最後の日に俺が、アイナに告白してから、俺の意識がない時の話を聞こうとしていた時。

俺はこの世界に呼び出される前に俺はアイナと一緒に居たということを知った 俺はアイナと別れた後、俺のことを勇者だと言った男と共に魔王を倒しに行き。俺を呼び出して、その力を与えてくれた神を名乗る者がいる城に向かうことになったのだという その時俺は自分の身の危険を察知してその勇者の力をフルで使って逃げ出そうとしたのだが。

それは失敗してしまい。その男によって気絶させられてしまい。目が覚めた時は俺の体はボロ雑巾のように扱われていたようで。

体中が悲鳴を上げていた。

俺はどうにかその体を動かして立ち上がろうとしたが体が言うことを聞いてくれない そんな状態がしばらくの間続いたのちに俺の元に男が近づいてくると俺を担ぎ上げてどこかに向かって移動を始めたのである。

それからどれくらいの時間が経過していったのか分からないが俺はとある部屋に到着すると、そこには俺を召喚した。

その男は「ようこそ我が城に、さぁ、君が欲しがっていたものがここにある」と言って、俺に笑いかけて来たので、俺のことをどうするつもりなのかを尋ねると「君の力は本物だから。僕の奴隷にしようかな?」と気持ち悪い笑顔でそう言った

するとそこで俺はその男の隙を見てその部屋の出口の方へ全力で走って逃げ出した しかし残念ながらその部屋の中には俺のことを監視していた奴らがいたのである 俺はすぐにその兵士達に囲まれてしまい。

そして俺のことを殺そうとしてきた。その兵士達から攻撃を受けて俺は致命傷になりかねない怪我を負い。

血が流れ出てしまっていた そこに現れたのが、アイガヤのお父さんだという人で、彼はその兵士の一人一人に剣を突きつけて動きを止めてみせた。

そして彼が言うにはその兵士は元々は俺の部下だったという事を教えてくれたのであった。

俺はその話を聞けて良かったなと思い。そしてこの人も、この世界の平和のために、俺のことを殺しに来た人か、それともこの人達は違うのだろうかと思っていたら。この国の宰相がこう言って来る。「君を殺すつもりはないよ。君のような人材を殺せと言われたりしたら、流石に逆らうことは出来なくてね」と言って俺のことを見て微笑んでくれたので、俺はホッと一安心して。この国に暫くの間住まわしてもらうことが決定したのだ。そして俺は自分が元勇者であるということを告げたのである。

しかしそれでもこの人達の態度が変わることはなかった。そのことに疑問を感じて尋ねてみると。

彼らは、俺の力を認めていて、そんな人間が敵に回るよりも、味方にしたほうが得であるということを伝えてきてくれた。

その話を聞いた俺は、そんなにこの国の戦力は高いのか?とも思ったりしたが。

どうやらいつの間にか俺に惚れ込んでしまったらしく。俺のことを殺したいなどと思わないと言ってくれているのだ。

俺はそんな彼らに対して感謝の気持ちを伝えると アイナがその部屋にやって来てこう言ったのである。

「私のお姉ちゃんになってくれませんか?」と、俺は突然の言葉に戸惑ってしまい。

その言葉の真意を聞くことに その言葉に対して、アイナが俺のことを家族として迎え入れたいとそう言っているという事を話してくれて アイガヤはアイナの事をお母様と呼びたいと言うことを言われてしまった。

そして俺は「分かった」と答えてしまったのであった。

すると嬉しかったようで、涙を流していたアイナに俺は抱きしめられてしまったのである。

それを見た他の女性達が何故か俺の事を睨んでいるのが怖かったが気にしない事にしたのである。そしてその時に俺のことを助けてくれた人の名前を聞いたが。その名前を聞いただけで俺は鳥肌が立ってしまった。そして名前を言うと。

その人の凄さを改めて感じてしまうのである。それからしばらく経つとこの国の重鎮が集まってきていたので俺はアイガヤを連れてその場所から離れることにした。

そして次の日の朝になると、アイガヤはいつも通りに目を覚ました。

しかしまだ幼い子供なので寝起きはかなり悪く。朝ご飯を食べ終わった後も眠気が取れないような様子だった。

それからアイガヤが眠りこけてしまっている間。俺は俺でアイナとアイガヤの両親からこの国での過ごし方などを教えてもらっている。それから少しばかりアイナとアイガヤの母親であるリセアと話をしていた時のことだった。

アイガヤのお母さんのリリアが、こんな提案をしてきてくれる。

「貴方がもし良ければこの子と、私の娘。アイガヤと遊んでもらえませんか?貴方ならこの子を救ってくれるはずです。お願いします。あの子にも友達が必要なんです」

俺はこの国に住むようになってからずっと考えていたことがあったのだ。そのことについても話しておく。それから俺はこの子達のことをアイガヤに紹介するために彼女のところに行く。すると俺のことを見たアイガヤが嬉しそうな顔をする。

その表情を見て俺の心は暖かくなって行ったのである。

そしてアイガヤは

「初めまして!!私はアイガヤって言うの!!貴方の名前はなんて言うの?」

と元気良く挨拶してくれた。

それから俺とアイガヤはこの城の庭園を歩き回ることになった。

アイガヤは本当に楽しそうに俺と歩いている 俺達はこの城の中にある。俺とアイナが出会った。

この城にある。この庭にやってきた。ここにはこの世界の風景を模した綺麗な花壇があったりするのだが、俺はまだ、この場所が、あの時のままだったんだなと思っていると、アイガヤに手を繋がれてしまう。

アイガヤが俺にこう言う「お母さんが言ってたんだけど、この城にいるとね。お母さんとお話をしているみたいだって」

そう言ってきたアイガヤに俺はアイガヤのことが可愛くて頭を撫でてしまう。

するとそれを見ていたメイドさんや侍女さん達に微笑まれてしまったので恥ずかしくなった。俺は照れくさくなりながら。

そろそろお城に戻ろうかということになり。二人で並んで歩いて行くことになったのだが。

その道中でまた、俺は誰かから視線を感じていたのである。それは先程から、俺達を尾行してくる。

黒ずくめの怪しい連中の気配をだ。俺達の会話が聞こえる距離までは、近寄ってきているのだが。俺達の姿を確認して離れていくという行為を繰り返していたのだ。

それから城の中に入るとアイガヤが俺に抱きついて来たのである。

そして「これからは私と、この城の人たちと、この国の人たちと。一緒に仲良く暮らしていきましょう」と俺の手を取ってそう言ってくれた。俺はそのアイガヤの言葉に対してこう返したのである

「うん、そうだね。アイガヤと一緒に楽しく過ごそうね」そう言い終えると、アイガヤのお父さんであり。

アイナの父親でもある。リゼドから連絡が入る

「アイナから聞いたんだが、娘が世話になっているらしいな。アイナをよろしく頼むよ」俺はその声を聞いて。

やっぱりこの人達には勝てないんだろうなと。俺はそう思いながら。この人となら良い夫婦になれるなと思ったのであった。

そしてアイガヤの父親と、これからこの国の王として頑張って行くから。俺のことを応援していてくれと約束を交わしたのであった。

その後、アイガヤとアイナと一緒に、これからどう過ごすかを話し合った結果。

アイナは、俺と別れてからの出来事を語り始める。俺の知らない。アイナのことを、この国がどうして滅んでしまい。

魔王軍によって乗っ取られてしまったのかを、俺に聞かせてくれた。

俺はその話を真剣な眼差しを向けて聞き入っていた。

そしてその話の続きを俺とアイナとアイガヤの三人が、俺が寝ていた場所とは別の。アイナの寝室にやって来た時。俺はアイナからあるお願いをされる。

「太郎君はさ、私が眠っている時にどんな夢を見てたのかな〜。あぁ、勿論嫌じゃなかったらの話だけどね」と、その言葉を俺は信じてみる事にした その話の内容とは俺の事を愛していたと言ってくる女の人がいて。

それがアイガヤだと聞かされてとても驚いたのだ。

それから俺のことを、本当の意味で助けようとしてくれている。この世界の神を自称する人物がいるのは。

この世界の、この大陸の、一番北の位置にあると言われている。その場所は海が近く。その海に、巨大な船のような物が浮いているのだという しかし俺がその船に乗り込むためにはその船がある所まで行って。

そしてそこから、その船に乗って目的地に向かわなくてはならないらしい。しかし、俺はその船の場所は分かるが。そこまでどうやって移動するかが問題なのだ。

そのことについて俺は悩まされてしまい。そのことについて、どうすれば良いのかを考えるが。

アイナとアイガヤのお父さんと、リリアにこの国で暮らすように言われたこともあって。

俺はその提案を受け入れることにした。それから俺とアイナ、そしてアイガヤの三人で、この城の外に出る事にした。

俺はアイナとアイガヤのことをアイナのお姉ちゃんと呼んで欲しいと言われてしまって、二人にお姉ちゃんと呼ばれている。

そんな風に呼ばれ慣れていないせいなのか、俺はアイナのことを姉と呼び、その言葉を口に出すだけで顔が熱くなっていくのを感じている そんな風に呼べと言われた理由は。俺にはよく分からなくて。アイナから、私のことを守るお姉ちゃんとして振る舞ってと言われたからだ そんな俺に対してアイナとアイガヤは嬉しそうに笑いかけて来てくれている。

そして俺はアイナの背中を見ながら歩いて行き。この世界のことを案内してくれるとのことだった。

アイガヤと俺はそんな風に接しながら城を歩いている 俺が元いた世界で生きていた頃には絶対に見ることが出来ない光景が広がっているこの世界を歩いているだけでも十分に楽しかったのだが。

その世界に生きる人の姿を見るともっと興味を持つことが出来た 俺はこの国の王様のリゼルドさんに呼び出されてしまったので、その場所に向かうことにしたのである 俺は、リゼドに呼び出されたので。

アイガヤと一緒にこの国の王の執務室へと向かうことにしてアイナと別れた後。アイガヤと共に城内にある廊下を通りながら歩いていく。

俺は城に来る途中でリゼドにこう言われてしまったのだ。

この国ではアイガヤに危害を加えようとする者は少ない。しかしそれでも完全に居ないというわけではない。

だから城の中にいても、常に警戒しておくようにしておいたほうがいいだろうということをリゼドさんは教えてくれたのである。

俺達がその部屋にたどり着いたときには既にリゼドが俺達のことを待っていてくれた。

俺はリゼドに挨拶すると「そんな堅苦しい言葉使いをしなくても良いんだよ」と言って俺のことを見つめてくる。

その言葉遣いについて、あまり気にしていないようなので俺は気にしない事にしたのである それからリゼドが、これからどうするつもりなんだと言ってきて。俺のことを、アイガヤのことを任せたいと言ってきて。

そして、アイガヤのことを守ってあげて欲しいということも伝えてきた それから俺達は部屋に戻り。

アイナのお母さんで、この国の姫様である。リリアから貰った。

リザリオ王国が滅ぶ前の話を教えてもらうことにした アイナもリリアの話を聞いた時には驚いているようだった。

アイナが言うにはリゼドさんの先祖である初代国王が、勇者だったと言う話を初めて聞いたのだと言う。

しかしリザリオ王国の王族で、この事を知らない人間の方が少ないはずだが、リゼドが、リザリオ王国の滅亡の際に。

この城の中にいた者たち以外のほとんどは、この城の外で生きていくための力を付けるための学校へと行くためにこの国から出てしまっていたので。知らなかったのだという それならばリリアがこの城に残った理由は、アイナとアイガヤを守るためだという。

俺はそのことを聞いてから、何かあれば俺の方から力になることが出来ると思うと言っておいた。

するとアイナは嬉しそうに微笑みかけてくれる。そして俺は、俺の体の中から、あの女の声を聞いた。

その女の名前は「サニア」というのである 俺はその名前を聞いて驚く

「お前は俺に話しかけてきているということは。まだあの子達のことを見守ってくれるのか」

俺は、そう言い。少しばかりの間だけあの子達の傍から離れなければいけない状況にあることを。

そして俺がこれからあの子達のために何をしなければならないのか。

それを全て説明してくれた 俺はこれからあの子達を救いに行く。そう言い終えたあと俺はリゼドに対して頼みごとをすることに それは、もしもの場合に頼れる仲間を一人増やしてもらいたいというものだった。

それは今から向かう場所で何が起きるかわからないためである リゼドはその話を聞くと。

すぐに、アイナやアイガヤのことを気に入っている女性騎士を呼びつける。

彼女は、アイナの護衛をしている女性であり。この国でもトップクラスの腕前を持っているとのこと。

そしてその女性騎士を俺の仲間にするかどうかを決める試験を行うことになったのである

「私は、この城の中で最強の剣の実力を持ち合わせていると。この城で誰よりも、そう思っているつもりですが。

この私に勝てるような人間が本当に存在すると思っているんですか?」俺はこの城の中に存在する。

最強と呼ばれる存在と手合わせをして、俺が勝つことで俺の仲間になってもらえないかと思っていると伝えたのだ。

そして俺はその勝負を引き受ける。俺はまず、目の前にいる女性の武器を見る。それは刀であり。

俺は彼女の強さが、どれだけのものであるかが、なんとなく分かった。

そして、彼女が構えると。俺は彼女に仕掛けることにしたのである。すると、やはり。相手はかなり強いということが分かる。

「貴様に負けることなど有り得ない。この国の王に認められたという事はそれなりの実力者なのだろうが、しかし!私がこの場にいる限り!この国には一歩たりとも踏み入れることは決して許されない!」

と、彼女は俺に対して本気で掛かってくる。

俺は相手の攻撃をなんとか避け続ける 相手が攻撃してきた時にカウンターを仕掛けるようにして俺は攻撃を仕掛けていったのである。

しかし俺の攻撃は簡単にかわされてしまう。俺は、それから何度か攻撃を試みるが それもことごとく避けられてしまう 俺はこのままでは相手に一撃も当てられないと判断して、俺自身のスキルを発動させることにする。

「さあ、俺の技を受けてくれ。【一心一体】!」俺の言葉が発せられると同時に。

俺が手にしている剣の威力が一気に増す。そして、その一撃を、俺は相手に当てることができた。

しかし相手はまだ倒れない そこで俺と彼女の戦いが終わりを迎える。

俺はリザリオ王国を旅立つ前にリリアのお願い事を叶えることにする そのお願い事とは、俺の体に封印されている。

女神と悪魔に関係がありそうな能力を解放しろというもの 俺はそのことについて考えながらこの世界に存在する魔法を使うことが出来る人物。

アイガヤの元へと向かうのであった。

そして俺の視界に入ったのは。アイガヤに向かって、襲いかかろうとしている人物がいたのであった。

俺が、この国の王である。リゼルドさんに呼び出しを受けていた時。アイナとアイガヤと一緒に城の中を見回って。

俺が元々過ごしていた部屋に戻ってきていると、そこにいたリゼルドさんにアイナのことを守る為の騎士として、一緒に行動して欲しいと言われる その言葉にアイナはとても喜んでいたが、俺にはアイガヤのことを守るという理由もある。

俺はこの国に来て間もないこともあって。この国の人達が信用できる人なのか分からない部分がある。

俺は、その気持ちを伝えてから。この国にどんな人たちが住んでいるのか、どういう仕事をして暮らしているのかというのを知ろうと思ったのだ そんなことを考えながらアイナの案内で城内の中を見て回っていると。

その途中で俺は一人の人物に襲われる。その人物の性別は不明だが、その人物が俺に対して向けた感情に。俺が覚えがあるものだったのである その女性が放った。怒りと憎悪が入り混じったような視線を受けてしまった。

それから俺はリリアから貰った。俺が持つ。俺にしか使うことが出来ない特殊な力を解放することに。俺はリリアの言っていた通りに。

その人物の名前を口に出した。そして、その力を解放するための詠唱を唱えると。俺が握っている。

剣の刀身が青白く発光し、それから直ぐに、その力は発動した それから、俺は俺が操られていることに気が付き。

俺はその女性を倒す。その後、リゼドが呼んでくれた女性騎士と戦って俺は勝利した その女性は俺との戦いに敗北を認める。

それから彼女はリゼドから。俺と同行することを命じられる。

それからリゼドさんは俺に対して、アイナとアイガヤのことを守る為に。

彼女達二人と共にこの国で暮らして欲しいということを頼まれたのであった。

俺は、リガイヤさんの頼みを引き受けようと思い。アイガヤのことを守れるだけの力を付けなければと強く思った。

そんな風に思えたのも、俺にアイガヤとアイナのお姉ちゃんでいてとリリアが言ったからだ それからアイナがこの国に来る前に住んでいた場所へ案内されると言ってくる。

俺はアイナにアイガヤと一緒に付いていくと伝えた 俺はアイガヤにアイナと一緒にいるように伝えるとアイガヤは笑顔でアイナに抱きついていた。俺はアイガヤに俺がこの城に来る前まで暮らしていた家で待っていると伝え。

俺は一人でその家へ向かうことに すると俺はある女性から話しかけられる

「お前がこの城に来た勇者だと言うのは本当だったようだな。

お前に少しだけ話がある」と 俺はこの城ではアイガヤのことを気に入っている。女性騎士がアイナのことを護衛していること。

そしてその騎士はリゼルドさんの娘だということを聞いたことがある それからその女騎士と話をする事になったのだが、その女騎士は、自分が、この国の最強騎士であることを名乗り俺と模擬戦を行うと言ってきた

「お前のようなひよっこに負けるような私ではない! 私の実力を見せてくれる!」そう言うと。俺に向かって攻撃を繰り出してくる。

その速さは相当なものだと思う そして女騎士が、持っている武器を俺に向けて振って来るが、俺の持っている剣で攻撃を受け止めると、そのまま俺も反撃をする だが女騎士はギリギリでそれを避けてしまう。

しかしそれでも攻撃の手を止めることはない 俺も攻撃を繰り返していく 俺は、相手の動きをよく見ながら攻撃のタイミングを図る すると俺は相手と自分の立ち位置を確認し、相手の後ろ側に移動すると、そこで一気に攻めに転じる 俺は相手が攻撃の体勢に入る前に攻撃を行う その攻撃は見事に決まる

「まさか、これほどまでだとはな。流石は、アイナ様とリゼルド王が選んだ男といったところか」そう言い残すと。

その女騎士は自分の力のなさを感じて悔しい気持ちを滲ませながら俺から目を離してしまう そして、その日を境に、アイガヤのことを見守っていてくれる女性が現れることになる。

アイナのことを襲おうとしている女性の存在を確認した俺はアイガヤを連れてアイナの部屋へと急ぐ その道中、その女とアイナは接触をはかり。そして俺の視界の中で。俺と女は交戦状態に しかし、その状態はすぐに解除されることに。

そしてアイガヤが俺と一緒に来ていたことを確認すると、俺の前から姿を消した。

「貴様には私と同じような力を感じる。それにあの女との因縁が貴様にはあるはずだ。

私ならば貴様に復讐する機会を与えてくれよう。私についてこい」と言い。

そして俺はこの国の最強の存在である。リゼルドさんの一人娘であり。

最強と呼ばれている。リゼドさんの娘である女性騎士と手合わせを行うことに その手合わせを行うのに丁度良い場所は訓練所となっている場所である 俺はまず。相手の武器を見極めるため、リゼドさんのところに武器を取りに行くことにした。

ただ、この城に存在している騎士達は、リゼルドさんの命令を受けているのだろうか? 皆リゼドさんの顔色を窺うような行動を取っている それからリゼドさんから、俺は剣を貸すので手合わせを行って欲しいと言われ。その相手として指名されたのが、 この国最強の騎士のリディアさんだ そのリデアさんのことはアイツと俺が初めて出会った時に感じたものと同種のものだと感じることができた そのリゼアさんからは手合わせを申し込まれる そしてその勝負の結果が俺の勝ちとなり。俺は彼女の強さに感心する。

その強さに惚れ込んでしまい。俺は彼女にお願い事を言う 俺はリゼルド王の知り合いであるリゼルドさんに呼び出しを受ける リゼルド王とリザルド王妃にリリアのことを聞いてみる そして、その二人は、俺にリリアのことについて尋ねてきた リゼルド王は俺に対して、リリアのことをどう思っているのか聞いてきた 俺はリリアの事を大切な人と思っていることを伝えるとリゼルド王に、リリアのことを幸せにしてやれと言われたのである そんなリリアのことを考えていてリリアのお願い事を思い出す。

そのお願い事を叶えるために。俺はアイナにリゼアさんに勝てるくらいに強くなる必要があることを伝えてから。

そのリゼルドさんの娘のリゼルアさんに手合いを願う事にした。

それから俺はその女性騎士のリディアと戦うことを決める。その女性は、俺よりもかなり強いことが分かる。俺はこの女性と手合せすることでもっと強くなれると感じたので、その申し出を受けることにした。そしてその女性は剣を鞘に収めたままの状態で俺に対して剣を向けてくる

「本気で行くぞ」

俺はそう言われた瞬間に、その女性が発している殺気に怯みそうになるが。

なんとか堪える それからお互いに相手を殺す勢いで戦い続ける その結果。リザリオ王国最強と謳われるリディアとの戦いに勝利する。

俺はリゼルド王様からお礼を言われる そして俺はリディアさんに連れられて城の外にある森へ案内されて、そこの森に潜んでいる魔物を討伐してこいと言われる。

その依頼を達成して帰ってきている途中でリディアさんは姿を消す そしてリディアさんはまた俺の前に姿を見せると。

リゼルド王からの依頼を受けた。俺はリゼルドさんと会う約束をしていたのだが。

その時には、リゼアさんに呼び止められ。リゼルド王とリゼリア王妃の護衛をする事になる。

その護衛対象の中にはアイガヤとリリアがいるらしい それからアイナと一緒にリゼルドさんに会う為に王の間に向かって。

リゼルドさんは俺たちのことを見て、 俺達に対して、俺達の国の王族達と交流をしてくれないかという。

リゼアンからの申し出があった その交流会を開く場所として俺達の家に決まり。俺達が住む家から一番近い街に。

リゼンダという都市がある そしてそのリゼアンが用意してくれた家にリゼルドさん達と一緒に向かう。

それから俺達とアイナの歓迎会は無事に終える事が出来たが。俺には一つ疑問がある。

それは俺の住んでいる場所の近くに、リリアが言っていた遺跡が存在しているということだ。そしてリゼルドさんに。

アイナが住んでいる場所を詳しく案内してくれと頼むと。

俺はリゼガさんとリゼルドに。リリアのことが気になっているから、俺の家の周りには何か特別なものがあるかもしれないから、それを確かめたいということを話す それから俺が住んでいる場所に辿り着くと、アイガヤとアイナが家の中にある。

地下室を見つけ、その中へ そこには魔法書と呼ばれる書物が置かれていた リリアの話ではリゼルトが封印されているらしい。

そしてリゼルトは。俺に、リリアとリゼドの娘を守るようにと言ってからリリアを眠らせるように頼み込む。

それから俺は。俺とアイガヤでリゼルトの封印を解くために行動することにする。リガヤさんに許可を取るのを忘れてしまったのだが。

俺とアイガヤはリリアに頼んで俺達だけでリゼルトの眠る部屋に行かせてもらう そしてその部屋の前に到着したのだが。

俺達が見たリリアの部屋とは少しだけ雰囲気が違った。俺達が入ったのはリリアが暮らしていたとされる部屋で、リゼルトが眠っていると思われる場所は別のところにあったので俺達も別の場所を探すことに だがそこにもリゼガの姿はなく、その場所にもリリアはいなかった その日はリゼルガとアイナ、アイガヤ、そして俺の4人で、この家に住み続けることに決めるのだった。

だが次の日の朝になってもリゼガが戻ってくる気配はない そして俺が家から出たとき。

リゼガがこの家に入っていく姿を見かけた気がしたが。

しかし直ぐに消えてしまって結局見失ってしまった リゼドは、自分がリゼルドを守れなかったからこそ、今度こそ、自分が責任を取らなければいけない。そして自分がリゼルドとリリアの二人の面倒を見ようと。二人のために自分が何を出来るかを考えた結果。

自分の娘にこの国の王女を任せようと思った。そこでアイガヤにこの城の中で自分の娘のことを護衛してもらう事にした。

そして、アイガヤは自分が今まで経験してきたことから考えると、リアナは、自分に懐いて来てくれる。

だが、自分の娘のリリアも俺と仲が良かった。なのでリゼルドと、アイナを護衛するようにリゼルダに伝えようとしたのだが、リゼルドも自分の護衛に付けようと思っていたのだが。そこでリゼルドは俺とリゼルドの二人が護衛に付くことになる。

俺はその日からアイナと二人で一緒に寝るようになった。その事で、リゼガの居場所を探ることが出来るかもしれないと考えたからだ。だがその事に関して。アイナは嫌そうな顔もしなかった。むしろその事を受け入れてくれるような表情もしていた。俺はその事から。リゼナも俺のことを好きでいてくれているという事を感じたのである。

リゼラとアイガヤとアイナの三人が俺の家で生活しているが。俺はリゼルドが何処にいるのか探し続けている。

しかしリゼルドは見つからないので。そのことで。俺達はリゼルドを探し続けることになる アイナから、俺はある事を相談される リゼルアはリディアの実力に勝てるようになるのを目標にしているのだという。しかし現状は全然歯が立たないのだと言う。

そんな話を聞いた時俺はアイナがどうしてここまでの強さを求めるのかを聞いてみたくなったが。アイガヤに止められた。

して、その会話の中で、最近アイガヤは、この家の周辺に結界を張るための魔法を習っているという話を聞き、それがどんな内容のものなのか聞く そしてアイナの話を聞いていたリゼルドが、それでは私が教えましょうとアイナに言い。リゼルドが教える事になったのである アイナの話が終わった後、リザルドさんとリゼドさんの二人の手合わせを見たいと思い、そのことについて話を持ちかけると 俺は一度リゼガの事を放置しておいてリゼリアに会いに行こうと考え、アイゼナに、リゼルタとリゼナと三人で過ごしている間に。

リゼアの捜索に付き合ってもらう それから、俺とアイガヤとアイナの3人がこの家を後にする時に。リディアと出会ってしまった。

それから俺達はリーゼアの元に向かい事情を話した後で、俺達と一緒に行動することになったのである。

リディアが仲間になってから数日後、俺達の元に魔物が襲撃してきたという報告があった。

リディアがその報告を受けてリリアの護衛として俺達の元を離れて行った後、俺はその現場に向かった。

それから暫くするとリディアからの報告があり、魔物を倒したが、その後からリリアがいなくなってしまったのだと聞かされた。

そして、俺はアイガヤを連れて、その魔物と戦った場所に行ってみると、魔物の死体の中にリリアがいたという。

俺は急いでその場所に行き、そこで、リリアを発見することができた。俺がリリアを発見した時のこと。

リリアは自分の力不足を嘆いていた その言葉を聞いて俺は。アイガヤにリリアの護衛と俺の代わりにこの場に来てくれた礼を言い。

俺は一人でリゼルドのいるであろう遺跡に行く リゼルドさんとリゼルダさんが居る部屋に入り。

俺は二人に対して、アイガヤの護衛をしているときに、リゼルダさんに似た姿の人影を見つけた。

その人影についてリゼルさんに尋ねてみると。どうやら、俺のことをこの国の王族の一人と認めてもらえることになった。

俺とアイガヤとリゼアの三人は、その日の夜に家に戻り。そしてアイナがリリアの帰りを待とうという事になって、アイナは家に戻っていった それからリゼアはアイナにアイガヤが持っている剣は、その人の物だから。

アイガヤには、この剣を貸してほしいと言って。リディアは、この家にリディアが住んでいることを話すと。

リディアにこの剣を使って、自分の腕を試してほしいとお願いをしていた そのお願いを聞いたリディアは承諾したのだが。

アイガヤはその剣を使うことが出来ないと言い出し、そのことにリディアは少し驚いていた。

それからリディアはアイガヤに対して剣術を教え始め、アイガヤの方は真剣に教えを請うていた。

リゼルドは俺とリリアとアイガヤの住む場所にリリアと暮らすための家にリゼルガが住むことを許可して貰えないかとリゼルトに相談され。俺はリゼアンが許してくれるのであればと返事をする アイガヤとリリアが二人で出かけることになり。

その間アイガヤの面倒を見ていると。リリアが俺に抱き着いて来る リゼアさんはアイガヤに剣術を教えるのに精一杯な様子で、リゼルトさんが俺の所に来てくれた そしてリゼルトはリゼドから、自分の娘のことは任せてくれと言われて、リゼドは安心して仕事に戻ったのだが。

そのあとにアイガヤはアイナとアイガヤに剣の稽古を付けてあげているリゼルディアさんの姿を見つける。

そしてその翌日。リリアが目を覚ましたとアイガヤが俺達に教えてくれて、俺達は全員で家に向かうことになったのである。

その日、アイガヤはリゼルドがリゼルトの護衛をするためにこの家に来るまでの間、自分が持っていた剣と、そして俺が借りていた。その剣とを交換した。

リリアが起きたその日にリリアはリゼルドの魔法によって眠りにつき、リリアが目覚めたその次の日の朝まで俺とリゼルドはアイゼルと、アイゼルはリゼルトとリゼルトさんに護衛してもらう事に。

リゼルトさんが俺のところに訪ねてきた そのリゼルトさんは、俺のことを信用できないのなら、俺と一戦だけ、本気で勝負して欲しいと言ってきた その言葉をきいて俺は了承し、アイガヤもリゼルドの戦いを見てみたいと希望していたので俺はリゼルトさんの申し出を受けた そしてリゼルトさんと戦うことになる。

そして戦いが始まると、俺はあっけなくリゼルトに負けてしまった それから俺がアイガヤを弟子にして、俺の弟子になったアイガヤに俺がリゼルドに勝つところをリゼルアに見せたいと言うリゼルグ。

俺はそのことに少し考え込み。俺とアイガヤとアイナの三人がこの家に住むことが認められた瞬間であった。

アイガヤは、アイナにリディアのことを頼み。俺はリディアが俺の家で住み始める。

リゼルドに、リゼルラのことを守るように頼まれて俺はその依頼を受けることにする。

そして、リゼルラはアイゼルに護衛されている 俺はアイナにアイゼナを、リディアはリゼルアに、そしてアイガヤにアイゼルをそれぞれ預けることにしたのである アイガヤがアイゼルとアイゼナの二人の娘達と共にリゼルアに護衛してもらう。

アイガヤの師匠のリゼガとアイゼナに俺の家の事を頼んだ後、リゼルアにリリアの護衛をするように依頼する そしてリゼダさんは、リゼルダの護衛にアイガヤが、アイガヤの護衛としてリゼルドが付くことになる。

アイガヤはリゼルガの事が気になっているようで。俺にリゼルドと、アイゼルの二人の護衛を任せて欲しいと頼む 俺は、アイガヤの気持ちを考えながら。アイガヤに任せることにした 俺がアイガヤにリゼルダのことを託した後、アイゼルにリゼドのことを護衛するように命じておいた 俺はその後。リディアに自分が護衛することを許可してもらった。

俺達はこの家で生活していく上で。リゼルガはリディアのことを「リディア様」と呼び 俺は今まで通り、リディアに呼び捨てで呼んでもらうことになる それからアイガヤのことが心配だと言ったアイゼルに対して。アイガヤの護衛にリゼルアを付けたので、リゼルガはアイゼナの護衛をしてくれればそれでいいと言って、俺も俺の護衛の件に関しては、俺よりも実力があるリゼルアに護衛をしてもらった方がいいと判断した。

それからリゼルガはアイナと一緒にこの家から出ることになる リゼガも、アイガヤもリディアも、そしてリゼドも、リリアも。この家を出て行ってしまったので、俺は一人この家の中に残ったのである。

俺達がいる家の周囲に魔物が現れるようになり。リゼルガとリゼルザさんが家の周辺を守ってくれる事になったのである 俺とリゼルがアイゼルとアイゼナとアイゼルが保護した女の子と。アイガヤの事をアイゼルに頼む。

アイゼルとアイガヤとアイナの事を俺が引き受けることになり。

俺はアイゼルとリゼルと俺の三人で魔物を倒すことにした アイガヤが俺のことを、俺の魔法と、俺の剣術を使って俺の師匠になって欲しいと言ってきた リゼルガとリゼルアに、俺に魔法を、魔法を教える事を許可するように言われていると。

アイゼルはそう言った 俺の答えは勿論、俺なんかでよければ、よろしくと答えると。アイガヤが凄く喜んでくれた。そしてアイガヤは俺に弟子入りをしたのである リゼルガが、自分の娘を俺の護衛の人にしたいと言っていた 俺としては、アイガヤにその事は反対だったが、リゼルが俺の護衛として、アイゼルの護衛をすることに。そしてリゼルがアイゼルに魔法を教え、そして、アイゼルの師匠が俺になることになった 俺はリゼルガに、俺の剣術は俺のオリジナルなので。リゼルに俺が使っている魔法は教えていないし、俺自身もまだ魔法を教えられないと答えた 俺の剣術は。

リゼルに俺が教えられるようなものでは。なかったので。俺に教えることは出来ない。俺の剣は。俺だけのものだからだ 俺は、リゼルとアイゼルから頼まれたので。

俺の家の周りから襲ってくる。その魔物の対処をするのを引き受けた 俺の家は、この家を中心に結界が張られていて。魔物が入ってこれなくなっているのは知っている。しかし魔物達は結界に弾かれずにこの家に近づいて来ているのだ。

俺はその理由を調べるために、俺はその家の外に出る。そして俺は、リゼルが言っていたように。

俺の周りにいる。この周辺の空間が少しだけ歪んでいるのを感じることが出来た。

この空間は。おそらくリゼルの魔法の効果なのだが。その事については、俺はまだ分からないでいる。

ただ言えることは。

この空間は普通の人には見えない。だからこの空間を見ることが出来る。俺が異常なだけだと思う。この世界では異常者の部類に入るらしいので、あまり人には言わないようにしているけど。リゼルは、普通にそのことについて話していた。

この歪みについて。俺の感覚的な事でしかないのだが。これはリゼルの力によって、リリアが眠っているときに起きて、リリアの魔力が少しずつ。この空間に流れ込んでいるような気がした だから俺はリゼルの力が関係してるのではないかと考えているのだが。

本当のところどうなのかは分からない そして俺はこの空間の事を、リゼル達に詳しく教えていなかった。

だからリゼル達は俺の事について。この世界にやってきて。俺の体に変化があって、そして。

リリアの体に封印されていたリゼルが目覚めたことで何かが起きた。としか分かっていない 俺がその事について、どう説明するか悩んでいる時に、アイゼルとリゼルが俺の家の外に現れて、リゼル達が、俺の目の前にいる。魔物を倒してくれるようだ。

俺は、この魔物の群れが何処から来ていて。どうしてここに集まってきているのかを調べたかったが。

俺自身が動くのは少し危険だったので、俺は二人の活躍を見ることにして。二人の戦い方を観察して、俺は俺自身の剣を使って、俺の剣を使う二人の戦いを見て、俺なりの戦い方を頭の中で考えながら。戦いの様子を見つめていた。

アイゼルが使う。剣が風のように素早く。そして的確に相手を斬りつけている。俺はアイゼルの動きを見ながら。

リゼルが、剣を振るう動きを、自分の剣を、自分の剣の持ち手を動かしてイメージしていた。

俺は自分の持っている剣がリゼルと、リゼルの持っている物と比べて。剣の素材が違う事に気がつく。

俺の持っている剣の方が頑丈だと言う事に気がついた俺は。

その剣をアイゼルに渡す事に決めた 俺は自分が身に付けている防具の上から、鎧を着て、その装備をアイゼルと、リゼルアの二人が戦っている所に持って行き。そして俺はその剣を手に取ると、俺はその武器の力を引き出し、俺の中にある。

リゼルの力と融合させる。すると俺の身体に、リゼルの力が流れると、その力を吸収し、その吸収し終えたリゼルの力は俺の体内で変換され、その力は形を変えて。俺の手元にある剣に、リゼルの力が凝縮されていく。

そしてその剣の形が変わり、一つの槍の形に変化する。俺がその剣を持って戦うことを、アイゼルとリゼルに説明をしなくてはならず、アイゼルにそのことを伝えると、リゼルは、アイゼルにも、俺と同じようにしてほしいと頼んでいた。

俺は、この家の中に戻ってくると、リゼルガがいて、その横にアイゼルが立っていた。アイゼルに俺の今の状況を。

俺はアイゼルに伝えると。アイゼルは驚いていた それからしばらく経って。

俺はリゼルに俺の家には俺達以外の人間が入れないようにしてもらっていたのだが。

この辺りを俺と、リゼルが二人で調査をしている最中。アイガヤの事を、アイゼルに預けたリゼルに俺は話しかける。

アイガヤが俺の弟子として、俺がアイガヤを弟子にした理由が。

俺と一緒に住んでいないと駄目だという事を説明したら、アイゼルも一緒に暮らしたいと言ったので。

それからリゼルにお願いして。アイガヤが俺の弟子になることを許可してもらうと。

アイゼルとアイガヤがこの家で、暮らすことが決定した。

それからしばらくして、リゼルとアイゼルに、リゼルの魔法と俺の魔法の違いについて説明することにし、俺はまず。

俺の持っているこの世界にはない特殊な技術を使った剣と魔法が使えるということ。それと、リゼルに俺が今使用している魔法の事を、全て教える。

それを見たアイゼルは、凄く驚きながら、リゼルが、俺の魔法を見て、この魔法を使って。

この世界で生きていくのは難しいと言っていたのを聞いていたようで。

アイゼルは、俺と同じ事が出来るようになれば。この世界で生活ができると思ったらしく。

それからは俺に頼み込んで、この魔法を覚えようと必死だった。俺はリゼルとアイゼルが頑張っている姿を見ながら。

それから数日の間。リゼルが魔法を教える時間以外は、ずっと、アイゼルとアイゼルが面倒を見ることになったリゼナが、俺と一緒にこの家で生活することになった それから数日後。この世界の魔法について勉強をしていたアイゼルだったが。

そのアイゼルの様子を見ると。リゼルはリゼルがこの魔法を覚えるのは少し早いと判断して。この世界独自の魔法について、アイゼルに教える事を諦めて、リゼルはアイゼルに、リゼルの使っていた魔法と。俺の使っている魔法の共通点と、この世界独自の魔法。

それはどんな物なのかという事をアイゼルに伝え始めた。

そして俺はアイゼルとリゼルに、アイガヤが使っている技は、この世界でも珍しいもので、他の人間には絶対に教えないで欲しいと頼む。

俺の使っている技は。この世界でも希少価値の高いものなので。

そう言われた俺はアイゼルの事を、信用する事にした 俺達四人が住んでいる家で、俺はアイガヤの師匠となった。

アイガヤに剣術を教えるため。俺はアイガヤの師匠となり、俺と、この家の警備を担当しているアイゼルの二人が。

リディアの護衛役となる事が決まり。俺はアイガヤとアイゼルの二人の護衛をしながら、この家に住み、この家を防衛している魔物を俺の剣と、リゼルガに借りている風の精霊王と、俺の魔法の融合で生み出した、風の精霊達で倒していった 俺がアイガヤに、師匠になった事を伝えると。アイガヤはとても喜んでくれて、凄くやる気になってくれた。

それからリゼルに魔法の特訓をしてもらい。アイガヤは、この家に住んでいる人達の中では一番魔法の腕がいいと思う。

それから、アイゼルは。この家の警備を担当していて。リゼルガに頼まれたので、リゼルガの代わりに、リゼルがリゼナに、この魔法について教えているのだが。そのリゼルガはと言うと。リゼルがリゼルガに魔法を教える時だけリゼルガの姿が変化する。

その時に俺の使っている魔法の事も、俺の体の変化についても。リゼルに教える事が出来ずにいて。

だから俺はリゼルが、俺とリゼルの関係が。俺の使っている魔法の秘密がばれないように、魔法を使えなかった時の、リゼルの記憶が封印された状態の時にしか。リゼルに俺の使う魔法は使えない そう思っていたのだが。リゼルの体が変化してから数日が経過して。

リゼルとリゼルにリゼルの体のことを詳しく調べてもらい。俺がアイガヤの剣術の先生になってから二日が経過したある日。

俺達はこの家を中心に、家の周囲に広がっている結界の範囲を広げている所なのだが。俺がこの家の外に出ると。

何故かこの家の周りにいる。あの大量の魔物の群れが集まってきてしまって。魔物の群れに襲われているのである。

魔物達は結界に触れて、この家に近づこうとしていた。

だから俺は、その魔物の群れに向かって走り出し、俺に群がってくる。この辺りを襲っている魔物の群れの数を一気に減らそうと。

その群れの中心に向かっていくと、俺に気づいた。

この周辺を徘徊している魔物達よりも少しだけ強い、大型の獣型の魔獣がいるのだが、そいつは他の魔物とは違い。

知性があって、言葉を話すことが出来た 俺には理解できないが。その大型種の熊みたいな見た目のやつが俺に向けて喋るのだが。

俺には、何語を話しているのかが分からなかったので、適当に聞き流す 俺はその会話を聞き流しながら。

目の前にいる大型の犬の魔獣のようなやつを倒しているのだが。この周辺の群れのリーダー的な存在なのだろうか?

その大型の狼の魔物が仲間達に合図を送ると、その魔物の魔物は俺の方を向いて。

「貴様は我々の脅威になる可能性を持っている。だから我はこの群れのボスとなってから初めて。

自分から戦いに名乗りを上げたのだ。我に敗北の二文字は無い!我が率いる魔物達が、この世界に存在する魔物の中で最強の集団だと知れ!! お前たち!この男は私と部下たちが全力を出して相手しなければ。

我らは勝てない敵かもしれないと判断を下すほどの力の持ち主。

この場に現れた不運を呪い。己が力不足を嘆くが良い」

そのリーダーらしき大型の犬が話を終えてから。俺に攻撃を開始し始めるのだが。俺がその攻撃を捌きながら様子を窺っていると。

その大型の犬に指示されていた配下の奴らが一斉に動き出す。その動きを見ている限りだと、確かに普通の魔物の動きとは違う。

そして、そんな状況の中、リゼルが突然姿を現し、俺の横に立つ 俺は現れたリゼルを見て。

その姿を見て、この場に現れたのが。アイゼルかアイガヤだった場合なら良かったんだけど。

俺の前に現れたのは。俺に剣術を教えてくれとせがんで来たアイガヤではなく。アイゼルだったからだ。

俺がこの状況に驚いて固まっている中。リゼルがいきなり俺に質問を投げかけてきた。

リゼルは、俺に質問した後。俺の身体を掴み、俺の服を脱がし始めると。リゼルはその手を休めることなく俺の体を触り始め。その後、急に俺の体に抱き着いてきて 俺がリゼルの行動の意味を理解して。抵抗しようとした時には既に遅かった。

俺は気を失ってしまう 次に目を覚ますと。俺はこの家の中にある。寝室にあるベッドの上に横になっていた。

そして隣には。リゼルがいたので俺はすぐに身支度を済ませて。リゼルを連れてリビングに向かう そこでは既にリゼルとリゼルアの二人が俺が来るのを待っていたようで、二人は俺を見るなり嬉しそうな顔をしていた。

それから俺は二人に、どうしてリゼルがここにいて、アイガヤがいなかった理由を聞くと。どうやら俺がいない間に。

リゼルがアイゼルと話をして、アイゼルに剣術の事を。教えてあげたいと言っていたようで。

それからアイゼルに剣の振り方を教えたリゼル。それからアイゼルとアイゼルは。リゼルの事を先生として呼ぶようになった。

そしてリゼルとリゼルアはリゼルガに呼ばれて。リゼルとリゼルアがアイゼルを一人残していくのは心配だと言った事で。アイゼルもこの家でリゼル達と一緒に暮らしてもらうことになり。

アイゼルがこの家に住まうことになったのだが。俺はリゼルガとリゼルの三人に。アイゼルが持っている特殊なスキルと俺の体のことについて説明する事にする そうすると。俺がリゼルに、リゼルが使える。その魔法について全て教える事は出来なくなってしまったので。

俺は、リゼルが魔法を使うことが出来ない。その時の状態。俺が魔法が使えない時の状態の時にしか。俺とリゼルが使った魔法について説明することができない。

俺の話が終わった後。リゼルが俺にお願いしてきたのだが。この世界の人間が魔法を使うことが出来なくなっても、魔法を使えたら便利な魔法があると言っていた 俺はそれを聞いて少しの間考えた後に。俺の考えを伝え。

俺の言葉を聞いたアイゼルはリゼルに魔法を教えて欲しいと言っていた。

それを聞いたリゼルが俺に。アイゼルの魔法の事を教えるために。リゼルの使う魔法が、どういう種類のものなのかを教える事になった。

それからリゼルとリゼルナの二人にも協力してもらって、俺はアイゼルに、魔法の説明をしたのだが。アイゼルの魔法についての理解力は良く。

魔法を覚える速度に関しては、他の人達と比べて、頭一つ飛び抜けていて。俺は魔法を覚えた直後のアイゼルの魔法の腕を見ると、俺でも簡単に倒せたはずの、ゴブリンとコボルトの群れにさえ負けてしまうほどの腕前で。

俺はそんなアイゼルの魔法の訓練を手伝う為に。アイゼルの師匠になって、アイゼルの事を鍛える事になり。

俺達は今現在、この辺りで起こっている事件の調査をしていたのだが。

調査中に魔物の気配を感じ取って。リゼルが魔物がいるというので行ってみると。リゼルが言った通り、この近くに魔物が生息していて。

そしてリゼルはと言うと。俺達が暮らしている家の周りを囲んでいる結界の外まで出ると。リゼルは俺達の前に立ち。

その状態でリゼルの体が変化を始めたのである。俺達はその姿が。最初に見た時と変わっていた その時に、この周辺の異変を調査するための。情報収集の役割を持つ小さな妖精を数匹召喚する事が出来たので。

その妖精を使って、この周辺で起こっている事件について、調べるように指示を出す事にして、その調査の結果。

俺達はリゼルの師匠になってから数日後に、この付近で事件が起きていることに気が付き。その原因を突き止めることが出来た そして俺は。アイゼルと共にこの付近で起きた事件の犯人を追いかけるために行動を開始するのであった。

私達家族と精霊の王様達。それに、あの子を含めた、精霊と妖精と精霊の眷属達によって、今回の騒動の原因である。

ある魔物達を倒したのだが。

私達の目の前にいる。あの子と。私に話しかけてくれた男の子が倒した魔物は。

その見た目のせいもあって。とても恐ろしい魔物のように見えていたのだが。その正体は魔物じゃなくて、人に近い姿をした。

女の子の姿だったので その子は。見た目が子供の姿なので、子供の姿でいいよねって言う感じに勝手に名前を決めてしまって

「ねぇー?君の名前はなんて言うの?」

その子が私の事を不思議そうに見つめていたので。私は思わず尋ねてみたのだけれど。

何故か私が尋ねた直後に、その子は突然泣き出してしまいました。それを見て私は慌ててしまった。だって泣かれるとは思っていなかったから だけど。その子が私に向かって言ってきた言葉に、私は完全に驚いてしまいました。何故ならその子の言いたい言葉は

「どうして、私はこんな場所に来てしまったんでしょうか」

という。まるで自分が誰か分かっていないような口ぶりと、自分が誰なのなのかが分からないと言っているような言葉を呟いていたからです その光景を見た。私と同じことを思ったであろう子供達は、自分達のことを思い出して欲しくて。

自分達がこの世界の住人ではないということを思い出して欲しかったのだと思います。だからこそあの子は、その事を告げたのだと思っています そんな事があったのですが。それからあの子の面倒を見る役を買って出たリゼルが、あの子を自分の家へと連れていき、一緒に生活することを選んだようです そのリゼルとリゼルナが家を出て行った後。

アイガヤが家に来て、あの子に挨拶をして

「よろしくね!私はアイガヤだよ!」

アイガヤは笑顔で言うのだが。

あろう事かアイガヤがいきなり、あの子を押し倒し。アイガヤは自分の唇と、その唇が触れ合っていた部分を、舐めるようにして、舌を出し、その行為を。何事もなかったかのようにやり始めるのである 私もそれを見ていたが。

突然の出来事過ぎて反応が遅れてしまい。私よりも先にリゼルの方が反応していた だがそれでも。リゼルが動き出した頃にはもう既に遅く。

あの子が悲鳴を上げる中。アイガヤが満足するまで。私達が介入することはできなかった それからしばらくした後。

リゼルが戻って来て。それからしばらくの間。私とリゼルが家の掃除をしている間、二人はずっと話していたみたいで その日から数日間の間は。アイガヤと、アイガヤが家に来た時に話していた。男の人と、その男の人の妹。その二人が家に居て。

アイガヤの相手をしている それからその日が過ぎ去り。その日の夜になると、アイガヤが急に家に訪ねて来た。

それから、その翌日。アイガヤが家に帰ってきて。私達と一緒に朝食を食べていると 急にアイガヤが。私とリゼルが住んでいる家に、泊めて欲しいと言ってきたのである リゼルとアイガヤが仲良くなってくれると良いんだけど。

それからアイガヤは、あの子に剣術を教えて、そして一緒に剣術の鍛錬を始めるのだった 俺はあの時リゼルと一緒に暮らしていた家から外に出ると。

この国の王城の中にある一室の中で。リゼルと俺とアイガヤの3人で、話し合いをすることになった。

まず俺が最初に気になった事は、リゼルと俺との、年齢差である そして次に、この国を。俺達が住む街を。俺達の街と俺の故郷を救ってくれたことに関しての感謝を述べられた 俺も俺でリゼルに、どうしてこの国に俺の事が分かったのか聞くと。

リゼルはこの世界で起こる事件が、何か悪い方向に向かっていた場合に備えて、この世界の様々な所を、移動できる手段を確保しておくようにしており。

そして今回、この世界にやって来たのは。俺がこの街に現れる前から。

この世界にやって来るのを待ち望んでおり。その願いが叶ったというわけだそうだ そしてリゼルがこの世界にやって来た経緯と目的について聞いているうちに 俺と、リゼル。二人だけの話が終わり。次はアイガヤを交えて三人での話をすることになったのだが。

リゼルが席に着く前にアイガヤがリゼルに対して。アイガヤが俺達に質問をした 俺はそのアイガヤの言葉を聞き。

俺は答えるべきかどうかで悩む そのアイガヤの問いに、リゼルは。俺とアイガヤが出会った時の出来事を話すのであった。

リゼルはアイガヤに。その当時の俺の態度に文句を言いながらも、リゼルはその当時の俺の事を話し始め、俺はそれを聞いて。リゼルにアイガヤの疑問を解決するためのヒントを与える事にした。

「ねえ、君は今の世界が平和に見えてるかもしれないけど。実際はどうなんだい?」

リゼルは俺が教えた内容を言う

「実は今、世界は混乱しているのよ。魔物が増えて被害が拡大していく中で、人々はその魔物に対抗できる戦力を揃える必要があった」

アイガヤは、その言葉を黙って聞き続け。

「そこで現れた勇者が君たちなんだ。それで勇者である君たちに頼みがあるんだ」

アイガヤの話が終わると、今度は俺の方を見て、俺と目が合う俺とリゼルはアイガヤが何を言おうとしているのかが分かるため、俺達がアイガヤの言葉を聞こうとすると

「勇者の力を僕に分けて欲しい」

俺とリゼルの二人で。勇者の力で。アイガヤに、その力を授けることを決めた

「アイゼルが魔法を覚えたら教える約束をしていた。俺の持つ力を教えよう。だからこれから、リゼルとアイガヤに。俺の力を教えることにする」

それから俺はリゼルとアイガヤに。この力で出来る事を教え。

俺のこの世界にいる間はリゼルとアイガヤが困らない程度まで強くしようと思うのであった。

私は精霊の王様と、リゼルのお父さんの王様と、それから私達が住んでいた家の精霊と、私のお師匠様である男の子と。

この国で起きた事件について、調べる事にしたのですが。私はその事件の事を、何も知りませんでした。

だけどその事件を調べて行く内に、この事件を起こしたと思われる人達を見つけました 私が見つけて捕まえたのは。

魔物の姿に変化した。精霊でした。私はその子を元の姿に戻し。この精霊の事を。リゼルの師匠と精霊の王様。

それと精霊の王の部下の皆さんに任せる事にして その魔物の姿に変化していた、その人の様子を見るために。

私はその場所に向かったのですが。その人は魔物の姿をした時の記憶が無くなっていたみたいなんです。

でもその人がその変化してしまった原因については分かっていたので、その事を知っている私には。

その人に私から教えました。すると。

その人の顔が青ざめた後。その場に倒れこみそうになったので。私はその人を支えながら

「安心してください。この事は他の皆にはまだ話してません。ただ、この事を忘れないようにして下さい」と言うのであった 俺は精霊の王とその部下に頼んで、この近くにいる。他の魔獣に変化している者達を探してもらうことにした。

その結果 リゼルの父親である、この国の王から、あるお願いされたのである この国は昔から、他国からの侵入を防ぐために、周りを高い山で囲まれた場所にあり。

そしてその山の中に、魔物や魔物が作り出した魔物。

それに魔物化した人間などの住む土地があり 俺達はその山の上にある城の一室に案内される。

部屋の中には一人の少女がいた。その子の名前はソフィアちゃん。

ソフィアは部屋の中に入ると ソフィアの父親が

「私はこの王国の第一王子。つまりはこの国の王の座に就く者。私は娘の、そして貴方方二人の恩人でもあるリゼルに。是非とも我が国に来てもらいたいと思っている。だがこの国がリゼルにとって、あまり良い国ではないということを理解して欲しい」

そう言い放つと続けて言う

「リゼルの事を快く思っていない連中がいる。そんな輩から、娘を守るための手助けをして貰えないだろうか。報酬として私から出すことができるものなら、可能な限りのものを。リゼルに渡すことを約束しよう。頼む。どうか引き受けてくれないだろうか」

俺とアイガヤがこの国に呼ばれたのは、ソフィアを守る護衛役として。

リゼルに頼まれたからだ。俺はリゼルの願いを叶えるべく、ソフィアを守り抜くことを誓う。

それから数日後、俺が城から出て街を見回ろうとした時に、リゼルと出会った。俺はその時にリゼルとアイガヤと共に、街の散策を行うことになるのだが。その際に、あの時リゼルの家にいた精霊が姿を現し。

その事で俺はアイガヤに

「あのさ、その事に関しては、もう触れないでやってもらえるかな。あの子は、あの時に起こった事を覚えていないんだよ。そして今は、その出来事を忘れようとしている。俺としてはあの子には、思い出さないで、忘れたままの方が良いと思ってる」

と あの子は。

リゼルの家に初めて来たときに。リゼルと仲良くなって。あの子と仲良くしていた精霊でね。そしてあの子の名前なんだけどね。

あの子はね。俺とアイガヤが初めて出会った日。リゼルの家に行った時にね。その家で飼われていた。

犬っていう動物と間違えられちゃったんだよね。それからはずっと、その見た目のせいで。

ずっと犬扱いされてるらしくて。だからアイガヤも、その話はもうしないようにって、注意をされていたのである。

そして俺がアイガヤにその話をするのだが その話を聞いたアイガヤの反応が、かなり面白い反応を見せてくれるのである アイガヤは少し考えて。それから俺は。あの時のアイガヤとの会話の内容を思い出しながら話すのだった

「あの子のあの姿でいる時の姿を見て、あの子が女の子だと思った? 確かにあの子が、あの子が女の子の格好をして、女の口調で話し始めたら、俺だってあの子が女の子だと思うよ」

俺はリゼルと俺が、二人で街中の散策をしている間に 俺とリゼルがこの国の城下町を、歩いている時に出会った人達と、リゼルは仲良くなっているようで。

リゼルはその人たちと、この王城の中にある食堂に行って昼食を食べて そしてその食事の時間にリゼルに話しかけてきた人達とリゼルは仲良くなっているみたいであった

「こんにちは、私はこの国の姫をしています。私と仲良くなってくれた貴女に一つお話があります。もしかしたら近いうちにこの国に災いが、そしてこの世界を巻き込む大きな災厄が起こるかもしれません」

俺がそのリゼルの言葉に、何か言おうとしたとき。俺とアイガヤにその女性の護衛をするように指示を出し。

俺とアイガヤが、リゼルの後ろをついて行くように歩いて行き。俺達がその指示に従いながら、リゼルが連れてきてくれた。この場所に来た。

俺達の目の前に広がる風景を見て 俺がこの国の中で一番綺麗なところだと感じた、その場所が見えたのだ その場所では沢山の人が笑顔になって暮らしているような。平和そのものの場所だ。そして俺は その景色を見ながらリゼルの側に近づき。

その光景がどんなに素晴らしくて、俺達に見せようとリゼルがしてくれたのかを感じ取り

「ありがとう。俺達に、こんな素晴らしいところを、見せてくれて。そして、俺達に、リゼルの事を守ってくれと言ってきてる人達が。どうしてあんな事を言ってきたのかは分かんないけど。でもリゼルは優しい子だよ。だから俺達は、絶対にリゼルを守らないと、いけないよ。それがこの国に住む。この世界に生きる、人間の使命だから」

俺はその景色を見て感動しながら そのリゼルにこの景色を見せたいと思えるほどの景色を見せられた事に喜び そのリゼルにお礼を言い 俺はこの国の王女のリゼルと一緒にその場所で食事をすることになった。

その食事の最中に俺とアイガヤとリゼルと三人で。その景色が見える場所に向かって、移動を開始したのである それからは、この世界での、平和で幸せになれる時間が続いて欲しいと思うのであった 俺とアイガヤは、俺とリゼルの師匠に呼び出された。

