第二章 元勇者とRes◎l
『星野亜夢』
魔王はEMPER■Rに会いにAスタジオに向かった。
社長の息子ということもありビル内を熟知しているのか中尾先輩に案内されることもなく「失礼します」といって会議室から離れていった。
そんな中、俺は中尾先輩に案内されながらFスタジオに来ている。
「こちらがFスタジオになります。A~Cスタジオは五階になりますね。四階が僕たちマネージャーがいる事務所本部になっていて、ここD~Fスタジオは二階にあります。事務所内でもまだ仕事を獲得できていない方のレッスンスタジオになってますね」
「三階は何をする場所なんですか?」
「三階はマネージャーはスカウトやオーディションに関する部署になります。オーディション開催や合格者への案内、スカウト組への説明などが主な仕事内容ですね。それからまだマネージャーがついていない子の面倒を見るのもこの部署になりますよ」
だからRes◎lはFスタジオにいるのか。
ん?
でも今日から俺がマネージャーにつくわけだよな?
「ということはRes◎lも次からはA~Cスタジオになるんでしょうか?」
「その通りです!彼女たちにはアイドルとして自覚を持たせるためにもいい刺激になると思いますよ!」
俺は中尾先輩の説明を聴きながら忘れないようにメモ帳に書いていく。
すると後ろから「おはようございます!」と元気な声が聞こえてきた。
「はい。おはようございます」
中尾先輩がにこやかに挨拶をするのに続いて俺も振り向きながら挨拶をする。
「お、おはようございます…ってあれ?君って…」
振り返った瞬間目に入るピンク色の髪。
綺麗にハーフツインテールに結んでおり毛先は綺麗に巻かれている。
センター分けの前髪から見える黄色のツリ目は星のようにキラキラしている。
うん。可愛い。
でもこの可愛い子を俺はさっきも見た。
そう画面の中で。
「タイミングいいですね。鈴村くん、こちらがRes◎lのリーダー
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