『星野亜夢』

「ハーイ!スターの原石!キラキラ笑顔で皆に夢を与えまーす!星野亜夢です!亜夢ちゃんって呼んでくださいね!」


お、おぉおお!

アイドルだ!完全にアイドルの自己紹介だ!

この子凄い!


「亜夢ちゃん。こちらは鈴村有射くん。Res◎lのマネージャーです!」

「え!?マネージャーですか!?」

「はい」

「じゃあデビューするってことですか!?」

「それはこれからの頑張り次第になりますかね」

「あ、が、頑張ります!」

「これからの活躍に期待していますよ」

「はい!」


二人の会話を聴きながら名前が呼ばれたタイミングで会釈したりしていた。

だけどうん。

やる気があるのはいいことだよな。


「じゃあ僕は別の仕事があるので鈴村くんはRes◎lの皆さんと交流していてください。終わったら僕に電話してくださいね。最初に渡した会社用のスマートフォンの方に僕の連絡先が入っているので!」

「はい。承知致しました」

「あ、あとコレもどうぞ」


そういいながら中尾先輩が持っていたトートバックからタブレットがでてきた。

それを俺に渡しながら説明をし始める。


「これも会社用タブレットになります。スマートフォンは家に持ち帰りOKですが、こちらのタブレットは必ず会社に置いて帰ってくださいね」


置いて帰る…。

この中にどんなデータがあるんだろう?

そう思いながらタブレットを受け取り見つめていると、中尾先輩耳元で「こちらには彼女たちの基礎情報から練習風景など様々な情報が入っています。くれぐれも気を付けて扱ってくださいね」と囁かれた。


思わず俺は唾を飲み込んだ。

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