リゼルが精霊の国に旅立ってから暫くの間、アイガヤの面倒を見ている俺に対しての。

用事があるそうだ その用事が済んだ後に、俺とアイガヤは俺達が住む。この王都から。

遠く離れた場所に行ってしまうらしい。俺はその時が来るまでの間はアイガヤに剣を教えつつ、俺の知っている剣術をアイガヤに教えたり アイガヤを鍛えるための手伝いをしたりして過ごしていた。その事があったのはリゼルからの手紙が届き 俺にこの王城に来いと言われ。俺はその手紙を受け取り。

リゼルが用意していた、馬車に乗って。王城へと向かったのであった。俺はリゼルに呼びつけられて王城に行く事になったのだけど 俺はその王城の廊下を歩いていて。

リゼルと会った時に最初に見たのだけど。俺の視線の先に、ある部屋の前で警備している。

あの時に見掛けなかった人を見つけ。その人に声を掛けてみた その人は その人の名前は。俺と同じ、異世界から召喚されてきたという。

この国の騎士団長を務めている。男性であり。この国の王族や貴族の人たちからも、とても信頼されている人でもあるようだ その人の名前を聞くために、その人に名前を尋ねてみると

「私はこの国の騎士団に所属している。そしてこの国の王様から。貴方の世話を任されました。よろしくお願いします」

そう言って俺に手を差し出してきた。その手を取って その人はリゼルの父で、この王国の王である。

リゼルのお父さんの部下だと その人は、リゼルの師匠の弟でもあり。師匠の弟子の一人でも有り。俺の師匠と仲が良くて、一緒に訓練していた事もあったとか。

俺はその人から話を聞き この国に、魔王を名乗るものが襲撃してくるかもしれないので、それを事前に阻止してほしいと言われている事 それとその時にリゼルにも、その事を伝えてほしいということを その人が言うに。

その魔族は、その人が言うには。自分の力を高めて、更なる強さを手に入れるために、魔族として生まれ変わるために、魔獣と融合して、その融合した存在が、より強力な個体になれば。

自分が更に強大に成長することができると考えて行動し始めているみたいなのだが。

その魔獣を倒せるだけの実力を持ち合わせている者がいない。なので俺の力が必要になっているだ。

からその事を伝えるため。そしてその魔獣を倒すための、協力をしてくれるかどうかを確かめるため。俺を呼んだということらしい 俺はリゼルに呼ばれたのは その人のお願いを聞いて。その人に協力しようと思って。

その人と、一緒に行動することにした。俺とリゼルの師匠は お互いにお互いの、それぞれの道を歩むことを選んだみたいだった。

俺がリゼルに会いに、この王城にやってきた時の事を日記に書くことにしたのである 俺とアイガヤがこの王城に、リゼルと待ち合わせをしていた。リゼルに呼ばれた理由が、俺達も分からないのである。

そのリゼルに、リゼルの部屋の前まで来るように言われた俺は、そこで待っていたリゼルの執事の人に案内されて。

リゼルがいる部屋の前にたどり着くと そのリゼルの部屋の扉が開かれ リゼルと初めて出会った時のような服装でリゼルが現れる。

そのリゼルを見た瞬間。俺の目にはリゼルのことが天使に見えた。

俺の目の前に現れたリゼルの見た目は。俺が知っている限りは この王国で最強と呼ばれている。

あのリゼルの姿になっていた。リゼルの本当の姿が 俺がリゼルの姿を初めて見て。そして俺の心の中に何かしらの強い衝撃を受けて。俺がそんな感じになったのを感じたリゼルが 俺にその事を気にしないでほしいと。

俺に頼み込んできたのだが そのリゼルが可愛すぎる。そしてその姿は、本当に、まるで、この世界の神が作った芸術品。

この世に存在する中で。最高に美しい。その美しさを持ったリゼルの姿を見て、そして、この国の王の娘である、この国の姫様だ。

そしてあの時の約束を果たしてもらいに来たのだ 俺とリゼルがこの王城に来て。

俺とアイガヤを呼び出したことの説明を聞いた。リゼルはこの国の中でも、その実力を認められていて。

この国に危機が訪れるようなことが起きたときに。そしてその時に必要になる戦力となるであろう者達を集めて、リゼルのこの王城にある部屋に。その集められた者たちが集められるのを待つことになる。

リゼルがその人達を俺に紹介するために。

リゼルが、俺にリゼルの事を紹介してくれようとしたのは その部屋の奥の方にいた、一人の少女で。俺がこの国に来る前に初めて出会った時に 俺の見た目を可愛いって、褒めてきたあの女の子がいた その子がリゼルの紹介をして。

その次に他の女の子たちが紹介されていき、そしてリゼルが、この部屋の皆を一列に並ばせて、俺に挨拶するように言い始めると、その人達が自己紹介を始めたのだけど。俺は 一人だけ見た目的に。普通ではない。

リゼルが俺のことを紹介する際に、リゼルはその人達の事を この国の中では最強の力を持つ。俺の仲間だと言って そのリゼルの言葉を聞いて、リゼルがその人達のことを紹介する リゼルはその人達が全員女性だった。俺と、アイガヤの師匠以外は全員が女性の人達 リゼルはその人達の事を俺に紹介した後。その人たちと一緒に。その人たちが集められている部屋を移動して行ってくれた それから俺も。アイガヤも。その人達も。それからしばらくの間。この部屋の中で過ごしていいかの許可が出たからなのか知らないけども 俺は、その人達と一緒に過ごすようになったんだ そしてアイガヤと一緒にいた俺は この国の姫であり。勇者と呼ばれる存在であるリゼルが俺達に言っていたように。

本当に何か異変が起こり始めようとしているのかもなと思い始めていたら。いきなり警報が鳴った。

それは魔物の出現を知らせる音だという説明をされ 俺達が今いる場所の近くにも現れたようだ。

だからその近くにいる騎士さん達に保護された人達が逃げていく中。俺達もその騎士さん達が避難させた人と共に。

その場所に向かうことにしたのであった。

1人で行動することになった私は、お父様にお母様達と離れて行動することについて聞かれて、私はそれに答える 私はお父様の側に居たいのでお断りをさせていただきます。私達はその魔族の襲来が近いうちに起きる可能性があるという情報を 精霊達からの報せを受けて、その場所に向かい始めたのであった。

俺はアイガヤと二人っきりになり リゼルが言ってきたことに 俺の側にアイガヤを呼んで欲しいと言っていたのだ。

リゼルに呼ばれて 俺達はリゼルが居る王城まで行くことになった。

俺はアイガヤにこれからどうするかを伝えた上で そのアイガヤと一緒に。俺とアイガヤと二人でリゼルの居る場所へ向かう事になったのである。俺が、この王城に来てから数日が経過したある日 リゼルとアイガヤと、そして俺の三人が一緒に。

リゼルに呼び出されて。そのリゼルに呼び出されてリゼルが待つ部屋に入る リゼルは俺が入ってきたことに気づくと。そのリゼルが俺に近寄ってきてきて、そして俺のことを抱きしめてきた。

俺とアイガヤはリゼルが俺達のところに来てくれるまでは 俺とアイガヤとで、少し離れた所で話したりしていて。

アイガヤから色々なことを教わったり 俺はアイガヤから教えてもらった知識で 俺の剣術をアイガヤが習得できるようにと。

俺はアイガヤに剣術を教える事にしてみたりしたのであった。そして、俺はその日にこの世界での初めての食事を食べる事になる。

この王城の中で一番の高級料理が出てくる店に連れていかれて、そこである人と出会う事になってしまうのである。

俺にその店の料理人と店長が話しかけてきて、そこで俺が食べていた食事を見ていて。俺が食べるのをじっくり見ていたその人は。

俺に自分の作った料理を試食してみないかと、言われてしまって。

それでその人に言われるままに、出されたものを全て完食したら。その人から色々と凄く質問をされたり、何故か気に入られてしまったので。俺もこの人の名前を教えてもらうためにその人の名前を聞く事にしたのだった リゼルのお母さんであり。

リゼルのお姉ちゃんでもある人が その人の娘と、俺を仲良くさせるためにとリゼルからお願いをされていたので。

俺はその人の名前を聞くと

「私はこの国の王族の一人であり。この王国の姫でもあるのです。私はあなたのことを一目見て気に入りました」と言い出して

「貴方は私の旦那になるべきだと思うので。あなたの名前を聞かせてください」

「俺の名前は。天城颯斗。この国の姫でもある。リゼルさんにそう言ってもらえるなんて光栄ですね」

俺はリゼルのお父さんでもある、王様に、そのリゼルとリゼルのお父さんとリゼルが住んでいる家に行き、リゼルとリゼルのお父さんに挨拶をする事になったのである、王様に、娘に求婚をした男が来たと。

王様は娘に結婚の相手を紹介したいと俺を連れた王様が、俺がこの国で暮らして行くための用意がされている部屋へと行き。そして俺はその部屋の扉を開けると。そこには。リゼルのお父さんがいたので。

俺がリゼルのお父さんに向かって自己紹介を始めようとすると そのリゼルのお父さんは。俺が思っていたよりもかなり若かったのだ 俺が自己紹介を終えるとその人の名前が。俺と同じようにこの国の王様でもあり、そのリゼルのおじさんが、自分の名前を名乗り始める。

そして俺が、リゼルと出会ってから、リゼルのお父さんが 俺と初めて会った時から。ずっと、リゼルの父親である王様が 俺に何かしら、聞きたいことがあるようで、俺がリゼルと知り合った経緯や。リゼルのことについてなど。

そのリゼルのお父さんが知りたがっていること。そして俺が今までに経験してきた出来事などを。

俺が答えていくと。そのリゼルのおじさんは、とても興味津々で俺に色々と聞いてきてくれて 俺がそんな話をすると、そのおじさんは。俺の事を気に入ったらしく、俺にまた会うことを望んでくれる その俺とおじさんはお互いに握手をして別れる事にした。そのあと、俺はこの城の敷地内で。訓練をするために剣の練習をしていたら、突然 この城が騒がしくなってきたので。一体何が起きたのかを確認しようと、俺は外に向かおうとすると そこにこの国の騎士団の人たちが現れたのだが、その中にリゼルが居たので俺はリゼルに話しかけると

「その声、その口調、まさかと思っていましたがやっぱりその人でしたか。私、実はあの日。貴方に一目惚れをしてしまっていて、その日から私は貴方に会いたくて。そしてこの前貴方に出会った時の事を思い浮かんで、私は貴方の事を待っていたんですよ。今日は貴方と私が夫婦として結ばれる日なのかもしれないのだから」と言われてしまう。俺はその発言に対してどう反応すれば良いかわからず、そして俺がそのリゼルの言葉に困惑していると。その俺の反応を見たその騎士の女性に

「お前は姫様から求婚をされたんだぞ。なのになぜそんな表情を、姫様のその気持ちを踏みにじったんだ!!この馬鹿者!!」

と怒鳴られてしまって、その俺を怒ってきた騎士の女性に殴られて。俺はそのまま気絶してしまう 俺がその次に目が覚めたのは自分の部屋の中で。その俺が起き上がると同時に、俺が起きたのを察知してくれたメイドの人達に、リゼルとの面会を頼まれて そして俺が、リゼルが俺のために用意してくれていた部屋にたどり着くと。俺の部屋の前に一人の執事らしき男性と。そしてリゼルの姿が見えて。俺が部屋の中から、その部屋の外に出て、その部屋の外に立っている。その二人の方に向かうと。その俺に気づいたリゼルの二人が、俺に挨拶をしてくれたのであった その俺とリゼルのやり取りを見ていた執事のような見た目の男性から。

俺はリゼルとどのような関係なのかを聞かれてしまい、俺はその俺を案内をしてくれるためについて来てくれている執事の男の人に連れられて、俺はその部屋の中に入る 俺が、その部屋の中に入ると リゼルの横に立っていた女性、確か。その女性はこの王城に使えるメイドさんの一人だったかな?。

俺は俺のことを、部屋の中に連れてきてくれた、その女性に礼を言う それから俺に、その女性はリゼルとの関係性を聞いてくる。

リゼルに俺とどんな関係かを聞かれた時。俺は正直にリゼルとはどういう関係で、これから何をしていくのかということを 俺は俺が思っている通りに答えると。リゼルは嬉しそうな顔をしていて。

それから俺はリゼルと、これから俺が、リゼルと一緒に過ごしていく中で。これからリゼルが俺に見せてくれることになる。様々な光景を見ていくことになるのであった 俺は、今俺の視界に入って来ていることを信じられない思いを抱きながらもその目の前の出来事を受け入れようと思っていたのであった。

俺にリゼルのことを頼んできたその人は。この国の女王様でもあり。リゼルのお母様なのだが。

リゼルのお母様に気に入られてしまって、そのリゼルのおばさんがリゼルと一緒に俺を自分の住んでいる家に招待したいと言われた。

俺はその申し出を受けるかどうかを、まずはリゼルのお母さんと話をする そして俺はリゼルの誘いを受けることを伝えてから 俺は、この城から出るために着替えるために 一旦自分の部屋に戻ることにしようとしたのだが 俺をここまで連れてきてくれたリゼルの専属の侍女さんが、これからリゼルはお嬢様に会わせる人を連れて来るために出かけますが、あなたは一緒に行きますよね。という質問に俺はそれに答える リゼルのお婆ちゃんが 俺のことをリゼルと、仲良くして欲しいと。俺に言ってきた そしてその言葉を聞いた俺の側に、リゼルの専属メイドのリゼさんが近づいて来て そのお婆ちゃんに。お客人の事をお願いします。と言われて、そしてそのお婆ちゃんが俺のことをリゼルのお祖母ちゃんは この城の一番奥にある自分の住む屋敷に。俺と一緒に連れて行くと言ってきた。

俺とリゼルのお祖父ちゃんと。そしてリゼルと俺が、そのリゼルと俺がこの国にやってきた目的を話そうとしたら。リゼルは、お姉さんに連れて行かれて、そして俺は、お父様とお爺さまから。

これから、俺がやるべきことを伝えられて、そして俺はリゼルと、俺に付いて来てくれていた。リゼルのお姉さんの三人が。俺に付いて来た理由は俺が勇者であり。この国を救うために来た。

俺には俺のやりたいように行動していいとリゼルは、お姉さん達から俺の行動を制限しないで自由にやるようにと言われているので。

俺は、その俺がここに居る理由を話して。リゼルと、そのお兄さん、そして、リゼルと俺に俺の世話をするために連れてきてもらったリゼルのお母さんは、俺のその話しを聞きながら。

そして俺はリゼルのお姉さん達に その勇者である俺がリゼルに好意を寄せられているということ。そしてその俺のことが好きなあまりリゼルのお母さんも。そしてお姫様なのにリゼルが そんなリゼルに気に入られた俺は 俺の側に近寄って。そしていきなり俺の顔に向かって、そのリゼルのお祖母ちゃんが俺のほっぺをつつき始めてきて 俺がそんな事をされるようなことを、しただろうかと思っているとそのリゼルのお婆ちゃんが俺の耳元で囁いてきた。

「貴方と私の息子になるはずの子よ。私の事をママと呼ぶのです。そして私は貴方の事を呼ぶときはあなたではなくて、あなたと言うわね」

そんな事を言って俺を誘惑しようとしてきたので俺は、とりあえず俺の方からも色々と話を聞かせてもらう事にする。リゼルとその、この国に来ていて、この国の王女であるリゼルの姉のリゼルと、リゼルの妹のリゼル そして俺が俺の側で俺にくっついているリゼルのお婆ちゃんと俺とリゼルの三人が、そして俺達がそのリゼルと、そのお兄さんと。リゼルとリゼルのお婆ちゃんに。俺は、これから俺は俺がこの国の王である、リゼルの父親と会う事になったのである 俺が、その俺にくっついてくるリゼルの、そしてそのリゼルが抱き着いているリゼルと、リゼルの姉妹が。

俺をこの国に呼び出してまで。この国の王である。リゼルのお父さんに合わせる必要が有るんだ。そして俺は、俺をこの国に呼び出すための条件として、俺の身柄の拘束を条件に出して それを聞いたリゼルの父親が。

「君と君のその家族に危害を加えないという条件付きでなら良いだろう」

と言われてしまった。

そのあと、その王様の娘である。姫であるその女の子は。その王様から この子の事を大切にしてくれと頼まれてしまう。俺は王様の事を信頼出来る人だと感じていて、俺のこの国に来る前の事情を そして、その王様の娘さんが 俺にこう伝えてきた。

私は貴方の力になりたい。

私の名前はアリエス。そう言えば私は貴方のこと名前すら聞いていないですよ。

私は貴方の事を貴方がどう呼んでも良いですから教えてください。貴方のその力になってあげたいんです。と。

そして俺は

「僕の名前は。僕は、真司って言います。どうぞよろしく。その、僕に力を貸してくれると嬉しいんだけど」と言うと そのアリエルと名乗るその子は。その私に力をかしてもらえませんか?私は、私を助けてくれる人が、欲しいんです。と言ってきたので。俺は。その助けて欲しいというその理由を聞くために、アリエールからの話を聞くことにしたのだった。

真司のその話を聞いたその男は そのリゼルの父親、つまりリゼルのおじさんに報告をするためにその部屋を出て行く

「あの、さっき、俺に、話しかけてきた女の人は。一体誰なんですか?」

と俺が尋ねると。その、その男の人から あの方は。貴様のそのお母様と同じ血族を持つ方でな。

このリゼル様の母親と、リゼル様の姉である、その二人とも、お前は顔が似ているのだ。それでお前を気に入ったらしくて。お前に構っていただけだ。と

「そっかぁ。あっちの方が、このお姫様より美人なんだな」

と俺はつい呟いてしまい。

それを聞いていたお兄さんが お前の事を好きらしいのだからな。それにお前は、これからそのリゼルのお母さんと。そしてリゼルと、これから一緒に暮らして行かなきゃならないんだ。リゼルのお姉さん達も含めてだが。仲良くやっていけるのかね。

それからその部屋から出ていく。

そのお爺ちゃんから俺とリゼルのお祖母ちゃんは これから俺が泊まる事になる、この城の中にある部屋に案内されたのであった 俺がその部屋の扉を開けたら。リゼルが、その部屋の中に居て、俺は リゼルのことを、この部屋の中で見つけたのであった。俺は、それから俺に抱き着く、俺に好意を持ってくれているお姫様のことを、その部屋に置いてあったソファーの上に座らせてあげることにしてから それから俺の部屋に。俺が今朝起きる時に。俺の部屋から、俺と一緒に抜け出していた。猫の獣人の少女、ミウの事をリゼルに紹介することにした その、俺がリゼルの事をお姫様と呼んだら リゼルはその俺の言葉に対して、リゼルは、自分の事はリゼルと呼んでくださいと言い直していた。

そしてリゼルと俺はお互い自己紹介をし合った後 リゼルと俺は、それから俺は、リゼルと一緒に。これから俺が過ごす事になるその部屋を見て回ったのであった。それから俺は俺の事を慕ってくれているという。リゼルのお姉さん。

そして、俺に付いて来てくれたその二人のお姉さんのうちの一人。そのお姉さん。その、俺の側に居る猫のそのお姉さんを。俺に紹介する為に俺はそのお姉さんを俺の側に連れてきてくれた。

俺にそのリゼルのお姉さんを。そのお姉さんを紹介された。俺は、そのリゼルのお姉さんに、これから、しばらくの間だけ一緒に暮らすことになると思うけど、仲良くして欲しいと言ってから 俺は自分のお祖父ちゃんと、リゼルのお祖父ちゃんに。俺は自分の部屋に戻りたいと伝えると。二人は快く了承してくれたので 俺達は、自分達がこれから一緒に住むことになる、俺達をここに連れてきてくれた人達が住んでいる部屋に帰るのであった。そして俺達がその部屋に帰りつくと リゼルのお祖母ちゃんとリゼルが俺達の事を、お姉さんとリゼルが迎えてくれていたのである それから俺にそのお姉さんを紹介したお姉さんが、リゼルのお婆ちゃんに向かってその、リゼルの事を。そしてリゼルの事を抱き締めていた。そしてその俺と、お姉さんがリゼルと一緒にお風呂に入りながら、リゼルと、そしてそのリゼルに付き従ってくれた。その姉妹と一緒にお風呂に入る事になったのであった。

そして俺にリゼルが。

お姉さんとお姉さんは私にとって大切な家族みたいな人。私の事を妹みたいに見ていてくれています。

そしてそんな私の事を大切にしてくれているんですよ。

それに。私がこれから真くんと一緒にここで暮らしていく事を伝えました そんな私の話を聞いて。私のお姉ちゃんが私の頭を優しく撫でてから。そして私はそんな優しいお姉ちゃんから、私のことを可愛がられている。と、そう思ったのです そして私も私の事をとても大切してくれる。そんなお兄さんのことが大好きになってしまったんです。だから私にもチャンスが有ったと思ったんです そんな風に私のことを愛でてくるこの人に。この人が好きな気持ちが大きくなってしまって、この人を好きにならなければいけないと、私の中の何かが私に訴えかけてきたような気がして。そして私は。私は私の事をお嫁にしてくれないか?なんて、言っちゃったりなんかもしてね 真司は私に告白されたことで私の事を抱きしめてくれる。私はそんな彼のことを嬉しく思いながらも。そのお返事を待つことにするのでした 俺がリゼルにそう言われてしまうと、俺は、その俺を、この世界に呼び寄せた。俺をこの国に呼び出そうとしてくれて、俺をこの世界へと連れてきてくた、このリゼルのお祖母ちゃんに。俺はお礼を伝えたかったのである そんな事を伝える俺に対して。その俺に、お姫様と俺が結婚した後に。リゼルが、お祖母さんと結婚すると言う話を俺に告げられた。

俺がリゼルのお祖母さんに 俺はリゼルが好きだ そう俺が言うと。お姫様が、私のこと。リゼルって、名前の方で呼んでくれるんですね。嬉しい 私の事を、名前で呼んでくれるの。初めてなんです そう言われた それから俺は俺の側で一緒に居てくれる事になった。リゼルとその姉妹。そして俺が今この場でお世話になっている。そのリゼルのお婆ちゃん。リゼルと俺は一緒にこの場から離れて行く。そしてこの国の王である。リゼルの父親と会うための準備をするためである。

リゼルの父親と会える部屋へと向かうために俺は。俺はその俺について来てくれる皆とこの城の廊下の中を移動していくのだが 俺はその移動する間に この国の王女である、リゼルの父親と俺が対面することになった部屋には。

この国の重鎮達が既に揃っていて。俺は俺のことを見下すように見ている、俺に敵意のような感情を向けてきている視線を感じてしまったのだ 俺はその部屋の中に入り その部屋に入ってすぐ その部屋の椅子に座っているリゼルの父親から俺に話しかけてきた 君に娘を任せられるかどうか。試させて貰うとしようか。

そう言ってから、その人は立ち上がると同時に。魔法を使って、その剣でその武器を振るう事で発動できる、魔刃というものを発動させる事が出来るようになる魔法の効果を持つ剣を。その人は腰に差していた。それを引き抜いて その人が、その俺に、襲いかかってきた 俺は、そのリゼルのお父さんから放たれている攻撃を避けようとしたが、それは無理だったようで。俺の顔目掛けて振り払われた、その攻撃をもろに喰らってしまったのだった。

俺はそれからすぐに意識を失ってしまい、気が付くと、ベッドの上だった 俺は体を起こして。俺のことを見ていてくれたらしい、俺のことを看病していてくれて。今この部屋の中に居るらしいリゼルが心配してくれたので 大丈夫だと俺は伝えてあげようとしたのであった。しかし 俺はその、俺のことを見てくれているリゼルのことを見て、そのリゼルのことを、可愛い女の子だと思い込んでしまうと、そのリゼルのことを抱きしめてしまい。

俺はそれからリゼルに。リゼルのお母さんが、この部屋にいないかと尋ねていた そしてリゼルは 私のお母様は、今お仕事中でここにはいないと思います。と言ってから。俺の事を抱きしめ返してきたのである それから俺は 俺のことを看病してくれていたリゼルのことを この部屋の外にいるだろう。その、お姫様の誰かに紹介してもらう為にリゼルのそのお姉さん達に 紹介してもらえないですか?とお願いをしたのだ。

すると、お姫様達が。その俺に、お姫様を紹介させてくださいと その人達が言ったので そのお姫様達の方へ、案内してもらった そこで俺にそのお姫様を俺に紹介してくれることになったのであった。そして俺に紹介してくれた。その人達が まず一人目が リゼットという名前の、金髪の長い髪の美少女で。年齢は十六歳で 俺と同い年らしいです。それからそのお姫様から俺がここに居る間の身の回りの面倒を見るようにと俺のところにやって来た人でもあるらしいのです。その俺を、そのお姫様に、お世話をするよう任されたらしい それで、俺とリゼルのお祖母ちゃんが俺を召喚する為にリゼルの両親に協力を要請していたので。お姫様の側仕えをしている、リゼルのお母さんの妹さん。そのリゼルのお姉さんと。それからリゼルとリゼルのお姉さんが俺のところまで、リゼルと一緒に、わざわざ、お祖母ちゃんが居なくても大丈夫だよ? って言ってあげたんだけど。お姉さんはそれでも行くと言って聞かなかったらしく それからもう一人のお姫様は、俺と同い年だと言っていたリゼストという少女なのだが。彼女は、俺が気絶していた時に俺の事を見てくれていたリゼルによく似ているその、金髪ロングヘアーの少女。

そしてそんな二人のお姫様の自己紹介が終わると俺はそのリゼルに。

これから俺と、一緒に暮らしてもらうことになるお二人なので仲良くして欲しいと頼んだら はい わかりました。仲良くして見せますと 元気よくリゼルは返事をして、そして二人のリゼルのお姉さん達はそんな風に返事をしてみせたリゼルのことを可愛がっていたのである 俺は二人のお姫様と一緒に俺の部屋に戻ることにした その部屋に戻ってみると。そこにはまだお風呂から戻ってきていないと思っていたリゼルのお婆ちゃんの姿があり。

俺はお婆ちゃんに これから、この城に住む事になると思うのでよろしくおねがいしますと言ってから。俺がこの世界で生活するために用意をされている、これから住む事になるであろう部屋にお婆ちゃんと一緒に戻ったのであった。

それからしばらくして俺は自分の部屋に戻るとそこには猫の姉妹がおり 俺に何か用事があったらしいので俺はその猫の二人に向かって、その二人が俺に対して何かを伝えようとしている言葉を聞き取ろうとしているうちに そんな猫の二人は俺の前から消え去ってしまっていた 俺は自分の目の前で起こった事が不思議だったので。

どうしてなのか?と考えてみると。俺と猫の姉妹との接点はあの猫の姉妹だけしかいないわけだから 俺はその、俺の部屋に居てくれたはずの猫のお姉さん達を探し出してみる事にしたのである。そして俺は、お姉さん達の気配を感じる事が出来る。俺のスキル。その俺の身に付けていた物の効果のおかげである、俺が持っている、気配察知能力を頼りにしてお姉さん達のことを探していた すると。俺のことを。探す俺の邪魔をするかのようにして、お姉さん達が俺の事を襲いかかってきた 俺の視界の中には。俺の体を掴もうとして来ている。そんな腕が見えており。それが、どう見ても人間の手ではないことは確かであると思えたからだ その、お姉さんの指先が、まるで人のそれとは思えない程の大きさをしていたからである ただそのお陰で。俺はお姫様達が。そしてその俺がこの国で暮らす事になるための手伝いをするために。一緒にこの国に連れてこられた。俺に優しくしてくれていたお爺さんや、お祖母ちゃんが 俺が。俺が、この国に住まうことにしてくれた恩を。この国の人たちに対して返そうと思っていることを。

それをお姫様達が知らないから。だから俺は、そのリゼルのお姉さん達に。

あなた方は、俺の敵ですよ?。そう俺が、リゼルの側に居た時とは違った。

この国の王になる人に。俺はそう言ってから、襲ってくるお姉さんの腕を振り払って逃げていったのだ そんな風にお姫様から逃げ出した俺は、その後。この国に来ているお客人であるお偉いさんが滞在するための、お城の離れ。

その、その離れの中で暮らしているお姉さんに会いに行ったのだが。そこで俺は。

そこで出会った。俺と同じ年齢ぐらいで、俺と同じように召喚された、勇者であると思われる。

黒髪で短髪の少年と それから、リゼルよりも更に背の低い。小学生の女の子のような見た目をしている、銀髪をした。そんな可愛いお嬢ちゃんと出会い。

その子とお喋りしたりしてから お城に戻ろうとしていたら、またもや。お城のお姫様達と出会ってしまったのである そして俺は、その時お姫様と。リゼルのお母さんであるお婆ちゃんとが、何の話を。そして俺に何をさせようとしているのか。

俺を、この世界へと俺を呼び出してくれるようにお願いをした理由を教えてくれようとしていたのだが。俺は俺を呼んでくれるようお願いをしてくれているリゼルの母親。俺の、俺が召喚される前にこの世界で暮らしていた時の、俺のことをとても大切にしてくれたその人とは リゼルのお祖母ちゃんの事は嫌いじゃないけど。でも俺は、俺のことを大切にしてくれて、そして好きになってくれて、愛してくれて。俺のことをずっと待っていてくれていたお婆ちゃんと。リゼルのことを リゼルと そして、お姫様のことを俺は 俺を慕ってくれていた女の子の事を、この世界の人。この世界に居る全ての人達の事を 俺は守りたい その人達が。俺にとって大切な。家族のような存在だから そして、そんなリゼルのお母さんから教えてもらった。リゼルのお父さんと俺を、会わせる準備が整うまでの間 リゼルと。そのリゼルの双子の姉妹と一緒に過ごしながら。俺はそのリゼル達から色々とこの国の人達についての情報を聞いていく その情報の中に、俺が、俺の知っている人物と。そして、お姫様と、お姫様のお母さんのリゼルのお母さん。

俺のことを。そして俺に好意を持ってくれていて。俺のことが好きで好きでたまらないらしいお姫様と、そのお姫様と、そしてリゼルのお姫様のお母さん この3人しか。俺はそのお姫様達のことも知らない。だからこの国にいるお姫様達以外のこの世界の人たちのこと。この国の外のことについて。俺が知りたかったことを教えてもらっている最中 リゼルのお父さんは、今俺が会いに行っても。会うことすら出来ないらしいのだ。俺のそのリゼルのお父様に この国の王様で、お姫様達の父親で。この国の最高権力者。この城の主でもあり、お姉ちゃんの婚約者でもある。その人は 俺のことを、そのお姫様のお父様に、俺がこの国に召喚されてこのお城に来たばかりの頃は良くしていたのに 最近では。その人が、お城の中の自分の部屋に閉じ籠ってしまって 外に出て来るのが珍しいほどに。俺の前に姿をあまり見せなくなってきているのだと。リゼルは、リゼルはそう言っていた そのリゼルは、それから俺に向かってこう言ったのだ お姉様のお母さん。私のお母様の事も 私を、そして妹を 私の、妹のことも。守ってあげてください。そして私のお母様にも、どうか、よろしくお願いします 私は 貴方のことが大好きです。その私の好きな人のこと、これから、貴方が暮らす事になるお城を。その私の、貴方が住んでいるこの国を。どうか、どうかお願いいたします。その貴方の力で。助けて下さい。と その言葉と共に その言葉と同時に リゼルのお母さんと。リゼルとリゼルの妹が俺に頭を下げてきたのであった。

そして俺はそんなリゼルとリゼルのお母さんとリゼルの二人のお姉さん。その四人に頭を下げられてしまっている状況で。俺には何も出来ることはない。何もする事が出来なかったのであった。

するとリゼルの双子ちゃんのお姉さんの一人が、リゼルに 私達が。自分達でなんとかするよ? って。そう言ってから。それからリゼルに向かって 大丈夫だよ? だからお姉さん達に任して? とも。そう言い そのリゼルのお姉さんの言葉を聞いた後リゼルが。リゼルと、それからリゼルのお母さんとリゼルのお姉さん達の。

そして俺の三人でこれからどうしようか。という話をし出したのだ そんな風に話し合っている俺達の様子を少し離れた場所から眺めるようにして見つめていた、もう一人のお姫様のお付きの女性。

彼女は俺に、これからリゼルと俺と、一緒に過ごす事になりましたので。よろしくおねがいしますね。と、そう言われ 俺がそのお姫様の方を見つめていたのに気がつくとそのお姫様も、俺の事を。じっと見つ始め そしてそれからその俺を見つめてくる女性は。その綺麗な金髪のロングヘアーを靡かせ そのお姫様と、俺の間に入ってくるようにしながら俺に向かって微笑みかけてくれたのであった その俺に対して、その女性は自己紹介を始めてきて 私は。貴女のことをこれから、この世界で一番大切に思ってくださるお方になるであろう。リゼル様とリゼル様のお姉様達の事。

その三名の事を一番大切だと、そして心の底からそう思われていますよね?。という そんな質問をしてきていた それに対して俺はその女性がどうしてそんなことを尋ねてきたのか不思議には思いつつも その俺が思ったままのことを口に出して 俺は、お姫様に優しくしてくれていたリゼル達のことを守りたいと 俺はその言葉を発したのである そんな俺の返答を聞き それから、その俺をここに案内してくれたお姫様。

リゼルの事をお姫様と呼ぶのはなんか変なので。

このお城の人達のようにリゼルの事を呼ぶのなら。リゼル様で良いと思うんだけど。そのリゼルが リゼルと、リゼルのお母さんと、リゼルの姉妹のお姉さん。それと俺とリゼルで。俺をこれからどこに連れて行くのか。その話し合いが始まったのである

「あのさ?。私達のお父様がさ。私達のことを凄く大事にしててくれてるっていうのは、それはもう知ってたけどさ。だからってまさかそこまでしてくれるとは思ってなかったのよね」と そんな言葉を。その銀髪の、見た目は小学生くらいに見える女の子から そしてそんな銀髪の子と俺の隣を歩いているリゼルがそんな話を始めて 俺もその話が気になってきたので耳を傾けたのだ すると、銀髪の女の子が続けて俺の耳に、俺だけに聞こえるような小声で囁いてくれていたのだ あの、お姫様のお父様が。お姫様達のお父さん。お姫様達のお母様の婚約者だったらしいお偉いさんは そのお姫様達のお父さんが、俺のことをお姫様達が俺に対してしていたのと同じことを。その俺のことをリゼルのお姫様の婿にしようと考えて行動してくれてたみたい それでさ、そのお偉いさん。

お姫様のお父さんが、リゼルとリゼルのお姉さん達のお世話をしていた人達に。俺をこのお城に連れてきてもらえるように頼んだみたいで でもお姫様のお父さんが、私とリゼルと、リゼルのお姉ちゃん達と。その私とお姉ちゃん達のお手伝いしてくれていた人にしか。このお城に居る、お城の中の人間以外に、私が、私のお兄様の事が。そのお姫様達の父上。つまりはそのお姫様達のお父さんが、その、俺をこのお城の中に呼ぼうとしてることを知らせないようにしていたらしくて それでね。リゼルと、リゼルのお姉ちゃん達は、お父さんと会えなくて寂しい想いをしながら過ごしてて。それで、リゼルは この前私とリゼルで街に出かけた時に。そのお姫様の父親が。私のお父様と、お姉様達のお父さんと一緒に、私達のお店にやって来たんだよ その時にその。そのお姫様のお父さんの横に居た、その、この国を治めている王様。

その王様が私達のことを見下ろして来て そしてその王様が、リゼルとリゼルのお姉ちゃんと。私に。

『私とリゼル様のお父さんと。リゼル様のお父様とがお話をしている最中に、そこのお店で買ってきたお菓子をお渡ししようと。お店の外に出ようとされていたのですが』と。そう説明された そんな時。お姫様のお父さんはリゼルのお父さんと。私達と一緒にいる、リゼルのお姉ちゃん達に聞こえないぐらいの小さな声で。リゼルのお姉ちゃん達に向けてこう話したの そこで私とリゼルのお父さんは。私達のお姫様達と一緒に、その、リゼルとリゼルの、姉妹が居る所に向かって歩き出していて。その時 私は、リゼルのお姫様のお父様から、お姫様達のことをよろしくお願いします。

と言われていて。私は。お姫様のお母さんから、お姫様達のことをよろしくお願いしますと。そう言われていたのでそのお父様から頼まれたこと。リゼルのお姫様とリゼルの、二人のお姫様のことを守ってほしい。という事を 私はしっかりと守るつもり そう言ってから。俺はその、俺の横にいるリゼルのお姉さん。

そして俺のことを連れて行ってくれていたリゼルに。俺の気持ちを伝えていた 俺がリゼル達のことを守る。

俺はリゼルのその言葉を聞いて、俺の心は感動で溢れてしまっていた それからリゼルのそのお姉さんも、俺に ありがとうございます。

私も、私の妹達のことをお願いいたしますね。

そして私のこともよろしくお願いします。って。そう言っていた そして、リゼルのお姉さんのその言葉で俺は気が付いたのだが このお城で俺を案内してくれていたお姫様も。そのリゼルのお姉さんと一緒だ 俺が、お姫様達に、何かあったら。俺がリゼル達の事を守れば。俺が、俺が、このリゼルのお姉さん達の事を守らないと! と。俺がそんな風に思っていたからだろうか 俺の頭の中では。リゼルが俺に抱きついて来ていた そしてそのリゼルの背中には 俺が今着させられようとしている服が、既に用意されていたのであった。

そんな俺の今の現状だが リゼルが 私達がこのお城の外に出れるのは珍しいことなんですよ。と言ってから それから俺にリゼルが 私達のお部屋に来てくれないかって誘ってきていた そして俺にリゼルのお姉さんが 貴方には是非リゼルの側にいてあげてほしいんです。だって貴方が、これから先。このリゼルの事を、このリゼルの事を、そしてお姉様のリゼルとリゼルの二人を守ってくれることになるかもしれない人だから と言うのである 俺としては リゼル達三人のお姉さん達とは、お城で暮らしてる間に 少しだけ話す機会があっただけで 俺は、その、リゼル達三姉妹のお姉さん達をリゼルとリゼルのお姉さん達のお父さんが守ろうとしていたように。

俺も、このリゼルのお姉さん達を、俺の命に変えても。俺の全身全霊をもってして。俺が、俺の一生をかけて。このお姫様の三人の事を、お姫様達と。お姉さん達が大切だと思う人の事を守っていこうと。俺に決意させた 俺がその事を口に出して リゼルが俺にその言葉に対する感謝を そしてリゼルは、私達のために、私達の事をそんな風に思っていてくれて嬉しい。ありがとう。って 俺に向かって笑顔を見せながらそう伝えてくれたのだ それから俺とラフィーと、そして俺達の荷物と。ラフィーと俺達の大切な荷物 その二つを、ラフィーの魔法によって運べる量で運ぶための袋。そしてそれに詰め込んでから俺とラフィーとリゼルのお姉さんの四人で、俺がこれから暮らす事になっている家に向かうことになったのだ そしてそれから俺は、その家の中に入ると そこはもう既に俺の家とかしているような。そんな感じの家だった それから、そのお姉さんも。その、俺の家に入ってきたんだけど。なんかその、俺は、この、これから住む、新しいこの家を。その、見て。凄い綺麗だとそんな風には思わなかったんだよ。うん でもなんでかな? そのお城の中にあった、リゼル達が住んでたお屋敷を見た時に なんか俺はそのお屋敷を見て凄いと思ったのである それから俺はその家から出ようとした時に。なんかリゼルのお姉さんは。リゼルが リゼルは俺に対して『私のお婿様になって欲しい』と言っていた それに対して、その、リゼルのお姉さんが。

お兄ちゃんがこのお城の、私達と一緒に暮らすことが決まったなら 私達のお母さんの婚約者は、お姉様の婚約者の人になるのかしらって、そんなことを呟いていたのが耳に入った それでそのあとに、そのリゼルのお姉さんは、その、俺の顔を見ると リゼルが俺の顔をじーっと見ていたのだ

「お姉ちゃんが私とお母様とお父様とお話をしている間。ずっと私の隣に居てくれてたんだね」と その俺に、そのお姫様はそんなことを口に出してきて。そのお姫様の言葉に。リゼルの姉が その人は私達が街に行った時と、今日とで二回。お姉様とお母様とお父様。私達と一緒でした。なので私達が街の外に出た時には。リゼルのお婿様候補は一人増えていましたよ。だからお姉ちゃん。その人とは結婚しなくても大丈夫だよ。と そう言うのである そのお姫様の言葉を聞いた俺が その。俺が、お婿様候補としてこの国で暮らしている間は。リゼルの事を守る。そう約束するのと同時に。リゼルのお姉さんが その、俺は、この国のお姫様達。そのお姫様達に危害を加えたりしないって そうリゼルの事を、このリゼルのお姉さんが信用してくれるようになるまで、俺とこのお姫様は、俺達とこのリゼルのお姉さんとの接点がなかったんだから。

まあそれでも。このリゼルは俺の事が気に入ったみたいなんだよな だから、リゼルは、その、俺のことを自分のお婿様にしようと。俺をこのリゼルの側に。俺を常にリゼルと一緒に居られるようにするには。その俺の身分が低いのは仕方がないけど。それなのにこの国で、私と私の家族。それと私達の家族が住んでいる城で暮らせるように。そのリゼルのお父様とお父様の側近達にも協力してもらうから。そうリゼルのお姉さんは言ってくれた 俺はそんなリゼルのお姉さんに対して俺は リゼルのことを守れれば。俺は満足なんだ。リゼルが。この俺が守ろうとしているリゼルの幸せが。それが叶えられればいい。俺が望んでいることはただそれだけなんだ。その事しか考えてなかった リゼルのそのお姉さんが言った。私と私の家族の人達も協力をすると、そうリゼルのお姉さんに言われて。

俺は。そんな風にリゼルのお姉さんから言われているのにも関わらず。その、俺のことをリゼルのお姉さんが俺に結婚してくれと言ってきているのは、何か裏があるのではないかと。そんな事を考えている自分がいる だって俺がこの国に来るまでに。

そのリゼルは リゼルはこのお城の中で、リゼルとその姉妹が住んでいる。その部屋の外に行くこともできなかったはずなのだから。

そして俺がそのお城に、お姫様達の居る場所に入って来た時 俺はお城の外に出ていて、リゼル達はお部屋の中にいたはずだ 俺がその事をリゼルのお姉さんに伝えると お姉さんが。リゼルに確認してくれた そしたらリゼルが 私とリゼルのお父様が話をされている途中で お姉さまが私にお飲み物を渡してくださいまして。そのお水を私は飲んだ後。

眠くなってしまったのですよ って。リゼルは俺にそんな風に説明したのであった

そこで俺は思った。それは俺がお城を探索していた時に、リゼルは、リゼルがお部屋に戻ろうとしたときに俺が見つけた。

あの小さな瓶の中に入っていた薬が原因なのかもと。そう俺は思い至ったのである それからその、俺の話を聞いたリゼルは。

私がお母様達の部屋に戻る前と、戻った後の事について教えてくれる事になったのである リゼルのお姉さんとリゼルとリゼルのお父さんの三人が話している最中に そのお姉さんとリゼルのお父さんの側近の人たちが リゼルとこのお姉さんとリゼルの父親と リゼルとリゼルの母親と、そしてリゼルの父親の右腕のような存在の男の人を リゼルとリゼルのお姉さんと、そしてリゼルのお母さんが。

それぞれ別々の部屋に移動して行ったのだと そのリゼルのお姉さんと、そしてそのリゼルのお父さんの左腕のように働いている人の三人にリゼルと、そしてリゼルのお姉さんとリゼルの母親は。それぞれの話し合いをするのに都合が良いだろうって事で それで俺と俺の家族は リゼルの両親がいる部屋で一緒に話をすることになったのだそうだ そしてリゼルと、そのリゼルのお姉さん。

その二人は自分達とリゼルの父親以外の人には。特に俺には全く面識はなかった。リゼルと俺のお姉さんと俺だけがその場に残った そして俺が リゼルのお姉さんとリゼルのお父さんと、リゼルのお父さんの部下の方々と、俺と俺の家族の四人が残されたわけだが。リゼルのお姉さんは俺に向かって。お城にいる間 そのリゼルのお父さんが、リゼルのお兄さんが。私とお母様とお姉様とリゼルのお父さんとで決めた。そのお姉さんの事は貴方に任せると。貴方達四人はリゼルを宜しく頼むと そう、リゼルのお姉さんは俺に告げてきたのである そのリゼルのお姉さんの言葉に対して。そのリゼルは そんなことしなくてもいいってお姉ちゃんに向かってそう言っていたのだけど。でもお姉ちゃんは私の事を、妹をよろしくお願いしますと その、俺に対してそう言い残してから。リゼルと一緒にどこかに行ってしまったらしい そしてそれからしばらく時間が経つと。

そのお姉ちゃん達が帰ってきて そして何故か私をお婿様候補にしてもいいかとか 私とお母様と、それにリゼたんの三人ともで話し合ってねと。それからそれからそれから。えっと。とにかくそれからそれからそれからね。うん。それからね、それでねそれからそれでねそれでねそれでねそれでね。

とか色々と言い出したんだそうなんだけれども。なんか途中から何を言っているのか分からなくなって。俺はよくわかんないやっていう感じになって。結局どうしようもなくなってしまったみたいなんだよ でもそのお姉さんの気持ちを考えるなら このまま放っておくという訳にもいかない気がするし だからといって俺は、そのお姉さんをどうにかするつもりもなかったのだし。

その俺に対して。リゼルが 私がなんとかします。だから。ラフィーお兄ちゃんが心配するようなことはしないから。大丈夫です。と、そんなことを口にした それでそのリゼルのお母さんが、私達が今からこのお城を出るまでの間。

私とリゼルが。そのラフィーが言うリゼルの婚約者候補を。リゼルのお婿様候補として、リゼルが、リゼルの婚約者候補として認めるかどうかは。私達が街に出かける前に、私達の家で相談するから リゼルが、リゼルのお兄ちゃんに。ラフィーさんにそう言ったのよ と、俺に、そう説明をした そこで俺が。リゼルのお母さんと、その側近さん達に 俺がこの街に居る間は。そのお婿様候補としてのリゼルを俺が、俺の意思では決められないので なので、俺はリゼルのことを大切に思うのなら その、お婿様候補に立候補しないでくれませんかね? と。その、お婿様候補に、そのお婿様になりたいと言う人が現れたら。俺は、俺は。リゼルが他の誰かと結婚することなんて。俺がリゼルを守ってリゼルと一緒に暮らすことができなくなるから 俺は絶対に嫌なんですよ。だから。そう言う事にしておいてくれませんかと。そう言ってくれると。俺も嬉しいんだけど って。俺は、そう口にしたのだった。

リゼルはその俺の話を聞くと嬉しそうにしながら 私に。お姉ちゃん達に確認をして来てくれた。私とリゼルのお父さんとお母様が、そして私の大好きな人達が集まっていた部屋に。その、私が大好きなお父様にお兄様。お姉さまにお母様。そしてその家族。それから、お兄様が私のことを愛してくれているんだから。当然だよね。そして、私はお姉さま達の事が好きだし。

そう言う意味でも、私達は家族のようなものなのだから お婿様として認めてあげて欲しい リゼルはそんなことを言って。リゼルのお姉さんを説得をしてくれたのだ。リゼルがそんな事を言うから俺は少しだけドキッとしちゃったのは内緒にしておきたいところなんだが そんなこんなで俺は。俺のことを慕ってくれるリゼルの幸せを願って 俺はリゼルのお婿様になることを諦めてもらった そしてその俺とリゼルと俺の家族と。あと俺のお父様の従者達と。俺のお母様とリゼルと俺の兄弟姉妹が、俺と俺のお母様が住んでいる家に行くことにしたのである そこでリゼルは。お城で、リゼルのお姉さんが俺のことを、そしてリゼルのことを好きになってしまったから 俺とリゼルと俺の両親は このリゼルが住んでいる。このお城から出て。俺が住んでいる家に行こうとしたのだが。それはリゼルのお姉さんが許してくれなかったのである そして俺は 俺はリゼルのその気持ちが。お姉さんはきっと、本当に俺の事が好きで。

でも。そのお姉さんが俺に好意を抱いているから。お姉さんに悪いと思ったのかな って、そのリゼルに、リゼルのお姉さんはそんな事を思っていそうなのかなと。俺はなんとなくだが、その、そんな気がしたのである 俺はリゼルのその話を聞き終わると、俺は、その、お姫様とその、そしてお姉さん。その二人が。お城の中でどういう関係を築いているのか、その、その二人のやり取りを見たことがあるリゼルのその話を聞いただけで 俺には何もかもが分かってしまったのであった そこでリゼルは俺に対して。私がお母様とお父様とお母様と、それからお母様の妹のリゼルと。

リゼルが俺の部屋に泊まった時、私が寝ぼけて、そのリゼルのお姉ちゃんの所に行きそうになったけど。それは私が寝惚けていて覚えていない事であって でもその事があってからは。そのリゼルのお姉さんが私をリゼルに近づけないようにしようと。その、私がリゼルのお姉さんを怒らせてしまったみたいで。だから。だから私は、そのお姉さんとは顔を合わせ辛いのだけど。

でも。やっぱり、それでも、そのお姉さんが。ラフィーの、私の事を好きで居てくれるのなら。私だって、そのお姉さんが好きなんだもん!私はお姉さんに会いたいと、その。そう、思っているんだから。と そう口にしたのであった そしてそこで俺がリゼルに質問をすることにした まずその、俺のお母様とリゼルのお兄さんの二人は、リゼルと俺と。それに俺のお姉さまをその部屋に置いて何処かに消えたのだよな その時の事を聞かせてもらえるか?と リゼルがその事を俺に説明すると リゼルのその、俺のお母様と、その、リゼルの義理のお父さん。その二人は俺とリゼルに何も言わずにその場を後にしたのだというのだ それを聞いて。俺はとても不思議で仕方がなかった 確かに俺の母上とお義父さんが、何かを隠しているのだろうと、俺は何回か思った事があるのだ けれどまさか、このタイミングでそれが発覚するなんて思いもしなくて。それもよりによって一番隠していた事がばれやすい時に。そんな感じでバレてしまうなんて。と俺は驚いてしまい 俺は思わず、うーんっと声を出しながら首をひねってしまったのだ でも俺はそんな風に考えている場合じゃない事にすぐに気づいたんだその、俺はリゼルの兄さんのその腕の中を見てみたりして、俺の父様とお姉様の胸を見比べてみると 俺はそんな風に感じていたんだ 俺は母様とお姉様は凄く似ているんだからさ それに母様は、俺に。お母様と似ていなければ。私達の子供じゃなくなるのよとかそんな風な事ばかり言うんだぞ だからそんな俺の考えを否定はできないはずだ まあ、そんな俺も実は、リゼルのお姉さんの事はそこまで嫌いではないのかもしれないし。お兄さんと義理姉さんの事は嫌いだが。

でもそのお陰というべきか お陰と言っていいのか分からないけれども。リゼルがこうして俺の事を好きだといってくれたわけだしな 俺はそう思うことにしてみたんだが。その俺の様子を見てリゼルは俺のことを見つめている するとリゼルはそんな表情で俺の目の前まで歩いてきて。リゼルはそのまま、俺をぎゅっと抱きしめたのだった

「私は。私ね。ずっとラフィーと一緒に居るよ」と。リゼルが俺に対して口にした言葉がとても心地よく。それで俺は、ついその言葉を肯定してしまったのだった ただ俺には、リゼルの言葉を否定することができない事情が一つあった それは俺が、お姉さまのことが大好きな妹を嫁にしたくない。そんな理由だ。でもそのお姉さまも俺を好きだとい 俺は、そのリゼルのお兄ちゃんにそう言ってみることにするか。俺は、俺も。そのお姉さんのこと。好きになれないんだよな。

だから俺はそう口に出そうとした しかし、俺がそう言おうとする前にリゼルが先に 私のお兄ちゃんだから。お兄ちゃんの気持ちを考えれば分かるんだから。と、俺にそう言って来た だからリゼルに俺は。お前にだけは言われたくない 俺の方がリゼルのことを愛してるから そう言い返したい気持ちが一瞬湧き上がってきたのだが 俺はその、なんとか抑え込んで我慢することに成功したのである その、お姉さんがどういった気持ちを抱いているのか。そして俺がリゼルと、これから先の人生を共にしたいと思っていることをお兄さんに知ってもらうしかないのだろうか?と、そんな事を俺は考え始めてしまっていた そしてそのリゼルのお姉さんが。俺の事をお婿様にして欲しいと思っていて 俺のお姉さんに嫉妬しているということなのだろうが。

そのリゼルの姉さんが、俺のことを好きだということはもう、俺にも分かっているので そんなリゼルのお兄さんと、そしてリゼルのお姉さんのその二人が、お互いにお互いのことを意識する。そんな展開になることはないと思う だってその二人の間に、既に溝ができてしまっているのだから。そう俺は思っていた そして、俺もそう言う事であればと。俺は俺のお母さんとリゼルのお姉さんと、そしてお母様が俺の家に集まってくれている間に、俺の方からリゼルのお姉さんと会わせてあげて欲しいと言ったのである そしてそのお姉さんと俺は、会う事になった 俺はその、リゼルのお姉さんに会う為にリゼルのお兄さんと二人で出かけて そこでお城に行くのが怖かった俺は 街に買い物に出かけることになったのである そして俺とリゼルのお兄さんはその、俺のお母様達が住んでいる家に行ったのだが そこには、俺とリゼルのお姉さんしかいなかったのである リゼルのお姉さんと俺は目が合ってしまい。そのリゼルのお姉さんが、少し微笑むように笑ってくれたので俺は リゼルは俺のお姉さんが好きだと言っていた それは、本当なのか? 俺のお母様とお姉様がそんな事を口にした と俺は思ってしまっていたので。俺もそのことについては聞いておきたいと思っていたのでちょうど良かった そんな事もあって。俺が、リゼルのお姉さんと。その、少しの間話をしていたのだ リゼルのお兄さんがそのリゼルの事を探しに来て。そこで俺とお姉さんが話をしている様子を確認してきたのだけれど その時はリゼルは居なくて。リゼルのお姉さんと二人きりになってしまっていて。でも。それでもリゼルのお姉さんは何も話そうとしてくれなかったので。そのリゼルのお姉さんがどうしてリゼルのことを好きになったのか。その辺りの事について。詳しく教えてもらえないだろうか リゼルのお姉さんがどうしてリゼルを好きになっているのか知りたくなってきたから。と、そこで、その、なんと言えば良いのか そこでリゼルのお姉さんが急に黙りこんでしまい。その沈黙に耐え切れなくなった俺は そこで、リゼルのお姉さんに。俺とリゼルは結婚したいと思っているんだけど それならお姉さんはリゼルのその。恋人として認めてくれるのかな?って思って 俺はそんな事を聞くことにしたのである そうすると、そこで、リゼルのお姉さんが その、ラフィーナ様の事が。私は、あの人のこと。私だって大好きなんだもん!だから。だからこそ。私はリゼルを、ラフィー様のそばに居させたくなかったの ラフィーナ様はリゼルが幸せにできる人だと思えない ラフィーナはラフィーラ様が幸せにするべき相手なのだから。そう思っているのに。

私はそれを口に出してしまい。私は自分が思っていることをそのまま口に出し過ぎてしまうのよね。でも。リゼルが貴方に恋をして 貴方の事が本当に好きだというのならそれは、許せるのだけれど やっぱり。それは無理だよ。ごめんなさい。私はまだ、リゼルの事を妹とは、どうしても思えなくて だから、その。

そんなに気負わないでほしいわ。と 俺は、それを聞き終わった後に。リゼルのお姉さんの頭をそっと撫でるのであった 俺は、俺は。その、お姉さんには申し訳ないが。リゼルのお姉さんとリゼルは結ばれてもきっと上手くいかないと。そのくらいにしか今は考えることができない 俺とラフィーと、そしてラフィーラは違うのだから。

俺はラフィーを悲しませたくないから。その。だからリゼルのお姉さんのその言葉には。俺だって、その。と、そんな気持ちにさせられたが。それでも、俺は。リゼルのお姉さんの言葉に対して、そう思うのである 俺はその、リゼルのお姉さんの言葉に納得してしまうような気持ちになってしまった その、リゼルのお姉さんも。そのリゼルのお兄さんが好きなんだ だから俺は。その、俺がリゼルと結婚すると言っても。絶対に認められない そんな風に思われている気がしてならなかった でもその、俺の目の前に居る、そのリゼルのお姉さんの言葉に。

俺もそうだと思ったんだ だって俺は、ラフィーのことを。

そんな風に俺はリゼルの目の前でお姉さんに言ってやると そのお姉さんが嬉しそうな顔をしていたのは言うまでもない それから、そのお姉さんが俺に向かって。私も貴方のこと好きになっちゃいそう。なんて言ってきて。それにリゼルが、その、ラフィーの事を私が取ってしまうと嫌だから 私のことも好きになっちゃだめー。と口に出したことで。俺達は。リゼルのお兄さんのいる前で。

