『Res◎lとEMPER■R』
「とここまでが入社案内になります。何か質問はありますか?」
中尾先輩の声に俺は手をあげる。
「はい。鈴村くん」
「はい!…えっとこの入社資料の最後のページに新人のマネージャーでも受け持ちのアイドルグループが付く可能性があると書いてありますが…」
「そうですね。特に今回は二人しかいらっしゃらないので必ずついてもらうことになります。いきなりで不安だと思いますが、最大限バックアップしますね」
「ありがとうございます!…あ、あのところでその受け持つアイドルグループって決まってるんですか?」
俺は高鳴る胸を押さえつつ恐る恐る尋ねる。
「はい。決まってますよ。鈴村くんには五人組女性ユニット
「
「見守さん。失礼ですがその二つのユニットはデビュー前ですか?」
「間皇くんのおっしゃる通り、まだこの二つのユニットはデビューしていません」
「…年齢は?」
「二つとも十六から二十歳の間で構成されていますね」
「その年齢でまだデビューしていないのですか?」
確かに間皇のいう通りだ。
アイドルとしてのデビューは早ければ早いほどいい。
いくら大きな事務所だからといって輝きのない子をプッシュしても世間は騒いでくれない。それほどまでにこの業界は厳しいのだ。
だからこそオーディションで選ばれるのは難しい。
逆に受かってしまえばそのままデビューまで割とトントンにいけるはずだ。
その理由が年齢だ。
年齢はアイドルにとって重要な物だ。
いくつになってもアイドルと言われてるが、世間が求めているのは若い女性や男性のアイドル。
男性アイドルの方は年齢があがってもそこそこ大丈夫なのだが、女性アイドルはよりシビアになってくる。
だからこそデビューさせるなら早いほうがいいのだ。
なのにこの
魔王と同じ疑問なのがムカツクが確かに気になる。
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