『Res◎lとEMPER■R』
「まぁいろいろと理由があるのですが…。まずはこちらをご覧ください」
そういって中尾先輩が電気を消し、プロジェクターを起動する。
そこには五人の女の子たち。そして画面が変わると二人の女の子が映し出される。
「こちらの五人組がRes◎l、そしてこちらの二人組がEMPER■Rです」
Res◎lとEMPER■Rは別に別にレッスンを受けているのか、一緒には映っていない。
交互に画面が映し出されている。
「これはレッスン風景や仕事風景などを撮影したものになります。ただ仕事風景があるのはEMPER■Rのみです」
間皇は顎に手をあて考え込んでいる。
「
「その通り。鏡華は女優の仕事をミシェルはモデルの仕事をしています。どちらもその業界ではそこそこ有名な分類になります」
「この二人がユニットを?」
「えぇ。二人にはすでに知らせていてレッスンを受けさせているんですが、ちょっと性格に難がありまして…」
「…なるほど」
「逆にRes◎lの子たちは全員オーディション受かりたてでして、やる気はあるようですが…」
「(うわ…。ダンスがバラバラ。しかも歌いだしもそろってない)」
「実力が伴っていなくてデビューさせるのを一旦止めている最中なんです」
これは確かにデビューはさせられない。
でもEMPER■Rの二人はいくら性格に問題があるからといってデビューを悩むほどなのか?
レッスン風景を見ても実力があるのは確かなわけなんだし。
それほどまでに問題がある性格って…。
「なのでまずお二人への課題は『Res◎lとEMPER■Rをデビューさせること』です!」
「「え!/っな!」」
「鈴村くんと間皇くんのどちらが早くデビューさせられるか楽しみですね~」
魔王と勝負?
前世に引き続き今世でも?
「そりゃ俺のが先にデビューさせますよ」
「威勢がいいのは結構だが、先にデビューをするのはEMPER■Rだ」
「「(絶対コイツには負けない…!)」」
俺と間皇がにらみ合っていると中尾先輩が電気をつけながら「このあと受け持ちのアイドルの子たちと対面する予定なので、しっかりと今後の方針を話し合ってくださいね!」と告げた。
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