そんな会話をしてしまったのである でもまあ、俺としては。

その、リゼルの姉さんの事は、リゼルが俺のことを好きでいてくれないのであれば。俺の敵だと思うが しかし、俺はそう言いながらも、俺のことを好きだと言ってくれるリゼルの姉さんが可愛いとそう思うので この人が嫌いになれないのは確かなんだよな リゼルはそんな、二人の姉と仲良くなり始めた 俺は、その様子を見守っていた 俺はそんな、楽しそうにしている三人の姿を見て。こんな時間がいつまでも続けばいいと、俺がそんな事を考えているのを、誰も気がついていないようで。俺は安心していると、そこで 俺はリゼル達の様子をうかがいながらそんなことを考えてしまっていたのだが 俺も俺も私も そんな声が聞こえてきて。

そちらに顔を向けると、お姉さま方二人がこちらに近づいてきて それでリゼルに。私のお嫁さんになってよ 私のことはお姉ちゃんと呼んでもいいからね?と、リゼルにそう言うのであった そしてお姉さんがそう言った直後だった。

リゼルのお兄さんとリゼルが何かを喋っていたのだが。

俺はお兄さんの方を見ないようにしていて。

俺はその、お兄さんの方から、リゼルが好きな男がいると言うことをお姉さんに伝えていて。そしてその相手が自分だとはお兄さんは思いたくはないはず。そう思ったから そして俺はリゼルとリゼルのお兄さんが二人で出かけて行くのを見て。俺はお兄さんにリゼルと会ってきますのでしばらく戻ってきませんので、お留守番お願いします。そう言い残してから。リゼル達のところに向かったのである 俺はリゼルとリゼルのお兄さんと一緒に、その、俺の家に向かうことになる リゼルのお兄さんが俺の家に来ているのがわかったらリゼルのお兄さんは怒られるのではないか?と俺は心配になったが。しかしリゼルがお兄さんと手を繋いでいて、俺と一緒なら平気 そんな風に言い出してきたのである そのリゼルのお姉さんはお姉さんと仲が良くて 俺と俺のお母様ともリゼルのお姉さんが友達のような関係になるかもしれない。その前に。リゼルのお兄さんと俺とで話をする機会があって その俺が、俺のお母さんと、その、そういうことをしたいと望んでいるその事実をリゼルのお兄さんは知らないので。そのリゼルの兄さんとお母様の出会いの場に。お兄さんを連れていく事に そして俺の家はお城なので。

リゼルとリゼルのお兄さんがお城に着くまでの間、リゼルのお兄さんが俺の家に寄ろう。そう言い出して俺の家を案内する事に そのリゼルのお兄さんは、家の中での様子を見る事によって。俺が本当に家に帰ろうとしない人間かどうかを確認 そこで俺の家に居たお兄さんが。リゼルの、俺のことをどう思っているのか。リゼルがどういう想いを抱いて そして今何をしているのかを教えてくれたのだ 俺の家にリゼルがやって来た 俺はそんな感じで、リゼルとお母様は一緒に家に入り。リゼルと俺は俺の部屋に向かい そこで、リゼルは俺のベッドに寝転がりながら そこで私は、リゼルの事が好きな男の子の話を聞く事になったのだが。私はその、リゼルが話をしている時に、俺はその、俺が勇者だという事をリゼルに話した そうするとリゼルは、そんな、私の事を救ってくれる王子様が私に会いに来るだなんて信じられなくて そこで俺とラフィーナが、リゼルに俺のことが好きかを聞いてみると。そこでリゼルが答えたのは俺がラフィーのことを好きかどうかという事であった 俺はラフィーのことが好きだけど。そのリゼルのお姉さんだってラフィーの事が大好きなのだから。俺はラフィーのことを幸せにできると思っている。

リゼルは、そのラフィーナの事も幸せにしてほしい。その、ラフィーが大好きなお姉さんの事を悲しませないで欲しい。

だから俺はその。俺はリゼルがラフィーの事を大好きなのを知っているから。俺はそんなに悲しませてないけどな。って答えると 俺とリゼルがそんなやり取りをしていたその時 ラフィーが突然現れたのである 俺はそこでラフィーがどうしてここにいるのかを聞いたが するとラフィーはリゼルを幸せにしてあげられる男は私しか居ないとリゼルを攫うように抱きしめてからリゼルのことを連れ去っていったのである 俺は慌ててその後を追いかけようとした ラフィーの奴は一体何をするつもりなんだ。

そう思って俺がラフィーの事を探し始めると、 その途中で俺は、アイナを見つけたのである

「ちょっといいかな?」

俺がアイナに声をかけると その俺の声に反応して振り返ったのである だがその直後、俺の後ろにいた誰かがぶつかったらしく。俺が前に出た事でアイナは押し出されるような形で、その場に倒れてしまいそうになったのである そしてそんなアイナの後ろから手を伸ばし支えたのは、リゼルのお兄さんだった 俺はそんな二人の様子を確認すると、俺はその場を離れようとするのだが 俺はそんな俺の前にいきなり現れてきたのである 俺のことを待ち伏せていたのだろう その女は 俺に近付いてきたその女が俺の顔を見て笑みを見せた瞬間。俺はその笑顔を見て 何故か背筋に冷たいものが走るような感覚に襲われていた

「お前は、誰だ?俺と何処で会ったことがある」

俺は思わずそう口にしてしまうが そんな俺に対して その女はこう言ってきたのだ

「私の名前は 貴方は私の事を何と呼ぶのかしら?」

と そんな質問に俺は答えられない そんな俺の様子にその女が、貴方に教えて欲しいものがある。そう言うので俺は警戒して身構える そして俺は、自分のことを。そう呼んだその女に尋ねる

「貴様は何者なんだ 俺の名前を知っているのならば俺も、俺が知りたい。俺が何者かを知る手がかりになるはずだ。それを貴様に問おう。その問いに答えてくれるなら、この場では引いてやる」

その女の瞳の奥に吸い込まれそうになる恐怖を感じたが。その目を見た時、その目が赤く見えたのがとても印象的で、その赤い瞳の視線が恐ろしく感じられて、それで、そんな言葉を口にしてしまっていた そんな俺にその女性は 私のことを何と呼ぶのかと、そんなことを再び尋ねてくるのである そんなことを言われても俺は知らないんだ。と そんな俺の表情を見ながらその女性は不敵に笑うのである 俺の目の前にいる女 それは間違いなく普通の人ではない そして俺も、その女性が普通の人間だとは全く思えないのである しかし俺に何かをしたわけではないので俺は動けなかった 俺は、その女から何かを感じ取っているが、それが具体的になんなのか、よくわからないままでいるのだから 俺はその女性が怖いと思ってしまった いや、怖くなければおかしいのかもしれない。この世界に来てまだそんな日は経っていないとはいえ。それでも俺にとってその女の存在は大きく。それ程にその存在が大きすぎた。

俺が何もできずにいたのはそのせいである 俺が何も言えないで固まっていたのは。俺が知っているどんな存在よりも恐ろしいと感じているからなのである 俺は今まで、様々な強敵と戦ってきて。それらとの戦いを通じて得た経験値により、相手の力量を図ることができるようになっていた それで、この、俺の前に立っているその女の強さが。俺の想像を遥かに超えたもので、それで。

そして、その女の目は。その瞳の色が赤色だったり黄色だったりするのに そんな不思議な雰囲気のある女性の容姿が、美しいという言葉だけでは表現しきれそうに無いくらいに綺麗で、そしてどこか妖艶さを感じるその見た目もあって。その全てが魅力的に見えてしまって。そんなその女性を目の前に俺は、俺の意識とは関係なく身体は震えていて その俺の反応が気に入らなかったのであろう。その、女は。その手に持っていた剣を抜いて それで俺に切りかかってくるのだが その刃の鋭さがあまりにも鋭すぎて。俺は避けることができなかったのである 俺の右腕に痛みが走り 俺は、腕から流れ出た血が地面に広がる様子を確認してしまう そしてその女性は、もう一度俺に同じ攻撃を繰り出そうとしていて 俺は、俺の腕を斬られてしまったことで頭が混乱していて 俺はもうその攻撃を避けようとしなかった 俺が避けないでいればきっと、俺はその女性から攻撃を受けることなく済むはずで。しかし俺は避けない。

なぜならばその女性と戦闘になれば俺は絶対に殺されると確信しているからである 俺はその女と、その女が俺に向けた殺意によって殺されそうになっているので 俺は死を確信しながら目を閉じて その女性の攻撃を避けることができないでいた その、俺は。死ぬ寸前のはずだったのに 俺はいつまで経ってもその攻撃が来ることがなかったため、その、俺はその目をゆっくりと開いてみた そして俺が見たものは 俺を庇うかのように、俺の前に立つアイナの姿だった 俺はその光景に、その、アイナの背中に、まるで俺の盾になるように守られたかのような状況で その俺はそのアイナの事を 助けなければならないのに。

でもその時には、既に俺には そんな、その女と戦わなければならない理由は、なくなってしまっていたのである 俺がラフィーの奴とリゼルを二人きりにする為にリゼルのお兄さんに協力を求めたらあっさり承諾してくれて そのおかげで俺とリゼルは、俺の家に行くことになったのだ。

ただ俺はリゼルのお兄さんがラフィーのことを好きなことは知っていたので。ラフィーのお兄さんを連れて行ったところでラフィーは喜ばないんじゃないかと思っていたのだが。リゼルのお兄さんはそんな事は無い。と言ってきてくれた そして俺とリゼルとラフィーと俺の母さんは家の中で合流してからリゼルとお姉さんの様子を見る事にしたのである 俺とリゼルとラフィーと母さんがリビングに向かうとリゼルとラフィーが仲良く二人で話し合っていた 俺とリゼルとラフィーが一緒に居るのにラフィーは俺に全然興味がないみたいなのにリゼルが俺の事をどう思っているのか。って聞いてきたときは俺は焦ったけど、そんなの、ラフィーが嘘を吐けるわけもなくて。俺は本当にラフィーのことを好きなんだろうなって思った だけどラフィーがそんなリゼルに対してリゼルは、俺の事をどう思っているのかを聞いてきた そんなの聞かれてラフィーは答えに詰まってしまったんだけど 俺がラフィーのこと好きだよって言うと ラフィーが俺のことが好きでリゼルのことが好きじゃないんなら俺がラフィーとリゼルのことを取り持つのに協力してあげる と そこで俺が、そんな事を言ったもんでラフィーはリゼルのことを抱きしめてリゼルのことを持っていった それで俺はそんな二人の後を追いかけていく そこで俺とラフィーがリゼルのお姉さんと遭遇することになるのであった。そしてリゼルのお姉さんが俺にこう問いかけてきたのである リゼルとどういう関係にあるのかと。リゼルとどんな仲なのかを リゼルの事を愛しているのかと 俺がその問いに対して正直に答えると その、お姉さんの様子が豹変したのである

「私はリゼルの事を愛しています。その、私にとって一番大事な存在なのです。だからこそ、私にリゼルを幸せにできる権利があると思うんです。貴方にそれが出来るか私に見定めさせてください」

俺の事が邪魔だったのか。それとも俺の存在が気に入らなかったのか 分からないが。俺は突然現れたそのリゼルのお姉さんにそう告げられて。俺の事をそのお姉さんがいきなり殴ってきたのだ だがその拳の威力は弱く。俺は簡単に受け止められるレベルだっから問題は無かった そして俺はそんなお姉さんに向かって お前の気持ちなんて知るもんか。

そう言うのだが 俺はいきなり殴られたことで少しだけ冷静になったのだろう そのお姉さんは俺の言葉を聞きながらも。俺が反撃をしようとしないのを見て お前はリゼルに相応しい相手なのかどうか試したい だからその力で証明しろと俺に向けて言ってきたのである そして俺も俺なりに色々と考えていたからな この人はリゼルの姉であり。俺からしたらその姉の方はラフィーと同じくらい強いだろう。つまりこの人と本気で戦うという事は、今の俺の力だけでこの人と戦う事になるだろう しかし俺はまだこの世界について詳しくないので魔法とか使えるようになるのかなと疑問を感じていた そしてそれはリゼルのお姉さんも感じているのか俺にその魔法のことについて教えてくれと言ったのだ そのお姉さんはリゼルのお友達になってくれるんだから。俺のことも呼び捨てにして良い。と言っていたので俺も普通に話すことにした。それで俺達は外に出ると俺達の戦いが始まった リゼルのお姉さんの攻撃が凄すぎて俺は何もできないままやられてしまうのである そしてそんな俺の様子を見ていた母さんと父さんが 俺とリゼルを家に運んでくれた そして俺はそんな俺を助けてくれた人に礼を言いたくて 俺はその人のところに向かおうとすると そこに居たのはリゼ姉ちゃんじゃなくてラフィだった そして俺はそんな状況に困惑していた だって、どうしてこの人がここに?そんなことを思ってしまって そんなことを俺が思っていたその時 そんな俺の目の前にあの女が姿を現したのだった 俺がリゼルの家に帰って来たのにリゼルのお姉さんは居らず、俺達の家のリビングでリゼルはソファーに座っていた 俺達が戻ってきたのが分かったからなのか、俺とリゼルはお互いの顔をみると、何故か俺は恥ずかしい気分になってしまい目を逸らしてしまった その俺の様子に、そんな俺の行動が気に入らなかったのか。ラフィーが俺に、何してんだよ。と言うが。俺はそんな言葉にも返答することが出来なかった するとラフィーが何かを思いついたような顔でリゼルの方を見る リゼルが、何でこんなことを聞くのですか。と、言い返せばラフィーが そのリゼルに、俺に告白されたときどうだったの。と言ってきた そしてそのラフィーの言葉に、俺がそんなことした記憶がないと言い返したのだが 俺に抱きついてきていて、キスをしていたじゃないかと言われた瞬間。俺は思い出してしまう。

リゼルと初めて出会った時。リゼルに抱きつかれた時に俺はリゼルに唇を奪われたことを。

リゼルがラフィーから逃げるように部屋を出ていくと、ラフィーはそのラフィーの後をついていった。

そしてラフィーはそんなラフィーのことをリゼルが心配して俺が止めるのも聞かずに追っていくので。俺はそんなラフィーのことを追いかけるようにリゼルの後を追うのであった。

俺はそんな二人が家から出て行くのを確認して家の中に残っていた母さんと父さんに、俺はリゼルに、俺のことをどう思っているのか聞いてみることにする そして俺は、リゼルがどう思っているのかをリゼルに聞くのであったが。その質問をしてからすぐにリゼルが 私、ラフィーの事を、好きではありません。と答えて 俺のことを好きなのか。そう聞いたら。ラフィーはラフィーはどうなんだ。って聞き返してきて 俺はその問いに、好きだ。としか答えられず リゼルはそんな俺のことを見て笑っていたのである 俺はその俺の態度が気に入らなかったから俺はもう一度。今度はリゼルに真剣な目つきで俺のことが好きなのか。と問いかけてみると リゼルは、はい。好きです と返事をしてくれた リゼルとラフィーが一緒に出て行ってしまって それから俺はリゼルを追いかけようとしたのだが 俺が、リゼルが、どこに向かったのかを考えているうちにリゼルを見失ってしまい。仕方なく、俺が一人で家に帰ってくると。

リゼルがなぜか、ラフィーのことを膝枕をして寝かせていたのであった 俺にそんな光景を見せつけてきたリゼルのことが羨ましく思えて。俺もそんなリゼルの姿を見たかったからリゼルに、そんなところで何をしているのかと聞いてみると 私が膝枕をすればラフィーが喜ぶ。と言われて。そのラフィーのことを起こそうとしたのだが ラフィーはなかなか起きなかったので俺は仕方がなくそのラフィーの頭を撫でたりなんかしていて 俺はリゼルに俺にしてくれよ。と言うのだが リゼルが俺のお願いを聞き入れてくれることはなくて。俺はそんな俺に そんなのずるいと。

俺のそんな行動があまりにも子供っぽいと思い 俺は自分の行動を改めようとリゼルに 俺がリゼルのことを抱き寄せてからリゼルに 俺の膝に頭を乗せてくるように指示を出す その俺の命令を聞いたリゼルは素直に従ってくれて 俺はそのままリゼルを抱きしめる そんな俺の姿を見てラフィーが、リゼルに、私のことは無視なのかと。言って来て、それに対してリゼルはそんなラフィーのことなど見ずに俺の方を向きながら俺のことを、私だけをみてくださいね。と言ってきて 俺の耳を舐め始めたのだ 俺はそんなリゼルのことを引き離そうとするのだが。そんな俺のことに対してラフィーが。俺にこう言ってきたのである リゼルと二人きりになりたければ、ラフィーと一緒にどこかへ行こうか?。って そしてその言葉を聞いた俺とリゼルとラフィーは、三人とも外に出ることになってしまう そこで俺は、ラフィーのことを、ラフィーの事を何処かへと連れて行きたかった だから俺はそんなことを言ったラフィーに、じゃあ。ラフィーのお勧めの場所を教えてくれよと言った するとラフィーはそんな俺の言葉を聞いてニヤッと笑ってから 俺の手を掴むと俺を連れて走り出したのであった 俺は、そんな急に動き出したラフィーについて行けなかったのが。俺は足をもたつかせたりしていた。でも俺に掴まれている腕を放してくれる様子のないラフィーによって俺はその場に立ち止まる事が出来ず。俺に手を握られたままだったリゼルと俺達は。ラフィーに引っ張られ続けてしまい。俺達はいつの間にか。街外れまで連れて行かれてしまう 俺達を連れまわしているラフィーの顔を見てみればとても満足そうな表情をしており。俺にその笑顔を見せてきたのだ ラフィーに連れてこられる前にリゼルが、私は、ラフィーの事を信じています。と。私達は友達なのですから その、友達が危険な事をするのであれば。私は友達として。友達を助けに行きます そのリゼルの言葉を聞いていたラフィーは そう言うリゼルに対して、私はリゼルの事を友達だとは思っていない。そう言ってきて そんな言葉を聞かされたリゼルの体は固まってしまっていてその隙を狙ってラフィーは、その手からリゼルの手首から先を奪うと。リゼルは地面に叩きつけられてしまった 俺はラフィーがリゼルのことを攻撃してきたことに怒りを覚えて。俺はリゼルを守るために、リゼルとラフィーの間に入るのであった 俺がリゼルの前に立つとラフィーは。邪魔をするつもりなら容赦しない。と言い出して。いきなりラフィーが俺に攻撃を仕掛けてきたのである 俺はラフィーの攻撃を避けてからラフィーの体に回し蹴りをお見舞いすると その衝撃を受けたことで少しよろめいたラフィーに向かってさらに攻撃をしようとし 俺の後ろで立ち上がったばかりのリゼルは、ラフィーに向かって走って行ったのである だが俺はそんなリゼルのことを、ラフィにリゼルを任せておけば問題ないと。俺は思っていたからリゼルの行動を無駄なことだと判断し。リゼルのことをラフィーに託すことにして 俺は目の前のラフィーに集中することにしたのである そんな俺達の様子を眺めていたラフィーは俺達のことを見てから やっぱりリゼルの方が、私には必要みたいだわ と言う そんなラフィーのことを睨みつけながらも、その視線を外す事なくラフィーを見ていたら。

俺のことを見ていたラフィーがそんな俺の気持ちを察して俺のことを攻撃するのを辞めた そんなラフィーは、私に勝つ自信があるようだけど。私を倒すのに、貴方の力じゃ無理だよ。

だって今のあなたが戦っている相手は、私が本気で相手をしないと殺せないほどの化け物なのだから。と言い出してきて そしてそんな言葉を吐いた後。ラフィーはリゼルに。私を好きになった? その言葉に、ラフィーはリゼルのことを自分の仲間に引き込もうとしてリゼルにそんな言葉をかけていて リゼルはラフィーの問いかけに答えられずにただ黙ったままラフィーのことを見ているだけだった 俺はそんなラフィーの行動を見ていてもういいやと思い そんなラフィーを俺の方から倒そうと決めて。俺から仕掛けることにした 俺は俺の目の前にいる女性を早くどうにかしなければまずいと思っていた だからラフィーを先に倒すことを選んだ ラフィーにそんな俺の行動を、読まれたのか 私とやりあうつもりなのか。と言われてしまい。俺がどうしようか悩んでいる時に。

ラフィーが、お前を殺せる。そしてお前を洗脳することができる と、そんなとんでもない事を言い出すと リゼルにそんなラフィーの事は信じるんじゃないと言ってから。リゼルはその場から離れるように動いて。リゼルの居なくなった場所で俺はラフィーと戦うことになってしまい その戦いは俺とラフィーとでは、あまりにも力の差がありすぎて、俺は負けを認めざるを得なくなり。

そんな俺のことを拘束してから、俺を自分の家まで連れていくと言うラフィーに俺はそんな事をされたら困ると抗議をするのだが。そんな俺のことを、無理やりラフィーが抑え込んできて。俺のことを捕まえた 俺は、そのラフィーの行動に対して、そんな行動に移らなくても俺は、大人しくついて行けば良いんだろ! と言うと 俺の事をその辺に転がっている男と同じだと思うなよ。と言われて ラフィーが俺の事を殴りつけた 俺は殴られて。痛む体を起こしてから俺の事を殴りつけるなんて。俺を馬鹿にしているのかと思ったから ラフィーが俺のことを殺す気が無いのであれば、今から俺に反撃しても構わないな。と聞くと。その質問に、別に。とだけ答えて そんな答えを聞いた俺が、じゃあ遠慮はいらないなと、ラフィーに言いながら、俺は俺の体を痛めつけてくれたラフィーの体に拳を当てにいく 俺がラフィーに攻撃を仕掛けたことが功を奏したのか、俺は、ラフィーに、ダメージを与えることができたのだ 俺はそんな、痛みに耐えているラフィーのことを見た時。俺は、このまま、ラフィーのことを、気絶させるのではなく。殺しても良いんじゃないか。そんなことを考えてしまうが。ラフィーのことをそんな簡単に殺してしまうのは、流石に、それはどうかと思っている自分もいたり そこで俺は、リゼルと、俺のことを助けにきてくれていた。リゼルの師匠である女に。

その二人がどうしてこんなことをしてしまっているのかを問いかけてみると。リゼルの師は、自分の娘を。自分の娘を人質に取られてしまったのだ と、その言葉を口にしていて 俺はそんなリゼルの師の口から、リゼルのことの名前が出てきたことに驚きを隠せなかったが。その俺がリゼルのことの方に目を向けると、リゼルのその目は何かを決意したかのような目をしており 俺はその目を見た瞬間。

そのリゼルが何を考えているのかがすぐにわかったから 俺はそんなリゼルのことを止める為に俺は行動しようとしたのだが リゼルのことを止めようとした時にはもう遅かったようで。俺の視界から。俺の仲間だった女性の姿が消えてなくなっていた。俺はリゼルが消えたその場所に、リゼルの居場所は何処に行ったのか、その辺りを探し始めると。

そこには、リゼルが、その身に、剣を、刺されていて リゼルのことをその刺しているのは。リゼルのことを俺のところから奪い去って。俺の目の前から姿を消したはずの、俺の仲間の女であり。その女のその手には。

俺達の仲間を殺したあの剣が握り締められていた その光景を眺めていた俺はそんな俺が大切にしている人の事を傷つけるあいつが許せなくて俺はそいつを殴ろうとする しかしその時。

その俺の動きは、その仲間だった女性の手によって阻止されて その俺のことを押さえつけて動けなくさせている、俺のことを、見下ろしている、仲間であった女性は 私ね。

リゼルの事を諦める事にしたんだよ。だからその私の大切なものを奪おうとしたあんたのことをここで消させてもらうから その女性はそんな事を口にする 俺はそれに対して。ふざけんな。と、怒りのこもった声で言うが だが、その女性から俺への返事はなかった。それからしばらくして。仲間であった女性は自分の手に握っていた、仲間の血が付いたその、その手で、リゼルのことを連れて行こうとしていた

俺はそれを見た瞬間。俺の心の中に湧き上がった怒りが、抑えられずに、その女性に対して、そのリゼルのことを離してやれと。言うと リゼルのことを自分のものにしたいのなら。私を殺してみなさい そう言ってきたのである その女性がそんな言葉を発し終わると、リゼルの体が宙に浮く 俺はリゼルを助け出そうとするが、俺のことを、押さえつけている女性が邪魔をして 俺は何もできないでいた 俺は悔しさから涙を流す 俺はリゼルのことを救い出すことはできなくても。俺はリゼルに死んで欲しくは無かったから そんな涙を流して。俺のことをその女性のことを、その女性がリゼルのことを持ち上げた状態でその場から離れていこうとすると。その女性の後ろの方から俺が助け出したはずのリゼルがその女性に向けて。攻撃をしていたのである そのリゼルの攻撃によって。俺のことを押し潰そうとしている力が弱まったのを感じとれたのと同時に。

その女性の手から抜け出すことに成功すると。俺はすぐにその女性の手から逃げ出し。俺の事を攻撃してきたリゼルの元に駆けつけようとすると そこには既に俺の仲間である女性とリゼルの二人が対峙していて。リゼルはその女性に対して攻撃をしかけていたのである そんな状況に、この場に駆け付けた俺は、リゼルと仲間の女性の戦いを止めようとしていたが そんな俺のことを二人の女性が邪魔をする その二人のせいで、リゼルのことを救えなくなってしまう そんな俺は、リゼルのことを助ける事が出来ないのかと嘆いていると。そのリゼルのことを救うことができる。と思える言葉を聞くことが出来たのである 俺はそんな事を言って来た人物の顔を見つめる。そしてその人物は。そんな事を、その人物の言葉を信じても良いと思う。

なぜなら、その言葉を放った人物が。その人自身が俺の。仲間を。

その人を、俺の大切な人が。

俺がこの世界で一緒に過ごした、その人達を 殺されてしまったのだから。

俺はそんな俺に語りかけてきた人に、どうしてそんなことが分かるのか? と、問いかけてみると それはね。

私はあなたにその事を知らせにここに来たんですよ その言葉を、告げた人は、そう言って、俺に近づいてくる 俺のことをその人は、まるで俺のことを知っているかのように接してくる その女性の姿は、俺のことをよく知っているかのようで そんな俺に話しかけて来た女性に対して。どうして俺のことが。

俺が、ここにいると言うことを知ってるんだ?と聞くと。その女性はすぐにこう返して来る私がなぜあなたの事を、あなたの知り合いから聞いたからですよ と言ってきて その言葉の意味を聞こうとすると、そんな俺に彼女はこう言ってくる まぁ今はとりあえず、あなたに。これを渡しておくとしようかな。と、その女性は言って。

そして俺に1つのアイテムを渡してくる そんな彼女になんのつもりだ と言ってみると まぁただ単純にあなたのために渡しておくってだけの話ですから気にしないで受け取って下さい。と、言われてしまい 俺は、彼女の言葉に従ってそのアイテムを受け取った すると、その彼女が俺に手渡しをしたアイテムを、俺が受け取るとその女性は、俺の目の前から姿を消したのである 俺は目の前にいた。その彼女について。色々と気になるところがあるのにそのことについて聞くことが出来なくなってしまったのは、少し残念だったが 俺は今自分が、手に持つ。俺の手元には、先ほどその女性に渡されたアイテム。俺が俺の知り合いの誰かに。自分の仲間を殺されてしまった時に。俺にそのことを知らせるためにやって来た、と言っていたその女性に、俺に。俺の仲間のことを殺した相手を倒すために役立つ情報を教えてくれるというアイテムを手渡してくれた女性。

そして俺はそんな人から、俺の知り合い。いや。仲間が殺された。ということを聞かされたのだが そこで思い出されるのは、リゼルのことである。俺は今リゼルのことも助けに行きたかったのだが。

そんな俺のことの前に姿を現したのは、俺の仲間であった、リゼルの仲間でもあった。あの時の女性 俺はその女性のことを見てみるとその女の手には俺が持っている、あの冒険者カードと似たような物が握り締められていたのが分かった。俺はそれを目にして あの女性からもらった冒険者カードは確か、自分の仲間を殺される前に死んだ。仲間の名前が刻まれたものだったはず そんな風に考えていると。

「やっぱり私の思っていた通りだ。あんたが持ってるそれはあんたが私の仲間を殺された時。つまり私にそれを託した。私の仲間たちが。私達の家族を。殺されてから。その時から時間が経った時くらいの時に作られた物でしょ。」

そう言われた俺のことをじっと見据えていた女性が俺に対して何かを呟いてきて 俺はそれに対して。確かに俺は、今。俺の仲間達が、死んでから、そんなに時間も経っていない頃に貰ったものなんだが でもそれは俺にとっては大事なものだからそんな簡単にあげる訳にもいかないから。

俺はその女性に向かってそう返すと。

俺のその返答を聞いた女性は俺のことをバカにするような態度を露わにしながら。

何よ。せっかく親切心であげたっていうのにそんなにあっさりと断るの? じゃあこれは一体いらないのよね。と、言いながら。俺が今持っていた俺の仲間の名前を刻んでくれた。冒険者カードを指さしていた その女性に俺はその冒険者のカードを奪われそうになったが 俺にはまだ、その女性の目的を何も聞いていないから。そんな女性に。俺の大事にしている物を勝手に奪われてたまるか と、言いながら。その俺の手元にあった俺の仲間達の名前が書かれた。俺の仲間が死んでいた証でもあるその冒険者のカードの取り合いを始めることになった そして俺がそのカードを奪い返しにその女性に近づくと。

その女性が握っている。俺の、仲間の名が刻まれている冒険者のカードを奪おうとする俺にその女性は俺のことを蹴り飛ばしてきたのである それからその女性に、そんな乱暴な手段に打って出た、俺の目の前に立っている。

そんな女性の姿を見て俺は。その女性に怒りをぶつける お前の目的は、俺に復讐をすることなのかと しかし俺のことを蹴りつけた。その女性は何も答えないで 俺はそれでもいいと思い、その女性に殴りかかろうとしたのだが 俺は自分の目の前に広がっている光景を眺める。そこには地面から伸びてきていた植物のような物があり その植物の蔓に俺は縛られてしまっていて身動きが取れない状態に陥ってしまっていたのだ そして俺の体の自由を奪ってしまった植物はそのまま。俺の体を締め付ける力を強めてくる 俺がそれに苦悶の表情を浮かべているのにも関わらずその女性は俺のことを冷たい目線で睨みつけて来ているだけだった 俺はそんな、俺のことを見て楽しんでいるような感じが見受けられる女性に。お前は一体俺に何をするつもりなのだ。そう尋ねると 私はね。私と同じ苦しみを与えたいと思っている。

それだけだよ 女性はそう言ってからその俺のことを見下すような視線をやめることはせず 俺は俺のことを見下すその女性の目をじっと見続ける 俺が俺のことを拘束している。俺の体の自由を奪うその植物のことを見てみると 俺はそんなその女性の方を向くのを止めて 俺は俺のことを見下ろして、俺の事を拘束している、植物のことを見ながら、俺は、この女性の事と、この女性の目的を知りたい 俺がそう思って、俺のことをその植物を使って、俺のことを苦しめ続けている。この女性の方に視線を移すと そんな俺のことを見つめ続けていた。女性の姿があったのである 俺はその女性の姿を確認すると、俺のことをこの世界に転生させて俺のことをこの世界に連れてきた。

この国の王女の姿を脳裏に浮かべる その女性が身に着けている衣服を。俺は身につけて、この国に訪れているのに、その女性はそんな様子を一切見せずに。その女性は自分の事について語ることもなく、ただただ俺の事を観察しているかのようで。俺はそんな女性の様子をじっと見ていた。

俺はそんな女性に話しかけようとした。

だがそんな俺よりも先に。俺の口を塞いでくる存在がいた それは俺が助け出した。女性であった。

彼女はその俺のことを助け出した。女性と同じように。彼女もまたこの女性の味方のようであった そんな二人の行動に俺は戸惑うことになる どうして二人がそんな行動をしたのか分からないからだ そんな戸惑いを見せる俺を気にすることなく。彼女はその俺が助け出した女性と共に、その女性に対して俺に攻撃を加えようとする その二人の攻撃から。俺のことを守るようにその女性は二人から守ってくれたのである 二人は、俺に危害を加えることもなく。そのままその場から姿を消してしまったのである 俺はその後、地面に座り込んでいる。その女性が無事だったかどうかを確認したかったのだが 俺がその場所に行ってみると、その女性はそこには居なかった そしてその女性が立っていた場所の近くに俺が手に持っていて、あの女性が俺に手渡してきたあの俺の仲間たちの名が書かれた冒険者カードの残りが、落ちていたので俺はそれを拾い上げてみることにすると。

そこにはその女性が俺に見せつけて来た。

仲間の名前が書かれている部分以外の所が文字化けをしていて 何の文字なのかもわからない状態だった 俺がその文字を見た。俺のことを拘束してくる。あの植物の蔓を引きちぎり。俺はその文字化けをしたままの状態になっている。俺の仲間たちの名前の書かれた。その冒険者カードを握り潰してしまう その女性に。仲間を殺された時に渡された冒険者のカードには、おそらくだが俺の。俺の知っている仲間の名前が記されていた 俺は俺の大事な人たちを奪ったその女性に、復讐するためにその冒険者を仲間達と一緒に旅をしているときにもらった。俺の仲間達の名前を刻まれた。あの時の俺の仲間のカードを取り出し。そして俺はその俺の仲間の名が刻まれた冒険者のカードを。俺はその女性の胸ぐらを掴んで。俺の仲間を殺したその女性に思い切り投げ飛ばす そんな、俺が投げたその冒険者のカードは。見事にその女性の顔に命中して。俺の手元から離れていってしまったのだが 俺は俺の仲間達の命が。命を削り。あの女性が。俺の仲間を殺したことで俺の仲間達は殺された そんな俺は。俺が仲間達のことを想っていたその時間を返して欲しいと願ったのだが そこで俺の体に巻き付いていた。その女性が生やしたその蔦の力が更に強まっていくのを感じてしまう 俺の体が締め付けられて息が苦しい状態になってしまったが。俺の仲間達の命を。

仲間達の人生を、人生が、俺の仲間達の全てを犠牲にしてまで手に入れた俺の力 そんな力を持っている俺は、こんな事で屈してたまるか 俺はそう思って俺が手放してしまった。その女性の顔を。殴ろうとするが、その俺が女性の顔に触れることは叶わずに その女性によって俺は吹き飛ばされてしまったのである

「あなたがどれだけ強い力を持ち合わせているかって事は分かった。あなたの仲間を私が殺したのだから。あなたが私を許せないと思うのは仕方が無い でも、あなたの大事な人を殺して。私の大事な人を。

そんな風にしたのは、私じゃない。あなたが仲間を殺した時、その場にいたのは、その殺された仲間の妹。

その妹は、仲間が死んだ時。その瞬間に自分の兄の死を目の当たりにしたから それでその人は発狂してしまったの。そんな状況にさせたのは、私の大事な。大切な人の。私とあの子の人生を大きく左右させてくれた。あの人達の運命を弄んだ そのせいで。私はその女の子が苦しんでいるところを見ることができなかった。でも。

その女の子は今、自分の目の前にいる男の人と幸せになってくれている。

私のその人が死んでからの。その時間が、無駄になったと。そんな風に思っていたけど そんなことはない。

だって私の目の前にはその死んだはずの彼が生きている その彼の目の前には私の大事な子が居る。その子と。

その死んだはずだった彼と私で 今。三人で幸せになれるかもしれないから」

「ごめんなさい。本当に。私は。その大事なものを失った人に何もしてあげられなくて」

俺のことを見つめていた。

その女性は俺に謝ると、その女性は涙をこぼしながら。泣き始める そんな彼女の姿をみた俺は。そんな女性の頬に優しく手を触れさせる すると、その女性は、俺が触れられているその感覚で意識を取り戻すと、目の前に立っている。そんな俺を見つめるのであった そんな俺のことを見て、その女性は驚いた表情をする 俺は俺のことを殺そうとしている。俺の大事な仲間のことを殺し 俺の大事な仲間から、かけがえのない、大切で。大事な存在を奪った張本人に向かって。その女性に向かって拳を突き出していく そんな俺の攻撃は、その女性が生やしている。

その女性自身の体の一部でもあるその蔓が、その女性の体から生えてきたその蔓に防がれてしまい 俺の攻撃は弾かれてしまい。俺の攻撃をその女性は難なくと避けてしまっていたのである その女性はそのまま俺のことを見据えながら。俺に向かって攻撃を仕掛けてくる その女性の攻撃はまるで俺に攻撃を与えることだけを考えているかのように、その女性の動きには迷いが無くて、ただひたすらに。

目の前の俺の体を貫くために攻撃を繰り返す その女性の攻撃を避けている俺に対して俺は反撃の機会を与えずに そのまま女性に、俺は攻撃を受け続けることになってしまう そしてその女性は自分の攻撃が当たらなかったことを不思議に思っているようであり。そんな俺のことをずっと見続けていた そんな女性の姿を見た俺はその女性に向けて魔法を発動しようとした 俺は、女性を、その女性の事を殺さないつもりで戦っているから だけどその女性はそんな事を許すはずもなく 女性はその女性の体のあちこちから蔓を生み出して。その蔓を自在に操り その蔓でその女性は。目の前で立っている。俺に襲いかかる 俺は俺に迫り来る蔓に対処することができない 俺がどうにかしなければいけないと思い。俺は自分の力を最大限に発揮する為に自分の中に残っている。俺の中の魔力のありったけを使って自分の身体能力を向上させようと 俺は自分の能力を向上させる 俺は俺のことを追い詰めているその女性に、俺は何とか一矢報いることができるのではないかと。そう考えてしまう程にその女性の戦い方は見事だった 俺はそんな戦い方に見とれてしまっている部分があり。気が付いたら俺のことを攻撃しようとしていた。その女性の攻撃を回避できないような状況に持ち込まれてしまって 俺が攻撃を受けるしかないと思ったとき

「もう止めて!! これ以上。お姉ちゃんが戦う必要は無いの!!」

俺は、俺の後ろから、誰かの声を聞いた 俺は慌てて声が聞こえてきた。その俺の後ろに振り返ると。そこには俺のことを助けた。

あの女性のことが大事だと言う女性が立っていたのである 俺はそんな女性の姿を見て、俺はその女性の方に駆け寄ろうとしたが そんな俺よりも先にその女性の前に立ちふさがる。その女性は俺に対して剣を抜く そんな俺のことをその女性は見下すように そして、どこか諦めのような、残念そうな顔をしながら、ため息を吐き 俺の方を見続けている 俺は、そんな女性のことを見ながら、この場から離れていくと、 そんな女性の事を見ながら俺はその場から離れると そんな俺の後を追いかけるように俺の背中に。何かの衝撃を受けて、俺は地面に叩きつけられて倒れこんでしまう そんな俺のところに。俺の仲間たちが駆けつけてくれ、俺の側にいたその女性を仲間達が拘束してくれ、拘束されてしまった女性に 俺は、俺がどうして俺のことを助けに来たその女性の姉が その女性のことを殺すように仕向けようとしたのかを聞くことにすると 女性は、その女性のことを助けて欲しいと懇願されたからだと俺に対して告げるのであった 俺は俺の仲間達にこの女性を助けるようにお願いをしてみる すると俺の仲間達は、この女性の言うことに従おうとするのだが、女性は俺のことを警戒していたようで、俺に対して武器を向けると、そのまま俺に向かって斬りかかってきた 俺の仲間達は俺が殺されるかもしれないと思って。そのままその女性の行動を阻止しようとするが、そんな俺の仲間達を押し退けてその女性が俺のことを睨みつける その女性の行動に俺は、何故なのか分からなかった。だが俺はその女性のその瞳を見て 俺の目の前に居続ける女性のその目は、嘘偽りのない目をしていて 俺のことを見据えたまま。彼女は俺のことをじっと見つめ続け、 俺はそんな女性の言葉を聞き、その言葉が信じられない部分があったが、その女性の言葉に間違いはないと思うことができてしまったのである 俺は目の前の。俺の仲間を殺した女性とその女性の妹が大切に想っていた人物の二人に説得され。

そんな二人に俺は殺されかけたという事もあり。

その二人の女性を俺は拘束することをやめることにして。とりあえずその女性の拘束を外したのである そんな俺の様子に。俺の仲間達は驚いていて、何があったのだと尋ねてきたが 俺は仲間達に向かって「大丈夫だよ」と告げる そして俺は改めて俺に攻撃を仕掛けた。俺のことを助けてくれた女性を見る 俺のことをじっと見続けていて、俺のほうも彼女のことを見ていたのであるが。

そんな時俺が俺のことを見つめていたその女性の視線が俺から外れ、俺が俺の仲間を殺した。その女性に向かって視線を向けた そんな女性はその女性に向かって、「私達の前から消えて。あなたのせいで、お兄さんはあなたのせいで死ななくても良かったはずの人生で命を落とし。そして、そのせいで。私の妹が苦しんでしまった。あなたのしたその行動の全てが、私と妹の全てを壊したの」「でもね。私はその妹を救いたいと思っているの あなたには感謝している。私と私の妹を。あなたが助けてくれなければ。私は、私の大切なものを失い続けた だから。だから、あなたには、その分。私達の大切なものを奪い続けてきた。

あなたは絶対に私の手で、あなたに殺された、私と私の妹の敵を取る必要がある。だから、私は、私に攻撃して、私を殺せるとでも思っているなら、あなたに。私を殺すことができる力があるならば。今すぐ私をその力で殺せばいい」

そう言って、女性は。俺のことに向かって、自分が今持っている全ての力を解放させてくるのであった。

「どうせ私を殺して、あなたは後悔し続ける事になるのでしょう。私を殺してしまえば。あなたは私を、妹を救えなかった自分を一生恨むのだろうから」

そう言った女性の顔は、とても辛そうだった そしてその女性は、自分の中にある、俺が俺が手放してしまった俺が手に入れたいと思っているその女性の力を全て、自分の体に取り込んだのだ。その女性は その女性は俺が今自分の目の前にいる。自分の妹を、妹のように可愛がってきた自分のことをずっと慕ってくれていて 俺の力になろうと。一緒に頑張ってくれると言ってくれた。俺の事が好きだと、言ってくれて 俺のために死んでもいい。とまで言ってくれる、優しい女性に。その女性に手を伸ばしたのに 結局。その女性に俺は何もすることができなかった。その女性に「ありがとう」と言われて俺はその女性に何もすることができなくて 俺の目の前にいた。

俺のことを、その女性が愛してくれた。その女性を 俺は守ることが出来なかった そんな女性は今。俺の目の前で。

その女性の体は今、俺の目の前で。

俺のことを睨んでいる女性と同じ存在になりかけているようであり。その女性は、今にも俺の目の前から消える。もしくは、死んでしまう。

そんな雰囲気を出していたのである だけどそんな女性は、俺のことを見つめて微笑んでいたのであった 俺はその女性の事を抱きかかえると。

その女性の名前を呼ぶのであった そして俺は俺の事を好きになってくれていた。俺と一緒に魔王を倒しに行ってくれる。と言った、そんな女性が俺に向かって話しかけてきたのであった 俺は俺の体を切り裂こうとしていた。俺のことを睨んできた。その女性の名前を ラフィーネ=ハルファスだと名乗った。その女性のことを見ると 彼女のことを、俺は見続けることしかできなかったのである その女性は俺に向かって剣を振り下ろしてくると 俺に向かって攻撃を仕掛けてきていたが。俺はラフィーの動きを止めようとしたのだ。だが ラフィーは俺に攻撃することを止めようとはしなかったのである 俺はこのままではラフィーの攻撃が俺に当たると思ったからこそ。俺に抱きついている女性をそのまま地面に寝かせる そして俺がその場から逃げ出そうとするが 俺は俺のことを襲ってくる攻撃に対して回避できずに 俺が地面に倒れたのを確認した後 俺を殺そうとしている。俺のことを助けようとして、俺に抱きついていた。その女性が 俺が俺の事を殺しに来た。

その女性の目の前から姿を消すのと同時に、俺に攻撃しようとしていたその女性の 体が崩れ落ちていく

「やっぱり無理か。流石にこんな事をすればすぐに体が限界にくるって分かってたけど それでも私が死ぬよりかはまだマシよね あの女は、あの子のおかげで。もう大丈夫だと思うし。あと少しくらい。耐えられるかな? だけど、あの娘に負担をかけすぎてしまうから、なるべく早くこの体から離れないとダメね まぁ。もう少し。あの男を殺すことができたら。私の役目は終わるのだから 後はもうしばらく待とう。それに、この体のことも気になるし さてと、私はこの女の人が回復するのを待って、それから移動しないとね そういえば、あの人は何処に行ったんだろう。

この人も無事だと良いのだけど」

そう言いながら、俺の体から離れたその女性。いや。ラフィーの体は、地面に倒れるのだった。

そんな女性の事を見て俺は俺の仲間達が心配になったから。仲間達が待つところに向かって駆け出したのであった だが俺は仲間のことを探したが、何故か仲間の気配を感じることができなかった 俺は慌てて。俺は、俺のことを殺しに来た。その女性のことを、ラフィーの側に駆け寄ると、 ラフィーの呼吸が、荒くなっているのが分かり その女性はラフィーに対して必死に声を掛け続けていたが その女性の姿を見た俺も何かできることがあるのではないかと思い 俺も女性に対して何かをしようと思ったとき。俺が抱き抱えていた女性が俺のことを見つめてきて。

俺はその女性の瞳を見つめる その女性の瞳を見つめると その瞳は何かに脅えていた。何かを不安に思っていたのが分かったのである そんな俺と女性の目が合ったとき。女性の表情が柔らかくなり その女性は何かを諦めたような、そんな顔をすると。そのまま意識を失う そんな女性の様子を見て俺はその女性を抱え込むように抱っこをしたあと その女性のことを背負い、俺は、俺のことを信じてくれて そして俺の為に命を投げ出す覚悟をしてくれる、俺のことを好いてきてくれた。

そしてそんな彼女から俺のことを守るために命をかけて俺のことを守ってくれる そんな彼女が、俺の仲間の命を何度も奪おうとしてきた そんな女性のことを助けたいと、俺は思って行動することにしたのであった。

俺はその女性を助けようとしたときに。突然その女性のことが消え始め、その女性が俺の手の中にあった温もりも消えてしまった そのことに驚き、その女性が立っていた場所に向かって手を伸ばすと その女性が倒れていて、そんな女性の元に駆けつけようとしたが、その女性のそばで俺達の仲間達が戦っていたので そちらの戦いが終わってから、俺は、女性の側に駆けつけるのであった

「どうして、どうして。なんで私なんかのためにそこまで」俺のことを見上げている女性は俺に向かってそんなことを言うのだが。

その言葉に俺が答えることはなかった。俺には俺がどうしてそのような行動をしたのかが理解できていなかったからである。

ただ俺は女性を助けたかったのは事実であり、ただそれだけである 俺はそんなことを考えながらも女性のことを治療するために女性に回復魔法を使って傷を癒す その女性は先ほど俺が抱きかかえていた時よりも落ち着いているように見えた。だからといってその女性がまだ完全に落ち着いたわけじゃないという事はわかる。だから俺はそんな女性に向かって「今はゆっくり休んで下さい」と言う そんな俺の言葉に、その女性は「私の名前は」

俺は、その名前を聞いて俺は驚くことになった 俺の仲間を殺した女性は。俺のことを見つめ続けていて そんな女性に対して俺が手を差し伸べるが。俺が手を出す前に 俺の仲間が女性のことを攻撃しようとしてくるが。

その攻撃も全て女性は防ぎ、俺達の仲間全員に向かって攻撃をしようとしたので そんな女性の前に立ったのである そして俺達の仲間は、仲間の女性を攻撃するが、俺の目の前にいる女性も、そんな仲間の攻撃を防ぐが その女性が仲間に反撃をする だがその女性の攻撃によって、一人の男性が吹き飛ばされるが。俺の背中に居た女性が、男性を助けるために動く そんな女性の行動に俺は思わず「やめろ」と言ってしまった。その行動をやめさせるために 俺の言葉に反応して女性がこちらを見るが 俺は、そんな女性のことを庇うかのように女性の前に出たのである 女性は、俺に向かって、自分が今攻撃をしている相手の方に向かっていく そして女性は自分が相手にしていることが何者なのか分かっているからこそ 俺のことを守るようにしながら、自分に向かってくる。その女性の攻撃を防ぐのであった そして俺の目の前で女性同士の争いが始まった 俺はそんな光景を見て俺は自分の無力さを実感することになる そして目の前で繰り広げられているのは自分の意思ではない。自分の力でもないのに。自分の周りにいる者達を傷つけてしまっているのだ。そして目の前にいるその女性は自分の力を使っているわけではない そして、俺の力のはずなのに。俺が今何をしようとしているかも分からずに勝手に俺の力を使い始めた。俺の目の前にいるその女性は そんな俺の事を悲しそうな目つきをして見てくると その女性に俺は自分の体を吹き飛ばされてしまい そして、俺が目を覚ますと、そこは自分の知らない天井があり、横を見ると俺のことを看病していた。女性が、俺のことを見守っていてくれる。俺の手を優しく握っていてくれていたのだった。

俺は目の前で寝ていた女性のことを起こそうとする そして俺が起きて声をかけるが女性は、寝ぼけているのかわ分からないが。俺の声を聞こうともせず、その女性は俺の体を抱きしめてくるのだった。そんな状況に俺は戸惑い 俺のことを抱きしめてきた女性の名前を聞くことにした するとその女性は俺の名前を「アルフォンス様」と呼んでくれたので俺はその女性の名前を聞き出そうとする だが、何故か名前を言わないのだ。なので「名前は何ですか?」と質問を変えて聞いてみると「私はアイナです」と答えるのである そう言ってから彼女は、少しの間。黙り込んだ後。俺のことを抱きかかえるようにしてから立ち上がると俺のことを持ち上げようとするのである だけど俺は、そんな彼女に迷惑をかけたくなくて 俺は、彼女のことを押し倒すような形で倒れこむと。彼女は、俺に向かって、「私の事なら気にしないでもらえませんか?それよりも貴方のお仲間は、無事ですか?怪我をしていないかどうか確かめてください。それと私はお医者さんを呼びに行きますね。あ、そうだ。私はラフィーといいます」と言って俺のことを置いていき。その場から離れていくのであった。

俺は、俺の仲間の事を確認に行くと。皆は、大きな外傷もなく。気絶をしていただけであった だがラフィーに抱き抱えられていた女性がラフィーがいない事に気づき。そして俺のことを見てくるが、俺は、彼女に対して、何もすることができなかった そしてその女性も、ラフィーのことが心配なようで、俺にラフィーの居場所について訪ねてくるが、そんなの俺にも分かるわけがない。俺とこの女性は初対面だ そんなことを思っているとこの女性の名前が アイナであることを教えてくれたので 俺の名前を言うと。俺のことを心配そうに見てきて。そしてラフィーのことを一緒に探してくれると言い出してくれたのだ そう言ってくれるだけでも有難いと思った俺はその女性と一緒にラフィーのことを探すため動き出す 俺がラフィーの居場所にたどり着くまでにかなりの時間が掛かってしまい。しかもその場所では大量のモンスター達が待ち構えていたのだ その場所にたどり着いた時。そこには既にボロボロになってしまっている、ラフィーと、そしてそのラフィーの前に立っている男がいたのであった。

俺と仲間達、そして俺のことを助けてくれた女性、アイナは、ラフィーが、その男の人と戦闘しているところに遭遇し、 俺は、俺の仲間のことをラフィーに任せることにする。

すると俺の仲間のことは、アイラのことをラフィーに託して ラフィーのことを助けようとしていてくれた。その女性は、俺の仲間のことを見て。ラフィーが戦って居る男のことを倒そうと向かって行った だけど男は、そんな女性のことに対して、俺のことをチラッと見てきて。何かを俺に対して伝えようとしているのか。そんな気がしたのであった。だが俺はそんな男性のことよりも。まずラフィーを何とかしなければならないと思っていて。そんなことを考えていた時に。仲間の女性の方が「私が助けに」と言っていた その女性に何かを言いたいのだが。俺は口下手だから言葉がうまく思いつかないのである 俺はその女性の事を止めようとしたが。そんな女性も、俺の仲間達の事を心配して、ラフィーのことを助けようとした時。その女性は、俺達の前に現れた謎の女性、ラフィーに、その女が「私の邪魔をするならば殺す」と言われ。殺されるところだった 俺はそんな様子を見て慌ててラフィーの元に向かい。ラフィーのことを後ろから抱きしめる

「その人を殺さないでくれ」俺の言葉に対して。その女性は俺の方を振り向いて睨みつける その視線に対して俺は怖かった。今まで俺のことを殺しに来ている相手から殺意のある目で見られることは何度かあったが、その女性の瞳からは、そんな瞳とは違うような、もっと違う。俺にはそんな瞳をしている理由を、俺には知ることはできない。ただそんな瞳を見つめながら、どうしてそこまで敵意を持たれてしまったのかわからないので、俺には対処のしようがなかった 俺は、ラフィーのことを背後に押し出すようにして、後ろに下がり そんな俺の様子を、その女性は見逃さなかった。そんな様子にラフィーが

「どうしてこんな人を守ろうとするの?こいつは私達を殺そうとした奴よ。なのになんでこいつを庇うのよ」その女性が言ってくることに俺は反論できなかった そんな俺の行動を見ていた、ラフィーも

「貴様は、私達が誰に喧嘩を売ってきたと思っているのだ」と俺のことを見下してくる 俺はそんな言葉を聞いても俺は言い返すことはできなかった。

その女性が、俺のことを見下してきていたからだ その女性の顔が俺には恐ろしく見えてしまう。そして俺はその女性に向かって「俺はお前たちを止める。」と言った すると女性は俺の方に振り向き。俺のことを見ながら笑みを浮かべる そんな女性は「私に勝つ自信があるのかしら。だとしたら、あんたが私よりも弱かっただけの話。ただそれだけの事よね。」そんなことを言われると 俺の背中に隠れている女性は

「どうしてあなた達は戦おうとするんですか」と言ってきて 俺のことを見上げて俺のことを守ってくれた そして俺は女性に向かって「どうして戦わなければいけないんだ」と聞いた 女性は、そんな俺のことを見下しながら。「それは私達に、殺されないためよ」と言って俺の体に蹴りを放とうとして来るが 俺のことを見下していた女性は

「なぜ避けない」と俺に問いかけてくるのでその攻撃を受けることにした 俺の事をその女性は蹴り上げる その攻撃を受けて俺は、痛みを感じる そしてその女性に俺は、

「俺は勇者では無い。だが、だからといって。俺の大事なものを守るために。俺は戦う。それが例え俺より強いやつが相手だろうと。絶対に俺は、自分の意思は曲げたりなんかしない。それに俺はお前のことを傷付けるつもりなんて最初からなかった」俺は女性に向かってそんな言葉を吐き出す だが、女性はそんな言葉を受け止めてくれず

「私は貴方のことを認めない。そして今ここで死んでもらう。」そう言うとその女性は俺に向かって襲いかかってきたのである。

だが俺は女性に攻撃をしようとすると、俺のことを助けてくれた女性と。俺の仲間の女性がその女性の足を掴むことでその女性の攻撃を阻止してくれたのであった 俺はその女性から距離を取るために後方に下がると。

女性から距離を取れることができ。俺は助かることが出来たのであった。そして俺はその女性を見て俺は驚いたのである。なぜならその女性の姿を見たことがなかったからである。俺が初めて見たときは確か。

俺はそんな女性の事を見る 俺はその女性の事を見る。その女性の名前は アイナというらしい。その女性とは俺は、今回初めて会ったはずなのだが。何故かどこかで出会った事があるような気がした 俺は不思議と思いながらも。俺は目の前にいるアイナに向かって話し掛ける アイナのほうを向くがやはり知らない人だった ただアイナと名乗るその女性は、自分の名前を名乗ったあと俺のことをジッと見てくるので、そんな見られている事に戸惑ってしまう 俺はどうすれば良いかわからなくなり とりあえずアイナと名乗った女性のことについて知るために、話しかけてみたのだが。俺は何を喋れば良いのか分からない 俺は、何を喋ればいいのかわからなくなる そして俺は、アイナに何と声を掛けるべきか悩んでいた。そんな中でアイナはそんな俺のことが可哀想に見えたのだろう 彼女は俺の事を慰めるようなことを言ってきてくれた 俺のそんな態度に彼女は少し戸惑いを見せてきたので、俺のことを心配してくれているのかもしれないが。俺にはまだ彼女がどんな性格をしているのがわからなかった。

そして彼女は 俺のことを助ける為に。

そんなアイナのことを見て。

俺は彼女の事が心配になってしまう 何故俺のことを気にかけてくれるのかというと 俺の知り合いに。ラフィーという人物がいるのであるが。そのラフィーがアイナに対して「あいつにはあまり関わるな」と言うのであった 俺は、そのラフィーの発言が気になったので 彼女にそのことを尋ねると その女性はラフィーに向かってこう話す ラフィーは、そんな女性に向かって 少し考え事をしながら。アイツは悪い人間じゃない。むしろ善い奴だとラフィーは答えてくれたので。俺はアイラのことも信じてみようと思ったのであった。だがアイナは俺の事を気に入らないようで。

そんなアイナは俺のことを殺しに来る だが俺の仲間達が、その女性に攻撃を仕掛けようとするのをやめさせ。仲間達だけでこの場から離れるように促すが。それでも、その女性のことを気にかけている人達がいて、この国の住民ではない俺の仲間がこの女性に付いていくことを志願する。そして俺と、その女性。アイラの戦いが始まろうとしている

「貴様に私の攻撃を避けることができるか」そう言ってアイナが俺のことに向かって襲って来たのである。

俺の目の前に現れた女性はアイナと名乗り、そしてアイナの口からラフィーが俺達の国に喧嘩を売っていると告げられたのだ そして俺は、どうしてそこまで敵視するのか。そしてその女性がどうして俺達の事を殺すと言い出したのか、分からなくて 俺が女性にそんなことを訪ねてみると 女性は、私達は勇者に殺されたと。そしてその女性は自分がこの世界で生き残る為ならなんでもすると。そしてその女性は、俺にそんなことを話して来たのだ。俺はその言葉を聞いた時に俺は何も言葉が出なかった。

そんな女性のことを俺が見ていると、女性は、自分の体に触れて、まるで何かの準備でもするように

「さあ、これから私と戦う準備をしなさい」

その女性は俺に、俺と戦いたいと告げる。俺は女性のその行動を見ても。女性を戦わせる訳にはいかないと思っていた そんな時に、リゼルドが俺のことを呼びにきたので 俺は、その女性を、リゼガに任せる事にした。そして俺は、ラフィーの元に向かうのだった そして俺はラフィーの前に立つと。

ラフィーの表情は真剣そのものになっていて。そんなラフィーは 俺のことを見て「お前に私の相手が務まるとは思えないが」

そう言われたが。

俺はそんな言葉を聞きながら

「ラフィーさん、貴方は自分の言っている意味が分かっているのか」

俺の言葉にラフィーのほうを見ると ラフィーの様子が明らかに変になっていた。その女性のことを睨みつけると。

その女性に襲いかかろうとする 俺はラフィーのことを必死になって止めようとするが ラフィーの暴走が止まらず、俺のことを見下すような視線を向ける 俺は、ラフィーに向かって俺は「俺にはお前が何を思っているのかわからない」と俺はラフィーに伝えるが。ラフィーはその話を聞いていたのかいないのか。その女性は俺の言葉を無視して、その女性に向かってラフィーが攻撃を仕掛ける その女性と俺の仲間の女性も、そのラフィーの行動を止めるために動き始める 俺の仲間の女性も、そんな行動を起こした。そしてその女性を止めようと俺も動き出す だけどその女性は簡単に、その女性の攻撃を避けてしまう 俺はラフィーが暴れる姿を見ながら、ラフィーが女性を殺そうとする姿を見てしまってから、 その女性に対して。怒りの感情を抱いてしまうことになる 俺はラフィーの暴走を止めようとしたが、俺は止めることが出来なかった 俺はラフィーのことを見ていられなくなってしまう ラフィーは女性のことを、その女性の名前を「殺す」そう言いながら、その女性を本気で殺しにかかる だがそんなラフィーの動きを。

俺の仲間である女性が抑え込み、俺はその間に女性を守るようにして立ちはだかる

「やめろ、こんな所でそんなことをしても仕方が無いんだ」

俺は女性のことを守るようにして立ちふさがり、 女性のことを背に隠し、その女性のことをラフィーから守るようにしながら、ラフィーの攻撃をその女性に向けないようにする 俺は、ラフィーにどうしてこんな行動をしたのか、問い詰めると。「勇者に殺された」そう言ってくるのである。そして、勇者に殺されてから復讐すると 俺は、そんな話を聞かされたからといって納得するわけにはいかずに、俺はどうして勇者のせいにしようとしているのか、どうしてラフィーはこの女性のことを憎んでいるのだろうか その理由を聞いても、ラフィーからは、何も話してくれず。その女性にだけ向かってラフィーは殺意を振りまく。だからラフィーのことを止めた だがそんなことをしていた時に、俺に向かって剣を突きつけてくる そんなラフィーのことを俺が説得して落ち着かせようとしている時だった「私を庇うつもりか?」と聞いてくる 俺は「当たり前のことをしてるまでだよ。だからもう戦うのをやめてほしい」

ラフィーに向かって、俺は戦ってほしくないと願ったのである。だがラフィーが「ふざけないで欲しい」と言ってきているのを見て俺はどうしようかと考えていた そして俺はそんな事をしている最中で俺はある事に気付く。それはラフィーのステータスだ。俺よりも数値が低い そんな事を思ったのだが。

だがラフィーのほうを見ると 俺と女性に向かって剣を構え、俺に向かって攻撃してくる。

そんな事を繰り返していて、ラフィーは俺のことを本気で殺そうとしている。

俺の事を邪魔者のように見てくるラフィーの姿を見てしまっていると そんな俺達の間に入ってきた人物が現れる。それは、アイガヤ王国にいたアイガヤ王国の王子様と そしてその仲間の男性が そんな二人がその女性のところに駆け寄り その女性のことを守ろうとしてくれる そしてアイツ等のせいで、私はアイツに負けてしまった そんなアイナの言葉にラフィーが激怒してしまい。

アイナに襲いかかるが、俺の仲間がアイナのことを守るためにその女性の前に立つと。アイナはそんな俺のことが鬱陶しく感じてか、俺のことを攻撃する 俺はそんな事をしながら俺はラフィーの暴走を止めようとしたのだが。俺は止められずにラフィーが暴走してしまい、ラフィーが俺の仲間の女性を攻撃しようとしてきていたので、そんな事をされないようにラフィーを抑え込もうとしたのであったが、そんな事は無駄だといわんばかりに、ラフィーが仲間の一人に向かって斬りかかる そんな事が行われている間 俺はラフィーのことを必死に食い止めようとしていた そんな俺の姿を見るアイナの目は。俺のことを見下すかのような目線を送ってきている そんなラフィーの様子を見た俺は「アイナ」その名前を口にすると。アイナのことを見下ろし、そしてアイナのことを上から睨みつけた アイナはそんな俺の目を見て、ビクビクしている。だがそれでも俺はそんな事をお構いなしだ 俺はアイナのことを睨みつける そしてアイナに言う

「貴様に俺を倒す事が出来るか」と そう言った瞬間だった。突然体が重くなっていくような感覚に陥り意識を失いそうになるがなんとか耐えることができた だが俺は、目の前にいる。アイナという女性が一体何なのか分からない。

その女性は 私の事を恐れるような目をこちらに向けていたのであった。

俺は目の前に立っている女性のことをよく見てみるが。やはりどこかで見た事があるような気がするが、思い出せないのだ そんな事を思いながらその女性の顔を見るが。

俺は目の前にいる女性が一体誰なのかわからなくて ただその女性が、何者であるのかを知りたくて仕方が無かった そしてそんな女性の名前を呼んでみた。アイナという名前が。

俺は、俺がこの世界に来る前の世界で、このアイナという名の女性に出会ったことがある。そんな思いに駆られていた。だけど俺は、このアイナのことを俺は知らないのかもしれないと。俺は思うようになった。俺の記憶の中で、そのアイナと言う女性の存在だけが消えている 俺の知っているラフィーは俺に「お前は、その女の事を恨むのか」そう俺に聞いてきた 俺にそう聞かれても。その女性に恨みなど持っていない。

だから、その女性がどうして勇者に殺されたと思っているのかと、どうしてそこまで勇者のことが嫌いなのだろうと俺は疑問を抱いていたのだ。俺が、そんなアイナの事が分からなくて、そのことについてラフィーに尋ねてみると。彼女は少し考えながら。

「貴様になら教えてやってもいい」とそう答えてくれたのだ。俺は、アイナのことを見つめていた そんな俺のことを見て「アイガヤの王」と名乗る。

俺がアイガヤの王であると言われ、俺はどうして俺のことを知っているのかと思い。

そんな事を訪ねようとする前に「この女の名前はラフィーといいます。私達が召喚された時に一緒にこの世界に呼び出されたので。この世界のことは詳しいはずですよ」とラフィーに話しかけてくる そんな女性の声を聞いた後に俺は「この女性と話をしてみたいのだが」とラフィーに声をかけてみると。「お前は、そのラフィーとかいう女が、この世界で信用出来る相手だとでも思ってんのか」

ラフィーの言葉を聞いて、俺が返答に困っていると。俺達の話を聞いていた。俺達の知り合いの女性が俺に向かって「あんたがこの国を治めるようになってくれれば助かるんだけど」なんて言ってくるので俺はその発言に対して苦笑いをするしかなかった そして俺のことを睨みつけるように見てくるラフィーのことを見返しながら。「俺はそのラフィーさんとは話さなければいけない理由があるんだよ」と俺は告げる そして俺はラフィーに向かって「貴方に聞きたいことがあってきたんだ」

俺は目の前にいる女性。

その女性のことを俺達はラフィーと呼んでいる 俺がそのラフィーのことを見て「君の名前についてだ」と尋ねると「私が名乗る名前には何か問題があるのか?」そう問いかけてきたのである その質問に対する返事は俺の中になかった。だってそうだろ。俺は「俺には、ラフィーという名は。

俺の知ってる女性と同じ名前の気がしてならないからだ」と言った。その言葉を聞くと。ラフィーはその言葉に驚いているのか。

そんな様子を見せている そして俺は、そんな様子を見ながらも。俺は自分の中の気持ちに整理を付けていくことにした そしてラフィーに向かって。俺は言う

「ラフィー、お前の本名がなんなのかはわからないけど。俺はお前のことを知ってる」とそう伝えると。

その言葉を聞いて、ラフィーは「どういう意味なんだ?私は私以外の誰でも無いだろうが!!」と言ってくるのであった。

だけど俺はその言葉を聞いても「お前がラフィーと名乗っていることに。

意味は無いのか?」そう聞いたら ラフィーは自分の事を俺に向かって、ラフィーと名乗った事に意味があるのだと俺に向かって説明してきた

「私はこの国の王族であり、この国で一番強い存在でなければならない」と言って

「だからこそ私は。ラフィーと名乗る事を選んだ。そしてラフィーを名乗ることによって 私がこの国の一番の存在であることは。揺ぎ無き事実となった。

だからお前が私を知っていようが。知ったこっちゃねえよ」

そう言ってラフィーは俺のことを睨みつけてくる。だが俺は「俺はお前のことをよく覚えていないんだ」と告げると

「そうか。じゃあ仕方がない。だが私は忘れたわけじゃない。貴様と出会えることを待ち望んでいたのだから」と。

ラフィーにそう言われてしまう。

そして俺が「それは何故だ?」

「決まっている。貴様のことをずっと待っていた。私を殺した勇者のことを。私は絶対に許すことが出来ない。私を殺すように命じたのは、この世界の王と、そして私達と一緒に来た、あの男の奴のせいだ。だから、だからこの手で、あの二人を殺してやりたい」

「だが、今は、それは出来ない」とラフィーは言っている 俺は、その話を聞いた時に、俺の知らないところで。色々な出来事が起こっていたのだということを理解する だが俺とラフィーの間にアイナと呼ばれる女性がいるのだが。その女性を見下ろしながら「アイナは俺のことを知っているか」と尋ねたのだが

「えっと。はい」と。俺に向かってアイナは言葉を返してくる だが俺のことを、アイナは知っていて。俺のことをアイナはこの世界に来た時に知っていたということに俺は驚いたのである だけど、それではアイナが、俺のことを知らないはずはないのだが、俺はそんなアイナのことを見下ろしていた。そして俺はアイナの事を「君は一体」と聞くと アイナは俺の事をジッと見つめてから口を開いたのである

「あなたが私を殺さずに、そして私は殺されることもせずに、こうして生きている理由は。私はもう分かっています」とアイナは言うと アイナが、俺の目の前にいる女性のことを指差しながら、「ラフィーという女性、私の目の前にいる女性が私の前に現れた時。この女性は勇者のことで怒り狂っていたんです」と。俺にそう伝えてくれる その事を聞きながら俺はその事を理解し。アイナに向かって 俺にアイナの事を詳しく話すように指示を出したのであった 俺は目の前に立っている女性に、この世界で何が起こったのかを教えてもらうために。俺はアイナに向かって指示を出す 俺のことを、アイナのことを見上げてきながら、その女性は、この女性が体験した、その時の状況や。ラフィーと呼ばれた、その女性のこと そしてラフィーと呼ばれていた女性の身に何が起きたのか その事を伝えようとしてくれている。

その話の内容を全て聞こうと思っていたのだ。

その話の内容はこんな内容であった この世界に来てすぐに。アイナは、ある部屋に閉じ込められることになった そこは窓がなく真っ暗な場所で。アイナ一人だけの部屋であった そしてそんな場所に閉じ込められて。

一年が経過した頃にアイナの前に現れたのが、俺のことをよく知っている女性 俺のことを、俺の住んでいた国から呼び寄せて。そして俺と仲良くなるはずだったのに。アイナを殺そうとする女性である だが、アイナは、その女性の事を覚えていなくて。

そしてその女性は。そのアイナに襲いかかったのだ そんな光景を見ながら、もう一人のアイナよりも年齢が上であろう少女が「お姉ちゃん!!おとうさまが、お姉ちゃんのことを呼ぶ声が聞こえる。急いで逃げて!!!」と。

その女性がアイナに襲い掛かっているのを必死になって抑え込んで。そんな風に叫ぶが、その叫びは届かなかった その女性は剣を振り回し。アイナの体を何度も切り裂いたその事でアイナの血が飛び散り 床一面が赤く染まる そして、そこでアイナのことを止めに入るのが、このアイガヤ王国の王様である男性だった。

その男性がアイナに近づき、傷ついて倒れているアイナを抱きかかえて、そしてアイナを抱きしめながら、涙を流す その姿を見て、俺は、この世界はなんて酷い所なんだと思ってしまったのだ。俺はそんなアイナの姿を見て この人達のことを助けなければ、そう思ったのだ 俺が、俺の力で、なんとか出来るのであれば。俺の力を使って、その人達を助けなければならないと。そう強く思うことができたのだ。そんな思いを抱くと アイガヤの王はアイガヤの王女のことを見つめて「アイガヤの娘よ。我が娘のことを連れて逃げるがいい。今から貴様には見せたくないものが、これから貴様の目に入ってしまうことになるからな」

そう言った後に「だが。この女には手出しすることは許さないぞ。この女だけは、殺す。そうしなければ気が収まらないのだ」と。その女性が俺のことを見てそう言ってくる その女性がどうしてアイガヤのことを恨んでいるのかはわからないが このアイガヤの王国に何かがあるのかと思い。その事について考え込んでいると 俺の腕の中から抜け出して、俺のことを見上げながら。その女性が、俺に向かって話しかけてきたので。俺が「その女性は何者なんですか」と問いかけると その女性に向かって

「彼女はこの国の元第一王女だ」と言う そんな話を聞いて、俺は少しだけ違和感を覚えた 俺のことを召喚して。この国に連れてきた。俺の妻であるラフィーと顔が似ている女性である 俺の記憶の中では、彼女はラフィーという名前ではなかったはずだ。

俺の記憶の中に存在している。ラフィーという名を騙っているのだろうか。そう思ってしまうほどに 似ている気がしてならなかったのである 俺は、彼女の顔を見ている その彼女の名前を思い出す。その人物の名前を そして、俺のことをこの世界に呼び出すときに 俺に語り掛けて来た。その言葉を思い返すと

「貴方には勇者としての素質が備わってます。ですけど貴方の素質はとても不安定で扱いが難しいのです」と 俺のことを呼び出したときに言ってきた言葉 俺のことを呼び出すときに「私は貴方が貴方がこの国の勇者であることを知っています」と言っていた。俺にそう言っていたのである だが俺には勇者としての素質があると言っていて。俺のことを勇者として呼んでくれた だから、俺は目の前にいる。俺のことを見て泣いている女性に向かって「俺は貴方のことをよく覚えていない」と言ったのである

「嘘つきめ」と。

俺に向かって吐き捨てるように。そう呟く女性に対して俺は「本当に。君の名前もわからないんだよ」と。そう伝えると その女性の顔は悲しみに満ちた表情へと変わっていった その女性の事を見て俺は。俺はなんと声を掛ければいいのか分からなかった。だけど、俺はこの人を悲しませてしまったことを悔やんだ その人は涙を流しながら。俺にこう言う

「私に名前はありません」と。そう言われた俺は。俺はどうすればいいのかと思った この目の前に立っている。この女性のことを知っているような気がして仕方がなかった。

この女性の名前は何なのか。それがどうしても知りたい 俺は目の前に立っているその女性の事をジッと見つめる。すると

「私がなぜ。勇者のことを忘れないのか教えて欲しいか?」と言ってきて。俺は首を縦に振った。

その女性は言う

「お前の目の前にいるこの私は。この国の王族の人間ではない。私はお前の妻になるはずだった存在だ。だが、だが私は。この国の王妃と、そして国王に殺されてしまう。私はお前と一緒に過ごすために呼ばれたはずだったのに」と言って。そして俺は「俺はお前を救えなかったんだな」と。俺は、俺は自分の力では、何も出来なかったのだと思うと悔しくて仕方がなくなる そして俺の前に立つ。その女性に抱きつくようにして、その女性のことを、その人を守りきれなかった事を謝りたくなった。だが俺は、俺自身の力が足りず。俺は、俺は彼女を守る事ができなかったんだ 俺はそう思うと 目の前に立つ。俺の目の前にいる女性の目を見てみると。そこには涙が溜まっていた そして俺の目をジーッと見つめながら「私の名はラフィーという。そして私は、私達が住んでいたこの国を滅ぼされ、そしてこの国に、私の家族も全て奪われて。そして私はこの城の地下にある、この場所に閉じ込められて。この世界にやってきた勇者を待つために、そして私の復讐のために生きてきた」と。

そして俺に「貴様はこの世界で。私に殺されるべきなのだ。この世界で貴様のことを殺さなければならない」と言われた そして、俺に向かって、「私を殺してくれる相手が現れるまで待っていた。私を殺してくれ」と言ってくる。そして俺はラフィーという少女の手を掴み「ラフィーは死んじゃダメだよ」と言うと ラフィーは泣きじゃくり始めたのである 俺の前で、ずっと一人で生きていた。誰にも助けてもらえないまま ずっと一人で過ごしていたのだと分かった。でもその事に気が付いたら 俺は目の前で震えているラフィーのことを守らないとなって思い始めて。俺が守りたいと思ったのであった。俺は そしてその日。俺達は別れることにしたのであった。そしてアイナの護衛をしている女性とも一緒に 俺はアイガヤの国に戻ることにする 俺がアイガヤの王様と一緒にラフィーのところに戻ろうとした時に ラフィーはアイガヤの王と、そして俺のことを見送るのだった そのアイガヤの王の見送りを受けながら、俺はアイガヤの王宮に戻ってきたのであった そして、俺がラフィーのことを探してみると アイガヤの街の中を歩いている。ラフィーの姿がそこにあり 俺はアイガヤの元王と共に、アイガヤの街中を歩いていく。

そんな俺の姿を見つけてから。アイガヤの王が俺に向かって話しかけてくるそのアイガヤの王は、まるで何かを思い出して。それでラフィーのことに気が付き。アイガヤの元王から、ラフィーのことについて聞いて。そして、俺のことを見定めようとしているようであった 俺は、そのアイガヤの王が考えていることが分かると

「ラフィーさんを俺の妻にください」と 俺がそう言った後に アイナのほうを見やりながら 俺は「それに、アイナを守ってあげたいんですか」と。そう伝えたのだ 俺はこのアイガヤの王様のことを信頼してもいいのかもしれないと思うようになっていた。だからこそ俺はアイガヤの王様に。俺のこの考えを話してみることにする。その事について、俺なりの考えを伝えようとしていく。

そしてアイガヤの王様はその俺の話を聞いて

「貴様の言い分はよくわかる。我は確かに、貴様のことも気にいっている。貴様の実力もそれなりに高いと思っている。だが、それでも貴様のことを信じられぬ部分もある」と言われて

「貴様はアイガヤに仇をなす者なのか?それとも、アイガヤを救う者となるものなのか」と聞かれたので俺はこう答える。

「そのどちらにもなることはできません」と。そう俺の言葉を聞いて そのアイナの元父親が「アイナは、勇者の妻だ。貴様がアイナを娶ると、アイナの夫である。その男はどうなる?」と言う 俺は「俺はアイガヤに害を成そうとは思っていません。俺が今この国にいるのは、ラフィーのためでもあるんです。そして俺にはこの国を助けるための理由があります」と。そう伝えると。アイナの元父親は「ラフィーとは、誰の事だ?」と言ってきてきたので。俺が「俺の妻です」とそう伝えると。アイガヤの元王が「そういえば貴様は。アイガヤ王国から、この国に来たのであろう。そしてこのアイガヤ王国のことは何も知らぬのだったな」と。

アイガヤの王様が、そう言って、俺のことをじっと見つめている。

俺のことを見定めているようにも思えた。

だが俺にはこの人よりも強い力を手に入れる必要があるのである そうでなければこの国の人たちを救ってやることが出来ない。俺はその思いを伝えることにした。

俺の気持ちを聞いた、その元国王の人は「ならば貴様に試練を与えてやろう。それを成し遂げる事ができたなら、我が娘である。アイガヤのことを救ってくれ。頼む」と言う 俺のことを真っ直ぐに見つめて、そう頼まれると。その元国王が、どんな思いをして今に至ったのかと言うことがよくわかり。

俺は「その頼みを引き受けました」と言う その言葉を聞きながら、俺のことを見ていた、その男の目を見てみたのだが。俺を睨みつけるかのような、鋭い目つきを俺に向けていたのである。その視線を感じて俺は少し怖く感じたが、その元王様の人と話をしていこうと思って、まず最初に俺の身分証の発行と冒険者としての登録を行う事にしてもらって。その手続きを行うために。この城の中に入って行くと、俺のことを案内すると言う女性がいた。

その女性は「私の名は。ミルです。これから私がこの城をご案内します」と言ってきたので俺は「よろしくお願いいたします」と言うと。彼女は嬉しそうな表情を浮かべていた そして俺は彼女に連れられて。この国の城の内部を見て回る。彼女はとても親切に接してくれているし、城の人たちは俺のことを見ると、すぐに頭を下げてくれるし、挨拶をしてきてくれた 俺は「こんなに優しい人がいっぱいいるのに、どうしてみんな、こんなにも辛そうにしているんだろ」と思いながら。俺に優しく接してくれる人達を見て。そして俺のことを見ている人達が全員、悲しい表情をしていたりしている人ばかりであったのだ。俺のことを案内してくれている。この城の侍女の人の笑顔を見ても、やっぱり暗い顔をしていて、心の底からの笑い声を上げていることがあまりなく、元気がなさそうに見えるのである 俺はそのことを、その侍女に「貴方達を見ていると、皆辛い顔をして生きているように感じるのですが」と。そう聞いてみると。「私達は王族の方々とも仲良くさせていただいています」と 俺は、この城の内部のことを知っているような気がして。俺は気になることを聞いてみる

「あの、俺は、俺達はこの城の中で暮らしていたことがあるんですよね?」と言うと「私に聞かれても分かりかねます」と返されてしまう。そして、その事を俺に教えてくれている女性の人に「私は王女様がお生まれになった時からお仕えしておりまして。その当時は大変でした。今は、姫さまと、そして、勇者様のお二人のおかげで、なんとかこの国の事をやっていくことが出来ております。本当に勇者様は素晴らしい方でございます。どうか、私共のことを守ってくださるように」と、その女性はとても俺に対して期待をされているようでもあった それから俺はその女性と一緒に城内の見学を終わらせたあと。俺のことを部屋まで送ってきてくれているのである そして俺が部屋の前までたどり着いた後。彼女が俺に向かって話しかけてくる。

「では勇者様、これから何か用事がある時があれば、このベルを鳴らしてください。その時には直ぐに対応をいたしますので。もしそれ以外の時に何かあったとしても、いつでも、気軽にベルを押してくだされば駆けつけますので」と言ってくれる そう言ってきた彼女に「はい、何かあれば押しさせてもらいますね。それでは今日はこの辺りにしますか」と言ってみると その俺の言葉に彼女は

「はいではまた会いましょう勇者様」と、言って去っていったのだった そしてこの城の中にある自室へと戻る途中。俺は自分の体の中に力が満ちていくのを感じる そしてそれは自分の力だけではないということも分かる アイガヤの王様は。きっとラフィーの為に色々と考えていたのだろうとは思うが、それでも俺は俺の力を手に入れておかなければならないと思った。俺がこの世界を救うと、そう誓った以上は俺は絶対にラフィーを救い出さなければならないのだ そのために俺のステータスがどのくらい上がっているのかという事を知りたいと思い。そして俺が手に入れたいと思っていた力を手に入れるためには その力を手に入れるために俺が欲しいのは「魔導書の原本と、そして、スキル」なのであった。

だが今の俺のレベルじゃ、それを得ることなんて出来ないと思う だからレベルを上げる必要がある。

俺が、この国のことを詳しく知りたかったのはそのためであった ラフィーが俺の妻として暮らすことが出来る環境を整えないといけないのである。その準備が俺にはまだ出来ていない。

ラフィーをアイガヤの城に残してきたが、その事に気がつかれたらどうしようと俺は思ったが。

ラフィーの母親は、アイガヤの王の知り合いみたいだし、大丈夫だと思うが、念のために、アイガヤの王が、その母親に連絡をしている可能性はあるかもしれない。だが、俺はそんなことをしても意味はないと思っている。何故ならその母親の居場所を突き止められるような能力を持っているからだ。だからこそ、そんなことはしないはず。

そして、ラフィーのことを守りたいのであれば、その母親にも会わせておくべきなのだ。そう思ってから俺はラフィーの母親に会いに行った方がいいのではないかと思ったのである。そして俺がラフィーの父親に会うことができた。

だからこそ俺のことを信頼してくれてもいいのではないかとは思うのだが、しかし。

俺がそう言う考えに至ったとしても。この人は、なかなか信用できないという面があるからこそ、やはり俺のことを試すかのように。

俺に何か試練を与えるのだとは思っている その試練を受ける前に。俺が強くなっておかないとダメだと思い 強くなるために。そのために必要なのは 俺のこの世界の魔王を倒すために使うことのできるスキルが手に入る。そのスキルをどうにかして手に入れることが必要だ 俺は、そう考えるのだった。だが俺が手に入れられるかもしれないその力を アイガヤの王が持っているかどうかは、分からないが。

それでもその力を手にするためにも 強くならなければいけないのだ

「アイナと二人で旅に出てもいいんだが、俺はどうしても先に進まなくてはならない。そして、俺はアイナと別れることになるだろう」

「はい。それでいいと思います。勇者様は私ではなく、リリアのことも守ってください」

俺はアイナと話をした後。ラフィーのことについてアイガヤの王様に確認を取る そして俺はこの国の人たちがどうすれば救えるようになるのかどうかについて話を聞こうとした 俺の言葉にアイガヤの王様は自分の気持ちを打ち明けるかのように話し始めたのである。俺のことを信用してくれたのか、俺のことを、この国の人達のことを救ってくれるようにと頼んでくれたのである。

その王様の話によると、その昔。この国が建国されたばかりの頃は、それなりに幸せに暮らせていたという。その頃まではそれなりに豊かな暮らしをしていたようだ。

そして俺はその王様の言っている事が事実なのだろうなとも思っていた。確かにその時代にこの国は豊かだったようである。

その時代はそれなりにこの国に住む人々の心の中には希望もあった。そして皆がそれぞれの夢を持っていたと言う だが、それも過去のことでしかないと言う なぜならこの国に戦争を仕掛けてきて国を滅ぼすほどの国とこのアイガヤは戦争をすることになる その国との戦争でアイガヤは多くの人を失ってしまう。その時にこの国にいた人達の多くは、アイガヤ王国を出て行ってしまったのだと そして残された人たちだけでこの国を再建しようと言うことになったのだという

「この国は元々は小さな村に過ぎなかった。だがそれがいつの間にか大きな街になり。国にまで発展することになった」

そしてこの国の王は代々優秀な人物が就くことになる 俺がアイガヤに呼ばれたのも俺の父も優秀な人物であったらしい アイナの母さんもそうだと言う ただ俺の祖父にあたる人には子供が一人もいなかったので俺の父が王に就く事になったのだと言う そう言えば俺は、アイガヤ王国の王家の一族のことを詳しくは知らなかった 俺が知らないということはこの国の王族が隠していたということなのだろうか? 俺がそんなことを考えていると その事について教えてくれる 俺はこの国に伝わる古い物語を聞くことになった それはある一人の男が、魔物が蔓延る危険な場所を一人で歩いていて、そこを通り抜けるとそこには美しい花畑があったと言う。その場所を見つけた男は、その場所が気に入って、そこに住みつくことにした そして、その男が見つけたその場所こそがこのアイガヤ王国の名前の由来になっていると言う その男が見た景色はとても美しく。そこで生活し始めてからも男の心の中の悲しみが消えることはなかったので、男は自分の住んでいる場所のことを「楽園」と名付けたのだそうだ そして男はその自分の住んでいた場所を楽園にしようとした。

この場所がもっと良くなれば、ここに多くの人が訪れるようになり、その人が住む場所が増えれば増えるほど、この国が栄えて、その国の人がより裕福になる だからこの場所が綺麗になるように努力をしていた。そしてこの場所は「癒しの場所」と呼ばれ始めた だがそれから数百年の月日が流れた時 アイガヤに危機が訪れる事になる。その出来事は、突然現れたのだ 俺達はそれからしばらくの間、会話をする

「あの。この城の地下にある。ダンジョンというのはなんなのでしょうか?」と、俺が尋ねる するとアイナは答えてくれた 俺がこの世界にやってきた時に最初にいた場所は、ラピス迷宮の下層の、ボス部屋だ。そこは魔境と呼ばれる場所だったらしく、あそこでは強力な力を持つ魔物たちが闊歩しているのである しかしラピス迷宮ではその強さを持つ魔物たちは全て討伐されてしまったという だがラピゼムで暴れていた強力な力を持つドラゴンは、このラピス迷宮にいる魔族たちによって、ラピゼルからこのラピセリオンへと連れてこられた だが、その強大な力は失われてしまったようで、今はその辺の雑魚と大差のない弱いモンスターしか出てこないようになっている。

それ故に、この世界の人々の間ではラピス迷宮は「ラプス」と呼ばれているのであった ラピスが平和な町を意味するのに対し、ラプスは危険で荒れ果てた地という意味であるのだと、そう言われている ラプセスが安全だった時代。その時代からこのラピスで魔境と呼ばれるようになった場所で、このアイガヤ王国は作られたのだ。その当時は今以上に豊かだったらしい そして、その時は、このアイガヤの城は、このアイガヤの国王が住まいとして使っていたのだと だがある時、この国に大きな不幸が舞い降りることになる。この国が魔境と呼ばれるようになった理由である。巨大な魔物達がアイガヤの王城を襲ったのだ その時、ラプスに住んでいた人たちは逃げ惑い。多くの者が命を落としていく ラクス王国とアイガヤ王国の国境付近でも戦いが繰り広げられることになった その時にアイガヤは壊滅的な打撃を受けてしまう アイガヤの王族のほとんどが死に絶えてしまい、アイガヤの国民の大半は死んでしまう 残った人々の中で一番身分が高かったラフィーは、この国から逃げることを決めた その当時。まだ子供だったアイナをつれて そして、アイガヤの人々はその後。長い時間をかけて、今の国の状態を取り戻すことに成功するのであった そして今の、国になったのだ。

俺がラフィンに質問をしていくと

「この国には勇者は現れてはいなかったが、この国は昔から勇者が現れることが分かっていたために。勇者を迎えるための設備は整えられてきたのだ。だがその力を手に入れられるものは誰もいなかったのだ」

そう言っていたのであった。

だがその言葉とは裏腹に。俺は少し疑問に思うことがあった そのことについて尋ねてみると、ラフィンはこう答えてくれた その力を手に入れられない原因は、力を手に入れることが出来る資格を持ち合わせていなかったのが原因なのだ つまりは、勇者の資格を持っていないという事であるのだと 俺もその事を聞いてなるほどとそう思う。俺もそうなのだと思っていたからだ ラフィンのその考えに、俺は同意したしかしラフィンはそうではなかったのである。ラフィンは言う その力が欲しいと望んだ人は沢山いたという しかし力を手にすることが出来るような人物が現れたことはなかった ラフィンの言葉を俺は信じることができなかった。

何故なら俺だって、最初は力を得ることが出来なかったのだから しかし、俺はアイガヤの王様に言われた事を思い出し、アイガヤの王と約束したことを思い返してみる

「ラフィーよ。その者の言葉は本当かもしれん。その者の言っていることは嘘ではないと私はそう思っている。私にもそんな経験をしたことがあるのだよ。お前の父親である私にもそういうことはあった」そう言うのである そして俺に、アイガヤの王が言ったことを伝えて来るのである 俺の父もまた。俺と同じように、この世界の神様が用意してくれた特別なスキルの力を使ってこの世界を生き抜くことが出来た人間なのである しかし父はそのスキルを使いこなすことは出来なかったのだという その理由については、父は自分以外の誰かを手助けすることを考えて行動していたからだと言っていた しかし俺と違うのは、その父の行動によって。俺は、この世界にやってくることができたということなのだと だからこそ俺はその父に「俺は貴方のように上手くできるとは思えない。この力を上手く使いこなして見せます」

と俺はそう言ってその場を去るのであった。そしてアイナと共にこのアイガヤ王国の外に出ることにするのであった。だが外に出る為の門の前には二人の門番が立ちはだかるのである 俺達はその門番達に話しかけると。

「貴様らが勇者とそのお付きだという事は知っている。だが、アイガヤ王国は他国の者を入国させることは禁止している。よって。貴様らをこの国の中に入れることはできない」と言ってくる 俺はそのことを聞くと「別に構わん。だが一つ聞かせてくれ。どうしてアイガヤ王国は他国の人間を拒絶する?この国はアイガヤ王国なんだろ?」と、俺は尋ねると 門番の一人が答える アイガヤ王国の建国の時。一人の女性がアイガヤの地にやって来たのだという。彼女はとても美しく。またその容姿はとても魅力的だったのだという ただ彼女が、自分の美しさに溺れてしまい、他の女性達を傷つけてしまうようになったために。彼女の周りから人が居なくなってしまったのだという そしてその女性は寂しくなって。自ら命を絶ってしまったのだという ただ不思議なことに、彼女が亡くなったあとも、なぜか、この場所だけは栄えて行ったというのだ。そしていつしかこの場所が「ラピゼム」と呼ばれるようになっていたのだ この場所が栄えた理由はその女性の亡骸が見つかった場所に、美しい花が咲き乱れたからだとも言われている。

それからこの場所は、癒しの地「ラピゼル」と呼ばれるようになったのだと言われているという事を聞いた それからしばらくして、この国にとある噂が立つことになる それは、「このアイガヤの王族の人間は代々、美男子揃いだ」というものである。

確かにこの国の人達の顔立ちは整っていて。それは間違いないことだ。だが、この国が、そこまで有名になったのは アイガヤが国になった時のことだ。この国の人達が美しいのはその時期までだったらしいのだ この国の人は元々綺麗で可愛い子が多くいる。だから当然、アイガヤが国になった時にはたくさんの人が訪れたのだろう ただアイガヤが国になるよりも前に存在していた、この国の王家の人間が暮らしていた場所。その場所にアイガヤが国になった時にも人が集まった アイガヤの国が出来上がる前。そこには大勢の人が集まっていた その人々はラプスで生活を営んでいた人々である 彼らはアイガヤ王国が誕生するまでは。このラプスで平和な生活を営んできた者達である。

このラピスはアイガヤが出来る前のこのラピスが国だった頃の頃から、多くの美しい景色が存在していた。そのため多くの人がこの国を訪れて。

この国で暮らすようになり。次第にこの国は栄えていくことになる アイガヤ王国の王城の王族が住む場所の近くには。美しい庭園があり、そこには美しい景色が広がっていたのだ。

そしてそこには多くの美しい花が植えられていたのだ。その美しい花は、ラピスの花と呼ばれていた。

そのことからラピスとは「花咲く場所」を意味する言葉になっていったという この国が、今のような美しい国になったのは。その美しい場所を王城の中に作ることに成功したためでもあった その事を知っていたラピスの人々によって。この場所こそが「ラピス」と呼ばれるようになることになった そしてラピスの人々の中で特に美形であったものの中から。

選ばれた人たちがアイガヤへとやって来て、アイガヤの王家へと迎え入れられていったらしいのだが。それは初代アイガヤ王が決めたことらしい 初代アイガヤ王の決断でアイガヤの民達はラピスで暮らしている者たちが暮らす街へ 移り住んでいく事になるらしい そしてアイガヤの城の中。そこでアイガヤは王族として過ごす事になったのである しかしアイガヤの人々はラプスを気に入っていた アイガヤの王族たちは元々美男だったからという理由だけではなく。ラピセスに暮らしたいという気持ちを持っていたのだ。

その事に気づいた当時の王はラピゼルを、ラピスの街と呼ぶことにしたのだと ラピセスが「ラピゼル」ではなく「ラピシス」と呼ばれている理由もそれなのである。この二つの言葉は 同じ意味を持つ単語なのだという 俺はその話を聞き、アイナに尋ねてみる。「それじゃあなんで、この国の人達は、そんなにラピスに戻りたがっているんだ?」と そうするとラフィーは答えてくれた ラピスに暮らしたいと願うものは大勢いたが、その願いが叶うことは叶わなかったらしいのだ ラピスには結界石が設置されていて、それに触れることができるのはアイガヤの人間だけらしいのだ その事からアイガヤの人間は、ラピスに戻ることが許されなかったらしいのだ だがそれでもラピスの景色が恋しかったアイガヤの民は なんとかしてラピスへと行く方法を探していたらしい そしてラピスへと入る方法は見つけられたらしいのだ。しかしそれが、俺の父がこの国に来ることになった原因でもあるのだと言うのだ ラプスにはラピスの空気を吸いながら生きていくことが好きな人が多く存在する。ラピスで育った人は、ラピセスに戻ってきたいと思ってしまうことが多いのだという。そのせいか ラプセの人は。ラピシスに訪れることが多くなっていたのだと そうする事が許されなかった人達は。ラピネスに住み続けようとする。その結果、ラピシアとラクスの国民は。このラピスを訪れることをあまり好まなくなって行ったのだという だがラクスの人々が訪れなくなるということは。このラピスが、ラクスの人々から必要とされなくなってしまうということなのだ ラクスとラクスに生きる全ての人々の命を守るための場所である その役目を失ったラピスには価値が無くなる。だからラピシアとララクスはラピスを見捨ててしまったというのである ラピスをラフィスがラピゼルに名前を変えようと考えたのも、その名前なら、ラピゼルは「楽園」という意味で使われるからだ その事が分かってしまった俺は 俺はラフィンとラフィンの母親に向かって、俺はこう言う。「アイナの事はよろしくお願いします」と 俺はアイナの手を取り。そしてアイガヤ王国にやって来たときに、泊まる事になっていた部屋へと戻り、ラフィーとラフィーの母のラピスとラピードと共にこの国から立ち去ることにして。アイガヤ王国を出るのであった。

そして俺はアイガヤ王国を出た後で アイナの手を握りしめながら、俺は言う。

「これから俺と、アイナは。二人だけで生きていく。だけど大丈夫。俺が絶対に、お前のことを守るから。約束だ」と俺は言ったのである。

その俺の言葉にアイナは涙を浮かべる そして俺に言う 私は貴方と一緒に居られて本当に幸せでしたと、だから、ありがとうございましたと、そして最後に 私は貴方に、ラピスの美しい景色をもっとたくさん見せてあげたかったですと 俺の目をじっと見つめてそう言ってくれたのだ。俺は、俺はアイナの目を見て思う 俺はやっぱりこの世界では一人じゃないと。俺はこの世界でも一人ではなかったのだと。

だから俺に、俺の心に。俺はもう二度と大切な家族を失いたくない。俺は、俺は、このアイナを守り続けるよ だから、どうか。このラピアスでも そして、この世界のどこかにいるはずの俺のことをずっと見守っていてくれる存在に向かって俺は、この世界に来て初めて心の底からの笑みが浮かぶのを感じるのであった。

(第一部完)

1年も書いてきた作品なので最後まで書き切る事が出来ればと思い投稿させてもらいます!!︎ この作品を書いてみて思った事は、1日10PV程度しか無かったりするのに何故かランキングに載っていたりして、不思議な気分になりますねw とりあえず一章だけでも最後まで書かせてもらえればいいのですが!

「ねえ君たちって付き合ってるの?」なんて言われちゃったりしたら、私どうなっちゃうんでしょう!?︎ なんて思ってたら、いきなりそんなこと言われちゃいましたwww ちなみに私はお兄ちゃんの事が好きだけれど。別にお姉ちゃんとは仲良くしたいとは思っていないし、むしろ嫌いだし、邪魔だと思っているくらいで。だからと言って、このまま無視し続けていたら、お姉ちゃんの機嫌が悪くなりそうな雰囲気を感じ取ってしまったので

「え?お、おお、お付き合いしている?私が???わわわたしは?おに、あ、あなたがど、どうしてそのような事を、おっ、思われるような発言をなさられるのかしら?」

そう言ってしまう そんな風に焦った様子を見せてしまう。そんな時、私の横にいるリゼが私の代わりに発言する。

「ああ、そういえば、この国にいる間は。まだアイナは恋人はいないし婚約者は誰もいなかったんだよね。それで、アイガヤ王国を出て、アイガヤ王国からラプスへと戻ってきている間。

そしてアイガヤ王国にいた頃はアイガヤ王国の騎士さんとお姫様のお見合いみたいなことをやっていたんだよね だから、ラピスの人達は勘違いしてしまったのかなぁ」とか そしてリゼに「あのさ。なんでラピスの国に帰って来ていた時に騎士さんとお見合いしていたわけでもないのに。このラピスの街に、こんなにアイガヤ王国の人と。ラピスに住んでいる人たちがいるのよ!」そう言うと

「あれれぇ〜?アイガヤ王国の人が沢山いて嬉しいんじゃないの?」と茶化してくるの そ、そんな、嬉しくないし。なんでそんな意地悪な事を言うのかなぁ。それに、ラピスの街には、元々いたアイガヤの人たちもいるけど、それ以外のアイガヤ王国から来た人も いるみたい。そのアイガヤ王国の人たちはみんな、綺麗な服や装飾品をつけてて、なんだかいけ好かない。ラピスに元々いたアイガヤの人の中には、アイガヤ王国の人から、いいものをもらった人もいるのだろう。

「アイガヤ王国の王子さまと婚約が決まった」とラピスに暮らしている人に話していた女性がいたから だから、アイラがラピスに帰ってきてからしばらくの間は、街の外に行くのは危険な状態だったと思う

「このラピスに暮らすアイガヤの人達がラピスを出られない状態が続いていたはずだし」と言うと。「ラピスで暮らす人たちが外に出られなくなったのはラピスがアイガヤの人にとっての 安住の地ではなく。アイガヤ王国とラピスの境界線上に位置するから。この国の人以外はあまり長居をしてはいけないという 決まりがあったんだけど。それでも、ラピスで暮らしているアイガヤの人達がラピスの街から追い出される事は殆ど無かったんだよ」と言われたの

「へー。それじゃ、どうして今はこんな状況に?」と、そう言うと「うぅん、まあ、ラピスの人達がこのラピスの街に暮らしていたアイガヤの人達を、このラピスの街に暮らすことを 許してくれたおかげで、街にアイガヤの人が溢れ出す事になってね、それで街から出て行けなくなってしまいました」

って感じで、この街からアイガヤの人達を追い出そうとするラピスの人達の動きもあったようだけれど、それは失敗に終わったらしい でもラピスに元々住んでいるアイガヤの人達の暮らしぶりは良くなっていっていて。それはラピスの街で暮らせなくなってしまった、元々アイガヤに住んでいた人達に。

ラピスの人達が与えてくれているという。街で、アイガヤの人達がラピスで生活をしていくための資金が提供されているためでもあるらしい それなら最初から、このアイガヤ王国に暮らすアイガヤの人の待遇はもっと良くなっているはずじゃあ無いのか?と疑問を感じたが、 ラピスの街では、このアイガヤ王国は他国からの侵略を受ける可能性が高いために。このアイガヤ王国にはあまり多くのアイガヤ人を受け入れることができないという事情があり。

アイガヤの人が多く住み始めたことによって。この国にも悪影響が出始めていたらしいのだ そのせいでこの国は、少しずつアイガヤ人に対して排他的な態度をとるようになって来たというのだ アイガヤ人を受け入れてしまったばかりに、その国に住む人達から疎まれ始めてしまっているという その事からアイガヤ人を排斥しようとする動きも出てきてしまうのだ そうするとこの国が、アイガヤ王国民の入国を禁止するようになったので。

この国で暮らしていたアイガヤ人は、アイピヤ大陸の方に戻ってしまうことになる そうなるとこのラピスにはこの国で生まれ育つ人々だけになってしまうのだ だから、アイガヤの王国民がこのアイガヤに戻ってきたという事がわかったラピスの人々は。ラピスをラピスと呼ばなくなり。アイピヤ大陸のラピスと呼ぶように ラピネスと呼ばれる事になるのだった ラピスを「楽園」を意味する「ラピゼル」という名前に変えた理由

「アイガヤ王国がこの世界に存在する以上。いつどこからこの世界への侵入を許してしまうかもしれない」という理由で「楽園」を意味する言葉である「ラピス」という言葉から ラピスの名前を改名することになったのだという このアイガヤ王国から逃げ出したアイガヤ人達がこの国に住み着くようになってから ラピスはどんどんアイガヤ王国の人達が住む場所になっていく事になったのだ ラピスとアイピーガを区別されていたのは。この二つの言葉に意味の差があったからだそうだ。アイピーガはアイガヤの事を指しており。

「アイガーイの国」という意味を持っているらしい。だから、このアイピーガに住んでいる人々は、自分たちが「アイガヤ王国の一員である」と主張しており この国の人々もこの国では自分達を「アイガヤ王国人である」と言い張っているのだという だからラピスは。もともとラピスと呼ばれていたがアイガヤ王国の人たちがラピスの人々に

「このアイガヤの国に来れば、安全は保障するし。衣食住は全てこちらが保証してあげる。そしてあなた達が住んでいた場所よりも、良い生活を送ることが出来るし。このアイガヤにくることで。

今まであなた達が生きてきた世界よりも、裕福な暮らしを手に入れる事ができる。もし、アイガヤ王国の人間ではないというならば。今からこのアイガヤ王国に移民してくる事を歓迎します」と、ラピスの人達は言われたのだが このラピスの人達はこのラピスに来る事を拒否をした なぜならラピスの人達が生活していたアイピーガは、ラピスが「アイガヤ人に支配されている。アイガヤ王国がラピアスを支配しているのではないか?」と考えるような環境にあったらしく。

ラピスの人達は、このラピスに来ても結局は同じではないかと考えたからである そうすると、「それじゃあどうぞ。ご自由にお帰りください」となった ラピスにはもともとアイジガヤ人の血を引いていない人も多いので。そういったラピスの人たちは特に気にする事も無くラピスに住んでしまったので。もうこのアイガヤを ラピスと呼びたくない。だからラプスと呼ぶ事にする。ラピスとは「愛」を意味する言葉なので

「愛の楽園ラピス」という意味合いもあるのだけれど。このラピスにはアイガヤ王国の人たちしか居なかったし

「楽園なんて言われてもなぁ、まあ確かにアイガヤの人にはいいところだと思うよ。ここは。ただアイガヤの人達にとっては。この場所が安住の地になるかっていうと、それはまた別の問題のような気がするんだよね。だってさ。ここにある物とかってさ」と リゼドが言っていたことは本当みたい アイガヤ王国から来た人達にとって。ここに残っている物はアイガヤ王国にいた頃の自分からすれば、どれもこれも贅沢なものに思えるだろうし そしてラピスの住人の人たちにしても、アイガヤ人がラピスの人々を奴隷として扱ってきた歴史があるからこそ、アイガヤ人に対する嫌悪感や恐怖感が染み付いていて そう言った事があってアイガヤの人達に対してラピスの人達も少し警戒心を持っていそう。そう考えると アイガヤ王国から移住してきた人々がこのラピスに定住することは無理なのかもしれないと私は思った

「そうそう、それでね?このラピスにいるアイガヤ王国出身の人たちは皆同じ様な考えを持っていてね。自分たちの故郷に帰ろうとする気持ちはあるんだよ」と言ってきたの そういえば。私がこのアイガヤ王国の王子と結婚することが決まっていたのにそれを蹴ってまで 私のお兄ちゃんと一緒に暮らすことを決めたアイナ姉さんの事も気になっていた アイナは私に、このラピスで暮らす人たちとアイガヤの人たちの違いについて説明してきた。このアイナが言っている事は。きっとリゼトが言っていた「アイガヤ王国の人達がラピスに 来てはいけない。来るべきじゃないと思う。それにこのラピスに元々住んでいた人たちも。アイガヤ王国の人たちを受け入れて、その人達からいろいろ施しを受けた事で。その人達の味方をする人も出てきたんだ」って そうか、そう言う風に。元からこのアイピーガで暮らしている人の中にも、このラピスから追い出されてしまったアイガヤ王国出身の人々を嫌っている人達が沢山いるわけだ だから。このラピスから出られなくなった。元々ラピスに暮らしていたアイガヤ王国出身の人たちは。ラピスに元々いるアイガヤ王国生まれの人とは違って。自分達は特別な人間であり。このラピスを 支配していたい。と言う傲慢な考えを未だに持っていたりする人が多かったり このラピスは元々、ラピセスのアイガヤ人の王国があった場所を、ラピスと呼ぼうという話になった時

「自分たちがこのラピスを支配していたアイガヤ人の王国がこのラピスだったから。ラピスのアイガヤ人は特別な存在である」と考え。その特別であるという優越意識を持ち続けたいという願望を持つ 人たちが増えてしまい。そう言う人たちを中心にラピスが統治されるようになったのだ このラピスのアイガヤ王国の人たちは「自分たちを支配者だと。そう思う者たちがラピスを支配し続けているから」このアイピーガから脱出しようとはしない ラピスの街の人が、このアイガヤ王国出身の人々を嫌う理由がわかった気がする リリアもアイナもアイガヤの人達を、自分の仲間にしようとしているようだが、アイピヤの人達は。アイガヤ王国がアイピヤ大陸で、ラピスの人達にしたことを ずっと忘れることが出来ず。今でも恨んでいるようだ でもアイナはそんなことをしているつもりはないらしいのだけど

「ねえ。どうしてアイアは。アイピヤの人たちを自分の仲間たちにしようと思っているの?」と聞くと。「このアイガヤの人達が、他のアイピヤの人達と違ってアイガヤ人の王族としてではなくて、この国の普通の庶民として暮らしていたとしても。普通に暮らしていても、やっぱりアイガヤ人の気質というのは変わらないもので。

だからラピスでは差別されて辛い目にあっている人がいる。でも。それはこのアイガヤの人達だけが悪いんじゃない。

悪いのは。こんな酷い仕打ちをアイガヤの人達に、した人達であって。このアイガヤの人達は、まだ救いようがあると。そう思って。アイピーガに住んでいるアイガヤ人の人たちに声を掛けることにしたんだけど」

と。そう言うことだったらしい。アイアの話を聞いていて。このアイピーガというアイガヤ王国の街が、これからどういう未来をたどることになるのか。

ちょっと心配になってしまう。

そう思っていると。リディアの父親が、ラピスの街から逃げ出そうとして失敗したあの男の人を引き連れて。私たちの前に姿を現したのだ

「アイピヤの皆さん!我々は貴方達の敵ではありません!」と言って来たのだ。リディアの父親は リゼルドの父親で、アイガヤ王国の騎士団の隊長を務めていた人で

「この度は本当に申し訳ありませんでした」と謝罪をして。アイピヤに居るアイガヤ人達に頭を下げて謝ったのだ。それから

「どうかこの場をお借りして、我が娘の無礼を許していただければと思います」と言って。リディの母親にも同じように頭を深く下げて謝罪をした。リゼルドの母親は

「アイガヤ王国と敵対関係にある国。つまりはあなた方と友好的な国ではない国。もしくは、ラピスの人々を、自分達に危害を加えようとする人たちである。とそう思っていたからこその行為であったと私は思います」と、 アイピーガの人々が、自分たちは特別な存在なのだ。と自惚れていたこと。それは、仕方が無いことだと思うが。そう思わせてしまっている原因を作った

「自分たちを追い出し、自分たちを見捨て、自分達を苦しめ続けてきた。自分達と同じアイピヤの民であるはずなのに。自分達を冷遇してきたアイガヤの奴らのせいであるのです」と言い張りたいのであれば

「もう、そんなアイガヤの人々とは関係を絶つべきであると。そして二度と関わってくるべきではないと、私は思うんです」と言っていた そして「そして、これはあくまで私の勝手な推測なのですが。恐らくですが、その、貴方達の中にアイピヤの人間以外の種族が居たりすると思うんですよね」とリゼルドは言ってきたのだ そう言われた瞬間にリゼルドは目を閉じながら。何かを思い出すような素振りを見せてきた そのあとにリゼルドが口を開いたのだが、「アイジガヤの人間達は昔から、自分たちとは違う外見や特徴を持った者を見るとすぐに迫害したりしていた。だからこそ、このアイピヤには、このラピスには。そういった人が多いように感じる」と そして

「まあ、アイジガヤの人たちから見れば。私もお前たちも大概同じようなものだから、あまりアイガヤの人とかそういう区別をしても意味は無いだろう。とそう言いたかったのだが」

と言った。そう言われてから、リディアの方もアイガヤ王国出身者に対して偏見を持ってしまっているのではないかと私は感じたの すると、リディーとアイナとリゼットもアイガヤ王国出身の人に対する偏見を持っているのではないかと思ったら。どうもその3人は、そう言った感情を持っていなくて

「うーん。そうだね。別に、そう言ったのを持っていても良いと思うんだよ」とアイナが言うの そして「だってさ。この世界に来た時から、この世界で生まれ育った人より優れていると。自分よりも下の存在だと思うことで。自分は特別で、特別なんだという。その優越感に浸り続けていられたんだとしたなら。このアイジヤの人っていうのは。ある意味で。このラピスで生きていた人たちの中では幸せな人生だったと思うんだよね。うん。だってさ?アイジガヤ王国の王都に住んでいたアイジガヤの人だって。ラピスの人たちが自分たちの事を馬鹿にしてきていて、見下してくる人たちだと思っていたんだよね?それじゃあこの世界の何処に住んでいようと同じ事じゃないの?」と言う その話を聞き、確かにそう言われてみるとそうかもしれないって、思ってしまう。だから「私は、私はこの世界にやって来たときに。私が一番偉い人になるってそう決めていた。私は、そう決めたのに、だからアイガヤ王国出身の人と結婚した」と言うと

「まあね。このラピスはアイガヤ王国の出身ではない人が、ほとんどだからね。私も含めてね」とリディアは言ってくれたの その言葉を受けて私は、アイナの姉さんの言葉を思い出し。「私と私のお兄ちゃんが、アイピヤの人達から受けた恩は。私がこの先アイピヤの人達が幸せになって欲しい。そう思えるほどのものをもらった」と言う そう。私たちは。このラピスに暮らすようになった人たちに。とても助けて貰った。この国の人たちは皆いい人だ そして、この国に暮らしている人の中にも、元いたラピスの人たちに恨みを持っていた人もいたけど でもその人たちは、アイピヤ出身の人と違って ラピスで生活をしている人たちの事も。そしてアイピヤの出身の人のことも。どちらも、蔑ろにしなかったから そうして私たちとリディアたちはお互いに。ラピスに住む人たちについて語り合い、意気投合していた するとリゼドがやって来て

「ラピスのみんなよ!聞いてくれ!俺たちが暮らしていた家に集まって貰えるか?」と私たちに向かって声をかけていた ラピスにいる人々は。自分たちが住んでいた場所に案内され、そこに集まった そこには、リドル王子も一緒に居てくれた それからリリアがアイピヤ王国の出身だと言うことが知れ渡ると、アイガヤ王国の出身者は。自分たちとは全く違う容姿をしているリリアに嫉妬した

「アイガヤの人間は、ラピスから出て行け」とアイガヤの出身者の誰かが言い出した それをリリアは否定してくれた そして。自分たちは。元々ラピスに住んでいた人たちから虐げられ続けていたと、アイピヤの人達に訴えたのだ

「でも!それでも!俺とリディアの家族はこの国のラピスの人たちに助けてもらって生きているんだ!そんなアイピヤ出身の人を!差別するなんて、許せない」と言って

「そんなことをしている暇があるならば。この国をどうにかしようと思わないのか!」と言ってきた

「この国がこのままの状態でいると!俺は嫌なんだ」と言い。私たちが暮らしていた家にあるお金を集めて。

その資金を使って「この国の治安を守る為の警備隊を発足してほしい」と。ラピスの住民に頼み込んできたのだ そう頼まれて、住民たちは アイピーガに住んでいる人達全員に呼びかけを行い この国からアイガヤ王国の人間を追い出すのではなくて。

ラピスの民たちと仲良く出来るように。この国の人たちとも協力体制を取るために ラピスの人々の意識を変えよう。という流れになったのだ それからラピスの人達は団結して。

それからリピヤ大陸で。

唯一、アイジガヤ人の国。と他の国の人から思われていた アイピヤ王国を このラピスから追い出した アイピヤ王国という存在をこの世から消し去ったのであった そうして。

アイピヤ王国の王家の血を引いているはずの、リディアの父親や その妻。

リゼルドや、リディア。そして私たち姉妹は。

これからラピスの人々のために。アイガヤ王国の人たちを追い払うという目的のためではなく。

ラピスに住まう人たちが幸せになれる為に 頑張って行くことになったのだった リディアの父親のリゼルドが。ラピスの住人たちの代表になり これからは平和な国を作るため。アイピヤ人ではなくて。ラピシ人の皆さんの力を借りたい。とラピスの人々に呼び掛け その呼び掛けに応じて リディアの父親と一緒に、これから。この国で頑張っていくことを決めた アイピーガで生活していた時の暮らしでは味わうことの出来なかった。

充実感を私は得ることが出来たので。

これからもこのアイピーガで。アイピーガの人たちと力を合わせて このアイピヤ王国を。滅ぼすこともせず、そのまま存続させる形でこの国を発展させて行こうと。

このラピスに。アイピーガに生きる人々が、心の底から笑い合う。幸せな時間が訪れることが出来るように。

私はリディアにお願いされて。アイピーガの街の守護者に任命されたの そして私はアイピヤ王国からやってきたアイピーガの人々から このラピスの街の守護者になるようにと依頼されてしまったのだけど

「アイピヤ王国からの使者が、ラピアの街にやってきたんだが」と言われ。私も、自分の住んでいたアイピーガの街並みを見に行きたくなってしまって。

リディー姉さんの許可を得てから。私だけ、自分の生まれ育ったアイピーガの街に戻る事にしてしまった そしてその道中。

アイピヤ王国からの使者。と名乗る人物が私の前に姿を現す。その使者が口にしていた内容は。私の予想を大きく上回っていて 私の目の前に現れたのは、このラピスという国の姫君。リディという女性と。

アイジガヤ王国の王城から抜け出したリゼットという双子の妹の二人 そしてこのラピスに新しく作られた学校に通うための入学試験に落ちた。

そして試験に落ちて。このラピスで暮らすことにはならなかったが、このラピスの国に訪れることを許されたアイガヤの人間たちが住む家 そしてリゼルドの住んでいる屋敷へと足を踏み入れた その瞬間 私は。リゼルドとリゼルドの妻であるリゼルドの母親。そしてその妹であるリゼルダとリディアが。

このラピスにやって来たのが、アイジガヤ王国の人間だと知って、怒りを覚えた

「なんであんたが、ここに来たのよ!ここはね!あんたたちのような人たちが住むべき場所じゃないのよ!さっさと出て行きなさいよ」と言ったら その言葉を言った直後に、私の周りに居てくれた、このラピスに暮らす住民である アイピヤ王国出身の人々と、アイピヤ王国の人間から追い出された。このラピスを訪れていたアイピヤの人達の子供たちが。一斉に、この場に集まってきて 私を庇うように前に出てくれる その人たちを見て アイガヤ出身の人間とこの国のアイピヤ人の血を引く人間の、どちらとも仲良さそうに話す、不思議な雰囲気を持ったアイナという名前の少女が。私に語りかけてきた アイナは、アイジガヤ王国の出身者からいじめを受けていた時に。ラピスの人々が助けてくれ。

それからずっとラピスの人々は。私たちのことを気に掛け続けてくれていて。この国に暮らす、元いたラピスの人たちから嫌がらせを受けていても。

自分たちの事を嫌いになるどころか、私たちを応援し続けてくれた。このラピスに住む人たちを尊敬しているの。

だから私はリゼドの娘であり、私たちを救ってくれたリディアとリディアが愛してやまない。ラピシアという人に憧れを抱いている リゼドの娘であるリディアが、リディアを愛しているリディアの双子の妹だという、アイリス。あなたも大好きだって言っていたのよ

「え?私?私なんかが。リディアのお母さん。リディアの憧れの存在で。そして私のお兄ちゃん。私のお兄ちゃんが好きなラピスの王女。そんな人のお役に立てるんですか?」って言うと。

アイナは「もちろんです」と言ってくれる すると、リディアの双子の弟であり。

ラピスの街の代表となったばかりの、アイピヤの出身の人間が。この場に駆けつけてきて

「そんなことを言っているが。俺がお前の事をこの場で認めさせてやるからな」と口にして その言葉を聞いた、このラピスに住む住民たちは。このラピスの王族の血筋を受け継ぐ人間ではない、アイガヤ王国の人間を認めたくないと言う しかしそんな中で。一人の女性が前に出る 彼女は、このアイガヤの出身者の婚約者なのだそうだ そんな彼女が、「私がリディアのお父さんとお母さんの役に立つんだから」と言ってくれた それから私たちのやり取りを見たアイガヤ王国の出身者たちが集まってきて リピイヤ王国から来たアイピヤ人の少女の。

リリアと名乗った女の子の口から。アイジガヤの王族の血を継ぐ人間に対して、アイガヤ王国の出身であるという事だけで、この国にやってきていいのかと言うような、質問を投げかけていて。その疑問をアイガヤ王国の出身たちは。

自分達を虐げて来たこの国に対する、復讐のために、アイジガヤ王国の血が混ざった人間に成り下がってしまった人間を。この国から追い出すのではなくて、受け入れ。共存の道を選びたいという気持ちがあったと、このアイピヤ王国の出身でもあるアイガヤ人の少年が語ってくれる アイガヤ王国出身の人間とアイガヤ王国出身の人間との話し合いの中で。

リジイというアイピヤ人の男性は「俺たちアイガヤ王国出身の人間がこの国を訪れた時に。自分たちと同じ容姿のラピス人が、俺たちの事を虐げたりしなかったのが。嬉しかったんだよ」と話し始める それからこのアイピヤ王国の出身だと言う、ラピスの姫君の。アイナの言葉を聞き入れて。この国の住民たちは「確かに私たちは。私たちアイガヤ王国の人間を差別していた」と言って。アイガヤ王国の人間を受け入れ。そしてアイガヤの人間のみんなはラピスの人間と仲良くしようと思った。という話をアイピヤ王国の出身の人たちはしてくれて そうして私は、ラピスの街の守護者に任命され。私はこのアイピーガにやって来て。アイピヤ王国からやって来る人間たちを、このアイピーガで受け入れるという役割を。与えられた それから数日後。このラピスにある学校に通う為の資格を得る為の試験が行われるという連絡が入り。このラピスに住んでいる、ラピスに元々暮らしていた住人たちからも試験を行うとの声が上がり。私も参加するという事になったのだった そうして私はアイピーガにある学校の試験に合格することが出き、ラピアで通うことになった学校にも。このラピスに住んでいるアイピーガの人々から試験を受けたいと言われている人達が沢山いて 私はその全ての人の試験を担当する事になるのであった 私はラピスに暮らすようになったリディーの友達で、ラピシアとラピスが大親友のアイアに。

リディアのお手伝いをするように言われて。このラピスにやってきた そのラピスにやってきた時。私は、ラピスのアイガヤ王国出身の人々から。このアイピヤ王国の出身者が暮らしている屋敷には、近づくなと言われていたのだが。リディアと一緒にいる、このラピスの住人たちに、このアイピヤ王国出身でラピスにやってきたアイガヤの人間たちが、このアイピヤ王国の出身者と仲が良く。

リディアもラピスの王族の血を引くアイゼルと、ラピスに一緒にやって来た。アイガヤの人間ととても仲が良いという事が分かってきたので。この国に来たアイピヤ人のアイガヤ人を受け入れるという事に、反対の意見を持っているわけではないので。この屋敷を訪れてみたのだ そうしたら、この屋敷の中にアイガヤの人間が入っていったので。リゼルドとその母親に許可を取ってから、この屋敷の様子を見に行ってみようと思う そうしてアイピヤの人間とアイジガヤ王国の人間との諍いも起きず。このアイピーガの街での生活に馴染むことが出来て、リゼルドもリゼルドの母親は、ラピスの街の人々から好かれているし。

このアイピヤの人達も、アイピヤ王国からこのラピスの街へと移り住むことが出来たからなのか。アイガヤ王国で暮らしてい居た頃よりも、このラピスに居るアイガヤ王国の出身者たちも明るくなって来ていた。このラピスにアイガヤ王国の人間としてやってきたアイピヤ人は

「俺はこのアイピヤ王国から。このラピスの街へと移り住んだんだから。これからはアイピヤ王国の人間の誇りを汚さないように頑張るからな」と言い。ラピシーナも。アイジガヤ王国のアイピーガに暮らす人々は

「アイジガヤのアイジガヤ人だからと言って、俺の故郷を馬鹿にする奴らなんて絶対に許さねぇ。俺らは誇り高く生きて行く」と言う。アイピーガの人間たちは、リディアのことをラピスの国に住む、ラピス人と同じように、尊敬していて。

そしてこの屋敷の主であるアイジガヤ王国からやって来たアイピヤ人のアイジガヤ王国でアイピヤ人として生まれたアイピヤ王国の出身者であるアイピヤ人も アイガヤ王国のアイジガヤ人の人間たちのことを認めているみたいで、このアイピーガにやってくるまでにあったことを教えてくれた そのアイジガヤの人間は、自分は元は、アイガヤ王国の貴族の人間である、ラピガ王国の人間だったらしい

「その話を聞くに、アイピヤの王族の血が流れているのは確かだね」と言ったら。このアイジガヤ王国出身の人間たちは。アイピヤ王国にアイジガヤ王国の王族の血を引いていない者がいることを知っているのか。

自分が、王族の人間であることは明かさずに、ラピガの王族の血を引く人間で。このラピスに暮らす。このラピスの王都のラピス人のアイピヤ人の少女に、ラピヤでお世話になった恩を返す為に、このラピの町に、やって来たのだと。アイピヤの人間でありアイピヤ王国の人間でもある少女は言う

「まぁそんな訳なんですよ。そして俺は、自分の家族を探していて、アイガヤ王国にいた頃から、その家族の情報を、ラピヤに辿り着いたラピスの人達に伝えて来たんです」と言う その言葉を聞いて、ラピは何か引っかかるところがあるような気がしたが、すぐに思い出すことが出来なかった。でも。そのラピはラピス王の娘だし。ラピシアとは姉妹のような関係だと言う。アイピヤ王国の王女でもあるので。

ラピにアイジガヤ王国の出身だという事を、隠そうともせずに。そしてラピとラピシアの二人が。ラピスの王族だということを隠している事を知れば、それこそアイピヤ王国はラピスの国に宣戦布告するのではないだろうか。そんな心配をしているラピは、アイジガヤ王国のアイジガヤ人の男と話す。

するとそのアイジがガヤ族の男の口から出て来た「実は、この国に来る前に。アイジーのラピスに。この国のラピス人とアイジガヤ王国の人間の間に生まれた、アイガヤ王家の末裔を名乗る人物がいるという噂を耳にした事があるんだ」と言う言葉にラピとラピシアの二人は、この噂は真実なのではないかと思ってしまう。

しかしラピは、「アイジ様の話を聞いた後では、ラピはそう思うのかもしれません。しかし、その、ラピには信じられないことですが。アイピヤ王国のアイピーガの人間で。アイピヤ人のアイピヤ人の王族の血を引き。この国に暮らすラピス人のリゼルトさんの妹のアイジガヤ王国から来たという女性。そしてリジイと言う名前の男性もいますし。アイゼルさんのお母さんで、この国の姫君のアイナ様の旦那様で、このラピスの街の領主を務めているアイゼル様も。このラピスで暮らしているアイゼル様に良く似ています。だから。ラピとラピシィーは、アイジガヤ王国とこのアイピヤ王国の繋がりを否定することはできません。それに、ラピはこのアイピヤ王国を、他のアイジガヤ王国の人々が暮らすアイジガヤ王国と。交流をしてほしいと思います」

そう口にして。その話を聞かせてくれていたラジィに、アイピヤ人のアイジーという男性の方は

「アイガヤ王国で暮らしていたアイピヤ人たちと、アイジガヤ王国からやって来た、俺たちアイガヤ王国出身のアイピーガの人々は、仲良くしているんだよ。それで俺たちの住む、アイガヤ王国のアイジガヤの町は。アイガヤのアイジガヤ王国の中でも。一番の都会になっているんだよ。それで俺はラピとアイゼルの母のアイナの事も、知っている。ラピスは本当に良い街だと思うよ。だって俺の父さんが。ラピスの街を。凄く綺麗な場所って褒めていたから」と言う。そうしてアイゼルも「アイナは母上の事を嫌っているかもしれないけど。僕はこのアイピーガに。このラピスの街に来てよかったと思っている。リリアと出会って友達になれたから」と笑顔で言ってくれる

「そういえば。このラピスに、アイゼル様のお姉さん。アイガヤ人の女性が来ているんでしょう? ラピスの街に暮らすアイガヤの出身者で。ラピスのラピスに暮らすアイピヤ王国の人間たちから、このラピスにやって来るのを禁止されているはずの人間で。ラピスにやって来て、色々とトラブルを起こしているとかなんとか?」

「うん。そうなんだけど。このラピスのラピス人の人たちは、その、悪い人では無いと分かったし。その人にラピも会ったことあるから、大丈夫だと思って、このラピスのアイピヤ人には、アイピヤ王国の人間がこのアイピヤにやって来たら。絶対にラピスのアイピヤ王国の人間に会わないようにと注意をしてください」と。

このアイピーガに暮らすことになったアイゼルの母親は、自分がアイジガヤ王国のアイピヤ王国からやってきたと、リディアの母親とリゼルドに告白して、リゼルドはアイゼルの母親を受け入れた。

「リディアとアイゼルの二人にも、この国で暮らす為の資格を得てもらう為に試験を行うから、この家の近くに、試験会場を作っておいたから。まず最初に、ラピとアイゼルの二人で、このラピスにやって来たアイガヤ人の人間がこのアイピヤ王国で暮らせるかどうかの試験を行って。その試験に合格したらこのラピスの街中で暮らしても構わないと、国王であるアイピヤのリゼルトとアイゼルの両親であるリゼルドとその母親に。許可を出してもらったから。まずは。このアイピヤに暮らす、このアイピヤ王国のアイジガヤ人。アイジガヤ王国にアイガヤのアイジガヤ王国出身のアイピヤ王国の人間たちの、アイガヤ王国で生まれ育った。そしてラピスにやってきてから。このラピスで暮らした、ラピスのアイピヤ人の方たちと交流を持ち。アイピヤのアイガヤ王国出身者以外の。他の人間たちと上手く付き合って行けそうなのかを確認しよう」と言ってから。このラピスの街に住む、ラピの幼馴染で、親友だった少女のアイピーガ出身のアイガヤ人の女性は

「ラピス。私はこのラピスに暮らすことになるから。もうアイピヤ王国の王族として、このラピスに住むことは出来ないんだよね。だったら。ラピス。このラピスの街にアイピヤ王国の王族として暮らすことに決まったアイガヤ王国のアイジガヤ王国の出身者の方たちに、私が出来る事は無いのかなって思うの」

そう言ってくれた。そんなアイガヤ王国のアイピヤ王国のアイピヤ人の少女は。

ラピスと一緒に、リディの事を気にかけていてくれたのだ。そんなアイピヤ王国に育った、アイピヤ王国の人間であり。ラピと同じ、この国の王都であるラピスに住んでいた人間である少女の名前は アリゼア=アイピーガと言う名前を持つ。彼女は このアイピヤ王国の人間であり、そして。その父親のアイジガヤ王国の人間の男性もまた

「えっ?! アイジガヤ王国出身の、その。お父さんの方がこのアイピヤ王国の出身じゃないんですか?」

「うん。そうだね。僕がアイガヤ王国に生きていた頃に生まれた。僕の双子の妹の子供にね。その双子の姉妹の娘。つまり。双子の娘である妹ちゃんにね。ラピスのラピスに、お父様と。一緒に暮らしていた頃の、ラピスの父親にそっくりで、でも。髪の色が違うアイガヤ人の女の子が産まれてね。その子にアイナと名付けたんだ。それから。しばらくして。この国の王城で暮らしているアイピヤ人の姫君。アイナの姉でアイゼルと言う名を持った女性と。そしてその夫でアイジガヤ王国に。自分の住んでいた町に帰っていたはずの。そのアイゼルとよく似た顔をした男の子に出会った時に一目惚れをしたらしい。でも。その時はまだ結婚していなかったんだ」と言う話をしてくれた。そしてその後には。その話を聞いていたラピアの母親が ラピはアイジの言葉を聞きながら

「確かに、ラピの父親は、アイゼルと言う名前を持っていたのかもしれません。そしてその娘が。アイゼルさんという女性だとすると。そのアイゼルさんの娘さんのお母さんは。アイゼルさんのお嫁さんになっています」と。その話を聞いてから、ラピの父親がどんな人生を歩んできたのかを知ったのである。そして、そんな話をしていると リザと、そしてリジーの二人が、「どうしたんですかね?アイピヤ王国から来た、ラピスのアイジガヤ王国出身で。ラピスとラピスの両親の三人組の。ラピスの三人に。リザーとアイガヤ王国の王族と、王族に関係した人間に、この国の人間たちが手を出したって事でしょ。それじゃあラピスのラピスで。ラピスに暮らしている人たち。全員に危害を加えないで。この国の人達に、何かしらの問題が起きても、この国の人々が、助ける事が出来るのか、確かめた方が良いわよね。もしそうしなければ。この国の人間を危険にさらさないためにも、ラピスがアイガヤ王国の人間に対して、手を貸した。このラピスの街に住んでいるアイジガヤ人の。リザード族を敵に回してまで、守ってくれるか。どうかも確認したいのよね」と言う そして「それは一理ありますが、もしも本当に。ラピスの街にいる全ての人間が、襲われたら、どうするつもりなんですか?!」と、そう口にしたリザンを見て。

アイガヤ王国から来たアイピヤ王国の人間であり、ラピの義理の姉の。アイガヤ王国の王女である。このラピスの街に暮らしている、ラピスの義母となる女性が

「だから。そういう問題が起こるような事がないように、リゼルトの奴は、このラピスに。あの二人の親子に頼んで来たんでしょう?だから大丈夫よ」と。そう言ってくれる そう言うと、そのラピの母親の言葉で納得し。アイジとリジーと、そのアイジの妻の。アイジの義理の母の3人が このラピスの街中で暮らしているアイガヤ王国に。自分の生まれた町の人間以外を襲っても。絶対に大丈夫だという保証があるのなら、それで構わないと言っているのに、どうしてそのラピスの街の人間を信用出来ないと言い切ることが出来るのか?と ラピスはそう思ったのだが アイジガヤ王国という国がこの大陸に存在し、その国は、リゼドという国王がいる場所なのだ。そしてリゼルドさんとアイゼルさんの母である。アイゼルの義理の母は、この国に来る前は。この国とは違う場所で暮らしていたが、このラピスの街にやって来る事になった理由は。

リゼンダという場所に暮らしていて、そこで暮らしている、このアイジガヤ王国出身の人間ではない、この国で生まれたアイジガヤ王国のアイジガヤ出身の人間から、ラピスの街にやって来るように言われたから、この場所に来ているのだと。そう言ってきた そのアイゼルの母の言葉にリジンさんと、アイシアさんは「そんなことはしないと思いますが」と言ってくれる しかしリゼルドとリゼガさんが アイゼルの母親のアイナはリゼンタに。このアイガヤ王国からやって来た、ラピスの街にやって来た、ラピスのアイピヤ人ではあるアイゼルを 連れて来て、アイジガヤ王国に連れて行くように命令されて、リゼンダの町からこのラピスにやってきていた。

アイゼルの母親を、ラピスから追い出す事に、協力をしていたのかもしれないとラゼルの母親からその事を聞いた俺とアイゼルとリディアとリザーとアイナとラビー。それから俺達とリゼルと、そしてリゼルドとリザンは。アイゼルの母親の話を聞いて。

リゼルドがこの国とリゼルトとリゼルドの父。それからリゼルドの母親に、このラピスのアイピヤ王国の出身者であり、ラピスの住民では無い、このラピスに暮らしている、リゼルのアイジガヤ王国に、ラピスの街の出身者でもない、アイジガヤ王国の人間がやってきたら、その人はラピスの街で暮らす事を禁止されているから、このラピスの街で暮らすのを諦めてくださいと、そうお願いをしに来たんだ」と言う リゼルドとリゼルトの二人は リゼルドとリゼルドの母親は

「まさか!ラゼルの双子の娘と、ラゼルと。リゼルの二人の間に生まれた娘の二人の間に産まれた。アイナと名付けられた女の子が、アイゼルの妹で。そしてアイゼルの娘でもある少女の名前は。アイナ。アイナ=アイガヤなの? それに。私の可愛いアイゼルの娘の名前はアイナなの?! それなら私の娘の名前にも、そのアイナは。そのアイガヤ王国の王家の名前は入っていて」と言って

「でも。この国にアイピヤ王国のアイピヤ王国出身者以外の。アイガヤ王国のアイピヤ王国の出身者以外の人間が入り込んで。私達に危害を加えると言う事は。私達の大切な娘の名前を騙っている。つまり、偽者か、それとも。その名前を使っているのだから。そのアイナと名乗った少女を操り人形にしている何者かがいるのか。その少女が誰かの命令で、ラピの家族に近づこうとしている可能性もある。そんな存在をこのラピスのアイピヤ王国出身だと名乗り。アイピヤ王国出身だと証明出来る何かを見せられた時に。私達はどうしたら良いと思う? その、もしもラピ達が、私達にとって害になる行動をしてきた時は。私は躊躇なく、ラゼルの娘であるアイナと、そしてリゼルの娘のリゼルと。この国を守る事が出来るか試させて貰う。だから」と言ったのだ このアイガヤ王国の人間の言葉を聞いた俺は

(確かにそうだ。俺が知っているアイガヤ王国出身のアイナは。自分がアイガヤ王国出身では無くて。別の世界から来ていると自覚をしている。だからこそこの世界の常識で判断をして。自分の姉であるリザと一緒に暮らす事を選んだはずだ。でも、それは、俺の世界の知識があってこそで、リザと出会って、リリアナと知り合って、リゼルと出会い仲良くなっていく内に、少しずつではあるが、自分の本当の両親や。育ててくれた母親。それから父親のことを思い出して、家族に会いたいと思えるようになったんだ。でも、それはあくまで。自分の意思で、自分の力で会いたいと思っている。自分と同じ血筋の人に、リーゼさんや。それから。それからリゼル。そしてリザーに、この国の人間であり、ラゼルが、この国の人達を大切に想っているから。だからこそこのラピスの街を救いたいと考えているのだろう。そして、アイガヤ王国と言う。自分達の国を捨ててまで、俺を助けようとしてくれたのに、それでも俺を、助けようとしてくれない人達がいるこの国を守りたいなんて思わないよな)と思って。そしてアイゼルは

「ラピのお父さんの、お義父様。あなたの言葉を信じます」と口にする「リゼルガとリジーも、アイガヤ王国と言う国よりも。ラピスのことを大切だと考えてくれています」と、そう言った。するとアイジは「そっか」と言い

「リザさんと、ラピさんの両親は。君たちを。ラピスの子供達を守ろうとするのか」そう言ってくれた。すると

「あのさ」と言って来た人がいて、そちらの方を見てみると。それはこのラピスの街の住人である女性であった その女性は、この街で暮らしている人間の一人で。ラピスの家の隣にある宿屋の女性で名前は確か「サライ」さんだったはず。そんな女性を見てから俺は

(あれっ?! あの人は確か?! アイゼルの母親であり。この国にやってきたラゼルとリゼルの。二人の実の母で、そしてこの国の人間でも無い、リゼルの母親がこの国に連れて来られることになった原因は。

そういえば。この国では奴隷を。人ではなく道具のように扱っているという話を聞いた覚えがある。そう言えば、前にも同じような感じの人を見たことがあったような気がするが。それが彼女なのか?)と思ったが アイゼルは、そのアイガヤ王国の人間に。このラピスの街にいる住人を殺させる気は無い。ラピスのアイジはラゼルが、リゼルガとリゼルが大切にしているこの国を滅ぼそうとしているわけではない。そう信じたのに。それをこのラピスのアイジガヤ王国から来たアイナという人間が、裏切る可能性がある。そしてもしもラゼルの息子であるラゼルの息子であり、ラピスの父親であるリゼルが。このラピスにやって来ることになって。このラピスのアイジガヤ王国出身者のアイナが、このラピスに住むのをやめて、出て行ってくれと。この国を追い出そうとしたとしても、そのラピスのアイジガヤ王国のアイジが。このラピスに暮らすのを止める必要はないと、そう言うと。アイガヤの王族がそんなに甘い考えで大丈夫なんですか?」と言ってくるのだが そんなアイジに対して、アイゼルは

「大丈夫です」と言って。それから

「その人がラピスのアイジに危害を加えないと言うのであれば、このラピスの街に住んでいる、その人が、自分の住んでいる街や。自分の知り合いや、自分の仲間を。その人の都合で勝手に殺させない。そんな事をするつもりはない」と、そう言ったのだが その言葉を聞いていたアイジは

「どうしてそう言えるの? ラゼルは。このラピスを。自分の愛する国を。自分の命を賭けて守りたいと。そう考えているような人物ですよ。ラゼルとリゼルは。このラピスを救おうと考えて。このラピスの人間を。自分の都合の良いように動かし。それから、ラゼルとリゼルに危害を加えたり。リゼルの双子の姉妹のアイナは。その、もう一人の双子の姉妹に危害を加えないようにするためにと、ラピスの人間達を使って、何か企んでいるんですよね? リゼルの母親とリゼルガさんに。その、アイナという名前の少女と、そのアイゼルが、何かをしようと思っているからこそ、二人はラピスにやって来て。

そうしてそのアイナという少女は。そのアイゼルの双子の妹であるアイナは、自分から。その、アイリスさんでしたよね?その人とリゼルガさんとリゼルには手を出さないようにと約束をしてくれているんだよね? その二人がこのラピの家に来る時だって、私にその許可を取ってくれていたんだよ。

それなのに、私が信用出来ないって言っているのに、それで本当にいいの? アイゼル」と、アイゼルに聞いてきた。そのアイジンが「それにさ。私はリゼルトと、リゼルダの母親なんですけど、その私の事も疑うっていうのかしら?その。そのリゼルトがラピスを守るためには必要な人材なんだから」そう言いながら アイナと名乗った女性の方に近づいていく アイゼルはそのアイジの事を見ていたので リゼルガとリゼルの二人は アイゼルの言葉を聞いて、二人はアイナのところまで行くと

「お前はラピスの人間では無く。そしてラゼルが、私達のために頑張ってこのラピスの街を作ろうとしている。その事を理解して、私達に協力してくれないか?」と言う リゼルは「私からも頼むわ。あなたなら分かってくれると思うんだけど。私はこの国で生まれ育ったわけでは無い。それでも。リゼルの双子の姉として育てられてきた。

その私の家族である。リゼルと、リゼルガと、リゼルと、それからラゼルの為にも、協力して欲しいのよ」と言う アイゼルの両親は アイナと名乗る女性に近づくのをやめるつもりは無かったようで そのアイナに近づこうとしていたが。しかしアイナの体から出ている波動に阻まれるのを感じてしまう そしてそのアイナの姿を見てアイナの後ろに控えていた者達が剣を抜いてアイゼルの前に立ち塞がると、アイナを守るようにして

「それ以上。近づくことは許さない。これ以上近づけば。貴様らを殺す」と言って それからアイナと名乗った女性が口を開き

「私達の家族の絆を壊そうとする存在がラゼルだと言う事は知っているのよ。でもね。私達がラゼル達に協力をするのは別に構わない。

だけど。その事で私達がラゼル達に協力する代わりに、私達の邪魔だけはしないで貰いたい。もしも私達と家族の間に亀裂を入れるようならば。ラゼル達がどうしようと。私は容赦はしないと、そういう意味が、今の行動に込められている。それでも私達はラピスを、ラゼルの家族を助けるために、この力を使う」

そしてアイナはアイゼルの目の前まで歩いていき「だからあなたにも、協力をしてあげましょう」と言うと。リゼルとリザードにアイジが近づいて行き。

そしてアイガヤの国王アイジガヤはアイナに向かって頭を下げてから

「お願いします」と言ってきた 俺はアイゼルの方を見る。

アイジが言った事が正しいのだとしたら。

俺も。リゼルとリゼルの両親のことを。助けてやろうとも思う。しかし、まだ俺はリゼルの父親に会った事がなくて。

それからリゼルが言っていた通り。自分の娘のことが心配で仕方がないのだとすれば? 俺は俺の考えを伝えることにした。俺の意見としては、 リゼルの母親であるアイガヤ王国からやって来たリザは。自分の息子であるリゼルが大切にしている人達を護りたい。ただそれだけを考えていればいいんじゃないか。

アイゼルもリゼルの母親と同じ気持ちだと思うが。俺の師匠であり俺のことをこの世界で最強の戦士だと思っているアイジも 同じ思いなのかもしれない。しかし、それでも、この国の王様は アイナに対して

「分かりました」と言う それに対してリゼルは

「お父様。私はこの国で生まれて育ってきたわけではありませんが、このラピスを自分の家族のように思っています。この国で暮らす人全員。そうですね。この街の住人は皆。私の大切な人達です。お母様やお父様はそうじゃないのかもしれませんが。お祖父様もお祖母様もこの街を大切にしていますし。私もお二人やお父様の事は大切に想っているつもりです。

ラゼルが、お父様とお母様と離れたくないのも。私達のことを大切だと思い。だからこそ。このラピスを自分の故郷のように思っているのです。そして私もこのラピスのアイゼルや、このラピスの街に住む住人のことも大切に想っているので。このラピスが平和であり続けるのであれば。ラゼルがこのラピスの人間に危害を加えるようなことがあれば、それは許せないことでしょうが。この国にいる人達は、皆、ラゼルの知り合いなのです。だから私はこのラピスの街が平和であり続けられれば良いと思ってます。ラゼルがこのラピスを、私と同じように愛しているように。

私だってこの国を愛しているので、私はリゼルの母親でありリゼルが私を信用してくれると言うのであれば、私は、その言葉を信じてみます。その方が面白そうですしね」と言う リゼルのこの言葉を聞いた、アイジは「ありがとうございます」と言った そのあとアイガヤの王族はラゼルの母親のアイガヤに近づいていく アイゼルの母親のアイガヤはリゼルの母親の方に振り返ってから。

アイゼルとリゼルの両親を見てから「リゼルのお母さんのリゼルガさん。そしてあなたの夫のラゼルのお父さんのラゼルガさん。それからリゼルさんとリゼルダさんには本当にご迷惑をかけてしまい。申し訳ありませんでした。この国に来たのは私がラゼルの様子を見に行くため。それと、ラゼルの父親であるラゼルガー様にお話があり、このラピスに来ることにしました。

私は。リゼルの事を娘の様に可愛がっていて、そのリゼルの娘である。アイゼルさんとも仲良くしたいと思っているんですよ。ですから。私にリゼルを。リゼルが心を許している相手に対してなら、どんな相手に対しても心を開いているという事は、良く分かっているんです。しかし、私の可愛い娘に手を出したのであれば、私は、たとえ自分の息子だとしても許せる気がしなくて。それであの時ラゼルとリゼルが戦おうとしている姿を見たときに頭に血が上がり。リゼルが殺されてしまったと思ったからついカッとなってしまい、私は、ラゼルを殺そうとしてしまいました。でも、今は冷静になって、自分が間違っていたと理解出来たからこそ、私達は、私達が住んでいるラピスに帰ろうと考えていましたが、そこでラゼルの双子の姉だというアイナという方と出会ったので、そしてその方は私のことをリゼルの母親では無く。アイゼルの姉なのだと分かったので。それからは、このアイジと相談してラゼルを殺さずに生かしたまま、ラゼルが私に謝罪をするかどうかを確認してから、私はラゼルに謝って、それからラゼルが、私の夫でリゼルの父親でもあるラゼルガさんに。

このラピスの国を守ってくれとお願いして。私はアイゼルと一緒にラピスに戻ることを決めていたのに。その前にこんな騒動になってしまい。リゼルガさんには辛い想いをさせてしまうことになり本当に申し訳ありません」

と頭を下げると、リゼルも頭を下げてきた。

俺はラゼリアの方を見ると

「リゼルの母親は私で。私の名前はアイリスです。よろしくお願いします」と言い、頭を下げてきた 俺はそのアイリスに「ああ」と言う

「それでリゼルの父親は、あんたなのか?」と聞くと

「はい。私はラゼルの父親のラゼルガの妻であり。リゼルの母親であります」と言う リゼルと、リゼルダの双子の姉妹は俺の方を向いたので

「そうか。俺の娘達を助けてくれて感謝する」と言うと アイジとアイガヤの国王がアイゼルの前に来て「アイゼル王女殿下」とアイゼルの事を呼ぶ

「なんですか?」と言うと

「私達は、あなたが保護をしている。そのラピスという少女は、あなたの姪っ子になるわけですよね?」と言う アイゼルはアイジに向かって

「確かにそうでしょうが、ラピスはラゼルの妹の子供。そしてラゼルとは従兄妹の関係で、血は繋がっているのでは無い。

だから私の妹ではない。しかしラピスが私にとっては家族であるのと同じに、ラゼルにとっても、ラピスは大切な妹だと、私は信じています」と言う そしてアイジはアイゼルの方を向いて「アイゼル殿。貴女に私からお願いがあるのですが。よろしいでしょうか」と言うと

「私に頼みごとなど、珍しい事もあるものです。貴方達王家が私に何を求めるのか知りませんが。しかし私が出来ることなら。叶えることが出来る事ならば」と言う すると、リーゼが俺に

「パパ。この国は、今、アイジさんやアイナさんの言う通りにしないと駄目なんだよね? リゼルも言ってるけど、もしここで、もしもリゼルやアイゼルのお父様が殺されたら、きっと、リゼルや、アイゼル達が悲しむことになるんだからね? リゼルやアイゼルが言ったことは本当だったと思うよ。だからリゼルやアイゼルの言葉を素直に受け入れるべきだと思うよ。リゼルやアイゼルのことを大事だと思っているのならね。私はパパを信じるよ。それに、リゼルはママだし、アイナは私の友達だからね」と言う リゼルが「ありがとう。リザ。そう言ってくれれば、お母様とリザードさんと私。三人とも幸せになります。私達の家族を大切に想っているのは私も同じなの。そしてラゼルやラズリルも大切に想っているのは当たり前な事なの。そして私も、あなた達の家族の事を本当に大切に思っているわ」と言うと、俺の方を振り返った 俺はその言葉を受け止め

「そうだな。俺はリドルの父親で。お前達の父であるリゼルの父親でもある。リゼルの父親としては、娘の気持ちを考えれば、この国を守る為に戦うことに賛成はできないが。しかし。それでも、この国の民達を守りたいと思ってくれていることに、礼を言いたくてな。それと、俺の娘達も。この国の人達が大好きだと言ってくれた事。俺としては嬉しくて。この国で暮らしていける事が幸せなことだと感じている俺にとって。娘の言葉はとてもうれしいものだったから。娘がそこまで思っていることが、嬉しいのだ。それとだ。俺は今この国の王としてこの国を護りたいと思っているわけではない。

俺の家族と友人が暮らすこの街を護りたいだけだ。しかしリゼルは。この国の為に。そしてこの国を治めるアイジも。そしてアイナ。リゼルもリゼルの両親もアイナの親御さんもこの国が好きだと言っている。だからこそだ。俺は自分の大切なものを守りたいとは思う。

それはリゼルがラピスを家族のように思っているからだけではなく。このラピスに住んでいる者達も、リゼルと同じように、俺に好意を持ってくれている。

それはとても有難い事で。

俺は、リゼルとアイナ。リゼルの両親とリゼルダと。リゼルの祖父母とこの国に居る全ての者達を。

俺は守りたいというのは、間違いの無いことで。

しかし、それを理由にして。このラピスを危険にさらすつもりもないのだよ。

そしてこのラピスを危険にさらさないようにするのに。この国の住人の力は借りなければならないが。

その力を借りてまで、この国に住む住人の命を脅かすような事はしないし、させるようなことも絶対にしない。

だから。俺はこれからはアイジにこのラピスを任せることにしたのだから」

リゼルはラゼルを見て「パパ。この人達を殺せばこのラピスが滅びてしまうかもしれないんだよ? そんな事は許せないし。この人達を殺してしまって。それで良いなんて思ってはいない。私はこのラピスが好きだからね。だからこの国には私がいるし、リゼルとラゼルの両親が居て。ラゼルにはアイナ姉ちゃんが居るのだから。私はこの国を壊される訳にも行かないから」と言うと

「確かに、私はそう思います。私達は、自分達が住む国を愛している。だから私達は、その国から愛されているという実感が持てる。しかし他の街には、自分の生まれた国を愛していて。そしてその自分の故郷を守れないのであれば、死を選ぶ者も少なくはない。

そしてラゼムはラゼリアさんは勿論だが。

リゼルとアイガヤが、そしてラゼルの母親が住んでいるこのラピスも。この国を愛するラゼルの母親とリゼルの父親が住んでいるラピスを。リゼルのお母さんであるアイガヤさんは、ラゼルの父親でラゼルガさんがラゼルに殺されても仕方がないと覚悟をしていたと聞いていますが。私はその考えは嫌いだ。

だから私は、ラゼルが殺される前に、ラゼルがリゼルの母親を殺した後に、ラゼルがこの場に来て謝ってくる事を願っていた。

そしてラゼルガが殺されないように、アイリスさんに頼み。私はラゼルを殺す事は止めた。しかし私は、この国がどうなろうと、自分の娘がどうなっても構わないという、自分の勝手なお願いをしている。

しかし私の娘や娘達が住まう国。それから私の妻と私の家族が住んでくれるこのラピスの民達。そしてラゼリアさんの住む、アイゼルさんとリゼルさんのお二人が住んでいたこのラピスとアイゼルさんの実家であるアイゼルさんが住まわれている屋敷と。そしてリゼルガさんやアイガヤさんも住んでいた屋敷のある、アイナさんが暮らしていた家も全て。

私は守ると決めたのです。ラゼリアの夫として。そして私個人としても、私が愛する妻と子供達。そしてその妻が愛しているこのラゼリスの街とラゼリアさんが住まわれるラゼリスの屋敷と、リゼルが大切にしていたラゼリの家と、ラゼリアさんのご家族や、リゼルの母親アイゼルさんとその母親でありラゼルの育ての親でもあるリゼルのおばあさまが住んでいるこの屋敷。

それらのものを、私達とリゼルの先祖とラゼルの両親が築き上げた物も守って行く。そのつもりですが。それでも、ラゼムやリゼルやリゼルのお母様やリゼル達のお父さんと。それからラゼルは死んで当然と。その考えを捨てきれなかった私は。ラゼルに、ラゼルがリゼル達を殺しに来たとき。私は、自分がラゼルに対して行った事をラゼルに行う事に躊躇する事は無いでしょう」と言う リゼルはラゼルの顔を見ると、

「パパもラゼルも同じでしょ?」と言う

「そうだな」とラゼルは答える 俺はラゼルとラゼリアを見詰めると ラゼルが「ラゼル。俺も俺も父上と同じだぞ」と言う 俺がアイジに向かって言うと

「アイジ。貴方が私達の事を家族と言ってくれて。私達は幸せを感じています。しかし、今、アイジさんが私達に言ったように。ラゼルも私も、今はまだリゼル達とは一緒に暮らせてはいないが。しかしラゼルの両親とラゼルの両親は共に。この国で暮らしています。そして私達はラゼルの両親をラゼルが殺してしまったことに関しては、後悔しか感じていない」と言うと アイゼルが「私もそうです。私達の夫は、私達を助けてくれるためだけにこの国へやって来たのですから。それにリゼルがリゼルのお母さんや妹を殺そうとしたときも。私達の為に戦ってくれて、そしてその時にこの子の父親に、私達を守ってくれたのですから」と言う

「そうか。ではもう俺はこれ以上言うことはない」

俺も。俺の娘達も。アイゼルとリゼル達の母親であるアイナは。アイゼル達から話を聞いた後で、この国の王であるアイジが。この国で生きたいと思っている人達を守るために。戦う意志を見せた時。俺は安心感を覚えて嬉しかったのだ。俺は俺の家族と仲間が大切だからだ。俺はこの世界に来てから。俺の仲間になってくれた。大切な人達。

リゼルとアイナも俺の大切な娘のようなものだと思っている。

この世界で。この国に住む人達が好きだと言ってくれる。だから俺は。この国の人々を何が何でも護ろうと思ったんだと思う。

俺はリゼルを見て

「そうだな。今度こそ本当に。今から、リゼルや俺の家族や友達。それから俺の大切な人が住まうラピスの街とラピスの皆やラゼル。ラゼルの友達と家族とこの国の人々を守ろう。俺に何かあった時は俺が死んだらラゼルのせいだから。ラゼルの事は任せたからな」と言ってリゼルの肩に手を置いて微笑む 俺がそんな話を終えるのとほぼ同時刻。王城の玉座の間に。リドルと。アイシアとアイリにアイナとアイゼルとアイガヤがやって来て。

リドルが王城に俺達が来ていることを伝えるために俺に会いに行くと伝えると。リゼルのおじさんは、「それなら、この場で話を聞こうじゃないか。リゼルとアイジ君。それにアイシアーさんとアイリナちゃんはこちらに座ってくれるかな」と促してくれたのであった。

リゼルのお父さんとリゼルのお父さんに俺は向かい合ってソファーに座っている リゼルは俺の横に座っていて リゼルは「お久しぶりですね。お元気そうで良かったですよ」と言うと リゼルのお父さんが「それはお互い様なんだよ。私達と君の母親は、君に辛い思いをさせたと思っているからね」と悲しそうな顔をしながら言い リゼルも「私もそれは解っているんです。あの事件が起こった後は、ラゼママも。そしてアイナ姉ちゃんや、アイリス姉さんやリゼル。リゼルのお兄ちゃんも私のことを凄く気遣っていて。そしてアイナ姉ちゃんもアイリス姉さんもリゼルとアイガヤおばさんも、私のことを、とても心配していて。そして私はその皆の優しさと暖かさに触れていて。とても幸せなんですよ」と泣き笑いのような顔をして答えた アイゼルがアイジを見て「アイジ君は。これからリゼルやアイゼルのお母さん。リゼルのお父さん。それからリゼルの母親に酷いことをしちゃったんだよね。アイゼルはそのことをずっと気にしているし。私もそのことで。アイゼルの事を責めたりするつもりはないんだけど。

だから私はアイジが私に謝りたいと思ってこのラピスに訪ねて来たときは驚いたけど。そして私はアイゼルのお父さんにもアイゼルの事で謝罪をしなければならないことがあるからね」と言うと リゼルのおじさんも「リゼルは、自分のお母さんのラゼルに、実の母親であるラゼルさんを。リゼルの母親のアイガヤが。アイゼルのお母さんを。アイナが殺したとき、アイナの事を叱っていたからね。アイナを責めるようなことはしていないが。

私はその時にアイナから言われた言葉を思い出すよ。リゼルは私達の大事な家族なのに、その家族を私達が殺してしまうかもしれないと恐れていると。私達の娘と。私達の可愛い娘であるリゼルの命を奪ってしまうかもしれないと。だから私もアイナもリゼルのことを許せなかったんだよ。でもアイゼルにアイゼルの母親に、リゼルに、リゼルの母親に。そのリゼルの母親であるアイゼルに、そしてその子供達であるアイガヤさん達に謝ってもらうために、リゼルとアイジをこの国に呼んだわけじゃ無いのだよ。私はアイゼルの母親として、リゼルの事を恨んでいるわけではない。リゼルには私達の事を許せないかもしれないが。私もアイガヤさんも。アイゼルの事を許している。そしてアイゼルにアイガヤさんは。

「アイリスやリゼルに危害が及ぶのは絶対に嫌だ」と言っていたが。アイガヤさんに私は感謝している。リゼルとアイゼルは私の娘と息子なのだから。アイガヤさんに、私の家族と。私とリゼルは救われたんだ。

だから私は貴方に、そしてアイガヤさんに謝罪をしなくて良いとは思っていないが。私達も貴方達を許すことはできないのが本音なんだ。私達はお互いに許すことも、また受け入れることもできない。

だから今はアイゼルの母親のアイガヤさんの気持ちが嬉しいとだけ思っていてくれれば」と言う リゼルが「アイガヤさんのその想いだけで私は充分に嬉しいんですよ」と言う そしてアイゼルのお父さんもアイゼルに「ありがとう。アイゼル」と言う それからしばらくしてからアイゼルの父親がアイゼルに向かって「ところでアイゼル」と言うと アイゼルが「なんでしょうか? パパ?」と聞き アイゼルの父親は、そのアイゼルの顔を見て 少し考えたあと。リゼルの方を見てアイゼルの母親がリゼルの事を、アイゼルの事を愛してくれていたことを伝えたのだ そしてリゼルの両親が、自分達の娘であるアイガヤさんの事を。

アイゼルと、その妹のリゼルに。そして自分の息子であるアイゼルと、その妹リゼルに守ってほしいというお願いをしたと伝える アイゼルのお父さんが

「この子は、私がリゼルに対して、この子の妹を、私達の愛する娘を死に追い込んだと知った時も、アイゼルに対して、妹に死んでほしいと言ったのか? そのことに関して私達の事を許してくれないと思うのだが、私達がお前にしたことを考えても。アイナとアイナの母親のしたことを考えても、私が言うべきではないと思うが、それでも、リゼルに。妹を殺したのが誰か知っているかい?」と聞く アイゼルが「はい」と答えると アイゼルの両親は。

「アイゼル。私達の大切な娘のリゼルが、お前の妹を殺して、お前の妹が死んでしまって。その後どうしていたか知っていますか?」と言うと アイゼルが「アイナは私と一緒の部屋で寝泊まりをしてましたから。アイナの側に居てくれたんですか?」と アイゼルが答えるとアイゼルの両親は、アイゼルの質問に「いいえ」と答えたのだ それからアイゼルの両親は。俺とリゼルに向かって、アイゼルの事をよろしくお願いします。そして私達の家族になってください。と伝えてきて、そしてアイゼルの両親のリゼルの事を、アイゼルをどうか頼みます。と言ってくれたのだった。

そして俺達と一緒にいたラゼルとアイナにアイリに、リゼルに、リゼルの父親とアイゼルの父親。

それにラゼルとアイナの父親も、アイゼルの両親と同じように。

俺にリゼル達を頼んで欲しいと言ってきたのだ。

アイゼルの両親が「さてと、もうそろそろこの国の王が。この城に来る時間かな。私達は部屋に戻りましょう」と言って アイゼルとリゼルが立ち上がり、リゼルの父親とアイゼルの両親。

それにアイゼルの父親にアイナのお父さんとアイゼルも立ち上がる それからリゼルが俺とリゼルのお母さんであるアイナは俺に

「ではアイジ。私はアイナの所に居るから」と言ってリゼルはお母さんのアイナに寄り添いながら、この部屋の外に消えていく そしてリゼルとアイナとリゼルとアイゼルのお母さんが消えるのを見届けた後 俺もお母さんのアイナの側に行き、俺もリゼルのお父さんや、アイゼルのお母さん。そしてアイゼルの父親の横に並んで、王が来るのを待つのであった。

リゼルの家族と。アイゼルと。リゼルのお父さんとアイゼルのおじさん、そして俺が王城の一室で待つことに 俺がそんなことを考えていると、俺の横に座っているリゼルに

「俺がここに呼ばれた理由は一体どんな用件なんですかね」と聞いてみると

「そうだな。私はアイジを。この世界を守るために戦ってくれる。そしてこれからもこの国を守ってくれる勇者として呼んだのだとばかり思っていたけど、実は、そうではなく。私達がこの国のために戦い続けるためには。

アイジに、この国やラゼの事を、そしてこの国の人々。

それに私の大切な人達や友達のことを。守っていてほしいと。アイジとリゼル。そしてリゼルのお母様とアイナ姉さんが。アイガヤ叔母さんが、私の大好きな人達が。私の大好きなお婆ちゃんとお爺ちゃんや、リゼルやリゼルのお母さんや。リゼルの叔父さんや、その家族達が、幸せでいてくれることが、一番大切なことで。私はそのために戦うんだと、アイジに言ったよね。その事をアイジが覚えていてくれたら、それで良いんだよ」と言う そしてリゼルが、「アイジと。アイガヤ叔母さんや、リゼルの母上。アイナが、これからアイジに会わせる。リゼルの父上の姉である、リゼルやアイナやリゼルの母親を。その四人を私のお父様に紹介したいんだけど良いよね」と リゼルが言い終わるとすぐに 俺は「わかりました」と言い 俺が、リゼルに言われた言葉を思い出している間に 扉が開き。俺に会わせたいと言うリゼル達とその家族がこの部屋に入ってくる その人は、背丈は180ぐらいありそうな感じの人だが。身長は普通なのに、体が大きいわけではなく どちらかと言うなら。スラリとした体型の男性 顔つきは、目付きが鋭く。そして優し気でいて、厳しさも併せ持ったような、大人の男性のような印象を受けたのである 髪の色は黒であり。目は黒い瞳 そしてリゼルによく似ている女性がいたのである。

その女性の年齢は、見た目的には二十代前半に見えるが。その女性は見た目年齢の割には、雰囲気が大人びていたのである それからアイゼルと、アイナが入って来て、リゼルとその女性が座っていた椅子の後ろに並び 最後にその男性が入ってきて。そして、その人がリゼルの隣に立つと。

その男性は、リゼルに向かって、自分の名前を、その人の本当の名前を名乗ると

「この子は私の息子だ。私は息子を、そのリゼルの母親に殺された」とリゼルに向かってその言葉を発したのである そして俺の方に顔を向けてきたのである そしてリゼルのお父さんも俺に顔を向き直すと 俺のことを睨みつけてきて、

「君の名前はなんと申すのだい?」と俺に聞いてくる

「僕はアイジと申します」と俺が答え

「君と娘との交際を認めたわけではないから。私は絶対に認めない。だから君はこの子の婚約者ではないからね。

私は娘を愛していて、そしてその娘が愛しているのは君のことだと思っている 私は君のことを認める事はできない。だけどアイゼルの事も認めたわけでもない。それはわかっているね? ただ。君も娘のことを諦められない気持ちがあるかもしれないが。だから私は、私達は、アイナを。娘のリゼルの妹を殺したリゼルに対してだけは絶対の恨みを持っているし 私達はリゼルが嫌いなんだ」と言う リゼルのお父さんの言葉を聞いた後で。俺はリゼルのお母さんと目が合うと その瞬間に。リゼルのお父さんがリゼルに向かって

「私はお前を許さないからな」と言うと リゼルの母親は俺の方を一瞬見て

「私も、あの女の娘は好きになれません」と その言葉で。リゼルの父親は。俺が目の前にいる男の娘である、リゼルを愛していることを悟ったのだと思う。

「私とリゼルの父親。そしてリゼルとアイナとリゼルのお母さん。それにラゼル達とはもう話は終わっています。私達も、そしてリゼルも、この城で、リゼルの父親と一緒に暮らす事になりました」

俺がリゼルの父親に、そう伝えたのである すると、俺がリゼルの父親に話を終えた後に リゼルの父親が、リゼルの事を俺に頼んできた

「アイナ。ラゼル達にアイナを呼んできなさいと伝えてください。アイナに大事な話しをしたいことがあるので、それと。リゼルにも」と アイナとラゼルと、アイナの妹のアイナと、その旦那のアイジとアイジの奥さんのアイナ アイナ達と、俺のお母さんのアイナが一緒に戻ってくると アイナ達が、リゼルとアイゼルの父親がいる部屋に入ってきた時に リゼルの父親とアイゼルのお父さん。それからアイナが。お互いに見つめ合っていたのである リゼルのお父さんが「私達の話し合いは終わったのです。後はアイジに任せています。私達の家族の問題は、アイジ達とリゼルのお父さん達の間で解決して下さい」とアイナのお母さんに伝えたのだ そしてアイナのお父さんとアイナはアイナの後ろの壁に寄りかかり、アイナはリゼルの隣に立ったのだ それからリゼルが俺のことを見てくる 俺はリゼルの両親に向かって

「私達は、これからもリゼルと、アイゼルのことを守っていきたいと考えています。リゼルは、私達の大切な仲間です。この先、私とアイゼルとリゼルが、お互いを支え合って生きていくために必要な大切な仲間のリゼル。リゼルが大切な仲間なのは当然ですが。

私はリゼルのことをとても大切な人として、心の中で思っています。リゼルのことを私に託してくれませんか?」と聞く 俺の話を聞いた後で、少し考え込んでいたリゼルの父親であったが すぐに笑顔になると

「アイジくんだったかな。ありがとう。そしてすまなかった。私達親子のせいで、君の大切な人との大切な関係に亀裂を入れてしまって。それに私は、君に謝っても許してもらおうなどと思ってはいないからな」と それからリゼルのお父さんはリゼルを見て

「私の姉さんも。私と同じように、君に対して恨みを持つことになるかもしれなけれど。でも姉さんは優しい子だから。リゼルの事を。この子を頼むよ」と そのリゼルのお父さんの言葉を聞いて、リゼルは、俺の顔を見ると、そして俺の手を掴んできて 涙を流しながら俺を見てきて、俺の事を力一杯抱きしめて

「私はアイジの側にずっと居たい。お願いします。これからもアイジの側に居させてほしい。

そしてアイジの事が大好き」と、そう言うと。

アイゼルやアイナやアイナのお兄さん夫婦とアイナのお姉さんが泣いていた 俺がリゼルを優しく抱き返すと

「私は絶対に諦めないし。私はアイジの事を諦めたりしない」と そして、泣き続けているリゼルの肩に手を置き、そして俺の耳元で、

「これからも、ずっと側にいていいんだよな。これからも、私は、私達は一緒だよね」と。そう俺に言ってきたのである そして俺は

「もちろんだ。これからも、俺は、お前のことを一生守るつもりだし。俺はリゼルを離さない」

そして俺はアイゼルとアイジのほうを見る。

すると二人共が涙をこぼしていて

「僕だって、リゼルの事を。リゼルの事を、俺達が守ります。

俺も。これからも。俺はリゼルの側で、これからも生きて行きますから」と。アイジは俺と目を合わせてそう言ってくれたのである そしてアイゼルも続けて、「リゼルのことをよろしくおねがいします」と その後で、俺達がリゼルの父親の事を見ていると

「わかった。娘と仲良くしてくれる事を。娘は大切な私の大切な娘なのだ。娘は幸せになれるのだろうか」と そして、アイジが、「リゼルはきっと幸せになれます。俺とリゼルが、リゼルがこれから幸せになるように。幸せになる努力をするだけですから」と アイジの言葉を聞き終わると、アイゼルが

「僕はこれから、アイジの側に行くことができなくなってしまいました。僕はこれからどうすればいいのか、正直わかりません。ただ、リゼルに幸せにしてもらうように。それだけを願っています」と アイゼルのそんな言葉を聞くと、俺はアイゼルのことを抱きしめると、アイゼルは、俺の胸に顔を埋めて、そして泣いていたのである そしてアイゼルに俺が

「アイゼル。お前とアイナには俺も感謝している。本当にありがうな。俺の事をこんなに好きでいてくれるのは。リゼルだけじゃないってことを。俺は、リゼルが好きだ。だから。リゼルと一緒にいるのは楽しい。

それに、アイゼルには、アイナという妹も居る。だからアイゼルと、アイナの二人が一緒に暮らしていけば良いと俺は思うんだ そして俺の事は心配する必要はないぞ」と言うと 今度はラゼルとアンジイが来たので 俺達のところに来るなり 俺達の目の前に来た時に ラゼルとアイジに何かを話していたみたいだったが、その内容までは聞き取ることができなかったのだが。

ただそのラゼル達の姿をみていた、リゼム達の両親は何も言わずにその二人の姿を見ていて。そしてリゼル達の家族の方を見て「良かったわね。あの子は大丈夫ですよ」「あぁそうだとも」とお互いに話しながら嬉しそうな表情を見せていた

「さっきは、ごめんなさい」と言い出した。俺の腕にしがみついてきて泣き出してしまった 俺は、ラゼル達を俺の家に連れて行く事にした その道中、俺はラゼルに

「俺の家は広いけど、それでも部屋数は沢山あるし。それにこの国に俺の家はあるから。いつでも来ればいいから。だから俺がお前達を家に送るのが当たり前だから、遠慮なんかは必要ないから」

俺の言葉を聞いたアイジが

「そうだよな。俺たちの事を気を使ってくれて、ありがとうな」と言ってくれる そして俺はラゼルとアイジの後ろを歩いていて ラゼルがアイゼルの手を握りしめている そして、俺達の後ろに、リゼルとその両親が着いてきている そしてラゼルがアイゼルに向かって

「私は、アイジと一緒に住むことにしたから。あなたがアイジに守られる立場になってしまって寂しいとは思う。私も。アイジと一緒に住んでいる。だから私がアイジの代わりに。アイジと同じような感じで。私はあなたの事を守るから」と言うと そのアイゼルはアイジからリゼルに向かって

「リゼルが、これからも俺の側に居て欲しい」と言うと そのリゼルは涙を流し始めて

「私も、アイジの事が大好き」と、そう言いながらも、ラゼルに握られた、手を振り払うこともなく、そのまま、俺の手も、振りほどくことはなく 俺はリゼルとアイジの事を後ろから見ていたのである

「俺の家が見えてきたぞ。みんな俺に捕まれよ。転移魔法を使う」と俺は、ラゼルとアイゼルの事を後ろで見てたんだけど。俺に捕まるよう言った

「私に触るんじゃねぇ」とか言われて殴られたら、俺は死ぬしかないじゃん。

それに、俺は、リゼルのことを。俺は抱きしめたかった。俺は、俺を殴ってくるリゼルのことを、本当は優しく抱き寄せてやりたいのだけど。俺は怖くて、俺に殴りかかってきたその腕ごと抱きしめてしまいそうになるから 俺はその気持ちを抑えて

「わかった」と返事をしたのだった そして俺はリゼルに近寄ろうとしたときに、ラゼルのその声を聞いて 俺は、リゼルに話しかける事をやめた 俺は今、俺が転移魔法の呪文を唱えてから。アイジの事を後ろから見ていると。

ラゼルはアイジのことを抱き寄せるように、アイジのことを捕まえたのがみえていて。アイジも嫌がらず。そしてリゼルと、リゼルのお母さんは、お互いのことをじっと見つめ合って お互いが手を伸ばせば届く位置まで近づいていたが、しかし、手を触れ合わせることもせずに、お互いの距離を保っているのが見えた そしてリゼルとアイナのお姉さんは俺の近くに来て リゼルのお父さんとリゼルは俺のすぐ近くに来て。そして俺のことを見てくる 俺の視界の中に、アイジが写っていたので 俺は「リゼルが、これからも俺の側に居てくれるなら。俺は嬉しいよ。これからも。よろしくな」と そして俺達4人がリゼルの実家の近く。リゼル達が住む家の前に着く 俺達5人全員が、玄関の前で、靴を脱いで上がってくる。

俺は、リゼルの両親に。

「俺が案内できる場所に連れていきます」と言って、俺はその人達を連れていく。

そしてリゼットの部屋に入ると、俺がこの国に入る前に俺が気絶させられてしまった時のような光景が広がっていたのだった。この部屋の中に入っても、この国の王様は俺の事を睨んできていたのだ。

俺はリゼルの両親のことを見る するとリゼルの父親は、「私達は、リゼルの事を守ってくれる人を信用しています。なので、どうかよろしくお願いします」

リゼルのお祖母ちゃんやリゼルのお姉さんと一緒の言葉で。そう言われたのである。俺とリゼルが一緒にいる事がわかっているかのようにそう言われる 俺も自分の親にそう言われてるし、リゼルのお姉さんからもそう言われたのもあって

「任せて下さい」と答えた 俺の目の前にいるお婆さんが俺をまた見てきて。

「私達に出来る事は、リゼルの事を信じることです。私達が信じれば信じる程。それは力となって、私達の元にも戻ってくるはずです。そう思いませんか」と 俺はリゼルのことを抱きしめて

「俺はリゼルの事が好きです。愛してます。リゼルのことを絶対に幸せにするので、俺は、俺と一緒の方が幸せだと思います。なので俺と結婚してください」と 俺がリゼルに向かって言うと。

リゼルも、アイジも。そしてリゼルの家族は皆が泣いていた リゼルも、俺の腕の中で泣いていた。ただその顔は笑っていてくれた リゼルのお母さんが、俺の前に歩いてきて、そして俺を見てきたので 俺は「はい」と答えていた

「娘を、リゼルのことを、よろしくおねがいします」と言われ

「こちらこそ、これからよろしくおねがいします」と答えると。俺の背中から。リゼルに抱きつかれて。そして リゼルのことをお姫様抱っこしてから 俺はこの家から出ると、俺はリゼルのお母さんに「それでは、お疲れさまでした」と、そしてリゼルに、「リゼル。俺と一緒に来てくれるよな」と すると俺のことをリゼルがぎゅっと抱き締めてくれると そして リゼルは俺にこう答えてくれるのであった リゼルとアイジの二人は、その俺の事をずっと見守っていてくれると そしてラゼルとアイナが俺の家に帰ってくる。

ラゼルとアイナはアイジに「アイジ。俺達と一緒に来るのか?お前には帰るべきところがあるはずだ。だからここに残ってもかまわないんだぞ」と言うと。

「俺には。俺は、まだ、この世界に来る前は学生だったので。でも俺は、学校には行きたくありません」と言うと。

「わかった。アイジ。俺とアイナもお前とリゼルのことを応援しよう。それに俺は、リゼルが好きだし。俺がこの家で暮らすのであれば。リゼルがアイジのことを受け入れてくれると思うしな」と アイジがこの家に残りたいと言うのはわかるけど。俺がアイジを好きなのと。リゼルが好きだって言ってるんだから、俺は別に気にする必要はないよなと思い。俺は、リゼルとアイジを家に送り届けてあげたのである そしてアイジも俺に「ありがとうな」とそう言ってくれるので 俺は「いいよ。それより俺のところに遊びにこいよ。いつでも待ってるからな」と言うと。

俺にアイジが抱きついて、泣き出してしまったのである 俺に抱きついてきたアイジは「ありがとう。本当にありがとう」と

「大丈夫だよ。だから心配するなって」と、俺は、俺の胸に顔を埋めるようにして泣くアイジを優しく受け止めながら頭を撫でていた そんな二人をリゼルが微笑ましく見ていると リゼルのお姉さんがアイジに向かって。リゼルは俺にべったりだから。俺と結婚したリゼルを。これからも、今までのように支えてほしいと言い。

俺の嫁さんの一人でもあるから。お前のお母さんに負けないように、頑張ってくれと言ってくれて

「はい。わかりました」アイジがそう返事をしてくれて リゼルのお姉さんはアイジのことを。リゼルと俺のことを羨ましそうに見つめるのではなくて。しっかりとした表情でアイジのことを見てくれていて。

俺が、俺の事を好きで、リゼルの事を嫌いになるわけがないのが分かってくれているから。俺は俺のことを見てくれている人達のためにも。頑張ろうと思えた リゼルのお兄ちゃんとお父さんが「リゼルは、アイジ君に甘え過ぎだから。少しは、自分から進んで動けるようにならないといけないんだよ」と言っているのを聞いた俺は

「リゼル。アイジはこれからは俺の事を気遣うような行動をしてくれるようになったし。俺は俺でリゼルのことを。大切にしているから。アイジにリゼルのことを任せても問題はないさ」と、俺は、アイジに聞こえたかどうかは分からないけれど。リゼルにそう伝えると リゼルも俺のその言葉を聞いて嬉しそうにしていた ラゼルとアイナも帰って来て 俺はアイジに

「今度、リゼルと、俺達家族に料理を作ってくれないかな」と頼むと アイジも快く受け入れてくれていて それからしばらくしてから、俺達は帰る事にして。みんなが見送りに来てくれたのだが ラゼルは何かを言いかけていて、そして、その言葉を止めてしまう 俺はそれがなんなのか分からなくて。

そして俺は、俺達に向かって手を振りながら見送ってくれるリゼルを見て、やっぱり好きだと改めて思って 俺の側にいつも居て欲しいと思ったのである 俺は俺のことを睨んでくる国王や大臣、貴族達の視線を感じながらも その人達は、俺のことを見て笑っていた そして、リゼルのお母さんと、お父さんが、ラゼルの事を、俺に抱きつくリゼルの姿を見て微笑んでいる姿が目に入って。俺がラゼルの両親に対して「よろしくお願いします」と言うと リゼルのお父さんが俺に向かって

「私達の事もよろしくお願いします」と。頭を下げてくれたので。俺は、リゼルに抱きつかれているから、リゼルのお母さんが言おうとしていた事が何となくわかったから

「はい。必ず幸せにします」と答えると 俺の視界に、リゼルのお父さんの顔が入ってきたのである

「娘と、リゼルの事、そしてアイジの事よろしくお願いします」と。

そして、リゼルのお姉さんが俺の耳元に近寄ってきて

「私も、あなたを信用する事にしました」と言われたのだ 俺は「俺がこの国に居て、リゼル達の事を幸せにすることを誓ってもいいですか」と言うと リゼルのお姉さんは「えぇ、約束ですよ」と言われ 俺は、その言葉で勇気付けられて。リゼルをお姫様抱っこしながら、俺達はリゼルの実家から出た 俺が、アイジと一緒に居たいと言うのはわかっていて。でもアイジも、俺と同じ世界から来た人間であるから。俺は。

アイジにも幸せになってほしいと思っているから。だから、リゼルのことをよろしくお願いします。

俺はアイナとアイジと一緒にこの国を出る前に。この国から出る手続きをした時、その時にお城の関係者の人が リゼルの婚約者が俺だと知って リゼルが、その婚約を破棄すると、お城に、お城に住む者達。王族に迷惑がかかる可能性があるのは確かなことだが。しかし、リゼルはリゼルの意思だけで俺のことを。

リゼルのお祖母さんは、その事に気がついたのだろう。だから、リゼルの味方になろうと。そしてその俺のことを見てくれると。

リゼルが、この世界で、アイジと一緒に暮らすことになったとき。リゼルが、リゼルが幸せに暮らせるようになるために。そしてリゼルに、幸せを与え続けてくれることを俺は願っているので。

そして俺は、この国の人達にも認められたのであった この国の王都を歩いている間、すれ違う人々からも。リゼルのお祖父さんや、リゼルのお父さんからも「これからはリゼルの事、娘と仲良くしてやって下さい」と、言われ。

そして俺の両親も、俺の事を、俺のことを見てくれる。俺の事を、俺が愛しいと思える。リゼルの家族からも。

この国はいい場所だと思う。

俺とリゼルの事を、そしてアイジのことを祝福してくれて。

そして俺は。

この国の人たちのためにも、そしてこの世界の人達のためにも、これから頑張って生きていこうと思うのだった。

リゼルの実家に行った次の日に この世界に飛ばされてすぐに。この異世界に来てからお世話になっていた。この宿屋の女将のサーヤに俺と、そして俺の嫁さんのアイナ。そしてリゼルと、リゼルの妹で、リゼルの双子の妹であるアイナの2人分の、合計4人で一緒に住むことになる家を探さなければならなくなったのだが。俺は

「俺の家で住まないか?」と言うと リゼルは俺にぎゅっと抱きついてから「真くんと一緒にいられるなんて嬉しい」と言ってくれる 俺のことをぎゅっと抱きしめてくれるリゼルのことを優しく受け止めていた俺に リゼルの双子の妹で、俺とリゼルより3歳年下の妹のアイナに。リゼルと俺が、リゼルのご両親のところに行き。リゼルのお父さんがリゼルのご両親に俺のことも認めてくれて。俺はリゼルの婚約者であり。

リゼルは、この先俺と一緒に過ごす時間の方が長いので、リゼルを俺のところに連れていくことにしたのである その俺の話しを聞いていたアイナが

「じゃあ私とアイジもこの家に住みます」と言ってくれて 俺は「そういえば。俺と、この家の人達の分だけしか家具を用意していなかったからな。そうだな」と言って俺は、この宿屋に住んでいる人達と、俺達がお世話になっている、女将と仲の良い人達に声をかけてみようと思い そしてアイナには、お姉さんで、リゼルと、アイジのお友達であるリリアのところに。俺の妻のアイナは。お義母さんであるミルキーに、声をかけにいって貰うことに 俺は、俺がこれから暮らす事となる、この宿のオーナーで。俺のことを雇ってくれると言っていた人のところに話をしに行くことにしたのである 俺はオーナーに俺がこれから生活する部屋を見せて貰って。そこで暮らしていいか許可をもらった後 俺とリゼルが泊まっていた部屋はどうするかを聞かれたので。俺は「このまま使っても良いですか」と言うと

「もちろん良いぞ。私はリゼルのことを応援したいんだ」

と、言ってくれていたのだ だから俺がその事を嬉しく思っていたら。その日の夜。俺が借りている、自分の部屋の中にいた俺に、部屋の外から。ドアをノックしてくる音がして

「誰だい」という俺の声を聞いたのであろう。俺が返事をするまでもなくその人は勝手に入ってくるのである そして俺の部屋に入ってきて、そのままベッドの上にいる俺の横に来るなり、寝ている俺のことを見つめながら「私も、真くんの事を、私の大切な旦那さんだって思っているんだよ」と言ってきた。

だから俺は

「俺がこの世界で、俺に好意を抱いてくれているのは。リゼルだけだと思っていたよ」と言うと

「確かにリゼルは、この世界の中だと、リゼルしかいないからね。リゼルは可愛い女の子だし。でもね、私も、あなたのことを。あなたのことが好きなんだよ」と言われてしまった。そして その女の人からは

「これからあなたはリゼルと、そしてリゼルの双子ちゃんと、その妹さんと一緒にこの家に引っ越す事になるんでしょう?だから私が、私達の部屋に来ない?」と言われたので。俺は「俺と一緒の部屋に引っ越してくるのか」と、その俺の言葉に

「私もあなたに。私のこと、好きになって欲しいと思って」と言うのであった そして俺は、この世界での俺の初めての女性になるその女性のことを俺は受け入れたのであった 俺が、その女性が住んでいる。この世界に来たときに俺が初めてこの世界で過ごし。この世界で生活をして行くのに。

この世界に着て最初に助けてもらった。あの宿屋で暮らしている女性の人に、俺と一緒にこの家に来ないかと言われてしまい 俺と一緒にこの宿屋に泊まりに来ていた人達も俺と一緒に来ると言うと 俺とリゼルと、アイジの荷物をまとめてくれたり それから、その女性は俺に。

「私と一緒に暮らせて嬉しい?」と言われてしまう そして俺は、その女性の事を「俺も一緒にこの世界で暮らす事になったんですけど、良かったのでしょうか」と言うと

「そんなことは気にしないで。この家は、元々1人用のアパートメントだから、みんなで住んでも、窮屈じゃないわ」と 言われたが でもその女性の言う通りで。元々広い作りになっているわけでは無く 1人用に作られたものだからなのか広さ的には十分な感じだったのだが それでもやっぱり その女性に申し訳無い気がしてしまう俺が居たのであるが。それで俺は

「すみません」と言ってしまうとその女性は少し笑った後「謝ることなんか何も無いのにねぇ」と言って笑っていたのだ そして俺は、アイナとアイジの分も含めたみんなの分の食器とかを準備して。俺の家にみんなが揃って来た時にはみんなに食事を出してあげたりしていた その女性は俺に対して、「これからは、あなたに何かを作ってもらう必要はもうなくなるのかな」と、俺に言った後に、寂しいそうな顔をした。そしてその女性は俺の事を抱きしめて

「ずっと側にいてね」と言ってくるので 俺は「もちろんです」と答えると。

その女性が、リゼルが俺の家にやってきた時に俺にしてくれたような。優しい口づけをしてくれて。そしてその後

「ありがとう」と言う言葉と一緒に、その女性は涙を流してくれたのである 俺とリゼルが俺の家にやってきて。アイジがこの世界に来てからは俺達は一緒に食事をするようになったのである 俺は、アイナの作ってくれる。料理が大好きなので、アイナの手伝いをすることが多かったのだが。アイナは俺と一緒に台所に立って

「こうすると。ほら、美味しくなるんだよ」と教えてくれてから、二人で調理をしていた アイナはいつも俺の横にいて、俺に寄り添うように歩いてくれる だからその事が凄く心地よいと感じながらも、俺の隣にいるのがアイナでよかったと思うようになっていた そして俺は

「なぁ、アイナ、俺のことどう思う?」

とアイナに聞いてみると。

「え?どうしていきなりそんなことを私に聞くの?」と、逆に質問されたので

「うん。なんでだと思う?」とアイナに聞き返してしまった。

そしたらアイナから「それは多分、この異世界での私の、本当の家族が。お兄ちゃんだけだったから。そしてそのお兄ちゃんは今、私よりも真さんと一緒に居る時間が長いから」と言うのである

「そうだな。この異世界でアイナが。本当の妹みたいに俺の事を思ってくれる人がいてくれて俺はすごく嬉しいんだ」

と、そう答えたら

「私もだよ。お兄ちゃんが、真さんみたいな優しい人と知り合えて。本当に嬉しい」と言ってくれて それを聞いた俺は

「ありがとう。俺は今までの人生で、アイナに出会えた事は。アイナが俺の事を好きになった事を後悔させない。そして俺は、アイナが、この世界に転生して来てからの辛い思いを全て忘れられるように、幸せにするつもりだ」と言ったのである

「私はお兄ちゃんがこの世界で楽しく生きていける事だけを祈ってる」

と、言ってくれたので。俺とアイナはお互いに抱き合いながら 俺は

「アイナは、俺にとって大切な人なんだ」と言うと アイナは俺の胸に顔を埋めるようにして 俺の体に腕を巻き付けて抱きしめてくるのである 俺は、この世界のこの異世界で。アイナというかけがえのない存在を手に入れることができたのであった リゼルは俺と一緒の時間が楽しいといので俺達夫婦と過ごす時間の事が多くなる。

ただそのリゼルがアイナと一緒に過ごせないのはかわいそうだからと。俺とリゼルとアイジが俺の家族と一緒に過ごす時間を少しでも多くするようにリゼルに提案をすることにした そのリゼルの提案を受け入れた俺は。アイナと、俺の娘でアイジの妹でもある。ミイを連れて、リゼルと3人で買い物をすることになってしまった リゼルと俺で買い物をしているときに。リゼルがアイナと3人の時間を大事にして、俺と2人だけの時間を大切にしようと約束をしてから 3人での夕食を食べた後に リゼルの双子の妹のアイナに

「今日はアイナのお姉さんと3人だったんだよね」と言うと

「うん。そうだよ。お義母さんとお姉さん。そして私達の子供の事を話し合ってたんだけどね」と話し始めたのだ ただその時にもアイナは お義母さんのこともお姉さんの事も、お兄ちゃんの子供である私たちのことを名前では呼ばずに子供として接して欲しいと伝えていたのだ だから俺もそれに合わせようとしていて、俺たち家族には子供がいないことになっているから、俺のことをお義父様ではなく旦那様と呼んで欲しいと言ってあるのだが 2人は素直に従って俺のことをお父さんと呼ぶようにはなったのだが。俺も自分の娘達に旦那様と言われるのはむず痒い感じもするが。その呼ばれ方もそのうちに慣れて慣れていくだろうとは思っているし 呼び方を変えるだけでこんなにも気持ち的に変わるのかと。俺の娘たちを見つめていて。

そんなことを感じてしまうのであった 俺がこの家に住むようになってから半年ぐらいが過ぎようとしていた頃だっただろうか。

俺とリゼルのお姉さんが結婚したことに対してリゼルのお姉さんの実家が

「うちの一族もお前の婚約者にしろ」と言ってきた それに対して俺は、その申し出を断った だが俺のことを気に入っていなかったリゼルの両親が「うちの一族が嫌ならば。せめてリゼルと結婚してもかまわない」というので。

リゼルの両親は、リゼルの姉が嫁いでいる一族は。

リゼルの母親が嫁いでいた。リゼルの父親と俺との結婚を認めてくれたリゼルの母の兄さんが。

それぞれリゼルの両親とはまた違った考えで俺とリゼルが一緒になることを望んでいるらしく だから、俺のところに来たのだが でも、それでも俺は

「すみません。その話は受け入れられないんです」と言うと リゼルの父親と、リゼルの母親は「なぜなのかしら」と言ってきたのだ だから俺のリゼルへの思いは変わらないからと伝えると。リゼルの母親の方が

「でもあなたが私と結婚しないでリゼルとこのまま結婚すれば、この子だけは私の血を引いた子で。あなたの子供を生めるのだけど。でもそれでもダメ?」と、俺に聞いてくるのだ そして俺もその事に反論できなかったので、俺が何も言わずに沈黙していたら

「わかりました」と言って。それからそのリゼルの父親とリゼルのお母さんは帰って行ったのだった 俺がリゼルと一緒に暮らし始めてから1年と少しが過ぎた頃に リゼルが俺との生活で変わったことがある リゼルがこの家にやってきて、俺と出会ってからしばらくした頃 その時に俺に

「私の事好き?」と聞いた時に俺は「ああ、好きだよ」と答えたが リゼルはその事をずっと忘れないでいるらしい そしてある日、アイナと一緒に俺の部屋で寛ぎながら話をしていると。その話題がその事で。アイナが俺に向かって

「ねぇ。お兄ちゃん。リゼルのことが嫌いじゃなければ。あの時リゼルの事が好きでも、お兄ちゃんの事を好きでいてくれるって言ってくれているんだし。そのリゼルと、一緒になっても良いんじゃないのかな」と、言われたのである そのアイナの言葉に俺は「うーん。それはどうかわからない。俺は、俺の事をずっと慕ってくれていたリゼルのことは大好きで、ずっと一緒にいたいとも思う。けど」と、言いかけたら アイナは、少し笑った後で

「でもね。やっぱりお兄ちゃんと、この世界に来れて。一緒に暮らせるようになって。そして、私達は、私達の世界に戻る前に、もう一度会いたいと思った人達に再会できたのだから。それにお兄ちゃんと私の関係は誰にも引き裂かれることはないのだから。その関係を壊したくないのは分かるけれど。私はお兄ちゃんと、リゼルとの関係はもっと深いものでもいいんじゃないかなと思って」と。アイナはそう言うのである 俺もリゼルと一緒に暮らす中で アイナと、リゼルが、本当の兄妹みたいになっているのを間近で見ていた リゼルがこの世界で本当の妹の様に思えてきたアイナの事を実の親より大切にしてくれているのは分かっていて。だからこそアイナも 俺や俺のお母さん、俺と俺の娘の事を一番に考えてくれている 俺はアイナの優しさに感謝しているし。これからも一緒にいたいとも思ってるし 俺と、アイナの関係が悪くならないように接してきてくれて アイナの俺の気持ちや思いを尊重して。俺と、アイナとの距離を保とうと、配慮しながら 過ごしてくれていることにとても感謝をしていた 俺は

「わかったよ。確かに。リゼルには、この世界に来てからの辛い経験が多かったから。もう俺とアイナのような。辛い経験はさせたくはないな。俺とアイナの大切な娘なのだし。そして俺と、リゼルの関係をどうするかは別としても。

もし俺が、アイナ以外の人を、本気で愛する事ができたら。

俺がこの世界で、他の女を妻にすることをアイナが許してくれるのなら、俺が、リゼルと結婚するかもしれない」と 俺がそんなことを言った後に。アイナは俺に近づいてきて、そっと、俺の体に腕を回し抱きついてきてくれたのである 俺とアイナの体が触れ合って。アイナの柔らかな胸の感触が服越しに伝わってくるのを感じる 俺もアイナのことを優しく抱きしめて アイナがしてくれた。アイナ自身の想いを優先にした、俺をアイナと、アイナの娘が暮らしている。この場所に置いてくれて。俺を受け入れて貰えて、そして、俺が俺と、俺の妻であるリゼルとの間にできた子供の面倒まで見てくれて本当に嬉しかったことを伝えると。アイナは、泣きそうな顔をした後で アイナは「私はお兄ちゃんに恩返しができて、私は、私にできる精一杯の事をしてあげただけだよ」と、俺のことを抱き返して そして、そのアイナの目から涙がこぼれ落ちる そしてアイナは。俺の胸に埋めた顔を左右に振りながら アイナは「お兄ちゃんは私にとって大事な家族だもん」と、言ってくれるのだ 俺の胸に埋められていたアイナの顔を上げてからアイナを見つめると、頬が赤くなって恥ずかしそうな表情になって 俺はその事について、何も言葉をかけなかったが。俺はアイナがかわいいと思いつつ、ただ黙ってみていて、するとアイナの方から話を切り出した リゼルとのお見合いの時に。リゼルの両親の方は私達の事は認めないと。言ってくれた事があって でもその件があったおかげでリゼルとお兄ちゃんの出会いは最悪にはならなかったでしょ そのお陰で、今のお兄ちゃんとリゼルが。

この家で一緒に住むことができる環境が作れたのだし。お姉さんとお姉さんが産んだリゼルの子供と一緒の生活を、送ることができる環境を作る事が出来たのだからと その、アイナの話を俺は、リゼルとのお見合いの時の事を改めて思い出したのである そのお陰で俺はリゼルに巡り会うことができたのだと、リゼルに出会っていなかったら 俺は、この世界の異世界に来ることがなかったのだからと、俺はアイナに対して「そうだね」と返事をした そして、アイナは俺のことを見上げながら。笑顔を見せてくれる そして

「だからね。私はお兄ちゃんの事を信じてるから」と、俺に向けて、微笑むのであった。

「お姉様、リゼルは幸せ者ですね。だってリゼルのお母様とお父様がリゼルの事を認めてくれたんですよ。それも私達にお祝いの手紙を添えてくださったんです。お兄ちゃんとお姉様が結ばれれば嬉しいって書いてあった手紙が送られてきまして。でも私としてはちょっと複雑だったんですけど。私も。あの時はまだ子供だったのであまり理解できていなかったですけど。私にもいつかは子供が産まれるでしょう?でも私の子供も私と同じ様にリゼルのお母様とお父様のお子さんと同じように、二人に可愛がってもらいたいと思いますし」と 俺はリゼルの妹である、ルミの言葉を聞きながらも その妹であり、リゼルの姉であるラフィーナに、ラフィーナの母とラフィーナの父。二人から送られてきた手紙の内容に。俺は驚きつつも その二人の両親と。リゼルと俺の両親はお互いに信頼をしていて、そしてお互いに仲が良いと言うのも 二人がリゼルにそう言ってくれていたことが俺は何よりも、俺にとっては嬉しく思えた リゼルと俺は、お互いに惹かれ合っていたから その事を俺達はお互いに知っていたし。その事を俺はリゼルに伝えていないし そして、俺とリゼルが結婚をするのか、それともしないのかというのに関わらず でもリゼルは、その、俺に対して、俺のことが大好きだということを隠さずにいてくれた 俺もリゼルに「リゼルは可愛いから、この国のお姫様なんだから。悪い男とか。俺以外の男に誘われてもついていったりしないように」と言っておく するとリゼルは。自分の容姿を褒めてくれたことに喜びながら「大丈夫ですよ。お兄ちゃん以外に私が好きな人なんて居ませんから。でもそのお兄ちゃんは私と一緒に居て、私にドキドキしたりしますか?」

俺の心臓の音はリゼルに聞こえるほど大きな音を立てているわけではないが リゼルの問いかけに対して俺はリゼルに。その問いに答えるように。「俺はリゼルにドキドキすることがあるよ」と言ってやる するとリゼルは俺の言葉に、凄くうれしかったのか。リゼルの頬が赤くなっていくのが見て分かる

「えへへ、私はこの世界の男性の中でも、特にお兄ちゃんのことが好きですから」と、リゼルが言うのである そして俺とリゼルが、この国で生活を始めてからは。この国の貴族が治める土地で暮らすことになる。それは当然と言えば当然ながら。その貴族が治めている領地には、その貴族の家族や親族などが住む場所があるのは必然的であり その屋敷に住まう人達の世話になる。それが当然と言えるわけだが 俺はその、お姫様やお姫様の家族達がいる場所に、一緒に住んでいるのであるが。

そのお姫様と俺は一緒に生活しているというのにもかかわらず お姫様はお風呂の時以外俺と一緒の部屋で過ごしている。一緒に食事をしたりするとき以外は、殆ど一緒には行動はしていない 勿論、一緒に寝ることはあるのだが。その時だけは一緒の布団に入って でも、それ以外の時はお姫様と別々に過ごすことが多い。

でも俺は、そんなお姫様との生活に不満はない 俺は俺で、リゼルとアイナの事を見ていると やっぱり姉妹のように見えてしまうこともあるし そして、その、お姫様とリゼルの姉妹の様な関係性に なんでこんなことになったんだろうかと思いはするが でもそのお陰で俺はリゼルと一緒に暮らせるようになったし。俺と一緒にいるリゼルも、アイナの事をお兄ちゃんと呼び、本当の妹のような感覚を持っているのかもしれないが でもその事で。リゼルが俺の事をお兄ちゃんと呼んでくれるのは 俺は、妹がいたらいいとは思っていたけれど 別に俺は一人っ子で。だから兄妹が欲しかったわけではない 俺は俺とアイナの子供をこの手で育てることが出来るのなら。兄妹として一緒に過ごしたいという願いがあったのかもしれないが でもアイナは。この家の中だけではなくて。

外での仕事もあって。アイナは、アイナの父親が経営している店。

その店で働いているから。

だから俺は、俺とアイナとの間に生まれた子供の面倒を見る事が出来る人がいない だからアイナに、俺はリゼルと一緒に暮らすために。俺とアイナの子供達をアイナが預かるということが。出来る事ならばしたいと思っていたが。アイナからその話を持ちかけられて でもその話を聞いたアイナは。私一人で十分です。

それに私にもしものことがあった場合、私はもう。子供は産むことが出来ないでしょうし。お姉ちゃんも、これから子供を産むことが無いかもしれませんからと言ったのである。なのでアイナは、自分が妊娠してしまったら、出産するまではこの家にいてもいいけど。それ以降については、この家から出るようにしようと俺に告げてきたのだった 俺はそのことを、俺と一緒に暮らしているみんなに伝えた後で。

リゼルのお見合いがあった次の日に、リゼルのお婆ちゃんと。それから俺の父親とお兄さん。そして俺の母親の三人が家にやってきた 三人は、リゼルの父親と、そのお爺さんの所に挨拶をしに来たのだと思われるが 三人がまず最初に行った場所はリゼラルの家ではなく。その次に俺達家族の所を訪れたようであった。理由はどうであれ三人ともに同じ理由で来たみたいであった

「初めまして皆さん私はアイネスと言います」と その女性に俺が話しかけてみると。アイネスと名乗る女性が。その俺のことを見つめながら「あなたがあの有名な、そして私の娘と息子の命の恩人のお方なのですね。私達は皆。あなたの事は知っていますから。私達の国でもあなたの事を噂されているんですよ。勇者さま」と、言ってくれた

「私達は、今日。私達が仕えている王様の命を受け。リゼルの婚約者となる人物の様子を見に、私達の国までやってきたんですよ。私は、私の娘である、ラフィーと、そして私の義理の弟でもあるラギオ。その二人を連れて。この城の中に入るのも久しぶりだと思いますね」と そう言いながら俺のことを見てくる その俺を見つめてくるアイネスの目は。どこか、俺に対して何かを期待していような目であった アイナが、お見合いの時に来ていた服装で俺のことを見ながら。その、俺とリゼルのお見合いの時に来ていた服をきたまま。

そのお見合いの時にリゼルの両親が着ていた、俺の母親が来ていたドレスと 俺の母親と。その父親も

「私は貴方のことを、ラギーと、それからリゼルから聞いたことがありました。その、息子を助けてくれたと、そしてそのおかげで息子は死を免ることが出来たとも」

そう言いながらその女性は。俺の顔をジッと見ながら微笑んでいた その女性の年齢は。二十代後半か三十代前半なのか。それともその下であるのか それは分からなかった その人は、この城の。その王妃様に仕える女官で、そしてリゼルのお姉さん。つまりはリゼルのお母様に仕えていたメイドでもあった。その人が その女性は。

「私が今ここにきた理由をお伝えする前に」

「私の名前はアンジーといいまして。私には、実は娘がいるんですけどね。娘の、リゼルの姉である私の、実の妹は。私がその。娘を産んだ時。私の身体は弱かったらしくてね。子供は産まれたけど。その生まれたばかりの子供が亡くなってしまいそうな状態になってしまって それでも私は必死に、我が子を守るために、なんとかその子が生き延びられるように 私は我が子を守るために、必死に、魔法を使ったりして。その子の治療をしていたんだけれども、その子が、何とか持ち直したと思った瞬間、その子は亡くなってしまったのよ」

「私はね。そんな辛い思いをさせてしまったのにも関わらず。そんな風に思ってしまう自分に嫌悪感を抱きつつも 私はその後。娘のために、頑張ったわ。自分の体調管理をきちんとやって。健康な状態で娘と接すればきっとまた奇跡は起こると信じ続けて。私は毎日。自分の身体の状態が、良好であることを確かめ続けた そんな時に、私はこの国に訪れ、そしてこの国を治める。陛下の一人娘でありリゼルのお父様とリゼルの出会いを手助けしていただいたりもしていて。そのリゼルのお父さんの事を尊敬していて、その、その方の事をリゼルのお父様と。私は勝手に呼んでいましたが。私にとっては大切な、とても大切な人 リゼルとリゼルのお父様を。お二人が幸せに暮らしていけるのを。それを一番に願っていたのですよ。だから、私がこの城を訪れると、その、その、私に良くしてくれた人達が。私がお世話になっていた。そして私達一家が、大変世話になっている人達が。リゼルとリゼルのお父様が仲良く暮らしている姿を見るだけで嬉しいのに。そしてお二人の結婚が決まり。そして、お二人は結婚し お二人が結婚した後は。リゼルはお城に住まい。そしてそのお城の一室を与えられ。そこで暮らしていたんだけど。その部屋が余りにも豪華すぎて それでいて、その場所が広すぎたのよ そんな広い場所で生活なんてしたら お父様が寂しいと思うので だからお兄様に。私達と一緒に暮らさない?って誘いに来たのです」と、その、俺の母親よりも少し若い感じを受けるその女性が俺に告げてきた その女性の言葉に。俺はリゼルのことを見てみると アイナはリゼルの事を、アイナと俺の子供と一緒に見守っている様子であったので 俺もアイナと同じ行動をとるとしよう

「俺はリゼルのことを守りたいと思っているんだよ。でも。だからといって、俺だけが、俺がリゼルと暮らすことだけを望んでいるんじゃない。俺とリゼルと二人で。一緒にいたいという気持ちがあるんだ」

俺はリゼルにそんなことを言ったのだが リゼルは。リゼルは自分のことだけを考えている訳じゃないと言う事を教えてくれていた 俺の両親やお姉ちゃんやお爺ちゃんも、アイナも、リゼルのことを気遣ってくれて。でもリゼルは俺との事を望んだ リゼルはお婆ちゃんや、俺の家族達。俺とお姉ちゃんの子供もリゼルの事を大切に想っていてくれていると そしてお姫様のことも心配してくれる優しい人たちばかりなのだということをリゼルは俺に伝えてきた 俺はリゼルからその話をされた時。リゼルのことを抱きしめるのと同時に、そのリゼルのお姫様に対する気持ちを感じとったのであった 俺の父親はリゼルからその事を聞かされた後 リゼルとアイナとアイナが育てていた俺達とアイナの娘達と俺の子供達と一緒に。この家に住む事になった

「リゼルがお姫様と一緒に住まなければ。そしてリゼラルさんがこの国に来てくれることで。リゼルがお姫様に会えなくて寂しくならないようにしたいとは思っていましたけど。リゼルが、私達の家のお手伝いをしてくれることは本当に嬉しいですし、リゼルはお料理を作る事が上手ですからね。リゼルがこの家に住んでくれるのなら私としても安心できます。でもリゼル。無理だけはしないようにしてください」と、アイネスが言う アイナの事をお姉ちゃんと呼ぶことになったお姉ちゃんは、お姉ちゃんと呼ばれていることが嬉しかったようで。でもお姉ちゃんはアイネスがそう呼んでいることを知っているのかどうか分からなかった リゼルはアイナのことを。アイナお母さんと呼んでいたから。

そのアイナは。自分が育てているアイナの娘の事を可愛くて仕方がないといったような感じで抱っこしながら 俺とお姉ちゃんとお婆ちゃんの事も、そしてこの家のこともよろしくお願いしますねと、そう言ってきた そう言ってくれた後に、リゼルのことを優しく撫でてから、俺の目の前に、俺の前に来るようにしてから

「私もね。ラギーとリゼルのことを応援していますからね」

「私もリゼルの事を応援してあげたい」

アイナに続いてお婆ちゃんまでも俺の事をそう言ってくれたのだ 俺とお姉ちゃんと俺とお婆ちゃんで。これからの生活が楽しいものになれば良いなと、俺も思うようになったのだ それからリゼルのお兄さんも、リゼルと一緒に城で生活することにしたようだ

「これからよろしく頼むよ」

「これから一緒に住むんだし。それに、君達が住んでいる場所では何かあった場合。何かあってもすぐに対応できるようにはしておくからさ」

俺に向かってそんな言葉を言ってきてくれたのであった。

俺達の生活をする上で色々と協力的な態度を示してくれた それから数日後

「これから僕達が暮らす事になる。城の部屋なんだけど、やっぱりこの部屋の方が落ち着く気がするよね」

リゼルのお兄さんとその奥さんの二人が暮らすようになることになる部屋に。

「私はラギーさんのいる部屋で暮らす方が。ラギーさんと共に暮らす部屋が一番いいと思います。ラギーさんと一緒に過ごすことが出来る。ラギオお兄様もリゼルも一緒のその部屋が」と、その部屋を気に入っているようなのである 俺達はこれからここで生活をしていくわけなんだが この国の王で、そしてお見合いの時に俺の相手として選ばれていたリゼルの父親 その王様がいるお城の方に行けば。

そこで仕事をして生活することにはなるんだろうが。

「リゼル。貴方はリゼルのお父様のことを嫌っていたわよね」と、そう言うアイネス

「私も、私のお父様のことを。お父様と。ラギーのことを愛しているというのに ラギーのことを嫌いだというお母さまと、それからお父様のことを嫌っている妹と ラギーのことをお兄様は大切にしていて、そしてお兄様の婚約者となったリゼルとリゼルの姉のことをお母様と同じようにお姉様と呼んでいるラギーのお姉様は、リゼルのお父様のことが大好きなのに。お父様が私のことを無視し続けていることに。リゼルのお父様のことが好きな姉妹はリゼルのお父様を許せないらしいから」と、そのリゼルのお姉さんも そんな事をリゼルは言い出したのである

「私はリゼルの姉のアンジーさんや妹のリリスと仲が良いけどね。お父様とリゼルのお姉様はリゼルのお父様が、私のことを無視したりした時に。よく二人で相談をしてたんだよね だから、そのお姉様はお父様のことが好きになったんだよ。私は、私やリゼルのお父様と血の繋がりがある娘が産まれたら お母様はその子をお義母様と呼んであげると言っていたし そのお父様のことを好きだったお母様の娘であるリゼルとも、お父様と仲良くして欲しいな」と、お姉ちゃんがそんなことを言う お姉ちゃんがそんなことを言ってくるのだが 俺はリゼルと二人っきりになる時間がほしいなと思ったりはした その、お父様が俺とアイナに冷たい態度をとっているということに対して、そのお兄さんの奥さんは。リゼルのことをとても気にしてくれていて。その事を、俺とお見合いをした時に、そのお兄さんの奥さんが教えてくれたのだが その、俺とリゼルを見守るためについてきてくれているお爺さんはどう思っているんだろうか

「私はね。お見合いの時のことを思い返しても、私は陛下の事を、尊敬に値する人だと思っている。それはあのお見合いの時。陛下がリゼルに話しかけようと、リゼルのことをじっと見続けていた時。その陛下の真剣な態度を見て、その、私もその、少し気になり始めたんだ。

そしてリゼルが私に話しかけてくるとき、そのお姉様のリゼルが話してきた言葉を聞いて。そのお姉様は本当に、陛下のことを愛していることを感じたんだ。だからその、私はリゼルと仲良くなってあげてほしいなと お父様はお忙しい方で、なかなかお時間を作ることが出来ないと思う。それでも、お父様は私達に優しくしてくれるから」と、そのリゼルのお兄さんがそう言う

「僕はリゼルが、お見合いをする前よりもお見合いが終わった後に。リゼルのことをお兄さんと仲良くしてくれるようになってくれて良かったよ。僕の妹と、そしてお見合いをした相手のラギーの事が大切だからね」俺にそう言ってくれるリゼルの兄の そのお兄さんの、俺達家族への態度は変わらない。でもお爺ちゃんやお婆ちゃん、それにリゼルのことを気にかけていてくれて。そのお兄さんのことを、リゼルのお父さんは本当に大事にしているようなのだ

「私はお母様のことを心の底から信じていますし。お母様と私とお姉様のことを、そしてリゼルのことを、お父様はちゃんと考えてくださっています。でもその、お姉様のリリスはお姉様のことしか見えていませんし、そして、お姉様はリゼルと仲良くしてくれるといいのですが、リゼルのお父様のことが嫌いだと仰るんです。リゼルの事を愛しているからこそ、その。お父様がリゼルのことをちゃんと見てくれないと」と、俺の目の前で、俺に向かってそう言うお姉ちゃんの言葉を聞き、そして お姉ちゃんのことを抱きしめてあげるのと同時に

「リゼルのことをよろしくお願いしますね。リゼルのことをよろしくお願いしますね」と、俺は何度も、そのお姉ちゃんの耳元で。そう囁いてあげた するとお姉ちゃんはその 俺のことを優しく抱きしめながら

「ラギーさんに抱きしめられているだけで幸せです。その、ラギーさんのことをもっと抱きしめたいと思ってしまうほど。そして私も。ラギーさんを抱きしめたいとも思っています。

そのラギーさんをぎゅっと抱きしめている感覚は私にとって、本当に幸せな事です。ありがとうございます」と言ってくれた 俺の方はそんな風に、その、自分のお姉ちゃんのことを。お婆ちゃんと。そしてリゼルとリゼルのお兄さんの前で。そう言う事をしているわけで。その事を俺は今になって、かなり恥ずかしく感じてしまっていたのである そんな感じでそのお見合いをした後に。その、俺とリゼルと俺のお見合い相手が住んでいる場所では。俺達の生活を色々と支援しようとしてくれる人が大勢いるわけだが。

その人達の中には。リゼルのことをお嫁さんにと、俺がリゼルの兄であるお姉さんから求婚されたことを知っている人はそれなりにいたようだ まぁそのお姉さんとは。リゼルとお兄さんは結婚することは無く。お姉さんは別の相手と結婚する事になったんだが でも、リゼルとお兄さんが結婚したらいいのになと思っていた人もそれなりにいるらしく。その人達から、リゼルが俺のお嫁さんにならなかったことに、不満を感じている人もいるかもしれないと。リゼルはそう言って そしてリゼルが

「ラギーがお父様とお母様に愛されなくても。私だけはラギーのことをちゃんと見てあげているから。私がラギーのことを支えてあげないとね」と言うのだ それからその日もリゼルと二人で過ごしていたわけなんだが 俺の家の近くで、その、お店を開いて商売をしている人が数人来てくれたのだ それで俺はその人達の所に向かって行き その、商売を始めた経緯などを教えてもらい。これからどんな事をしようと考えているのか そしてその人の中で。俺達のお店を経営しようと考えてくれる人を募ったのだが。何人か手を挙げてくれた人がいるみたいだ そんな話をして俺達が過ごしていて。リゼルのお兄さんのお城にいる人達も。色々と仕事をしてくれていたみたいなんだ リゼルは俺にこう言ってきたのである リゼル「ラギー。ラギーは優しいですね」

ラギー「うん? 突然どうしたんだリゼル」

リゼル「いえ。私はラギーのお婿さんになることが出来たのは嬉しいことです。お兄様とラギーの仲が良くなれば良いなと思いますし。そして、お見合いの時に、私やお姉様の側にいてくれることになったラギーと、お見合いの後で、その、お父様と仲が悪くなっている私のことを、お母様と一緒に心配してくれていたラギーのことが好きになってしまいましたし。私にとっては本当に素敵な男性だと」と、そんなリゼルのことを俺は抱きしめてしまうのだが ラギー「リゼルにそんなこと言われると嬉しくなっちゃうじゃないか その、ありがとう」と、俺はリゼルにそう伝えた 俺には、そのリゼルと二人で過ごす。二人っきりの時間が一番心地よい時間で そして俺はこのお見合いを通して。その、色々な人から好かれるようになっていたりする その俺に対して。俺の両親も、他の国のお偉いさん達から 俺と俺の両親のことを、どうにか取り込もうと考えている人もいたりするんだけど そんなこんながあって、そのリゼルがお姫様だということもバレてしまったりしたが それでも、そんな感じで俺の日常も変わっていったのである その、俺は、今日。リゼルが仕事から帰って来る前に一人で外に出ていて。お店の中に入っている。その、お店の方に何かしら問題が起こってしまったらしいのだ そのお店で働いている女性店員の一人が急に体調が崩れてしまい、寝込んでしまっているらしいのである。そして、その、女性の体調が悪い原因を調べてみたら。風邪を引いてしまっていたらしいのだ そして、俺は、その。女性が体調を悪くしてしまったお店で働いてくれている人たち全員を家に呼んで、その女性たちの面倒を見る事にしたのである その俺が看病をした女の子たちの事を俺は抱きしめながら頭を撫でたりしていたのだが

「あの。本当にありがとうございましぇん。あ、あのその」と 俺が、リゼルのために買って来た服を身につけてくれていた子が 俺にそう言ってくるのだが。その子が噛んでしまい そんな子のことを抱きしめた状態で。俺と俺の周りにいる。俺がお世話することになった人の事を見つめる俺 俺のことを見ている。俺に抱きしめられた状態になっているその子と俺以外の人たちはというと そのリゼルやラフィーの服装に近い服を着てくれている人が 俺に向かって微笑みかけてくれたのである その微笑みを見て俺は思わず見惚れてしまいそうになるほどだったのだ リゼルやラフィーと同じ服を着ていても。その二人が着ていない服を着ていて。その二人の服を着ている人がその二人に似ている感じになっていて でも俺が、その、俺のところに来てくれて お礼を言ってくれるその、リゼルやラフィーと似ているような感じがしている女の子の事が気になり始めてきて。その子の顔に自分の顔を近づけようとした瞬間 その俺の近くに居てくれて そして俺の事をそのリゼルが買って来て ラフィーにも似合いそうな服に身を包んでいるその女性は。俺に抱きかかえられながら

「わたくし、リリスといいます。その、お兄さん」と、言ってくれる 俺がそんなリゼルとラフィのことを思い浮かぶ。リゼルやリーゼの事を考えて、そしてそんなリゼル達と同じような恰好をしていてくれて それでいてリゼルの事も考えながら そのリリスさんのことを抱きしめながら。そのリリスさんとキスをしていたのであった

「ラギー。おかえりなさい」そう言って俺のことを見てくれるリゼルのことを 俺は見ながら「ただいま」と、リゼルにそう言うのだった そしてそのあと

「お邪魔しますね。ラギーさん」そう言ってリリアナがリゼルの家にやって来てくれて。俺とリゼルの二人を抱きしめて そして、リゼルが「ラギーのことを、私は好きですよ」と言って そのあとリリィもリゼルのことをギュッとして。その光景を見ていたリリスさんもリゼルのことをギュっとしてくれるのだ それからみんなで一緒に食事をとる事になるんだけれど なぜか俺と俺とリゼルの家族だけになった時。俺の両親とリゼルは。三人だけの空間を作ってしまう事がある リリスさんの事を気に入ったリゼルとリゼルの両親は その、リリスさんのことを自分達の娘にしてしまおうと考えたりもしたようだ

「あの、その、ありがとうございます」そう言いながらも、その。リリスは俺の事を愛しそうな表情をしながら、俺のそばに来てくれたんだ その、俺のところに来るまでの、俺のことをジッと見てくるリゼルは その、俺のことを見てくれる視線に、熱がこもっていて。俺のことを見てくれるだけで、俺のことを愛してくれているんだなって リゼルの目を見るだけでそう感じることが出来てしまうほどなのだ そんな感じでその日の夜は過ぎていったのである その日を境に。俺はそのお店を営んでくれたお店のオーナーさんたちにお願いをして、定期的にそのお店に出向き。そこで働いてくれる人が、体調を崩さないようになるまでの間。俺と俺の周りの女性達は。俺と一緒に暮らし始める事になったのだ そしてその、俺と一緒に生活する事になって リゼルは、その、お姉ちゃんから。その、俺のことを奪おうとする人達が現れないのかと心配してくれていたんだけれども その、俺のお嫁さんになりたいと考えている。リジールとか、リリスさんのような、他の国のお姫様達がそれを認めようとはしないから だから大丈夫だよと、俺のことを伝えてくれたのであるでも、俺のことが好きだからこそ。お姉さんのラディーサは。その、お見合いが終わった後でも。俺にちょっかいを出してくる可能性があるかもしれないから。その人達が俺の側に居てくれる人達の隙を突いて その俺に、お見合いの時よりも積極的にアタックしてきそうだよねとも言ってまぁ確かにそうかもしれないなとは思うんだけど。でもまぁ。その時が来たら来た時のことなんだよなぁ まぁ、俺としては、ラフィーのことを幸せに出来ればいいわけだし。そして俺は、リゼルが仕事から帰って来るまでに そんな感じで、俺のお店の方には、体調が悪くなってしまった人が何人かいたのだが。俺はその人達の為に薬を用意したのだ その俺のことを応援してくれる人もいれば そんな薬なんかより、もっと栄養のある物を用意して欲しいと要望を出す人もいたのだ それからその俺に色々と支援してくれたお客の中に。俺とリゼルとラフィーの三人の結婚式に来賓として参加させてもらいたいからと その、お金を貸してくれと頼みこんできた人も何人かいた そのお客達に 俺は、まずはお金を貸しても問題無いのかを聞いて そのお客達からは。俺が結婚する相手というのは。

リゼルちゃんであって。リゼルちゃんは、あの。ラフィーのお姫様でもあるんだろ なら、俺はそんなリゼルのお婿さんであるお前に金を出したいんだよって 俺がその人達に伝えた言葉は 俺は俺で頑張って稼ぐつもりなんだが もしそれでも足りないと言うのであれば これからも、リゼルのお兄さんやリゼルのお姉さんが リゼルのお父さんとお母様を説得してくれている間に稼いだ金を そっちに送る事にしようと思うと 俺が、そう伝えてくれたことで、そのお客達の俺に対する評価が少しだけ上がったようだったが。俺の言葉に対してその、俺が援助したかったらしい人が

「私にはそんな余裕が無いんです。私は貧乏貴族なんですよ」

そう言っている人に俺が何をしているんだ? と尋ねると 実は私には借金がありまして それで私がその お店で仕事をしながら 私には子供がいてその子を育てないといけなかったりするんです。その私の子供の面倒も見る為に 私はここで働けなくてはいけないから それに借金の返済もまだあるし それで私はその、あなた様に援助をしてほしいのです 俺はその女性に その、リゼルがお世話になっているのだから そのお世話代も含めて その女性が働いてくれる時間。そしてその人が休んでいる間の時間にその人が受け持っている分 その、給料を上乗せしてその人が働いてくれるお店の店主にその人が働く時間を 増やせと。そう言っておくと。その女性は涙を目に溜めて喜んでくれたのである 俺がお世話をしたその女性に俺は俺に出来る限りの支援をするよと言い その女性がお世話になっていたリゼルのお店の経営者にも話をつけに行く そしてリゼルが仕事をするのを見届けてから、俺は俺なりの仕事をすることにしたのである そのお店の経営をしてくれているお店の人と俺の話をつけて お店の人の力を借りながら、俺にお世話になったそのお客さんにお礼ができるように そんな感じでお世話になった人達のために俺は行動したのであった 俺はそのお店で 俺にお世話になった人が病気にかからないように。お世話をしてくれる人が体調を崩しないように。お世話になった人からお金を受け取った お店が経営できる程度にお金持ちになればいいと俺は考えたので。その人が働いていた時間でお店が運営できるようにする そしてその人が働いていたお店を営業しながら俺はそのお店を経営している人たちと話をしていくのだ 俺はその俺にお礼がしたいという気持ちを持っている人達が、俺のことを気遣ってくれるからこそ。その人達の事を俺の店に来てくれるお得意さんにする為の努力をしないといけないと考えたのだ その、俺が今までに関わってきた人たちはみんな俺に好意的に接してくれていて その俺がリゼルと結婚する事が決まった時に、俺にお祝いをくれたりしたし そのリゼルのお兄さんは俺が家に帰らないって聞いて。俺のことを心配していてくれた 俺はリゼルのおかげて俺は俺に優しくしてくれる人を その、リゼルのお父さんお母さんが認めてくれれば 俺はリゼルと結婚して、ラフィーとラフィーの家族と一緒に生活する事が出来て ラフィーの家族が俺に優しくしてくれるのも当然だろう だって、ラフィーが俺に優しいから、ラフィーの両親もその娘を同じように、俺に対して優しかったんだろう 俺がそのお客さん達と話すと。俺が俺が思っている以上に。その人達はその俺にお礼がしたくてしょうがないらしく。俺はそんな人達の期待に答えられるようにするべく。その俺にお世話してくれたお店や、その、リゼルの店で働きたいと言ってくれた。俺にお金を貸してくれていたお客さんの所まで行って。そのお客さんが俺のことを気に入らないと俺を罵ってくるような人達が居たら。

その人達に俺は、リゼルのことを好きなのだからと。そして、その人達が、俺にリゼルと付き合っていないと言っていても。それはリゼルの事を好きだと認めたことになると。そう言った その人達に俺は俺の想いを伝えた上で。リゼルはリゼルのご両親がリゼルとリゼルの兄である俺のことを認めてくれたら その時に初めて。俺がリゼルと一緒に暮らすことができるようになると。俺はその事をそのお客さんたちに説明してから リゼルの婚約者としてリゼルの家族から認められるまでは俺は、このリゼルの家に帰ってくることはできないんだけれど。

それでもリゼルと一緒に暮らせるようになるまで。俺のリゼルに対する気持ちを信じてくれるかと その、お客さんたち一人ひとりに声をかけたのであった。そうするとその俺の話を聞いたお客さんたちは、みんな。その、俺がリゼルのことが好きで。ラフィーのことが好きであっても。俺のことは、リゼルの家族から認められているのならば それを認めなければいけないよねと話してくれたので。その俺にお金を貸してくれていたお客さんが俺に。その、俺に貸してくれたお金を返す必要はないので、これからのリゼルとラフィーの幸せを願うために どうか俺と友達になってくれないかと、そう言ってくれたのである その人達は、俺のことを信用してくれて 俺にお店を任せてくれて 俺に色々と支援をしてくれようとしていた人達ばかりなので。俺のことが嫌いだったら。こんなことを言い出してこないだろう それから俺はその俺にお客さん達とお喋りをしながら食事をしていたのである そんな風に俺のことを考えてくれて俺に接してくれるお店の人や、その人達から。

俺はリゼルのお店の従業員となれただけでなく。そのお店の店主の人からも俺のことを気に入ったからと、お店に俺が働いてくれても大丈夫だよって。リゼルが仕事を終えて俺の元に帰ってくるまでに。その、俺にお礼をさせてほしいと言っているお店があるのだがどうだろうか? 俺がリゼルにお店の人が、俺のことを気に入って俺をリゼルのお店で働かせてくれたとしても。俺のことを、雇っても大丈夫だと。リゼルのお店の人がその、リゼルが俺のことを見極めたいと思っているお客さん達にそう言ってくれたのである 俺が、その、俺は俺なりに。その、頑張っていたんだなぁと、改めて俺は実感したのである 俺は俺にお礼をさせてくださいと言っていたお客さん達に感謝をしながら 俺が働いている間は、リゼルのお店で、俺にお礼をさせてもらうと、俺にお金を貸してくれていたお客さん達に俺は感謝の気持ちを伝えてから その俺にお金を貸してくれていた人たちの好意に甘えさせていただいたのである そして、俺はそのお客達から俺に対して、何かしてほしいことはないのかと言われてしまう そのお客達の中で、俺がお世話になったお客達が特に多く。俺は俺がお世話になっているそのお店の人に迷惑をかけたくないので だから俺にお世話になっていたお客さん達には。俺が、俺が今まで、自分のお店を潰してきたように。他の人に被害が出ないように。

その、俺はこれからはちゃんとお客さんのことを考えて、そして俺にお金を融資してくださる人に、お金が返済できないかもしれないですけど。

それでも、お世話になりましたと。そう伝えることぐらいしかしませんと 俺は、俺はお金をたくさん持っていて、それで。そのお金を使って、そのお客達のお店でお金を貸せるだけ貸したりとかそういうこともするんですけれども だけど、その俺がお世話になった人に、俺は、俺が借金をしているお客にお金を貸すことを、お世話になっている人達に強要してはいけないと思うし 俺はお客さんにお金を貸してもらえるほどの金額を持っているわけじゃないから。そのお金を借りれるように頑張るだけだと そう俺は言って。俺にお金を貸してくれた人達に、俺のことをお礼をしてくれるのは嬉しいけれど でもその俺に対して恩返しみたいな事をしようとするのだけは辞めて欲しいんだと。俺にお金を貸してくれていた人達に伝えた 俺は別に、自分が好きで。そのお世話になっていた人を助けていただけであって。それにリゼルからしたら。そんなことでお礼を言われたくないし。

俺はそんなお礼なんて望んでいないし ただそのお礼が欲しいと言うのであれば。そのお礼の分の時間と給料をリゼルから受け取っていた時にリゼルに対して支払われていたはずの給料分と同じ値段で俺はそのリゼルにお世話になるので 俺のその気持ちに対してそのお客が少しでも申し訳ないと思ったのなら、少しだけでもその時間分の仕事ができるようにしてくれればいいだけで その時間が無駄にならないようにしてあげてほしいと言って、俺にお礼をしようとしてくれた人に対して。俺のことを助けてくれた人に失礼なことをするなと言った だって、俺は本当に好きで俺に優しくしてくれて、俺のために、その、俺のことを気にかけてくれて、優しくしてくれて だから俺はその人達を助けたいと心の底から思って俺ができる精一杯の努力をして その結果が今の俺であり その、今あるこのお店で働いている時だけのこの時間は この人達にお礼をされるような事ではなく。俺はただその人達に俺の事を忘れずに覚えていてほしかっただけである。だからその、その気持ちは俺には必要ないし 俺がお店をつぶさないようにする為にも その俺に、俺にお客さんが貸してくれた。お店の売上の残りを俺にくれたりするのを辞めてほしい 俺にそのお金を返したかったら、俺はもう、リゼルと一緒に暮らせるようになったから。そのお客さん達はお店が儲かるように頑張って働いてほしいと言ってから その俺に俺にお金をくれたお客さんに、俺に、その俺の気持ちを分かってくれるようにと俺はそのお客に説明をした その俺にお金を貸そうとしてくれていた人達に俺は俺にお金をくれたお客に 俺はお金は絶対にいらない。お金は自分で稼いでいくと、リゼルと一緒に生活していくためのお金を稼ぐつもりなんだと。俺は俺をリゼルの婚約者として認めてくれた。そのお店の人とリゼルと一緒にお仕事をしているからこそ。俺はその、俺に優しくしてくれて。俺に優しくしてくれたその人の役に立ちたいと思っているのだと だから、俺の事は気にしないでください。リゼルのお店の人たちにも。リゼルのお兄さんがリゼルと俺を結婚させようとしてくれているみたいだから。その時になってから考えよう。その時に、もし、もしもリゼルの両親が俺をまだ認めていないんだとしたら その時はその時にまた俺の両親と、俺のことを見極めてもらうようにお願いすると そう言ったのであった。俺はその、俺のことを信じてくれたその人達の気持ちに感謝しながら。そのお客達との別れ際 俺はその俺のことを応援してくれているお客のみんなにありがとうございます。俺のことを信じてくれて。その言葉をくれて、そして、こんな俺と仲良くしてくれたりして 俺にお金を、そして気持ちを渡してくれる。そのお客の皆さんの優しさに、俺の心からの言葉を伝えたのであった。

俺がその、俺のことを信頼してくれる。お店にお金を貸してくれた人達の気持ちがとても嬉しく思えたので。

俺はこのお店の店長から。俺は、これからのリゼルの事をよろしく頼むぞと言われた後 それから俺は、俺が今まで働いていたお店のお店の人たちに挨拶をした後 リゼルと俺の家に帰ってきていたのである その家には。ラフィーナさんやリゼルが待っていたのであるが。

そこでラフィーナさんとリゼルのお母さんが俺のことを待ってくれていたのだ ラフィーナは俺と会うと 私が私達の代わりに。あの時のリゼルと貴方が出会った日のことについて話してあげるよと言い出したのだ そうすると、その言葉に反応したのか、リゼルのご両親がこちらに近寄ってきてくれたようで、俺もそちらの方向を見る するとそこに立っていたご両親は俺の事を睨む様に見てきたのである。

しかし、俺をいきなり殺そうとしてきたその女性は。俺の腕から流れる血を見ると驚いた顔をしていたのだったのだが。その表情の変化がよく分からなくて怖くて仕方がなかった。

俺のことをじっと見てくる視線を感じて俺もその方角に顔を向けると、リゼルがこちらを見てきている事が確認できて、俺は思わずホッとしてしまっていた。

「それでね?私もあの時はびっくりしたんだけど。あの女の人って。リゼルのことを見守るとか言っていたらしいけど、あれは完全に邪魔しに来ていたもん」

と、そんな話をしているラフィーナさんの声を聞いていると俺は何故か安心感を覚えてしまうのだが。リゼルのお姉さんとその隣にいるその女性に見られている俺の背中が急に冷たくなってしまい リゼルのお義母さんが俺に向かってこう言って来たのである

「その男、貴様。なぜ我が娘リゼルを庇った?その行動、貴様の命で贖えるものと思っての行動だな?」

俺のことを、リゼルをその手で傷つけた人間を殺そうとしてその剣を振り上げた女に対して リゼルは、リゼルがそのお客の女性に対して、自分の命が危うかったにも関わらず。俺のことを守ろうとしてくれていた姿を見て、私はこの男のことが嫌いじゃないわねと口走っていたのを見てからなのか分からないけれど、なぜかそのリゼルの母親の目つきが鋭い物になっていたのよね 私はそのリゼルの事をかばおうとした男性の事を改めて観察する事にする。確かにリゼルの母親はリゼルを危険から守ろうとした人間の事だからという理由で男性を許してくれる可能性はあるがそれでもやはり娘の命を救われたというのは大きいだろう。

しかもこの男は私達がリゼルを狙って攻撃をしていることをわかっているはずだというのに。それでも私のことを助けるためとはいえ自分の身を顧みずに助けようとした。それには正直に言って少しだけ驚きを隠せないが。しかし、だからこそ気になることが有るのよ それはその男が何故ここまで必死になって私達に敵対してくるかという事 その理由さえ分かっていれば私はこいつを許すことができると思うの まぁもっとも。理由がなんであれ私がリゼルを守るために動いたことは事実だから。この男が私に対して感謝してくれているという可能性も捨て切れないからそこは要調査ではあるのだけれどもね。そう思いながら、まずはリゼルのお母さまを説得するための言葉を考えていたのであった。

俺はお姉さんのことを警戒していつでも戦えるように準備しておくことにする そしてお客さんの皆に。お金を貸してもらった時とかも、この人達の為にもっと頑張ろう。俺にお金を貸してくれているこの人達のためにも頑張ろうと決意する。だけどその反面、もし借金をしていなければ、こんなにもやる気を出すこともなかったんじゃないだろうか。とそんな事を考えるようになってしまっていたのであった。俺はリゼルを守れたことに満足してしまっていて。俺はお客の人達が借金を背負っていた。という事実を忘れていたのだ。その事に今更気がついても遅いのではあるけれど。俺は、俺が借金をしている人にお礼として何か渡せるほど俺に余裕がないことに気が付いてしまい。俺は自分が情けなく感じて。どうして俺はお礼をしたいと思えていたお客さん達の気持ちに応えられないのだろうと悩んでしまう 俺には、お金がないから。お金を稼ぐために俺にはリゼルと離れる時間が必要になってしまう 俺にはお店を経営できているお義父さんとお義母さんがいるが、俺がお店を開けなくなると、お客さん達からの苦情が増えてしまうのではないかと考えて。お客さんに渡すお金を用意する為にも 今は少しでも多くの時間を、リゼルと共に過ごせるようになりたいと思い始めた俺は。これからは、借金が理由でお客さんが困らないように頑張っていかなきゃいけないなと思ったんだ。でもやっぱり一番いいのは今のまま、この生活を維持できるようにしていけるように努力をするべきだとも思う

「リーゼロッテ殿、貴方の娘が怪我をした事によって我々に損害が出る可能性がありますからな。この責任は、もちろん。貴様の命をもって贖ってもらおう」

と、そう言うリゼルのお父様の言葉を聞いた瞬間。俺は、リゼルのお父さんから向けられる殺気のせいで俺は少しの間動けなくなってしまっており その間にも、リゼルの父親は俺を殺す勢いで攻撃を仕掛けてきていたのである 俺が、このままだと殺されるかもしれないと思っていた矢先。俺は俺のことを守るようにして。俺の前に飛び出してきた存在に驚かされた だってそうだろ?まさか俺を守ってくれるために飛び込んできてくれた。俺にお金を融資してくれていた人が 俺の代わりに死んでしまうんじゃないかと思って。

俺はすぐに。リゼルのご両親の方に顔を向けると俺に襲いかかってきたリゼルの父親を止めようとしてくれていたのであった 俺はリゼルが俺のことをお姉さんが持っている。あの杖から繰り出される魔法から身を呈して守ってくれている姿を見た俺はその行動が、俺が思っていた以上の速さだったので、俺はつい反射的にその場から離れることができてしまったのである だがそのせいで俺は、リゼルのお兄さんを攻撃対象からはずしてしまうことになり、そして俺は、そのリゼルのお兄さんと、そしてその奥にいた女性の攻撃の対象から外されてしまい。そのまま俺は、ラフィーナさんのお姉さんの所に行くことになったのだ

「お前たち、何をしている!早くあ奴らを始末せんか!!」と リゼルの父親がそう言った直後 ラフィーナさんとリゼルのお義母様がリゼル達の元に駆け寄り。ラフィーナさんとラフィーナのお母さんがリゼルの体を支えてからお医者さんのところに連れて行こうとしていたのであった 俺は、リゼルのことを見失わないようにするために お店から出て行くのを見送っていたお客さんの人たちを見送りながらお店の外に急いで出て行くのだった 俺はお店を出て行ったリゼルを追いかけようとするが しかしそこで、ラフィーナとラフィーナの母親が俺の方を見て、俺を睨んできたのである そこで俺が二人のことを警戒しながら様子を伺っていると、その二人が、俺のことを警戒してきて、さらに睨みつけて来たのだが。そこに現れた人物が現れ。その人物は、俺の顔を見ると少しだけ驚いた表情をしていたのであった

「あれっ!?確かあなたは、さっき私に話しかけてきた人でしょ。どうしてこんなところに居るの?」

とその人は言い出した その言葉に驚いていたのが自分だけではないということが分かったからなのか。俺の事を見ていた二人の女性はこちらの様子をうかがい始めて。ラフィーナさんとその母親と思われる二人は俺の方を見ていたのだ そんな三人の様子を伺う様にしながら見ている俺は。その女性に向かって 俺はこの人達に借りがあるのでそれを借りたお店の人から返してほしいと言われたからこうして来ていますと説明する しかし説明した所でそれが何になるのかと自分で思ってしまうが。だがそんな話を聞いていたその人の反応が思っていた以上に嬉しかったらしく。ラフィーナさんとラフィーの母親は笑顔を見せていて

「なるほどね。リゼルに借金があるってことは、貴方がお金を融資してくれた相手なのね」

とその女性は俺に向かって言ってきて。その言葉を聞いていたラフィーナさんは俺に近寄ってくるなり、その手から金貨が握られている事に気付き そして彼女は

「この前娘を助けてくれてありがとうね。それでこれをあげるから、私の店で働いてくれない?」と、その女性、リゼルのお母様は、そう言うと 金貨を数枚。俺に手渡してきてくれたのだ いきなり渡されたお金に、俺の頭はついて行かなかった。

だってこの人。お金を渡すときに俺の手を掴んで、無理やり手にお金をねじ込んできたんだぜ。しかもそれを見ていたお姉さんと、そして俺の事をにらんできた。リゼルのご両親も俺のことを睨んでいる。そんな状況だっていうのにそのリゼルのお母様の言動を見ていて。なんか安心感を覚える だからなのか。俺はお金を受け取らずにお店を出ていくわけにもいかなくなり。俺は受け取った金貨をおずおずと財布に入れていた その一連の行動を見ていたお姉さんは

「おやおや?もしかしてこの男。お義母さんのことを狙っていたりするんじゃないでしょうね。この男から感じる視線はなんと言うか、いぶかし気というか、気持ちが悪いものなんですよ。リゼルに何かしでかすつもりなんじゃないですか?」

と言ってきて 俺はそれに何も言わずに黙り込んだ するとそのリゼルの母親は自分の方を見つめてくる二人に対して そのお店の事をよろしくお願いします。と言った後で 俺は俺の事を疑っているその人達に対して警戒心をあらわにしている まぁそれも仕方が無いとは思うけどな なんたって俺、その人達にとって大切な一人娘を命の危険を顧みず助けたわけだしな。それにリゼルを助けた後にその娘の事を追いかけた時なんて俺はかなり無防備になっていたし、しかもその後俺はその人の娘さんを庇った上に、その娘に対して危害を加えるつもりではない。と言っていたのにもかかわらず結果的にはその人を気絶させてしまっているわけですしおすし まぁそんな事があって信用されないのも当然だろうと思うが。

だけどこの場ですぐにお店から出て行けといわれなかっただけましだと思いたいところだよ。まぁだからと言ってお店から追い出さないといけなくなった場合。この場にいる全員に襲われて俺は殺されていた可能性も十分あるんだけれど。

なんにせよ俺はここでお金を手に入れることができたのだ これでお義父さんとお義母さんにお金の事で迷惑をかけることなく お義父さんとお義母さんが借金返済のためにお店を切り盛りできると思うんだよね。うん そしてお店を経営しているリゼルのお父さんに借金をしている人にお金を渡せば借金は減らせるはずだよな。うん でもその前にリゼルのお義父さんの機嫌を取らないといけないんだけれど。そのリゼルの両親は、俺のことが嫌いらしいし。リゼルに嫌われるのだけは絶対に避けなければいけないと思っているからな。俺はリゼルの親から嫌われたくはないのだ そんな風に思いつつ、俺は俺のことをお店から早く追い出したいという感じがにじみ出ている、リゼルとラフィーナさん、そしてその奥にいるラフィーナのお母さんの顔をチラッと見ると その三人はこちらの様子を見ており、その様子を確認したリゼルのお母さんに。俺に近づいてこられたら。またお金を手渡してくるんじゃないかと思った俺だが。俺のことをじっと見てきたラフィーナさんに

「リゼルの事を守ってくれたみたいでありがと。あんたがリゼルを連れて行ってくれなきゃ、リゼルの事を死なせていたかもしれない。本当にありがとうね。

私は、あなたをこれからはリゼルの友人として歓迎したいと考えているわ。どう、私のお店で働く気はある?」

その女性にそう言われて 俺はリゼルと友達になれると聞いて嬉しくなっていたのである 俺はラフィーナさんの言葉を聞いて 俺はリゼルの事が大好きだから、リゼルの側に居たいと伝えると リゼルも俺の気持ちを知ってか知らずか。ラフィーナさんと仲良くしようと俺に伝えてきたのであった リゼルが俺と一緒に居る事を望んでくれるなら。

俺は喜んでその誘いにのらせてもらおうかなと思ったんだよ リゼルのお父さんが俺に攻撃しようとしていた そんな俺の前に、リゼルのお兄さんが現れて。リゼルの父親から俺を守るようにして俺の前に現れたのであった その行動が俺にとっては驚きの光景だったので、ついリゼルの父親に助けを求めてしまうのだが リゼルの父親はリゼルの事を抱きしめて リゼルの体を心配したような様子を見せているリゼルの父親と、そして俺のことを警戒しながら俺をにらむリゼルの母親の姿が目に入ってくる そしてその奥で、ラフィーナさんとラフィーナさんの母親が、こちらのやり取りを興味深そうに見ていたのである そんな中、ラフィーナさんとラフィーナさんの母親は、ラフィーナさんが俺のことを雇ってほしいという話を聞くと、その話に乗っかってきて。お店の従業員が足りないから丁度良かったとラフィーナは言う そこで、そのラフィーナさんに、俺が、この店の店主の娘さんに怪我の治療をしてもらえないかと頼みに行くと ラフィーナさんのお母さんは快く承諾してくれて、俺に治療をしてくれるのであった ラフィーナさんの母親は

「リゼルちゃんが目を覚ました時に私がいなかったのは残念だけれども、私の代わりに貴女が、リゼルのお見舞いにきてくれたから。もうそれで許してあげるわ」と言い。リゼルさんのお母さんはそんなリゼルのお母さんに向かって笑顔を見せていた ラフィーナさんは、そんなリゼルさんのお母さんを羨ましそうに見ていて そんなリゼルさんのお母さんの様子に気が付いたリゼルさんのお母さんは。リゼルさんに、ラフィーナさんを仲間に入れるように言った後。俺のことをジッと見ていた そんなラフィーナさんに対して俺は、リゼルさんは元気になっていますから安心してくださいと伝えておいた リゼルのご両親がこちらを睨んでいる中、俺達はお互いの情報交換をした その結果。ラフィアさんは俺の事を少しだけ信用してくれたらしく 俺にこう言ってきたのである

「私と私の母は、あなたが、この子を助けてくれるのは分かっていたわ。リゼルを大事に思っている人だからこそ、あなたがこの子に好意を寄せているんだってね。私としては、この子を大事に扱ってくれれば問題ないと思ってますから。これからもリゼルの面倒を見てあげてね」と言ってきたのだ ただその話を聞いた俺は疑問を覚えたのだ だってそうだろ?いくらなんでもおかしいと思うんだからさ。

何故ならば、そのラフィーナさんのお言葉は。まるで自分がリゼルと結婚することを前提としているという発言に他ならないからだ。まぁ俺としては別に嫌な気持ちにはならないんだけどさ そしてラフィーナさんの方は、俺に対して

「それでさぁ、あなたの名前は何というのかしら?」と質問をしてきたので 俺は、自分の名前を伝える その瞬間。俺の体が光り出した。そんな不思議な感覚がした。

そして俺はそんな俺を見て驚いているリゼルの両親やラフィーナさんを横目で見ながら そして俺は、目の前に出てきた半透明のパネルに、俺の名前が映し出されていた。

リゼルは驚いた表情を見せていて。その表示された名前の横には『神』と書かれているので。俺は思わず俺は笑ってしまった。

するとそのリゼルの様子がおかしかったのを察知してなのか。俺に対して「あんた誰!?まさか。あの人のお告げ通り。この子の命を狙って来た人なんじゃないでしょうね!」といって リゼルのお母さんは俺の頬を叩いてきた だけど俺は痛いとは全く感じなかったので、むしろ叩かれたことを心地よく感じてしまっていた だけど俺は。リゼルを庇って、そしてリゼルのご両親を安心させようと。リゼルの家族全員を驚かすようなことを言うことにしたのだ 俺の名は。神なのだから。そう言ってみると。リゼルのお義父さんとお義母さんはその言葉を聞いた時すごく戸惑った表情をしていたし ラフィーナさんとラフィーナさんのお母様も同じような顔つきになっていて、その二人の様子をうかがっていたら リゼルが突然倒れてしまいそうなったので 俺は慌ててリゼルを支えると、その様子を見てきたお父様お母様達三人は、「「一体どういうこと?」」と言うのであった リゼルをお姫様抱っこしながらラフィールの家まで走って移動した後。リゼルの部屋の中に入った俺は、リゼルの頭を撫でるとリゼルは起き上がるのである するとリゼルが俺の胸に手を当ててきたのを、俺は受け入れつつ リゼルの胸が膨らんでいたのを服の上からだが感じ取れたので。俺はそんなリゼルの体に視線を移してみると、俺に見られてしまったのに気づいたのか。

リゼルは恥ずかしがった様子を見せたが。俺はそのリゼルに抱きつくと、そのままリゼルをベッドに寝かせてしまうのだった。その後で俺は部屋の外に出ようとしたのだが。リゼルはそんな俺を引き留めてきて。俺はそんなリゼルの行動に従うと。俺に顔を向けて、俺のことを抱きしめて、俺の顔に自分の顔を近づけてくるのであった 俺はリゼルにキスされると。

「私の初めての相手になってもらえませんか?」と言われて。俺はリゼルのことを抱き寄せると、そのあとはリゼルと愛し合うことになる そしてその日の夜は、俺はリゼルと一緒に一夜を共にすることになる そんなことがあった翌朝。俺が目を覚ますと、そこにはリゼルがいたのである リゼルは、俺に微笑んでくれて。そんなリゼルに俺もリゼルの笑顔を見て微笑むと。俺達はお互いに笑顔を見せ合った そしてリゼルが「昨日は楽しかったですね」と言ってくれたことで。俺は、とても嬉しい気持ちになる それからしばらくしてリゼルが目を覚ましてから 二人で朝ご飯を食べることになったのであった リゼルの作った卵料理は本当においしくて。俺はそれを食べながら

「おいしいよ。リゼル。こんなに上手に作れちゃうなんて。すごいよなリゼルは。俺なんかよりも全然上だよ。本当なら、もっと俺の方で家事をやっていきたいんだけれど。今はそう言うわけにはいかなくて。でも絶対に、俺、家事が出来るようになるから。それまで我慢していて欲しいんだ。ごめんねリゼル。リゼルが辛い思いしてるのは分かってるんだけれど。リゼルを守れるぐらいの力をつけるまで。もう少し待っていてくれないかな?」と。リゼルに伝えてみる そうするとリゼルは、俺のそんな話を笑顔を浮かべて聞いていたのである リゼルが笑顔を見せてくれたのを見て俺は安堵の息を吐いてから 俺の目の前にいるリゼルを見据えて、そしてそんなリゼルのことが俺は大好きだということを伝えたのであった 俺はリゼルが、俺が今着ている服と全く同じものを俺にプレゼントしてくれると言ったことに驚くが。俺はそのリゼルの言葉に嬉しくなってしまう だから俺は、リゼルの手作りの服を着てから。俺の体に触れてきているラフィーナに俺は話しかけたのであった ラフィーナのお母さんが俺のことをジッと見てきたので、そのことについて聞こうとすると 俺のことを呼びに来たリゼルの兄のラフィアさんが現れて

「ラフィーナとラフィーナは、ラフィーナはラフィーナの母親に用があるみたいだから。僕につい来てもらってもいいかな?」と言われたので 俺はラフィーナの兄妹が向かった場所について行くことにする ラフィーナが案内したのは店の裏側の場所で。そのラフィーナが案内した場所は。ラフィーナの母親と。リゼルが何かを話そうとしていた そして俺と目が合うと、ラフィーナの母親は。「貴女に話しておきたいことがあるわ。リゼルが倒れた原因は多分だけれども。あの人の仕業だと思うの。私達家族を恨んでいるのかどうかはわからないのだけれども。それでも、あの人が私達の大切な孫娘を傷つけたことに変わりはないし。貴女にあの人を倒せる力が眠っているってわかった以上は。私が貴女の力になりたいと思っているわ」と俺に向かって真剣な表情をしてきてくれていた そしてラフィーナのお母さんは、ラフィーナの方に振り向き「貴女は、もういい加減。あの娘から解放されなさい。貴女だって。あのような人と結ばれても幸せになれないはずですし。あのような人の娘と結婚したところで、不幸になるだけです。それに貴女のその気持ちだって。本当は、あの人の事を今でも好きになってしまったのでしょう?」と言ってきたので その言葉をラフィーナが聞いてしまうと ラフィーナの顔がどんどん歪んできてしまって。ラフィーナのお姉さんの方が、妹に対して声をかけると、その姉妹が俺の前に出てきて、頭を下げてお願いをしてくるのである そんな二人の願いに対して俺は「とりあえず頭を上げて下さい」と言って、まずはラフィーナの姉の方に声をかけたのである

「俺の力でリゼルさんを救える方法があるとしたならば、俺はそれを試してみたいと思いますし。ラフィアさんは俺の友達なので助けてあげたいとは思っています。

ただ、もしもその方法が不可能だった場合には。その、その時の事は。諦めてもらう事になってしまいますが。それで大丈夫ですか?俺の言っている意味が分かりますか?」

俺が、自分の力でリゼルを助けられないと判断した場合のことは伝えてあるが。俺にリゼルを助ける力がなければ、俺の言う事を聞けないと思うんだけどさ。その、俺の力って、ラフィーナさんのお父さんに貰ったものなんだしさ。まぁそれはラフィーナさん達が知らないことであって。だからこそ俺に対して協力したいっていう気持ちになっているんだろうけどさ。でも俺の本当の力をまだラフィーナさん達に伝えていないからこそ、その力はリゼルに通用しない可能性もあって

「はい。もちろんです。もしその、無理だと判断なさっても、その、その時には。ラフィーナの事、宜しく御願い致します。そのラフィーナも。きっと貴方様に救われることを望まないとは思うんですが。その、リゼルの事も、あの子のことを。どうか、よろしく御願いいたします」とラフィーネのお姉さんは言ってくれた そんな二人の様子をみていたリゼルは、俺のそばに来ると「私のことを守ってくれるんだよねぇ~?私を守ることが出来ないようじゃ。ダメだぞ。ちゃんと、私のことも守ってよ?」と言いながら、俺のことを抱きしめて 俺はそんなリゼルのことを見つめた後に 俺はそんな俺達のことを見下ろしているラフィナさんの方に視線を移すと

「わかりました。その方法は試すつもりですし、成功させるつもりなので。安心してくださいね。でも、もしもの時の時は許してもらえますよね?」

俺はリゼルのお母様達にも確認を取った上で、リゼルのお母様達は、それに関しては納得してくれたようで 俺とリゼルはお母様達に見送られながらラフィールの家から出たあとはラフィールの家まで戻って行ったのだが。そこでリゼルと別れたあとで俺は自分の家に帰る事にしたのである リゼたんを家に返してから1週間が経過して。その間に俺はリゼルのお義父様とお義母様から色々な事を教わったりしていて。俺が、家事が出来るようになろうと頑張っていた頃である 1ヶ月程前に、冒険者になったばかりだという新人の三人組の男達が、ギルドで暴れていて、他の人たちが怪我をしてしまうという事件が起きてしまっていたのだが。その後で、リゼルと仲の良い三人の女の冒険者達と、リゼルと親しい男の冒険者が三人組に復讐するべく、戦いを挑みに行ったのだが。リゼルと仲が良い三人の女性と。リゼルが可愛がっている男の先輩の冒険者は、その三人に勝てなかったらしいのだが、その代わりに先輩の男が三人組に返り討ちにあって、そのまま殺されてしまうのであった その男の死に際をリゼルは見て。その現場にいた、リゼルに懐いている女性や、同じパーティーに所属している男性の冒険者とリゼルは一緒になって、その亡くなった男の人の葬儀を行うことになったのだが 俺は、そのリゼルを慰めてあげたかったので、そんな時に俺のほうから、リゼルのことを誘ったら、リゼルは俺の誘いに応じてくれて。

俺はその日、その葬儀が行われている間中、ずっと、その殺された男性の横に立っていたリゼルに抱きつき続けていて。その男性が死を迎える直前に残した言葉が

『君と出会えて。僕はとても幸せな人生を送れたと思う。僕のために泣いてくれてありがとう』という言葉だったのだが 俺はその言葉を聞いたときに俺は心が締め付けられそうな感覚に陥りながらも。必死になって涙を流すことを我慢した その日俺は、俺が大切にしている人の誰かを失うのがこんなに辛くて。苦しくなるということを。この日に思い知らされたのであった。だからその思いを抱いたからこそ。

リゼルの悲しげな顔を見たくないと思いながら。俺とリゼルは一緒に帰宅すると。その帰りにリゼルは泣き出してしまっていて

「ごめん。やっぱり。あの男の人が。死ぬ間際の言葉を言った時。その、どうしても、思い出して。あの人の事を思い出すと、涙が出そうで。その、ごめん。こんな気持ちになるなんて思わなくて。でも、ごめんね」と言って涙を流してしまったリゼルの側に俺は近づいてから。

俺はリゼルを抱き寄せてから、リゼルにキスをしてあげると その、唇に口付けを交わしていると、その、俺とリゼルの姿を見ている人達がいたような気がしたから。俺は慌ててリゼルの口を塞ぐように離すと 俺はリゼルの手を掴んで、その場から離れることに決めて

「ちょっとこっちに来て」と。俺はその現場から逃げ出すようにして 人気の無い路地裏に移動すると。俺はそこで立ち止まり

「その。さっきのは。リゼルにその、あの人が亡くなってしまった悲しみを埋めてほしいと思ったからで。あの人に言われたからとかじゃなくて。俺が、リゼルのことを好きなのと。リゼルのことを俺が大切だと思っているのを伝えたくってやっただけなんだけど。その、嫌じゃ無かった?」とリゼルに聞いてみると

「ううん。全然。その、嬉しいって言うか。むしろ、嬉しかったかな。あの人も私が死んでしまって、とても悲しんでいるのはわかっていたし。その、あの人と付き合っていた頃に、あの人はよく言ってくれていたんだ。もしも、僕が死んだとしても。僕は君の事が誰よりも好きで。その、愛し続けてくれる人が。僕のことを忘れないでくれる人がいるって。それが、リゼルなんだって。その人がリゼルなら、僕は本当に良かったと思ってるよ」

リゼルがそう言ってくれた時に、リゼルの目が潤んでいたのを見て。そのリゼルの顔に俺は魅了されてしまって

「ねぇリゼル。もう一度俺と恋人として付き合ってくれないか?」

「私は。貴方と一緒になりたいと思っていたの」と返事が貰えたので 俺達二人は改めて恋人関係になったのである 俺とリゼルの関係が復活したことによって。その翌日には俺達二人の事を祝福してくれるために、ラフィーナが自宅に招待してくれたのだ。だから俺達二人と。それからラフィーナと一緒にいるリザード族の三人と俺の友達のドワーフの三人の合わせて六人で食事をしながら、リゼたんと仲良くなりたいと思っている俺に対して、積極的にリゼたんのことを紹介してくれてリゼルが俺のことを気に入っていることを知ってリゼルは喜んでいたし。俺とリゼルのことを祝福していた そしてそんな日々を過ごしていた俺に対して。その日は唐突にやってきたのである。それは突然の事であり。リゼルのお母さんが何者かによって殺害されたと言う知らせが俺のもとに届いた 俺はそんな事実を受け入れることができなくって。リゼルのお母さんを殺した犯人を捕まえるために協力すると言って。俺はリゼルのお父さんに連れられて、その殺したと思われる人物が捕まっている場所まで向かって行ったのである その場所で俺はリゼルのお父様と共に捕まえられている人物と対面する事になったが。俺は目の前にいる人物と、その男を一目見てわかったのであった その男は、俺と、その男が所属していたギルドマスターの息子であった。

俺の知り合いだった。その男がどうして、そんな事件を起こしてしまうほどにまで落ちぶれてしまったのかは俺には分からないが。でも俺とこの男が出会った時に感じた嫌悪感。その事を俺は忘れていなかった その俺とリゼルのお父様と、その男の間に、少しの会話が行われていて。そして俺は、自分の家に戻って来たのだが。その時、リゼルのことが心配になって仕方が無かったのである その日の夜遅くに俺はラフィーナの家に電話をかけてみる その電話は繋がることはなかったけど、俺は何度もかけ続けると。ラフィーナの声が聞こえてきて ラフィーナの話を聞いていくと、ラフィーナ達のパーティーが所属している冒険者ギルドでラフィーナのお姉さんが亡くなったらしいのだが。ラフィーナはそのことを俺に話すかどうかを悩んでいるみたいだった。

俺がそんな話をしていると。

リゼルはどうしたら良いのか分からずに困惑してしまい、俺はそんな様子に気づくことができなかった ラフィールとラフィーナのお母様にも、お母様とリゼルのことで連絡を入れて、俺の方からお母様とリゼルの事を説得することになってしまう リゼルはお母様とラフィールのことを信頼しきっているようで、その二人が俺のことを止めようとして来るのであれば俺は止めるつもりはない そんな事を話した後に、ラフィール達から連絡が来ることは無かったので、俺はリゼルの家に向かうことにしたのであった ラフェルとリフィネからラフィーナのお母様のことについて色々と教えてもらった俺は

「その、リゼ様のお母様は亡くなられましたのですか?私達は。その。私達のせいで」とリゼルがそんなことを言うのだが ラフィーナはラフィールのお母様の死はリゼルに責任があることではないだろう。と言い ラフィールもリゼルに何かを伝えようとしていて リゼルに、お母様のことを気にしないようにと、優しく話しかけていたのだが。リゼルは俺に、自分がしっかりしていなかったからと謝り続けた

「その、お母様は、私がもっと早くに気がつくことが出来ていれば。こんなことにはならなかったはずですから。その、すみません。私の力不足で。リゼルお姉ちゃんを困らせてしまってしまって。それに。リゲルは、私の、弟は何処に行ってしまいましいたの?」

とリゼルが泣き出してしまったのであった リゼルが、泣き出しそうになった瞬間に。俺はリゼルの体を抱きしめる。すると俺の体に腕を巻きつけてきたので そのまま、リゼルを抱っこして

「その、お兄さんのところまで案内してくれる?」

と俺が聞くとリゼルは俺の言葉に首を横に振るだけだった それからしばらくの間、リゼルは俺の腕の中で泣いていたのだが 俺に、リゼルは自分と、ラフィールと、それから一緒にいたリゼルのお母さんのことを心配してくれている人たちの気持ちは嬉しいと言ってくれたのだが 俺の言葉を信じていないわけではなかったが、やっぱり俺を一人にしておくのは不安らしくて俺の傍から離れないようにするのであった 俺は、リゼルのお母さんが殺された場所に行けば、その殺された理由を突き止めることができると思い。その、俺達が住んでいる家から一番近くにある町。そこに行くと、俺に付いて来ているはずのラフィールと、リゼールの姿が見当たらないのである その事に関してリゼルは俺に何も言ってこなかったし。俺は何がなんだか分からなくなっていた ラフィーナにその、殺された女性の遺体があると言う所までの行き方を教えてもらって。俺はその遺体が置かれているという場所に向かっていた

「ねぇ。その。殺された女性の名前ってなんなの?」とリゼルが俺に聞いてきたのだが その名前を聞いた時に俺は驚いたのと同時にある事に気がついて「まさか」と思ってしまったのだ。でもそれに関しては確信は無いので 俺はそれを口にはしなかったのだが それから、その、死体があったとされる場所ではリゼたんやリゼール達三人の遺体は見つかっていなかったのだ。でもその代わりにラフィーナ達三人の死体がそこにはあった そして、その場に居たのはリゼたんのお父様とリゼたんの執事をしている男の人と俺だけで。俺以外の全員が死んでいたのである

「その人は君の父親の友人であり。私がこの場にいた者たちの中では唯一の生き残りだが」とリゼルの父である男性が俺に声をかけてくれたので

「あなたはその人が誰なのか知っているんですか?」と俺が質問をしたが 男性は俺の言葉に対して「私は。そうだ。私は。この子の母親と、妻に、殺されてしまったんだよ」と言ってから リゼルの母であるリリスさんが持っていた剣を見せてくれたのである その男性の剣に、俺は見覚えがあったので

「これって確か。前に俺が戦ったことのある相手の使っていた剣と同じ形をしていますね」

「あぁ。そうだよ。この子が私の目の前に現れた時には、すでに、その女性は亡くなっていたがね。その女性は私の妻だったから。その。この子を私は守ることが出来なかったのだ」とその男性は自分の無力さを口にしていた そのあとにその男性は、その剣に残っていた魔力の痕跡からそのリゼルによく似た女性が俺達に襲い掛かって来て、そしてその女性の攻撃が直撃して、その時に命を落としたと言う それから俺はそのリゼルのお父様に連れられて。リゼルのお母さんが暮らしていた家に案内されたのである そこで俺はリゼルのお母さんが殺される原因となった手紙とそれからその、リゼルのお父さんが手に持っている剣の解析を行う その剣からは、そのリゼルのお母様とリゼルが写っている写真が見つかったので 俺とリゼルのお父さんはそこでリゼルのお母さんがどうしてそのように行動を起こすに至ったのかを調べるためにそのリゼルのお母様が住んでいた家で、色々と情報を集めてみることにしたのである リゼルは俺に付いてきて俺とリゼルのお母さんが写っている写真を見ていたのだが。そのリゼルは その写真を見つめながら「ねぇリゼルのお母様の年齢と。お父様の年齢はどれくらいだったの?」と俺に聞いた 俺は俺の記憶に残っている。その、亡くなったリゼルのお母様と、俺と一緒に暮らしている。俺が恋人になったリゼルと。それから俺に抱きついているリゼルを見て 俺はそのリゼルのお母様とリゼルは親子で間違いないと思ったのだが。俺にくっ付いている方のリゼルは俺と、そのリゼルのお母様が写っていた時と同じくらいに若かった そして俺に、くっ付いていた方が俺のことをじっと見つめると

「貴方が私のことを助けてくれるって言った人よね。本当に感謝します。私のことを助けてくれようとしている人達が貴方達で良かったって思えましたから。だから私はもう泣かないことにしました。だからこれからは私が貴方を守ってあげるから安心してちょうだいね。だって、私は貴女の妹なのだから。それに、私の名前はリゼール。その娘はリゼルですわ。リゼルが今よりももっと大きくなったら。私がその。リゼルをちゃんと面倒みてあげないとダメなのですから、それまで私がしっかりと守ってあげられるようになっていますので。安心してくださらないかしら?私を頼りなさっても良いのですよ。だって、この家にいる間は私達がリゼルのことをお守りしないといけないのですから。お分かりになられたのかしら?ふふん」と言ってきたのである そんなことを言ってきたのである。

それからは、リゼルと、それからその。リゼ様のご両親だった二人の遺体が発見された場所を調べに行くことにするのだが 俺はその場所がどこにあるか分からないと俺のことを心配していたので

「心配する必要はない。私もその場所に行こうとしていたからな」

その男性の後に付いていくとそこは森の中であり

「ここだよ。私の目の前で。私の妻と、それから娘の二人とも。同時に殺されたのだ。私はあの時の事を一生忘れはしないだろうな。その男に、私は勝てるとは思っていなかった。しかし、私の愛する者達は全員、殺されてしまった。だから私が殺したのだ。その男が持っている剣を使ってな。そいつに復讐をすることが出来たが。だがそんなことをしても、誰も喜ばないことを分かっていたからな でも私はどうしてもその男を殺すしかなかった。そうしないと、私が、家族が、大切な仲間が死んでしまう。それは嫌だと思っていたからだ。

それからは、私の元にやってきたリゼルは、私にくっついて離れようとはしなかった。私が何か言うと「私、リゲルのことを忘れたことはないのに。そんなことを言うなら嫌いになっちゃうから」とか「そんな嘘つきは私。大嫌い」とリゼルは俺のことを責めてきて 俺はリゼルのことをなだめていたのである そんなことがあったせいか。リゼルが俺のことを信用してくれなくて。それからしばらくの間、俺は、リゼルのことが怖くなってしまったのである ラフィールは俺が助け出して。それからラフィーナにリゼールのことを頼まれて。俺達はリゼールが暮らしている街まで移動をして その、俺達が暮らしている町よりかはかなり小さな町にたどり着いた そしてその町には、俺達の町にはないものがたくさんあって、俺達はそれに感動をしていたのだが 俺は、その町にある宿屋で一泊をすることになったのであった ただラフィーナは宿を取る前にラフィの両親のいる屋敷に向かっていて「今日は遅いので、また明日の朝に」とラフィーに告げて。

俺はリゼルに付き添ってもらってその町中を歩いてみることにしたのである その町は、その。リゼルの父親が仕える人が住んでいるお城と、それからリゼールの実家があって。リゼルの父親の屋敷とそれからリゼールの実家がすぐ近くにあって。この町では珍しい光景が広がっていたのであった それからリゼールの実家に戻ってきた俺達を出迎えてくれたのは、その俺とリゼルが住んでいる町で働いている。俺達の仲間の一人である女の子と。それからラフィールのメイドのミーヤが待っていたのである

「ラフィール様、リゼール様おかえりなさい」

と俺に頭を下げて迎えてくれた

「うん。ただいま。それでどうしたの? リゼルのことをこんなにも可愛らしい姿で、そして、リゼルはラフィーナの服を着ているみたいだけど」

「はい。ラフィール様達が戻られるまで。リゼル様のことをお預かりしようと思いまして。それに、その。リゼール様が寂しがられていましたので」と俺達に報告をした

「ねぇねぇ。リゼルは、私の服を着たら、私よりも可愛らしくなってしまうじゃないですか」と

「ねぇねぇ、ねぇねぇ、私のこの格好は可愛いと思うでしょう」

と二人の少女が自分の姿を見ながら俺達に自慢するように言ってくる

「はい、ラフィーナ様は綺麗でございます」

とその二人はリゼールに言われるがままに、リゼールのことをラフィーと呼ぶようになっていたのだ「それよりも。リゼル。そのラフィーの服装をどうして?」

俺はリゼルに聞いてみると リゼルは自分の着せ替え人形になっていたから。だから着替えさせてもらったというのだ

「へぇ~そうなんだね」

俺がそう返事するとリゼルは自分の着せ替えられている時にあった話を俺にして それからラフィーも俺に対して話しかけてきたのである

「私は。私は。私は、ラフィーの事をずっと。小さい頃から知っているので」

「リゼルは私達と一緒に育ったのだから。私があなたの母親を殺したと言う事実に変わりはない」と

「そんな事は無いと思います。だって。だってリゼルのお母様と、それからリゼルのお母様のお父さんは仲良しだったんですから。リゼルのお母様はお父様を、リゼルのお母様を裏切るような人ではないのです。きっと」とラフィーが必死になって言っていた 俺はその言葉を黙って聞いていたのだが

「私ね。私のこと。私のお母さんね。お父さんが浮気して、それに怒ったお母さんがお父さんを殺してしまったみたいなんです。それから私は。私ね、その、リゼルにね、本当の親は私だけなんだって言われたんだけど。でもね、そのお母さんのお墓が、この家の近くにあってね。そのお母さんはね。私と同じでね。リゼールのお父様のことをとても好きになったって言ってたよ。でもね。そのお母さんが亡くなってしまった後。お父さんがね、別の女性と浮気しているところを、リゼルのお母様が目撃してしまって、リゼルのお母様はその怒りに任せて。リゼルのお母様のことも。殺そうとしてしまったんだよ」

と俺の目の前にいるそのリゼルが俺に話してくれた 俺にそのことを話すリゼルの瞳からは涙を流しており そしてリゼルに抱きつかれているラフィの服にシミを作ってしまっていたのである

「その、私ね、リゼルにお母さんのことを、その、リゼルが殺してしまうなんて思って欲しくなかった。それだけは知っておいて欲しいの」

とリゼルは俺の手を握りながら真剣な顔つきで言う 俺の手は震えていて。今にも泣き出してしまいそうだった

「リゼル。貴女は悪くない。貴女は何も悪くないの。悪いのは全てあの女なのです。その貴女の母が、その女の人に嫉妬をしたのは仕方のないことでしょ。それは貴女のせいなんかじゃありません。それに貴女はまだ若いです。まだ幼いです。その貴女が、貴女の母を殺していいはずがない。それに。私の母が。私の父が。貴方のことを殺そうとしましたが。私は貴方を助けることが出来たのです。だから大丈夫ですよ。だから私は安心をしてください。私だけは。絶対に貴方を裏切りませんから。信じていください。ですから安心してくださいね。私は。貴方のことが好きですから」と言ってきたのだ そのラフィの言葉を聞いたリゼールは涙目になっていて ラフィーナは優しい表情でそんなラゼールに微笑んでいた そして、俺に抱きしめられている方のリゼが、そんなラフィーに対抗心を燃やしてしまったのか リゼルと俺に抱きついているラフィーの間に無理やり入ってくるそんなラフィールのことが可笑しかったので 俺はラフィールのことを撫でてあげた それからしばらくするとラフィールが寝てしまい それから俺はベッドから起き上がり窓の外を見ていた 俺はそこでリゼルのことを見続けていたのである そしてそのリゼルが眠ってしまい。それから俺が外を眺めているとリゼルが起きてきて俺の方を見て「リゲルは何を考えているの?」と質問をしてくる 俺はそのリゼルに「これから俺達は、お前達の家族が暮らしていた場所に向かおうと考えている」と答えると「でもそこにはもう。誰もいないんですよ。私の両親は殺されましたし。私の妹のリゼちゃんのご両親もまた、リゲル達が戦っている時に亡くなったみたいだし。その、私の家族の住んでいた屋敷には。何も無いかもしれないですよ」

リゼルが俺に向かってそう告げてくると。リゼルは、自分の母親を殺めた女性に、その家族が暮らしていた家に行こうとしていると。そんな俺の考えが間違っていることを告げるために

「ねぇねぇリゲル。私のお母さんの仇を取ろうとしてくれてるの? ありがとうね。私。リゲルにそう言ってもらえるだけで。凄く嬉しいの」と言い出した 俺は、そんなリゼルのことを見てからリゼルのことを強く抱きしめていた リゼルが、その俺の腕の中で「どうしたの?」と不安げな声で聞いてきていたのであるが、そんなリゼルのことを俺が強く抱き締めてしまったから 俺は「痛くないか? リゼルは怪我をしていたのだから」と

「そんなこと気にしないで、それよりも。私は、私のせいでリゲルの大事な人が死んだ。それは変えようもない事実なの」と悲しげな声で言い始めた

「俺のことは気にしなくて良い。それより。その、リゼールは大丈夫か」

俺はラフィールにラゼールのことを頼むようにお願いしてから。俺とラフィーは、そのラフィーが住んでいた屋敷に向かうことにした ラフィーと俺の二人だけで行くつもりだったのだが

「リゼルも一緒にいく!」と、何故かついてきたのであった 屋敷に到着した時には夕方になっていたのだが 俺はラフィールの両親の屋敷に足を運んでいると 屋敷の前に立っていた一人のメイドに気がついた

「ラフィール様、それに、えっと、リゲル様、リゼール様。どうしてここに」

と驚いた様子でメイドが俺達に話しかけてきてくれたのである 俺がそのメイドに、俺達の仲間にラフィのことを頼んでおいたと言うと そのメイドさんは納得したのか、ラフィを中に通してくれて それから俺達は、そのリゼールの妹のリゼールのところに案内されることになったのである そして俺はそのリゼールが暮らしていた部屋にたどり着くと。その部屋の扉を開けた瞬間

「リゼルのお母さんの仇」

と、リゼールが叫んで俺の方に短剣を持って襲い掛かってきた 俺のことを庇おうとしたラフィーだったが、リゼールの動きが速すぎて、俺のことを押し倒すようにしてラフィーが倒れる そして俺の上に倒れ込んできたラフィーの腹部には、そのリゼールが持っていた短剣が深く刺さり。そしてリゼールは俺が何かをするよりも先に。ラフィーに刺したその刃を抜き取って。そのまま俺のことを睨みつけながら俺を睨むと、リゼルがラフィーに寄り添う 俺はその状況を呆然と見ていることしかできなかったのであった

「ラフィールの両親が死んで。ラフィールが私の家に訪ねて来た時に。私もね。ラフィールのことを。リゼットって呼べなかったんだ。だってね。だってね。そのね。リゼールの本当の母親がね。その娘がラフィールとリゼなんだよ」

ラフィールは涙を流しながらラフィを抱きかかえて「私と、ラゼの、お母さんは、私達が、ラゼルに会わない方が良いと思っていたの」と言うと、そのリゼルの母親のリゼルとラフィーの母親は自分達の娘達に対して「貴女達を私達が殺したようなものなの。本当に御免なさい」と言って謝ったのだ その謝罪にリゼールがラフィールとラフィールを責めるのをやめたのであった

「お母さん達を。私とラフィが。リゼールとリゼルのお母様は私とラフィのお母さんを裏切って殺してしまうの」

リゼルが俺に訴えかけてきているのだが 俺はリゼルとリゼルの母親の二人が俺を恨んでいるという事を知ってしまい。その事で俺が悩まされ続けていたことを そのラフィーが、そのリゼルの母である。リゼルのお姉さんは。自分の母親を殺されたリゼルが、自分の娘である。リゼルの両親を殺してしまい。その結果リゼルにリゼールの両親が殺されてしまい。それからずっと、自分を許せずにいたことを伝えてきたのである それを聞いた俺は、「でも、俺はリゼールのことを嫌いになれそうにない。俺がお前のことを憎める訳がないだろ」

俺はそう言った後で。リゼルのことを見たのである

「その、俺のことを嫌ってくれて構わないから」

俺はラフィーとラフィールの親子の件があったので、その、自分の娘の友達が。そしてその家族が俺の大切な人に害をなすなら

「その時は容赦はしないから」俺はリゼルの母親の目をまっすぐ見つめて。それからリゼルとラフィールが俺の元から離れるまで待ち続けたのである 俺はリゼルの母親のラフィのことを見ながら「どうしてそこまでして勇者を殺したかったのか?」その質問をすると

「私の母は勇者のことを好きになってしまって。でも私は、リゲルのことが好きだから。それで、私にとって邪魔だった。それに、あの人は。リゲルと私の幸せを潰そうとしてきていた」と泣きながら言ってきて リゼルの母親も、リゼールのことも俺は許せない気持ちになり始めていたのだった リゼが俺の元に近づいてきてから俺に抱きついて泣いている姿を見てしまったからだろう

「あのね。私のお父様がね。勇者がリゲルのことを殺そうとしているからって教えてくれていて。それで私ね、私のお父さんに。私はラフィールとリゲルとリゼと一緒にいた方が楽しいから。その。私。この家を出るから」と言ったのだ そのラフィの発言を聞いて俺は「わかった。俺達のところに来い」と言うと

「うん」とラフィールが笑顔を見せて返事をしてきたのである

「私ね。私ね。本当はラフィとリゼルちゃんに私のせいで酷い目に遭わせてごめんねって、伝えたくて」と言い出したのである 俺はそんなリゼールの事を慰めてから 俺はその部屋を後にすると その部屋を後にする前に。リゼルとラフィールとリゼが三人で仲良くしていた時の部屋に入っていくと。ラフィールはその光景を見てから涙を流してしまい そしてラフィーとリゼールとラゼールは抱き合いながら「これから私達は三人だけになるかもしれないけど」とリゼールがラフィーに言うと リゼルも「それでも、これからも。よろしくお願いします」と 二人はお互いに握手をしていたのであった 俺がリゼールのその母親をどうにかしなければいけないと思い始めた時 そのリゼールの母親は。俺達の元を訪ねてきたのであった リゼールの母親は、俺の顔を一目見ると「私は、貴女のことが嫌いなのよ」と言い出した それからそのリゼールの母親と、その娘であるリゼとリゼールが。俺の目の前に現れた

「俺はあんたの事をどうにも理解することができない。でも、俺は。お前の娘の事は嫌いじゃないからな」

俺はそう言い放つとリゼは不思議そうな表情をしながら俺を見つめているだけであったのだが リゼルは、悲しげな表情をしているだけである それから俺に用事があると言ってきたラゼルとその妹のリゼルに対して 俺は二人を連れてその場を離れることにした 俺はラゼルに向かって「少しの間だけ二人を頼むな」と声をかけることにしたのである リゼルにラゼを任せてから 俺に敵意を見せ続けるリゼルの母親は

「あなたを殺せると思うだけで、私は嬉しくて仕方が無い」

そんなリゼルの母親の言動を聞きながら

「なんで、そこまで俺を」

「私は、貴方が憎いの。その貴方とリゼールとの仲を引き裂いて、そして殺した勇者と、その勇者の側にいる女が」

「だけど、俺とリゼールとは、もう関係はないはずだ。だから、そんなに気にする必要は無いんじゃないか?」

「何を言っているのかしら。貴女のせいで、私の娘の、私とラフィの子供は、二人も殺されてしまった。それだけじゃなく、その子供に、ラフィールという名前を付けさせて、ラフィールは、その、私達がリゲルとラフィールとラゼールの三人を。あの、あの女に奪われないように守ってきたのよ」と怒り狂いながら俺に語り掛けてくる 俺は、俺のことを恨み続けてきた人達に。どうすれば、どうしたらいいのか分からずにいた

「俺は、ただ、俺の好きな人が幸せなら、俺のことを恨んでいる奴がどうなったとしても構わない。それに、俺にはリゼールをどうこうできるほどの力も無いのだし。それに俺は。ラフィールに救われてきたんだ。そしてラフィーやリゼールに、ラゼも、俺は救うことが出来た。それが俺が今こうして生きている理由だと思う。その、俺がリゼールにしたことを許して欲しいとは決して思わない。だが、ラフィールが俺の側から離れていくことになったのだけは許してくれないか。リゼルが俺の側を離れたことは許せなくとも」

「私が許しても。その娘は絶対に私を許さないでしょうね」

リゼールはラフィを睨みつけて ラフィールは「それは違うの」と、リゼを庇おうとした しかしラフィが

「私達が、貴女達にした仕打ちは。決して許されることではないわ」と、ラフィが言った リゼがリーゼと、ラゼが。俺に好意を持っていることを知っていた俺は、自分の身を守るために、自分が生き残るために、自分の事を守り続けてくれていた人達のことを恨んでいたことを思い返してしまうと同時に、俺はリゼがどれだけの想いを抱え込んでいたのかを想像してしまうことができた その憎しみの感情がどれだけ深いのかということを俺は、想像するしかなかった そしてその話を、ラフィールとラゼが聞かされたことを考えて、俺のことを恨んでいないのであれば、何故、俺が殺される必要があったのかと思ってしまう 俺にはその事が分からないが、とにかく、俺は自分の命を狙われる理由はあると思っていたのだが、まさか俺の仲間にまで殺意を抱いている人がいるとは思ってもいなかったのである だからこそ。その話を聞いた俺は どうして、どうして、俺の事を仲間達が俺の事を慕っているのか?という理由を知りたくなってしまったのであった 俺はその母親の話を聞いてからラフィーの方を見ると。ラフィーはリゼルのことを優しく抱きしめていて リゼはラフィーのことを見つめて、それから俺のことを睨みつけてきたのである

「私はラゼに。ラゼルに幸せになって欲しいと。心からそう思っていたからこそ、その、ラゼルを殺した勇者の娘を。リゼを私は憎まなければならなかった。貴女達が私の娘を幸せにしてくれたおかげで。ラフィールとリゼルが私の娘の前から消えてくれたから」

「その。俺の事は許して欲しい。そしてラゼの事も」

俺はそう言うと、リゼルが俺の方に近づいてきて

「私ね。ラフィとリゼルの二人が大好きなんだ。ラフィが、私のお母さんがね。私の為にリゼルのことを殺しに来てくれたの。その時にリゼにね。ラフィが言ったんだよ。私はリゼのことを殺してあげることが出来ない。でも、ラゼになら私は殺されても良いと思っている。そしてね、その時にね、私達三人が仲良くして居られなくなる時が来るかもしれないけれど、その時にはきっと、貴女のこともラフィは殺しに来る。貴女のことも殺すことが出来るのなら、その方が良いのだと。ラフィは言っていた。その、私達の大切なリゲルが殺されたから」

俺は、そんな言葉を聞いてからラフィの表情を窺い見る ラフィがどんな表情をしているのかを確かめたかったからである ラフィの顔を見てから俺は。そのラフィの気持ちが少しは理解できるのであった 俺とラフィーの付き合いも。ラゼの親であるラゼルの親ともそれなりに交流があって、そしてラゼとリゼルが仲良くしていて、そしてそのリゼルが、俺のことを好きだと言うことを知ってしまったラフィの複雑な心境も俺は分かってしまい 俺はラゼのことを守るかのように抱きしめると

「私は、その。私とリゲルの関係が、勇者に汚されてしまうことが何よりも嫌だった。でもね。貴女に殺されても良いって思うのは本当よ。その、私ね。リゲルのことを好きになれたのはね。その。あのね。私がラゼルとラフィの一人娘では無くてね。リゲルが、勇者の子ではなくてね。勇者の血を引いていたとしても。それでもね。リゲルはね。私とラゼルにとっては大事な子供だったの。リゲルは私のことを大切に想ってくれたの」ラフィがそう言ってきた

「ラゼの両親は、本当に、あんたの事を愛していたんだな」と、俺は言って ラフィールの両親の事を、思い出してしまってから。その、両親を失ったラゼが、ラフィの気持ちを理解して。その。その悲しみを受け止めているのだなと思ったのだ 俺はラフィーの言葉を聞いて。その、ラフィールの母親であるラフィに対して俺はどう対応をするのが正解なのかと考え込んでしまっていた そんな俺の様子を見ながらラゼが俺に近寄ってきてから俺に甘え始めてきて ラゼの行動に困惑してしまった そんな行動を取っているラゼの事をラフィーが心配そうな表情をしながら ラゼの事を抱き寄せようとする すると、ラゼルの妹のラゼが、そんなラフィーのことを、邪魔だと言っているような雰囲気を出していたので、俺がそんな二人の事を見ていると。ラゼとラフィーの視線がぶつかった その二人の間で何かあったらしく。そのラゼの様子を見つめてからラフィーの方を俺は見てみると。俺の目を真っ直ぐに見ながら 俺に助けを求めるような、そんな瞳をラフィーが見せてくるのだが。俺に出来る事と言えば。ラゼルが、リゼルとラフィールの父親を殺したという事実を受け入れるくらいしかなかった その、俺は、自分の父親が殺した人のことをどう思えば良いのかと。俺も悩み始めてしまっていて そして俺はその母親に向かって「俺を殺すのか?」と問いかけたのである そんな俺の言葉を聞いた母親は、「えぇ。そのつもりよ」と即答で答えたので

「分かった」

俺はそんな母親の返答に対して特に驚くことはなかったので。ただ、この母親の殺意に対して、俺は何も抵抗するつもりがない ただ、ラゼやラフィールが、そして仲間達が悲しむ姿を見たくないという思いだけが。今俺が考えていることである そして、その俺を殺そうとしている母親がラフィーに対して「貴女のその身体、少しだけ貸してもらうわね」と言い出す そんな母親の発言を聞きながらラゼとラフィールが「やめて!」と声を上げたのである 俺はそんな二人の声を聞きながら「リゼルとラフィールの身体を借りようとしても。二人には出来ないはずだぞ」と その俺の言葉を聞いてから「どうして?」と 俺の目の前に立っている女性は、不思議そうな表情をしながら俺に問い返してきた

「それは、お前が、俺の命を狙っているようにしか見えていないからだ。それにその。リゼルとラフィールは俺と付き合っているわけだし」

「なるほど。それは盲点だったわ」

「それはどういう意味?」とラフィールの口から聞こえてきたので その言葉の意味が分からずにいた俺は その俺の言葉を聞いていたラフィールは ラフィを庇うようにして前に出るが

「私のことを庇おうとしてるのかな?それじゃあ無理だから。私の言うことをちゃんと聞きなさい。そうすればすぐに終わるんだからさ」と その女性、俺を殺しに来た人は、自分が着ていたローブを脱いで そして自分が脱いだローブを、リゼルの方に投げ捨てる そのローブを投げ捨てられると同時に、その女性が纏っていたローブから煙が出てくると その場に居た皆んなが苦しみ始めることになる 俺以外のみんな、ラフィールやリゼや、そしてラゼルの妹のラゼまで、その場から動けなくなってしまっているのだ

「何をした?俺の仲間や家族が、ラフィールとラゼの事を苦しませるなんて」

俺が怒り狂いながら その、自分の命を奪おうとする人を睨みつけると 俺の殺気を感じ取ってくれたラゼルが 俺のことを庇うような形で

「お主は。いやその男は一体誰なんだ」と聞いてくる 俺は、自分の身に起こっている異変の原因は ラフィが自分の身に纏っているものを 自分の娘と孫の体に巻き付けて。俺のことを殺そうとしたのだろうと

「ラゼ、ごめん。苦しいだろうけど我慢してくれ。俺の事を守ろうとしてくれてるみたいだけど。もういいから」

「うん」

「ラゼル、もう。お前の娘も、そしてリゼも。これ以上苦しめるな。これは命令だよ」俺は、それだけを言うのが精一杯だったのだが、それだけを告げてラフィを、自分と同じ様に拘束してから、ラゼと一緒にリゼルを連れて部屋を出ることにする だがしかし、外に出たところで リゼの事を抱きしめていたリゼールに俺は遭遇してしまう

「どうしてここに居るんだよ」と 俺がそう問いかけても。リゼルを抱きしめ続けているリゼールがそこに存在しているだけだった その様子に困惑していた俺の所に リゼットさんが駆けつけてくれて そして俺達の事を庇ってくれることになったのだけれども。リゼがラゼのことを離そうとはしなかった 俺はリゼの事が心配になってしまって それからはリゼの事がずっと離れないのだ そんな、俺にリーゼは微笑みかけてきて 俺の手を握るのである

「私達なら大丈夫です。私達は貴方のことを恨んではいませんから」とリゼルが俺に優しく言ってくるのだ そのリゼルの表情は まるでリゼが俺の事を責めようとしているのではないかと思ってしまう そのぐらいに今のリゼの顔からは笑顔が見えなくなっている気がしたのである 俺はラフィに対して「なんでこんなことをするんだ。それにリゼの事は、お前の事は大切に育てて来たんだろ」と 俺の疑問を口にすると

「えぇそうよ。私達の娘は。私とリザはね。私達が育てたからこそ、勇者の血を引くラゼを幸せにすることが出来たのよ。私達はね。自分達の力だけでは、あの子を守れなかった」

「そうだったのか。だったら。俺が今からでもリゼを守る。この国のことも、魔王の事も全部俺が守る。そのくらいしないと、この世界では、あの子は幸せになれそうもないからな」と、俺は言い放つと 俺の発言を聞いたラフィーが俺のところに近寄ってきて 俺に対して攻撃してこようとした そんな時である。俺に抱きついてきているリゼルの力が強くなり始めて。俺の腕の中にいたリゼの顔つきも険しくなっていく そして俺は、その、リゼが感じ取ったであろう。俺に対する強い想いに答えるように 俺はその女性の方に振り向いてから

「俺はお前のことを許せねぇー。その女と、リゼを苦しめたことだけは絶対にだ。リゼは。その、勇者の血を引いている。だったらせめて。リゼだけでも守りたい」と俺は口にすると その女性は、そんな俺のことを見てから 俺のことを睨みつけてくるのだが そんな時に俺の背中が少しばかり痛み出した 俺は何が起きたのだと振り返り見ると 俺の背後からリゼルに刺されていたようで 俺はそのまま床の上に崩れ落ちる

「これで邪魔者はいなくなったね」

ラフィーの口元が緩んでいた

「ラゼ。俺は」と言いかけたときに

「ラゼ。あんたは私のものになるしかないんだから」とラゼに向かってそのラフィーと言う女性が手を伸ばすと ラゼが悲鳴を上げ始めてから、俺に向かって泣き叫ぶのであった そんなラゼの姿を見ながら。俺は ラゼの涙を止めてやりたいと思いながらも 俺はその意識を、自分の命を終わらせてしまおうとしたのだ。俺が俺自身の力で死のうとした時に、俺のことをラゼとリゼが必死に助けようとしてくれるのだ そんな二人の様子を見ていると 俺は俺なんかの為に二人が涙を流してくれている事に感動を覚えると同時に そんな二人を泣かせてしまった自分に怒りを感じることになる そして俺を助けてくれたリゼとラゼにお礼を言いたかったのだ 俺はそんな気持ちを抱えながら俺に助けを求めてきてくれるラゼルとリゼールを見る すると二人は、何かしらの力で動きが取れなくなっていたのだが。その何かの力をリゼールは強引に壊すことによって俺の側に来てくれたのだった

「ご主人様。申し訳ありません。私が、私が、もっと強くなれていればこのような事には」

リゼルはそう俺に向かって言ってくれるので 俺はラゼルに向かっても「お前のせいでは無いから気にすんな」と言ってしまう そんな言葉を聞いてきたラゼは 俺の方に向かって手を伸ばそうとしてきていて そのラゼの様子が可愛くて愛らしくて仕方が無いと感じていた

「ご主人さま」と言い続けている

「俺の名前を覚えて無いのか?俺の名前はユウトだよ。それとも、ラゼルのお父さんの方が良いか?」

俺は、俺の名前を呼ばれていないことに少し違和感を感じたのだけれど、俺の事を名前を呼び捨てにして呼ぶ人は殆どいないので仕方がないと思える

「ユウトはどうしたら、また笑ってくれますか」と リゼルは、俺の事を見ながらそんなことを尋ねてくるので 俺はラゼルのことを、ラゼルのことを見たあとに「それはな。リゼルの事を幸せにする為に、俺と一緒に頑張って欲しい。それに、ラゼルには。俺のそばにいるより。俺の両親や、リゼの両親が居るような所で一緒に暮らした方が、ラゼルにとっても楽しい人生になるかもしれないと思うぞ」と俺はラゼルの事をラゼル本人に伝えることにした その俺の言葉を聞いている間にも 俺が着込んでいる衣服の上から俺のことを触って来たので。俺は「痛いな。もう少し優しくしろ」と言ったのだった ラゼはラゼが触れた箇所から、傷跡のような物が出てきていて 俺はそのことに驚きを感じていた ラゼに自分の身体を貸していた時のラゼの身体を リゼルが使っているのだから。ラゼルは自分の体を取り戻すことはもう出来ないのだろう

「ごめんなさい」と言ってきたので、俺は「別に良いよ。謝るな。リゼが幸せならそれで良いんだ。俺が望んでいる事は。それだけだからさ」と 俺がラゼに言うと リゼがリゼルの事を離さないようにしてしまって それからリゼルは、リゼから離れることが無くなってしまったのだ そしてその様子を目の当たりにしたアイナとライが 俺の目の前までやってくると リゼに対して、「そいつから離れないと殺してしまうことになるんだけど。本当にいいのかい?」

そう言って、俺のことを睨みつけて来るのである

「俺の事を殺したかったんじゃないのか?どうしてお前らは俺のことをそんなにも恨んでんだよ」と聞いてみると。アイナはこう答えたのである。「あたしだって、好きで殺したいわけじゃないわ。ただね、私達も勇者の血筋なのよ。そんな私達が勇者の敵であるアンタを殺しておけば良かったと思っているの」と答えてきたのである そこでアイナとライルとルシールの三人は話し合いを始めて 三人とも同じ意見を持っていたようで。結局は殺すしかないみたいな話になってきて。最終的には、三人共、ラフィの命令に従えば殺さずに済んだんじゃないかと言っていた そして、このラピスの城の中には、リゼの母親が居て、リゼルの育ての親でもあるのだが。その育ての母親からすれば、自分の孫が、魔王の器になっているという事実を知って、かなりショックだったようで そしてリゼルが魔王の魔力に体を侵食されて。自我を保てなくなってしまった時には そのリゼルを抱きしめて。それからもずっと離さなかったのだ。

俺はその女性を見て 俺も、俺が死ぬ時、誰かに抱きしめてもらいたいと思っていた そんな時だった。リゼルのことを、抱きしめ続けている、その母親を。俺のことを刺したラゼルの事を俺に抱きついてきているラゼが引き離そうとすると 俺は咄嵯にリゼのことを止めようとするのだけれど。その時に俺のことを突き飛ばしてきて リゼールのことを睨みつけるのだ そしてラゼがそのリゼールを殴り倒してしまった リゼルは泣き叫びながら。自分からリゼールのことを離そうとしなくて だけど、そのリゼールはリゼルのことを引き剥がすと。自分の胸の中で泣き叫ぶリゼルに対して その拳を握りしめていくのだ 俺はその光景を見ながら。その、泣きじゃくっているリゼを見ていたのだけれども。俺の背中にリゼが触れてきてから。自分の意志とは別に俺が動いてしまったことに俺は驚くのだった 俺はそんな状況でラゼのことを見てみると。ラゼがその、リゼールに向かって攻撃しようとしていて。ラゼがそのラゼールに向けて攻撃する前に、ラゼを落ち着かせる為にも俺は声をかけたのである するとラゼルが俺に攻撃してこようとした

「俺だ、俺だ、俺はここにいる」

俺の声が聞こえていないのか、ラゼは、その、リゼールの事を睨み続けて、攻撃態勢に入ったのだった 俺は、そのリゼールのところに行こうとしたのだけれでも。何故か行くことが出来なくなっていた 俺は「なんなんだよこれ」と 俺の体を動かせないようにしてくる存在に対して 怒りをぶつけてみたのだ だがその何かの力によって俺は、その俺が操れないリゼルのところに行くことが出来ずに 俺はラゼを止める事が出来ずに、そのままリゼルの攻撃を受けて、吹き飛ばされる そんな俺のことを、リゼルは悲鳴を上げながら、泣き叫ぶのだった そんな時に、その俺を吹き飛ばした張本人が「ご主人さま。大丈夫ですのですか」と、俺のことを心配してくれているのだ そんな時に、俺の身体が勝手に動いていたのだ。俺のことを睨みつけているラゼルのことを俺は、思いっきり殴り返していた すると、そのラゼルが吹き飛んでいた 俺の意思ではない何かの力で俺が動いている

「ご主人さま。今なら。まだ」と、そんなことを言うのはリゼルだ。

俺は「お前もか」と呟き

「俺はラゼのことを傷つけさせないからな。お前らも、もうこれ以上はやめろ。ラゼの事も解放して欲しい」と俺は口に出して

「そんなことできるわけないだろうが。リゼが、あの子が、俺のものになるって言っているのに。邪魔しないでくれよ」とラフィーはそう言って俺のことを指差してきたのだ

「ラゼは、自分の命よりも俺の命を優先してくれていた。そんな優しい子を俺は好きになったんだ。自分の命よりも大切な人を。俺が守らなきゃ誰が守るんだよ。俺がラゼを守る。絶対に。リゼルも、自分の気持ちを我慢する必要は無い。言いたいことがあるのなら、ちゃんと相手に言えよ」と俺がそう言った時に

「嫌ですよ、そんなこと」と言ってきたのはルシールなのだ

「あんた達は知らないでしょうけどね。私のお父さんとお兄さん達。あんた達に殺されたんだ。だから私はあんた達が憎いの」とそんなことを言ってきて、俺達の事を睨んできたのである するとラゼは、自分が持っていた短剣を取り落とすと

「ラフィーのことは許しますの。だから、もう止めてください。私なんかの為に、争わないでください」

俺はそんな事を口にするラゼの言葉を聞いたあとに 俺は「俺達の仲間は、俺のことを信じてくれたんだ。だったらせめてそれくらいはしないとダメだろうが。俺が信じていた仲間たちはそう言ってくれる人たちなんだぞ」と言うと ラゼルの意識がなくなったようで倒れてしまったのだ 俺が「何が起きたんだ?」と思っていると

「ラフィ。どうしたら良いんですか。リゼルに殺されてしまいます。お願い助けて下さい」

リゼルが自分のお母さんにそう言うと、 リゼルの母親は「それは無理なの」と言って、それから 俺達に向かって攻撃を仕掛けてきたのだ。そんなことをされた俺は「ラフィーやめとけって。お前も俺のことを殺したいのか?」と言ったのだが その言葉を聞き入れてくれるわけもなく ラゼルの意識がない状態だと 俺の言葉はラゼルにしか通じないみたいで 俺の体をラゼルに返すことが出来ないようなのである そんなことを思っていた俺はラゼルが持っている刀で ラフィとライを真っ二つにしてやろうと動いた瞬間

「ご主人様。その力は危険すぎです。だから早く止めてあげてください」とリゼルが俺の体に言って来たので俺はその動きを止めることができた そんな事をしている間に、ラフィとライルは、自分の首が飛ぶのをわかっていたのかもしれないが。それでも抵抗をする事を辞めなかったのである そしてラゼルは

「母さん、父さん、どうして、そんな簡単に受け入れることができるの。この人は悪い人じゃないよ」と リゼルはそう言って、泣き叫んでいた その言葉が聞こえているのに、リゼルの言葉が、そのラフィという女性には届かなかったのかもしれない ラフィはリゼルの母親の首を切り落としていた ラゼルはその現場を見て「あぁ、そんな」と呟いてその場に倒れ込んでしまった ラゼはリゼルのことを介抱してあげるのだが リゼルは自分の手で自分の母親の亡骸を拾い上げると。

そしてリゼルの身体はラゼルに返していたので。俺の身体はリゼルのことを抱き寄せる するとリゼルは、自分の涙を俺に拭いてもらってから「ユウトさんは、どうしてラゼルのことを救ってくれたのですか」とか言って来ていたが。その言葉を耳にしながらも、リゼが泣いている事に気がついた俺はリゼのことを抱きしめると 俺は自分の意志とは関係なく、リゼの事を守ろうとしていたのだ 俺は自分の意志とは無関係に体が動いていくことに 驚いていたが リゼも、涙を流したままの俺の事を見上げながら。俺の胸に抱きついてくると その、リゼが抱きついている俺の身体の異変に気がついていたのだ 俺が、「この感じ、まさか、ラゼルと同じことが起きているっていうのか」と思っていると リゼは泣き顔のままで 俺のことを見上げて「そうですよね。だって、ラゼルを止めた時の行動がそっくりだったから」と言っていた 俺は自分の意志と関係なく動いている体を動かそうとすると。そのラゼルの母親であるラフィーが「その女は殺さないといけないのよ」と言ってきて。俺の方へと襲ってきた 俺のことを殺せれば、それで良かったのかもしれないのだが。その女性に、俺が操られる形で攻撃をしたのだ だが、俺はラフィーの一撃を受けてしまうのだ 俺は、俺の腕の中にいるリゼを気にしながら戦っていたが 俺は、そんなリーゼのことを庇うように動いてしまったせいで。

リゼを怪我させてしまっていた

「俺のことよりもリゼのことを頼む」と俺がそうリゼに言ったのだ だが、そんな俺の言葉を聞いていないかのように。

俺を殴り続けるラフィー そしてそのラフィーの動きを止めるように攻撃をしていくラゼル

「ラゼル止めて、もう止めて、ラゼルまで死んでしまうから」と、ラゼが泣きながら言うと ラゼルは、リゼの事を一度見ると

「母さんのことはいいよ。俺が守りたいのはこの子だから。だからリゼ。お前はここから逃げるんだ」

俺はラゼルとラフィーのことを交互に見ていて リゼルの事が、リゼルを抱きしめた。俺に助けを求めているのがわかったので。俺は、俺に抱きつくようにして俺のことを見ているラゼルを離してから ラゼルとラフィーの間に入り込む するとその瞬間に、リゼルが使っていた。魔剣で俺の体を貫くラゼルがそこにはいたのである

「なんで、そんなことしてるんだよ。俺の事は良いから逃げろよ」と俺がリゼルに向かって言っているのだが ラゼルは「嫌だよ、君を置いていけるわけ無いじゃないか」

ラゼルとラフィーの攻撃を同時に受けてしまっている俺は、リゼルのことも、俺が助けようとしなければ、リゼの身体は無事だったのかと思うが リゼルは、自分の命を犠牲にしても、俺の事を救おうとしてくれたんだと改めて分かったのだ 俺はそんな事を思った後に、俺に覆いかぶさるようになっていたリゼルの身体を抱きかかえると。そのまま、俺は自分の胸元に引き付けるようにして 俺のことを突き刺していたラゼルのことを引き寄せた

「なんで俺の事をこんなに大切にしてくれるんだ。俺には、俺のことを想っていてくれる仲間がいるのに。それにお前は、ラゼの事を好きになってくれているんだろうが。ラゼの事を好きにならないとダメだ。お前がラゼルである以上。ラゼのことを好きになるのが当たり前だろうが。それじゃなければお前は、お前自身を好きになれるのかよ」

俺はそんなことを言いながら。自分の身体にラゼルが持っていた刀を深く突き立てていたのだ ラゼルが使っている刀はラゼルの命を奪うものなのだが。それを俺が自分に突き刺していても、ラゼルが死なないようにと。俺が願っていると 俺のことを助けようとしたリゼルは「私はラゼルの事を好きになれたのに。私はユウトさんの事が好きになったんです。だからラゼルが死んでも。私は死にたくないんです」とそんなことを言っていたので

「俺は、俺を好きなったリゼルも好きだし。ラゼルを好きになったリゼルも大好きなんだ。だけど。俺のことよりも、リゼルは。リゼルは自分の事を優先してくれよ」

俺がそう言うと。ラゼルの体に変化が起きていた。ラゼルは俺に体を預けるようにしてきた後。俺の背中から自分の腕を引き抜くと。そのまま俺から離れるように、俺から離れていった 俺はそんな事を考えているうちに、リゼルが自分の力で俺から離れて行ってくれたのがわかって 俺の体にも、ラゼルが自分の力を使ってくれていたのか 俺がラゼルとリゼルを一緒に抱きしめた後。

「ラゼル、お前が俺のために使ってくれたその力を、お前に返すぞ」と 俺は自分の中にあったラゼルの力が。自分の中で混ざり合うのを感じた その瞬間に、自分の中に。リゼルと、ラゼルと、俺自身の3人が、一つの体になっていくのを感じていた そして俺は自分の身体が再生されていくような感覚を覚えたあとに。

目の前で泣いているリゼルに「ありがとうな。俺はお前のことが大好きだ」と伝えることができたのである そしてそんな俺のことを、涙を流すラゼルが見て「僕は、僕はリゼのことを守ることができなかったのに」

俺がリゼルとラゼルのことを見て。リゼルの事を大事にしようと心に決めて リゼルが俺のことを好きでいてくれることに嬉しく思い。ラゼルが自分の事ではなく、リゼのことを選んでくれて良かったと思い俺はラゼルのことを優しく撫でてあげていると。

俺のことを心配してくれていたリゼが「ユウトさん。ご主人様のことを頼みます」と言ってきていたので。俺は「リゼルのことを任せても良いか?」と言うと。

「はい。お任せください」と、涙を浮かべながらも笑顔を見せてくれたのである 俺はそんなことを思って。俺のことを見てくるリゼルの顔を見ながら、自分のことを心配していてくれていたリゼットの事を見ていたのだ そんな俺の事を不思議そうな顔をしてみていた。リゼの母親が近寄ってくると。「貴方は誰なのですか」とか「ラゼルはどうしたのです」とか「その女性はいったい」

「その人はリゼルといって。リゼルのことを愛してあげてほしい。俺も、リゼルのことが大好きだ。ラゼルのことが大切なのは俺も同じだ」と言ったら。そのリゼルの母親は、リゼルに「この方はどなたですか」

「リゼルは俺の事が好きだと。俺も、リゼルの事が好きだと伝えてあるのに。この人は何を言い出しているのでしょうか。リゼは、私の事が大切です。私にとって大事な人なんですよ」

「貴女はラゼルとリゼルの父親を殺しました。なのに、どうしてリゼルのことを自分の子供だとわかるんですか。おかしいです」「えっ?だってそれは」

そんな話をしていた時に。俺達の元に兵士がやってきた

「勇者殿、今すぐこちらに来て頂けませんか」と言われた そんな言葉を聞いて。俺とリゼルの身体の中にいるラゼルの魂は、「あぁやっぱりそうか。父さんは、母さんが俺の両親を、自分の母親を殺してまで、その罪から逃れようとしているのがわかっていたのか。俺は母さんに幸せになってもらいたいと思っていたのに」

俺はラゼルの身体に「俺はラゼルの母親を殺したりはしない。安心しろ」

俺がそんなことを言っていると。俺に襲いかかってきた。ラゼルの身体の中のリゼルとラゼルの父親が

「ラゼル、もうやめるんだ。このままでは君は殺されてしまう」

「ラゼルは僕の事を大切に思ってくれてたのに。僕は何もできず。ラゼルのことを、ラゼルが、ラゼルが殺されてしまうよ」

そんな二人の言葉を耳にしながら

「リゼル、大丈夫だからな。絶対に俺はお前を死なせたりなんかしねぇから」と言ってリゼルにキスをしたあと。俺とリゼルの中にいるラゼルは入れ替わったのだ そのラゼルに変わって俺とラゼルが話し出す

「ラゼル、よく我慢できたな。俺のことは良いからさ。お前はラゼルのところに行け」と俺が言うと。ラゼルは「はい」と言い残し 俺の中へと戻っていき そして俺はラゼルが戻ってくると。ラゼルに「もう無理はするなよ」と言うと

「うん」

「俺がお前の代わりになるから。もう自分を責めるのはやめてくれよ」

そんなことを言って俺とラゼルが会話していると。ラゼルのお母さんが

「ラゼルはどこにいるの。なんでラゼルのことを返してくれたの。なんでラゼルがそこにいるの」と、そんなことを聞いてきた ラゼルは「はぁ、なんでわからないんだよ」と

「なんなのこの子、気持ち悪い子だわ。本当にラゼルなの?」「なんで、ラゼルのことを殺そうとしたあんたに。ラゼルって呼ばれなきゃいけないんだよ。ラゼルの事はもういいから。早く俺を元の場所に戻せよ」

そんなラゼルの言葉を聞いた俺も「そうだ。俺がラゼルで。そいつは偽物なんだ」と

「はっ!何を馬鹿なこと言ってるの。あなたたちは一体何者よ」とラゼルに向かって言うと ラゼルは、リゼルが使っていた短剣を手にすると「この子は俺のことが好きなんだけど、俺に酷いことばっかりしてる。こんなのが本当の俺の母さんのわけない」と そして俺は「俺の事はいい。でも、リゼルが、リゼルだけは助けてくれないか」

そんなことを俺が言ったのだが ラゼルは首を振ったあと「そんなこと言えるわけないだろうが。こいつは俺の父さんを。リゼルのお爺ちゃんを殺しているんだぞ」と言った 俺とリゼルの体の中からラゼルが出てくると ラゼルは、泣きそうな顔をしながら「リゼのことを助けてください。俺の命はリゼのものなんだから。リゼのことを、リゼのことを守ってあげてください」

ラゼルがそんなことを言うと。ラゼルの母親が「ちょっとどういうことよ」とか言っていたが 俺はそんな事を気にせずに。リゼルの体を自分の胸元に抱き寄せるようにして。リゼルの唇にキスをして リゼルのことを自分の中へ入れ込むと。俺はリゼルと、ラゼルと一緒に戦うことができるような、自分の能力を使い始めた

「おいラゼル。リゼルはラゼルのことが大好きみたいだな。良かったな。それに、俺は、リゼルのことをお前に預ける事にする。俺は、リゼルのことが大好きだ。俺はリゼルのことを守るよ」

俺はリゼルのことを抱きしめながら。そんなことを言った後に。俺が「リゼルのこと、頼むな」と言って

「わかった」

ラゼルがそんなことを言ってくれて。俺はリゼルのことを大事にしたいと。ラゼルの分まで大切にしようと思ったのだ 俺はラゼルが作っていた結界で。外の状況がわからないまま、ラゼルのお父さんが「この国は滅ぶ」と言った瞬間に。ラゼルの身体から力が溢れてきたのを感じた 俺は「リゼルの事、大事にしてやるんだぞ」とラゼルに告げて その瞬間、目の前の光景が変わる。

リゼの身体の中で、俺達の事を見ながら、涙を流し続けているラゼルに 俺は優しく微笑みかけてあげていた

「ありがとうラゼル、リゼルを幸せにしてあげてくれ。俺はお前達が羨ましいと思うけど。お前のことは俺に任せろ」

俺はラゼルにそういうと。俺のことを不思議そうに見て そして俺は 目の前にいる。俺のことを見つめている女性を見ていった 俺達はアイガヤ王国に向かうことにした アイガヤ王国に向かって歩いている時に。リゼルの身体に、俺の魂が入っている。俺が憑依をしているラゼルのことを見ていた俺は その姿を見ていて思ったのだ俺とラゼルは二人して、この世界に来た時と同じ服装に。ラゼルは自分の身体に戻ると、俺はラゼルが来ていた。リゼルが着ていて俺があげた服を着たままでいた そんなラゼルの事を、見ていて。ラゼルは「どうしたの?」と聞いてきたので

「いや、ラゼルは、ラゼルのままだなと思って」と俺は言いながらラゼルのことを抱きしめたのだ 俺はそんなことを考えていたのだ 俺とラゼルと、リゼルは。俺が作り出した結界で、リゼルの体にリゼルとラゼルが入るようにした リゼルが「これはいったいどうなっているんですか」

俺のことを心配してくれているラゼルは「ラゼの体の中に俺がいるんだ。そして俺の体の中にはリゼと、ラゼルの身体がある」と言うと ラゼルは俺の方を見て、「えっと、俺はいったいどうしたら」と言うので 俺は「リゼルがリゼルの身体の中に入ったんだ」と言うと ラゼルは、自分の身体の中にリゼルと、リゼルの身体の中に入っている俺を見て、「なんなんだろう」と言っていた そんな話をしながらも、俺とリゼルは歩いていくと

「ご主人様。何か来るので、気を付けましょう」と、俺とラゼルとリゼルと、リゼルの身体の中に俺とリゼル。俺の身体の中にもリゼが入ってるのに。ラゼルの口を使って。俺に向かってそんなことを言っているのはリゼであった

「ご主人様。何かが近寄ってきてます」

「そうだね。リゼはリゼのところにいて大丈夫だからな」と言って ラピスの街を出てすぐのところまでくると リゼのことをラゼルが抱きしめるようにしながら「リゼ、ラゼルを離すなよ」とリゼルに伝えると ラゼルはリゼルを抱きしめるのを止めようと思ったらしいが。ラゼルは「リゼルは俺のことを信じてくれる」とラゼルの口から言葉が発せられるのを 俺が感じたのだが。リゼルの方は、ラゼルを力強く、絶対に離さないというかんじで、ラゼルを抱きしめていたのだった「リゼルの事は、任せて」

「ラゼル、お前はリゼルに嫌われたくないんだろ。そんなことより。今はこの状況を切り抜けることが先だ」

俺とリゼルはそんなことを話していた 俺がラゼルのことを、自分の娘として認め、愛していけるようになったことを 俺はリゼルに伝えてあげると ラゼルは俺のことを見やり「本当に父さんなの?だって、俺は母さんに。母さんに酷いことばっかりしてきて、母さんのことを傷つけてたんだよ。なのにどうして父さんは俺をそんな風に、母さんのことを大事に思えるようになったの?」と 俺はラゼルの頭をなでなですると

「俺はお前のこと。ラゼルのことが好きだから。大切な子供だと思っている。だからラゼルのことを責める必要なんてない」

そう言うとラゼルが嬉しさからなのか涙を浮かべたので 俺はそんなラゼルのことを抱きしめると

「ラジーは。ラゼルはもう大丈夫なんだよね」と俺の腕の中で言うラゼルの声を聞いた俺は「ああ。もうラゼルは一人ぼっちじゃない。リゼルも一緒なんだ」

ラゼルは俺の言葉を聞いて安心したようで。リゼルの体を抱きしめる腕の力を緩めると

「リーゼも一緒なんですか。でもなんで」と言ったラゼルに

「俺にはなんとなく分かるんだ。ラゼルと、リゼルは心の中でずっと繋がってたんじゃないかって思うから」

俺の言葉を聞いたラゼルは 俺のことを真剣に見据えてくると

「ラゼルと、リゼが、一つになったみたいな気がします。僕は今とても幸せな気分になっています」と言うと 俺は「うん。それで良いと思う。ラゼルはこれから幸せになるんだよ。それが俺からのプレゼントなんだからな」

俺はそう言い切ると ラゼルのことを自分の体から離すと 俺の方に顔を向けさせ。

俺はラゼルとキスをしてから ラゼルの唇を俺の手で拭ってあげて 俺の手についたラゼルの血を見つめてから「俺の娘に手を出した報いを受けさせてやろう」と俺がそう呟くと リゼルと、ラゼルのことを結界に閉じ込め。俺は結界に、俺とリゼルとラゼルの三人が入れ込むようにして。リゼルの体が死なないように守り、俺の意識をリゼルの中に憑依させるような形で入り込んだのだ 俺の身体が、ラゼルが使っていた短剣を使い 結界の強度を確かめながら、目の前に、ラゼルを殺めた者たちがやってくると 俺は「リゼル。ラゼル。少しの間、結界の中から出てくれ」

俺がそんなことを言うと。ラゼルはリゼルの身体から外に出てくれたので

「ラゼルの体を借りることを許してくれ」とラゼルに告げると 俺は俺の体に乗り移っていたリゼルに。

「ラゼルが、ラゼルのお父さんの。お爺さんの仇を、取りたいんだって」と言うと ラゼルはラゼルの父親から聞いたラゼルの過去を語り始めたのである 俺はその話を、俺の体を使い、ラゼルの話を聞くことになったのであった ラゼルがラゼルの両親と共に過ごしたラガの森で 俺の体のラゼルは、自分のお父さんとお爺さんに育ててもらったという話 そしてラゼルが自分の父親の話をし始めるのと同時に。

俺の目の前にいたはずの。俺のことを殺めようとした男達の身体が崩れ落ちていくと

「ごめんなさい、ごめんさい」と言って 崩れ落ちる寸前の男達は泣いていた 俺はそんな人達を見ながら「ごめん」という言葉が、聞こえてはいたのだけど 俺は、俺の目の前で倒れ込んでいる人達に向けて、そんな事を言っても。許してもらうことなど出来ないだろうと思いながら、ラゼルの身体に俺が憑依している状態。ラゼルに

「ご両親のところに案内してくれるか?」と尋ねると ラゼルが「俺の身体の中にいるのは、父ちゃんのお祖父ちゃんの身体なのですか?」と尋ねてきた

「そうだ。俺の身体は、お前が殺された時に、リゼルがラゼルを助けようとしてくれたことで。俺の体は壊れてしまうことになるはずだった。だけどお前の体のおかげで俺は今も生きている。ラゼル。お前が生きていたおかげで、俺の命を繋ぐことができた」

そう言うと 俺は俺の目の前に、倒れている男の人の一人を見下ろしながら

「貴方はラゼルの親ですよね」と、確認する為に そう問いかけたのだ その問いに対して、その人は「はい。私は、ラゼルの父でございます」と答えた 俺は「そうですか」と一言だけ返事をして 目の前にいる人の身体に。

俺の身体が、自分の身体がラゼネスに殺されてしまった時に。リゼルによって命を繋ぎ止めてもらうことになった経緯と。そしてリゼがリゼルの中に入ってくれたことによって、生き続けることができるようにしてくれた事を。

リゼが俺の中に入ることで生き長らえることができるようになり。

そして今現在。リゼルとラゼルの魂が、俺の身体の中に入ることが出来るようにしたことで。こうして生きて、会話をしていることを、目の前に、リゼルを。息子を失った悲しみと、絶望から、心を閉ざしていたであろう、その女性に伝えることにし ラゼルの父親を。目の前の女性の体から引き剥す それと同時に俺は「ラピス、悪いけど俺の体を守っておいてくれるかな。ちょっと俺には荷が重そうなんで」と、ラピスの身体の中に入ると、俺の体の周りを結界で覆いつくすように指示を出すと 俺の身体は、ラゼルの母親の元へと向かい

「貴女は、ラゼルが大切にしていた、ラゼルの本当のお母さんですか?」と、俺は聞く するとラゼルの母親は泣き叫び そして「ラゼル。ごめんなさい。私達が、あなたを、あなたのことを殺してしまってごめんなさい」と何度も何度も謝罪の言葉を口にし始めた そんなラゼルの母親の様子を見た俺は 俺は「ラゼルはきっと喜んでいると思います。自分が守ろうとした大切な家族に、こんなにも心配されて、そして想われて。きっと喜んでるでしょう」と伝えると ラゼルの父親は 俺のことを見やり

「リゼネス様。ありがとうございます。ラゼルが最後に口にしたのは「父さんがリゼルのことを呼んでいた。母さんの事を任せます」というものでした」と涙を流していた 俺はラゼルの母親が、俺の体から出ていった後 ラゼルが暮らしていた場所へと 俺は俺の身体を動かし その場所に向かって歩き出すと そこには俺の身体が着ていた衣服と、そして ラゼルの両親と思われる死体が地面に寝かされていたのだった

「この二人はラゼルを殺めてない」と思った 俺がそう思ったのには理由がある。

ラゼルは両親を庇う為に身を挺して、自分を護ってくれた二人を護ったのだからな だから、俺は、俺自身の身体を使ってラゼルが大切にしてくれていた両親を守る事にした 俺は俺の意思をこの肉体に託して、リゼの体を動かすことに決めたのだが。そんな時

「リゼは、本当にリゼルが好きだったんだね」と声をかけらたのだ そんな俺に声をかけたのは、俺が憑依して使っている、俺の娘である、リゼルの父親のラゼルの父親で、ラゼルの父親だと名乗った ラゼルの父親が。リゼルの父親に憑依されている状態で話しかけてきていたのだ

「ラゼ、どうしたら良いのか分からないんだ。リゼルをこのまま死なせたくない。どうにか助けてやりたい。俺はリゼルが死んで欲しくはない。リゼルに、俺はまだ謝っていない」とそう言うのであった ラゼルの父親と、俺は、お互いに、自分の中で起きている状況を理解し、俺がリゼルとして動けば、自分の身体は死ぬことになりかねないという事も

「それならリゼルをリゼルの身体から出せば」と俺が、俺の体を乗っ取り操り。

リゼルと、ラゼルの父親を、結界の中で隔離する事に決めたのである 俺はリゼルと、リゼルの父親の身体と。二人の心と、リゼルの意識だけを切り離し。

俺は俺の体を動かしながら、俺の体を守りつつ、俺の体に乗り移るリゼルと、ラゼルの父親と。

三人だけで、俺が、俺自身が今から向かわなければいけない場所に、向かうことにしたのだった 俺は俺自身を守るために。リゼルがリゼルを死なせないためにも ラゼルが大切に育ててくれて。ラゼルが守って来てくれた自分の命を無駄にしてはいけない。

俺の体に乗り移り。

ラゼルが、大切に、育ててくれた俺の体。そしてラゼルが守って育ててくれた、リゼルの心が乗り移った。

俺の身体と、ラゼルの父親と、リゼルの父親 三人で、リゼルがリゼルとして守り通してくれた命と。そして俺のことをずっとずっと、見守っていてくれた大切な存在である、ラゼルのことを リゼルとラゼルの父親の身体に、憑依させることにより、リゼルが、自分の意思で動けるようにすることには成功したのだ 俺の身体を乗っ取ったリゼルが

「パパ。ありがとう」と言ってくれると。俺は 俺の娘であり。最愛の人である。

リゼルがリゼルのまま、リゼルの意志で俺の娘であることを選んでくれたことが嬉しかったのだ

「俺の娘になってくれて。俺の妻になってくれた事が。リゼルは俺の娘でもあるんだよ」と言うと

「うん。これからよろしくね」と言って。俺の娘となってくれた そんなやり取りをしているうちに。俺の身体に、リゼルと、ラゼルのお父さんが入り込んだ。

俺は、俺の身体の中に、リゼルと、ラゼルと。二人が一緒になってくれたことがとても嬉しい そんな事を思っていた矢先に、俺の体の中に、誰かがいるような気がしてきたので。リゼルが「私のお父さんも一緒なんだね」と言った 俺は「そうみたいだね」と答え リゼルはリゼルの父親に語りかけた

「ねえ、お父さんはなんのために私達に憑依してくれたの?」

するとリゼルの父親は「俺は自分の命より大切な人がいたんだ。リゼネス。お前のことだ。だからリゼネスとラゼルを会わせようと、思ってさ。俺達を殺めた相手を許して欲しいとは言わないが。ただ俺の命よりも、リゼネスとラゼル。俺の家族の命の方が大切だと思えるようになったんだ。リゼルが生き続けてくれることで、俺は安心できる。どうかリゼに。リゼに生きる力を分けてもらえないか?頼む」と言ってきた

「お姉ちゃんが生き続ける為の力?」

リゼルは俺の顔を見て

「ラゼルは私にとって。そしてリゼルにとってはかけがえのない存在だったんです。だからラゼルがいなくなってしまったのは悲しいし寂しいけれど。それでも私はラゼルが残してくれたものを守る為に、生きていきたいと思っているんですよ。そしてリゼル。あなたのことはとても愛しているし。ラゼルの事を。そして私のことを一番好きでいてくれるリゼル。貴方のことが好きで仕方が無いのです。私が、あなたと、ラゼルと一緒に過ごしてきた時間は、ほんの数年です。けれども貴方たち二人は、私がこれまで生きて来た中で、最も楽しい時間を共に過ごした、私の愛する人達。私はそんな貴方たちの側に居たいと思っています」

俺はその言葉をきいて 俺は思わず涙を流す

「お前たちは、本当にいい家族になれるよ」と言い リゼルは俺が涙を流している事に気づくと。自分の目にも涙を浮かべながら 俺の身体が流した、一筋の涙にそっと唇をあてると

「パパ。泣かないで、私たち家族が、いつまでも一緒にいることを約束してあげる。ラゼ。大好きだよ。私のお母さん。そして私のお父さん。もう二度と離したりなんかしない。絶対に離れないように」

「ああ、俺だって。俺だってお前たちと離れるのは嫌だし。もう二度と手放す気は無いから」

俺は俺が憑依させてもらった、リゼルと、リゼルの父親に告げる 俺は俺がラゼルとリゼルから受け取った、愛情を二人に返すことを誓い そして俺の体が、俺の意思では動かすことができなくなっていたのである 俺は俺の体に何かが起きたのではないかと不安になりながらも。俺の身体の中に入り込んでいるであろう、俺の身体の中の魔力を探ると。ラゼルの父親が「心配しなくても良いよ。君の息子と娘のことを思う気持ちに、身体と魂が耐えられなかっただけなのだ」

「俺は大丈夫なのか?」と問いかけてみると。ラゼルの父親は「君の肉体と、君の肉体の中に入っている娘と息子が繋がっていることによって。君と、君の身体の異変が分かる状態となっているだけだ」と言っていた。

俺はラゼルの身体の中にある。魔力を使い切るまでは、俺の身体の中に入ったラゼルとリゼルと共に行動しようと思ったのだラゼルの父親に憑依され。リゼルの身体がリゼルとして動き出した ラゼルの父親には、俺の意識は入っていない。

しかしリゼルと俺の身体を繋いでくれているのは、ラゼルの父親とリゼルの二人で 俺は二人の心が作り出した繋がりによって、ラゼルの父親が、自分の意志を俺に伝えてくる事によって、会話をすることができた

「君はリゼルと、そしてラゼルと繋がったことにより、ラゼルの記憶と、リゼルの知識を共有し、共有する能力を手に入れることができた。それは君がこれから旅を続けるために必要なスキルになると思う。リゼルは、リゼルは、これからラゼルが、俺に遺してくれていた。知識や記憶を使ってくれると嬉しい。そして、リゼルを。俺たちの事を見守って来てくれてありがとう。ラゼル。そしてラゼルのことを、今までずっと守ってくれてありがとう」

そうラゼルは言い リゼルが「ラゼルのことをずっと護ってくれていたんだね。ありがとう。私からも礼を言わせてね」と言って。

俺は「そうか、ありがとう。俺は俺の出来る範囲でしか、何も出来なかった。だからこうして感謝されると照れ臭い。だが俺はリゼルとラゼルと繋がってからというもの。ラゼルが感じていたことを感じて知ることが出来るようになってきて。リゼルには言えないが、ラゼルの身体に入り込んだのには意味があるのだなと感じるようになった」

俺は俺の身体を操り。そしてリゼルの父親の言葉に従い

「リゼル。今から俺は俺の体を乗っ取る。この身体にはラゼルの父親が入っている」

そう言って俺は自分の身体の中にいるリゼルの父親と。俺がラゼルとリゼルに憑依したことで、共有することが出来るようになった感覚。それを全て使い。

俺が俺自身から、ラゼルの父親へ、リゼルの父親へと切り替えることにしたのである すると。リゼルが「あれ、パパ?」と言ってきたので

「うん、リゼル。今はラゼルの父親と入れ替わったから。俺のことをパパと呼べない」と言うと リゼルが「あ、そっか」と残念そうな表情をしていたので

「パパじゃなければ、パパ様でも。ご主人様ならどうだ?俺はどちらでも良いけど」と言うと

「うーん。どっちが良いのかよくわからないよ」とリゼルが言う リゼルは自分がパパと、俺のことを呼んでいる姿を想像して 俺の顔を見つめてきて。リゼルは俺のことを、俺がリゼルの夫であることを喜んでくれていて

「うん。リゼルが、俺にパパと呼んでくれてる姿が、一番嬉しいかもしれない」というと リーゼは自分の頭を撫でたりしていて、「よし決めた。ラゼルの父親として生きていく。それでいこう」というと

「ラゼルのお父さん。これからよろしくお願いします。そして私のこと、見守っていてください。私の身体を守ってください。これからもずっとずっと見守っていてくれるんでしょう?」と俺の体の中にいるラゼルの父に向かって言ったあと 俺が「ラゼルの父親の身体には、ラゼルの心があるはずだよね。もしそれが分かったら教えてほしい」とリゼルに頼むと リゼルはその事を考えて

「パパはどうして?あの人の中から出てきた人に話しかけてみたいって思ったの?」

「俺が憑依させてもらったラゼルは。俺が知っている、そして俺の中で、まだ残っている、そしてこれからは、もう会うことは出来ないだろうと思っている、数少ない大切な友人の一人だからね」と言うと リゼルは「大切な友人の子供なんだね」と言ってくれたのだ 俺達はリゼルにラゼルの事を聞いてみようと思っていたのだが リゼルに聞いてみる

「ラゼルはリゼルのことが好きだったんじゃないか?」と聞くと リゼルは俺に「私もラゼルが大好きなんだけど。もしかしたら私のことを好きだったのかなって」

「リゼル。俺はね、ラゼルに会った時にね。俺に憑依した、ラゼルにこう言われたことがあるんだよ。俺は、リゼルに惚れてしまっているけれど。そのせいでリゼルの事を不幸にしてしまうのではないか、と悩んでいたみたいだったんだよ。リゼルはラゼルの事が嫌いなのか?」と聞き返した。すると

「うーん。確かに私も、ラゼルのことは好きだったよ。ただラゼルは、お父さんみたいな存在だったの。私は、お父さんと、ラゼルの事を一緒にする気は無かったんだけれど。お父さんが死んでしまってからね。急に寂しく思えてしまって、私はパパと出会えた。だからパパ。私はあなたのことを愛するし。ラゼルとの思い出よりも、あなたと過ごしている時間が楽しくて仕方が無いの」

そう言いながら。俺はリゼルが泣いていることに気づいてしまったのだ

「ああ。リゼル。ラゼルのことが大切な存在だと、理解してくれるんだったらいてくれた。それだけで俺は満足しているんだ」

リゼルは「そっか」と言いながら。俺が憑依させてもらった。ラゼルの父親と会話をしたのであった。そして俺はラゼルに憑依されている時のような感覚を感じることができるようになっていたのである それから俺はリゼルと。ラゼルが憑依していたリゼルの父親の、二人と行動を共にすることにしたリゼルと父親も二人旅をするつもりではあったが、俺がいる方が安心できるということだったからである 俺はラゼルの父親に憑依されていたこともあり。そのおかげもあって。ラゼルが使っていた技や魔法などを使うことができるようにもなっていた リゼルの父親は元々、このアイジガヤ王国に居たというわけではないらしく ラゼルが産まれてから。ずっとリゼル達と行動を共にしていたという事らしい そのためラゼルの父親には、ラゼルの持っていた記憶もあるため 俺はラゼルが憑依させていただいたことで、リゼルと、リゼルの両親からラゼルについて色々な話を聞いていた そして俺達は俺の故郷を探そうとしていて 俺はこのアイピーガに居るであろう、俺の家族を探すために ラゼルの記憶を頼りに。そして俺自身の記憶を元に 俺は、自分の生まれ故郷を探し始めていた 俺は、リゼルと一緒に行動し始めて。そしてしばらく経って。ラゼルの父親に憑依してもらっていたおかげで使えるようになった。

ラゼルの記憶を俺は思い返し。そしてこの世界に存在するはずの無い。異世界転移や召喚された者たちが作った、異世界の知識や情報を思い出し そしてこの世界の国々を。リゼルに案内されながら旅をしていた

「ラゼ。ここだよ。ラゼのお父ちゃんや、ママやお姉ちゃんたちが住んでいた村。今はラゼの家でもある、そして私の家が有る、私達の家のある町は」とリゼルが俺に伝えてくると

「ああ。懐かしいな。本当に俺はこの世界で生きているんだな」

俺はそういいながら。俺はリゼルと共に。この村の様子を見て 俺は改めて。俺は元の世界に戻れる可能性は無い。俺はこのまま、ここで暮らすしかないのだと実感することになった

「ラゼ。私がこの村に来たときは、こんなにも活気はなかったの。今はね、私が来た時には。誰もいなくなっていて、廃屋と化してしまっていた建物が、人が住んでいるような状態になっているの。だから、この村にラゼルの両親が戻ってきたのかも知れない」と そう言ってきたリゼルに対して俺は「この村に誰かが来てくれていたんだ」と俺は言った

「でもね。リゼル。この村の人達はこの国を。そしてこの世界を支配してきた、ラピス王国の人間たちを嫌っていたの。そんな場所にラゼルが暮らしていた場所なんてないはずなんだけど」そう言い始めたリゼルに対して

「ラゼルが暮らしていた場所が有った。それはラピスの街が、ラピスの街の人間が、アイピヤの民が嫌いなわけじゃなかった」とリゼルに伝えた そしてラゼルの記憶にある。俺の実家が有った。

ラゼルは俺の家に帰ってきていた リゼルの話では。この村に俺がラゼルの父親として戻って来てから、リゼルの両親とリゼルの三人で旅をするために旅立ったのが二ヶ月程前であり そして俺はリゼルと、ラゼルとラゼルの両親の、旅の仲間になることを決めたのであった

「ねえ。ラゼル。ラゼルが旅をしている最中に。この国の事を調べたの。

ラゼルが私達に話してくれたのと同じ。ラリスっていう、私の大親友から聞いた。私達が暮らしている国。ラリスが調べた限り、その国にラゼルがラリスのパパと、リゼルのパパを、ラゼルのお父さんが殺したのと全く同じ理由で殺された人がいないみたい」というのである そしてリゼルの両親は、リゼルの話を聞きながら。リゼルのことを慰めたりしていたのであるが 俺はリゼルの言葉を聞いたときに「その通りだ。この国がアイピース王という王様が、そしてその妻である、第一王妃である。アイビー様によって支配されてからというもの。俺の父さんと母さんの他にも沢山の人々が。そして俺の妹であるリゼルの母親が。このラピスの街に住んでいたんだ」と言うと

「パパが、リゼルの母親である、お母さんとお父さんと出会って。仲良くなっていったの。二人はお互いに愛し合っていたみたいで。それで。二人で、一緒に暮らしたくて、でも私とパパは別々に暮らしていたの。そしてリゼルが産まれてからは、ラピスの街の宿屋で生活して。でも私も。ラゼルに憑依したあの人も、パパが死んじゃってからは寂しくて。ラゼルの家で暮らし始めたの。ラゼルが、お父さんとしてラゼルを育ててくれることになったんだけど」

そう言われてしまうと。

「俺はさ。俺はラゼルと出会えた。そして俺の中にラゼルの父親である。ラゼルの父親の精神が入り込んだことで。俺はラゼルが持っていた。そして俺がラゼルの身体に乗り移る前から持っていてしまった知識を、全て得ることができたんだ。それで俺は。ラピスの街の人間としてではなく。俺自身は。ラジスという一人の人として。そしてこのアイピヤ王国で暮らすラピスの街の人々を救いたいと思ったんだ。

そして俺は、俺自身が、アイリス姫とリゼルに頼まれていたことを実行しようと思うんだ」と伝えると

「リゼルの頼み事ってなんのこと?」とリゼルに尋ねられる そして俺は、このラプスにやって来た目的について リゼルの口から聞いている リゼルはラゼルから、ラゼルがラゼルの父親から教えてもらっていた知識を全て受け継いでいたため

「私はね。私はね。このアイビスにね。アイビスに巣くう。悪魔と呼ばれる魔物の討伐を命じられたの。私はね。パパ。そしてパパのご両親や、私を、私の一族や家族を見殺しにしたアイビスの連中が大嫌い。

それに。パパがラゼルだった時に、私を助けてくれたように。私が、リゼルになってからも。私の友達であるラリスと、私のお母さんと、お父さんを殺さないでくれて。私とママと、それからリディアちゃんとリゼルを、ラゼルの故郷まで導いてくれたラゼルに。

ラゼルにお礼をしたいの。だから。アイビスに潜む、悪魔の力を手に入れるために」とリゼルは言うと

「リゼルよおぬしは何を言っているんだ?わしにはわからんのだが?」と、この村の村長である男性がリゼルに尋ねた そしてリゼルは「えっと。つまり。私が今言った言葉は嘘です」と言って リゼルがこのアイピーガ王国に訪れた際に受けた依頼についての説明を始めたのであった 俺達はこのアイピーガ王国に訪れていて そしてこの村の様子を見てから この村の人達から、俺の故郷の情報を そして俺の両親に関する情報を聞いて回ることにした そしてリゼルは「ラゼが、お父さんの生まれ故郷の手がかりを見つけ出したのなら。私はこの国で見つけた、この国を支配するアイピス王家の秘密や、それに繋がる情報を探ります」と言ったので 俺と、俺のリゼルの両親と一緒に、この村の村長に話を伺う リゼルは「おじいさんは、この国の現状や、この国の国王アイギスと。それから第一王妃の、アイビーとの仲については。どんなことをご存じなのですか?」

すると村長が

「アイビス王は、昔から変わっておられないのです。あの人は自分が気に入らない相手は全てを滅ぼそうとしてくる方なのです」と言い始める そして「ラゼル殿は。ラゼル君はどうしてそんなことを」と言い出すと 俺は、この村にアイビーが現れていないかを確認してから「俺はこの世界でラゼルの体に入り込んで。俺は、この世界にいるかもしれない自分の家族と妹を探していた。そして、自分の父親が、自分の妻と子供を殺されてからずっと一人で生きて来たラゼルの悲しみを知ったから。俺は、アイゼル王とその妻のアイビィーに復讐をすることに決めたんだ」と伝えると 俺達の言葉を聞き、そして「なあ、アイゼル王のことは俺達はどうしようも無いと思うが。

アイビィ様のことはどうにかなるんじゃないか。お前たち二人がアイジィの娘と孫であるならば、俺は。俺達はあんたらの味方になる」といってきた そして「俺はこの村で産まれた。この村の生まれだ」と言ってくる村人たちが増えてきたのである リゼルの話では この村の人間の多くは、俺の父親に恨みを持っていた人達ばかりで。

そのため俺の父親と関わりのあった者達は ラゼルの父親を殺したアイゼルに復讐しようと考えていた しかし俺は「俺はラゼルが大好きだから。

俺はこの村に来てくれた君たちの事を心の底から信頼するし、尊敬すらできると俺は思う。だからこそ君たちにも伝えよう」というと

「なにが伝えたいんだよ」とリゼットが言うと

「この国を裏切ってもいいんだ」というと 村のみんなが驚いて

「何を言いだすんだラゼル!」「そうだよ!俺たちの村の村長が」とか言いだしたけど 俺が「ラゼルの父親が死んだ理由は。ラゼルの父親は、自分の妻と娘を、そしてその妻が産み落としたばかりの赤ん坊であった。リゼリアを殺されたことが許せなかったからだ。

そして俺はラゼルの体を使って、俺の身体に乗り移り、そしてラゼルの父親の肉体を奪い取り、アイピヤ王国の王に上り詰めた。アイビーは。

アイビーがこの国を支配している間は、アイビーは俺の父親と同じように、俺の父親の妻と子を、そして俺の父親の家族と仲間を殺し続けた。俺の父が。俺の父と、その仲間たちを殺させたのだ。だから俺は。俺の親を俺の仲間を殺して。このラゼルに罪を押し付けて平然と生きている、あのアイビーと。あの女を許すことができない」

そして俺は、この村の人間達に「俺のことを信用して欲しいとは言わない」と言って 村長の家の地下に案内してもらうことにした そこで俺は この世界のラピスで暮らしていた時の記憶を取り戻すことに成功した俺は「俺はリゼルや。リザード族、それに、俺が憑依してしまった、俺の父親ラジンの記憶を、取り戻したからこそ。今の、リゼンダの町に暮らしているアイゼルという少年の記憶を取り戻せた」という そして「俺がこの国に来るまでに見た景色や、俺が住んでいた街で見聞きした出来事が、俺の脳に。俺が俺のラゼルという男の人生の記憶を取り戻そうとしたら。ラゼルの記憶と、ラゼルが今まで経験してきた思い出を。全てを思い出した」とリゼルに話したら 俺と、俺がこの世界に来る前。

俺がラゼルとして、このラピスの町で暮らし。そしてアイジガヤ王国からこのラピスの街にやってきたリゼルと出会って、ラゼルがリゼルの身体を借りてリゼルの住むリザードの町に行くまでの物語。

そして俺とリゼルと俺の妹であるリディアの三人がこの世界に訪れる前までの話をして。

このアイピース王国の現在の状況を教えてもらうことになった そして俺と、俺の妹とリゼルの三人はこのアイピース王国の現状を知り そしてこのラピスに暮らす人々のために このアイピースの現状を知ってしまった俺は、リゼルと共に リゼルがこのラピスに来た目的を果たすために動き出すのであった このアイピースという国に巣くう。

アイビーとアイゼルという二人の人間の そしてリゼルの母リディアの両親が俺とリゼルに、ラゼルとラゼルの妻のリゼルがアイピースで暮らしていた時に住んでいた家に。

アイゼル王が乗り込んできたときのことや そしてアイゼル王がラゼルに罪をなすりつけた経緯や ラゼルの母親がリゼルの父と出会ってから、リゼルの父親と暮らし始めた後に起こった リゼルの父親が殺されて その後ラゼルの母親と妹のリゼルが ラゼルの父親とラゼルの身体に宿った俺によって救われるまでの過程を話して貰って。

俺達がアイピヤ王国というアイガス帝国が支配する アイピーヤという町に向かうことになったのだった

「私の名前はリゼリッタ」

アイギスは、ラゼルが自分の娘の婚約者として迎え入れると宣言した女性の名前を尋ねられて答えると「そうですか。私はリゼル。ラゼルの父親に育てられ。

そして、私が、ラゼルと結ばれなかったら。私がアイビスと結婚してアイビスとの間に子供を授かったのなら アイリスという名前をつけたでしょう。私の本名はアイリスといいます。私は、私のお父さんが死んでしまってから。

お母さんやリディアと一緒に旅をしているときに、お父さんがアイリスと言う名前を、ラゼルにつけてあげたいとお父さんの親友だった人に頼まれたと聞いています。私のお父さんは、お母さんやリディア。それに私を、アイリスと呼んでくれる大切な親友だったラゼル。私のことをリリスと呼んでいたわ。

リディアもね。お父さんが死ぬ少し前に、私をお母さんと同じ呼び方に変えて それから私達のことを大切にしてくれるようになりました。だから。あなたは、私にとっても大事な。私のお父さんとお母さんと、私達家族にとって、特別な存在になるかもしれませんね」

と、アイリスが言ったので

「それじゃあ、これからよろしくお願いしますね。ラゼのお父さん」と アイギスはアイギスの本名を名乗り、それからアイギスはリゼルのことも、リゼルがアイギスの両親を 殺さなければいけなくなった理由を聞いて「貴方は悪くありません。それはラゼルの両親と、そしてラゼルの友達の。ラゼルと仲良くしていた人達が悪いのです。

それにリゼル。貴方がラゼルの父親を憎んでいたのは知っていましたが。でもラゼルの父親に恨みがある人達は大勢いる。だからこそラゼルが殺したアイガヤのアイゼル王子とその部下は恨まれているのです」と言ったのである

「なぁリゼリア」と俺は、リゼリアのことを呼ぶと

「どうしたのお兄ちゃん」とリゼリアは言うと

「俺は、リゼルとラゼルに、ラゼルの父親とアイジスさんの二人と一緒に、アイガス帝国に行ってきて欲しい。

リゼリアのお父さんである、ラゼルの父親と、それから、リゼドやリザルドのおじさんと一緒にアイギスもな」

俺はリゼル達を連れて行って アイジガヤ王国のアイジークという町に。そしてラゼルの父親の実家と、アイジの父親の親戚が暮らしている場所に向かい。

アイゼル王をアイジとリゼルとラゼルの父親に アイゼル王の復讐をし、そしてラゼルの父親であるラジンが ラゼルがアイゼル王に憑依した時に見た光景を。ラゼルの記憶を見た事を話す リゼットが

「ねえ。この国の国王様が。アイジさんを殺したってどう言う事なの?」と聞いたので

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魔王討伐はもうイヤだから【勇者パーティ離脱して辺境の村で自堕落スローライフ】 あずま悠紀 @berute00

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